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2019年4月25日 (木)

『 本日は、お日柄もよく 』(原田マハ・著)読みました

Img_ いや~、このお話、実は2年ほど前から気になっていたのです。職場の読書家の同僚に進められておりまして、いつ読もうかな~とは思っていたのですよ。ただ、私が通っている町の図書館にこの本がなく、愛用している大手古本チェーン店にもなかなかおいてない・・・ということもあって、なかなか手に取る機会がまわってきませんでした。ところが最近、そのお店でようやく見かけまして、買ってみた・読んでみたというわけです


 原田マハさんの作品は久しぶりなのですが、相変わらずの切れ味。なかなかよかったです。なんといっても読後感が爽やか。クールミントのガムでも噛んだような感じです。あの、ペンギンの包みの・・・

 


 主人公は、スピーチライター。いわば政治家や社長さんなど、人前でスピーチをする人の原稿を書く人です。なかなか珍しい職業の人を主人公に据えているので、そのあたりにも興味がそそられます。でもね、この作品を読んで結局思うことは、「仕事や他人に対して誠実に接する人はやっぱり魅力的だ」ということです。

 

 このお話のなかで、野党が政権交代を叫ぶシーンがあるのですが、現実の世の中では、政権交代のあと、その政党がどんな政治をおこなったかを知っているので、どうしてもそれが物語を読んでいても思い出され、ちょっと「しらけてしまった」ところもありました。でも、「お話」は「お話」ですよね


 うまくしゃべりたい、人の心を動かす話がしたい。私もそう思います。私はやっぱり、しゃべりが下手なもので。でも、そんな私にもヒントになるようなことがたくさん述べられていました。マハさんらしい、爽やかな、いいお話でした。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 

 

2019年4月18日 (木)

『 愛なき世界 』(三浦しをん・著)読みました

Img_4040 2019年の本屋大賞候補作です。本屋大賞は4月9日に発表され、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」が受賞しました✨。でも私もノミネート作を何作か読んでみたいと思い、「ひと」に続いて読んでみました。ちなみにこの作品は7位でしたね~。

 

 う~~ん、非常に三浦しをんさんらしい。『舟を編む』や『風が強く吹いている』同様、何かに打ち込む人を描いています。この作品では植物の研究です


 でもね、基本的には恋愛小説だと理解していいと思います。でも、ちょっと変わった物語です。一筋縄でいかない、ラストも一見、ハッピーエンドではない・・・。でも、それでも読後感は爽やか。なかなか珍しいタイプの作品だと思います。


 まだまだこの続きを読みたいなあ。お話にちょっと触れますが、本村さんと藤丸くん、お似合いだと思うんですけどね~。恋愛の形も一つじゃないし、結婚の形もひとつじゃ、ない。二人で「二人の形」を形作っていけばいいと思うんですけどね~


 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2019年4月12日 (金)

本屋大賞2019・・・の巻

Img_4023  少し前のお話になりますが、去る9日、今年の本屋大賞が発表されました✨。今年の1位・大賞は瀬尾まい子さんの「そして、バトンは渡された」に決まりました。う~~ん、読んでない(笑)。
 数ある文学賞の中でも私が最も信頼する「本屋大賞」。信頼する、というのは、受賞した作品を読んで「おもしろい❗」と思う確率が高いということです😃。それに、2位に大差をつけての1位、これは読んでみなくてはいけませんね💡。

 2位は、私も読んでしみじみとした感動が広がった、小野寺史宜さんの「ひと」でした。そしてそれよりも感動した三浦しおんさんの「愛なき世界」は7位でした。う~~ん、そうですか~(苦笑)。

 最近は忙しくて本を読む時間もなかなか取れませんが、今年度もいい作品にたくさん出会いたいと思います✨。

2019年4月 1日 (月)

『 ひと 』(小野寺史宜・著)読みました

Img_4023_2 2019年本屋大賞ノミネート作品。私が参加させていただいている某読書SNSでも高評価の本作品、図書館に予約をしてしばらく待ち、ようやく読むことができました。で、その感想は・・・。


 う~~ん、いいお話なんですけれど、大感動とまではいかなかったかな~。ラストも、「えっ、これで終わり?」というものでしたし。ここから本当のお話が始まるんじゃ、ないの~?」って感じで。


 でもね、このお話、読み終わってすぐに感動の嵐が来るというよりは、しばらくしてからじわじわと感動が心に広がっていく・・・といった作品ですよね。読み終わって一日ほど経つ今の方が、読み終わった直後より、感動が染みわたっている気がします


 人間、思いもよらぬことが起こったりしますが、その時々の「すべきこと」を誠実にこなしていくと、道は開けるんですよね~。そういうことを強く確信させていただける物語でした。でも本当に、続きが読みたいな~


 余談ですが、私、優先座席の件にしても信号待ちの件にしても、青葉と同じ感性だなあと、ちょっとホッとしました


 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2019年3月23日 (土)

『 東京會舘とわたし ・ 下 』(辻村深月・著)読みました

Img_3992 この作品の「上巻」を読み始めたときは「ふ~~ん」くらいにしか思ってなかったのですよね。ところが読み進めていくうちに、だんだんとはまって行きまして、読み終わるころには「どっぷり」。この下巻もその勢いで読みましたよ。

 う~ん、やっぱりいい。東日本大震災関連のお話も、直木賞関連のお話も、この下巻は、どの物語も素敵でした


 この東京會舘の上に交錯した人生、それを一つひとつ紡ぎだすこの筆力、本当にお見事です。

 東京會舘って、本当にあるんですよね~。ぜひ行ってみたい。人生を終えるまでに行ってみたいところがまたひとつ、できました。ただ、リアルなことを書きますが・・・、行ってみて、そこで働いている人にがっかりしたら、やだな~。まあ、現実は現実として、ハードルは低めに抑えておきたいと思います


 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2019年3月22日 (金)

『 東京會舘とわたし・上 』(辻村深月・著)読みました

Img_3979 昨年かのら「辻村深月祭り」、私の中ではまだ続いています。今回は「東京會舘とわたし」を読んでおります。まずは上巻から。


 東京駅前に実際にあります「東京會舘」を舞台に、そこで交錯する様々な人生を描いています。上巻は戦前から戦中、そして戦後・昭和39年まで。「ちいさいおうち」や「彼方の友へ」などと同じく、大正ロマンの香り漂う、ノスタルジックな雰囲気がとってもいいのです。


 私には特に、第五章「しあわせな味の記憶」が秀逸でした。


 実際にある場所で、実際に起こったであろう出来事に思いを馳せ、そこで生きた人々の人生に思いを馳せる。幸せなひと時でした。さあ、下巻ではどんな人生を見せてくれるのでしょうか

  私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2019年3月18日 (月)

『 ダンデライオン 』(中田永一・著)読みました

Img_3966_2 乙一さんの別名義である「中田永一」さん。長編としてはあの名作「くちびるに歌を」以来ということですから、いやがうえにも期待が高まります


 世間での評判もかなり高いですし。私も図書館に予約してしばらく待ち、ようやく順番がまわってきました。で、感想なのですが・・・。


 う~~ん、ちょっと期待しすぎたかなあ。タイムリープ物は大好物ですし、私の好きな要素はたっぷりだったのですが、読み終わった後の感想は「楽しめましたけど、今一つ」といった感じですかね~

 
 ある事件がお話の中心にあるのですが、その犯人が早々に予想できるんですよね~。そして、ことが片付いた後の、いわゆる結末も、正直「ふ~~ん」といったくらいのものでした。

 いえいえ、ちょっと辛口な感想を書きましたけれど、おもしろくなかったわけではないのですよ。ただ、期待が大きすぎたというか・・・

 まあ、中田永一さん、また次回作に期待ということで


 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2019年3月 7日 (木)

『 彼方の友へ 』(伊吹有喜・著)読みました

Img_3965 第158回直木賞候補作品、らしいです。
 世間での評判の良さを耳にし、いつもお世話になっている図書館に予約しまして約2週間、順番が回ってきまして読ませていただきました。うん、確かにおもしろかったです
 プロローグとエピローグは現在のお話。けれどそれ以外のほとんどはいわゆる戦前・戦中そしてちょこっと戦後のお話。切なくもノスタルジックな雰囲気を楽しませていただきました


 ただ、ラスト近くまでは「なかなかいいお話だな~」というぐらいにしか思っていなかったのです。けれどラスト30ページほどに差し掛かって、そこから急展開。いえ、思えば冒頭からここへの予告はされていたのですけどね。ラスト約30ページはまさに号泣。本当にいいお話でした。戦前から現在、そして未来へもつながっていくお話でした
 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2019年2月20日 (水)

『 いとみち  三の糸 』(越谷オサム・著)読みました

Img_3947 青森は津軽地方に住む純朴女子高生・いとちゃんの成長譚第三章。今回が完結編ということです
 最初は全くの人見知りで友達を作るのにも一苦労だったいとちゃんが、高校3年生になって自分でも知らない間に成長しています。読んでいてそれが感じられて、「大人になったねえ」などとまるで父親みたいな気持ちになってきます。
 この巻ではいとちゃんは高校三年生。恋に、受験に、苦労もしますが、最後は大団円。よかったねえ・・・と心が温かくなります。
 あまりにも悪い人が出てこないので、そこが物足りないという意見もありそうですが、この作品はそれがいいところだと思います。安心して読み進めることができます。
 
 これで完結ということですが、できればまだまだいとちゃんの人生を見守っていきたいです
 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)
 

2019年2月 7日 (木)

『 いとみち 二の糸 』(越谷オサム・著)読みました

Img_3931 引っ込み思案で方言が治らないことにコンプレックスを持つ、津軽メイド喫茶で働く女子高生・いとちゃんの成長物語第二章。今回もとっても爽やかな物語でした

 今回は珍しく「悪い人」も出てきますが、それによってもたらされる脅威もすぐに去り、温かい物語になっていきます。
 今回もいとちゃんと、周囲の方々の交流には心が温まりますが、特に「こいちゃん」との恋(と呼ぶにはまだ幼いですが)の行方がきになります
 
 このお話を読んで、感動した~・心を動かされた~ということはないのですけれど、それでもたまにはこういう爽やかな物語もいいですよね。お話はまだ続きますので、いとちゃんの成長を今しばらく見守りたいと思います

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

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