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書籍・雑誌

2018年2月 9日 (金)

『 キラキラ共和国 』(小川糸・著)読みました

Img_3183 NHKでもドラマ化された『ツバキ文具店』の続編です。『ツバキ』は鳩子が営む文具店に代書を頼みに来る、いわばお客さん一人ひとりの物語といった感じでしたが、この『キラキラ』は鳩子と、彼女をめぐる新しい家族の成長の物語といった感じがしました

 でもね~、ほんと「キラキラ」ですわ。とっても温かい。何があっても誠実な気持ちを持って、相手に誠意をもって接することができれば、恐れることは何もないって感じです

 本当に温かい、前向きさに溢れる本です。素敵です。この作品も、ドラマ化されないかな~。そして、まだまだ続編を読みたいです

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2018年2月 3日 (土)

『 手のひらの京 』(綿矢りさ・著)読みました

Img_3088 帯によりますと、「綿矢版・細雪」ですって。谷崎氏の「細雪」は読んでいませんのでその点については何とも言えませんが、でも、なかなかいいお話でした

 京都で生まれ育った三姉妹の、人生の一時期を切り取って描いた作品です。タイプはそれぞれに違う三人ですが、それぞれに共感できます。

 やっぱり「京都」って不思議な土地ですよね。このお話、たぶん違う土地を舞台にしたら、全く印象が変わってしまうでしょうから。姉妹三人それぞれに「京都」を象徴・体現しているような印象を受けました。

 特に刺激的なことが起こるわけではありませんが、しみじみとこころに染み入ってくる、そんな作品でした。映画化・ドラマ化、希望します

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2017年11月30日 (木)

『 和菓子のアン 』(坂本司・著)読みました

Img_2943 以前から話題になっておりましたこの作品、ようやく読むことができました。うん、ほのぼのとして心温まるいい作品でした。


 ちょっとぽっちゃり系でどちらかといえばさえない女の子が百貨店の和菓子売り場で働き始め、そこで出会う毎日の様々なことどもがほのぼのとした筆致で描かれています。ちょっとした謎解き・サスペンスの要素もあるのですけどね、基本的にほのぼのとした作品ですので、刺激的・衝撃的な場面はありません。主人公のアンちゃんと立花さんとの今後も気になります。
 ここ最近、イヤミス系のちょっと刺激的な作品を多く読んできた私。ちょっとした箸休め・・・と言っては失礼ですが、安心してほのぼのと読むことができました。続編もあるようですので、また読んでみたいと思います
 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2017年11月 1日 (水)

『 崩れる脳を抱きしめて 』(知念実希人・著)読みました

Img_2908 「驚愕し感動する!!」「圧巻のラスト20ページ!」と帯に記載の煽り文句もなかなかにものすごく、「どんなもんだろ~?」と思いながら読んでみましたよ。うん、なかなかにおもしろかったです

 とあるリゾート地(?)にある病院が舞台のサスペンス・・・かと思いきや、読み進めると、普通にラブロマンスでした。前半はちょっともたついた印象もあったのですが、中盤を過ぎて後半に向かうにつれて、お話が二転三転。特に最初に紹介させていただいた「帯」にもありました「ラスト20ページ」のどんでん返しはなかなかにおもしろかったです。
 
 正直、いわゆる「小説」「というよりは「ライトノベル」といった感じだったのですが、読みやすくて楽しめました。あと余談ですが、舞台になっている「葉山」そして「横浜」行ってみたくなりました。横浜はむか~~し行ったことがあるのですけれど、また行きたいな~。港の見える丘公園とか・・・
 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2017年10月20日 (金)

『 友情  平尾誠二と山中伸弥 最後の一年 』(山中伸弥・平尾誠二・恵子 著)読みました

Img_2878 今日10月20日はかの平尾誠二さんの命日です。昨年のこの日、平尾さんは旅立たれました。ということで、今日はこの本について、書かせていただきます。


 先日、この本のコマーシャルを新聞紙面で見つけたとき、思わず衝撃が走りました。「この本は、僕のための本やん」とまで思いました。ぜひ読みたい、出来れば手元に置いておきたいと思い、早速購入。そして読み終わりました。

 読み終わってまず思ったこと。平尾さんは最後まで平尾さんで、本当に最期までかっこよかったということ。そして山中先生は本当に誠実な人で、最後まで誠意を尽くされたということ。
 
 よくもこのお二人が「お友だち」になられたなと、その奇跡に感動してしまいます。本文中でも語られていましたが、ある程度いい年になって「心を許せる友だち」を作るというのは、なかなか難しいことです。それをこのお二人はやってのけた。それがまさに奇跡であり、本当にうらやましいと感じました。

 私も近い将来、最期の時を迎えるでしょう。その時、平尾さんのようにその時を迎えたいなあと強く思いました。私はこんなふうに魅力的な人にはいまさらなれませんが、それでもできるだけほかの人に迷惑をかけずに、自分のやるべきことを一つひとつやっていきたいと思います。

 追伸:本文中で、がん治療のことについて触れられておりました。最近いろいろな場所で問題になっていますが、いろいろな「あやしい」治療法を薦める方々が登場するというお話、本当にそうだと思います。平尾さんは「山中先生のいうことを信じる」とおっしゃっていたので、それらの怪しい・いかがわしいものに引っかかることはありませんでしたが、藁にもすがりたい患者の気持ちをもてあそぶ・食い物にするような「あやしい治療法」、本当に許せません。
 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2017年9月 7日 (木)

『 ちいさな幸福 』(角田光代・著)読みました

Img_2733 「今までで一番印象に残っているデート」をテーマに、関連する登場人物が次々に語っていく、ちょっと変わった短編集です。それから後半には、アンケートと言いますか、読者のみなさんの「思い出に残る恋の瞬間」も掲載されております

 なかなかキュンキュンくるんですわ~。こうやって読んでいくと、どんな人にでも「記憶に残る瞬間」というものがあって、その瞬間はいつまでたっても忘れられないものなんだな~と思い知らされます。そしてその瞬間はほかの人にとっては本当に「なんということもない」出来事であるということも。
 ええ、もちろん私にもありましたよ。今思い出しても切なくなる瞬間が。
 誰にでもあるそういう一瞬を描いた、なかなかの好短編でありました


 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)
 

2017年8月30日 (水)

『 あきない世傳 金と銀 ④ 貫流編 』(高田郁・著)読みました

Img_2749 現在、次の巻が出るのをまだかまだかと待っているのは、この「あきない世傳 金と銀」です。あの「銀二貫」そして「みをつくし料理帖」の高田郁さんの作品です。江戸時代の大阪・天満の呉服屋さんを舞台にした、人情話です。もうね~、山あり谷ありなのですが、おもしろいのです~
 で、この8月に発売されたいわゆる第4巻。今回もおもしろかったですわ~。ただ、印象としては、この巻は今まで苦労した分、いろいろなことが順調に行ったなあといった感じです。読んでいて胸がすく、安心して読める巻だったと思います。人形浄瑠璃を観に行って、そこでの幸の行動などは、本当に胸がすく思いでした。
 あと、お竹どんが最近「仏像にならない」という話、思わず吹き出してしまいました。そうでしたそうでした。かつてはよく半眼の仏像になっていましたねえ
 廻り廻ってようやくつかんだ智ぼんとの幸せな日々、いつまでも続くことを願っていますが、そうは問屋が卸さないんでしょうねえ。次巻ではきっと、真澄屋や、姿を消した惣次が、一枚かんでくるんでしょうねえ。またハラハラしながら次巻が出るまで待ちたいと思います
Img_2750_3 そうそう、これは余談ですが、帯の折り込みのところにこんなイラストが。これはもしや、奇跡のコラボレーションが実現するのでしょうか?こちらの方も、楽しみです。
 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

2017年8月17日 (木)

『 偽りの森 』(花房観音・著)読みました

Img_2632_2 京都、下鴨神社の境内にあたります糺の森。その糺の森のほど近くに住む姉妹の物語です。

 相変わらず女の情念が渦巻いてはおりますが、いつもの観音節ではありません。情愛・情交の場面を描いてはおりますが、そのシーン自体の描写は結構淡泊。あっさりと描いています。

 ただそれでも、人間、そして「女」というものの「業」みたいなものはしっとりと描いています。相変わらず、京都が似合いますなあ。
 
 これはこれで花房観音さんらしい作品。じっとりと汗の出る夏の夜におすすめです。
 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2017年7月14日 (金)

『 月のぶどう 』(寺地はるな・著)読みました

Img_2592 急死した「社長」である母の後を継ぐべく力を合わせる双子の姉弟。子どものころから出来る「姉」と、じゃないほうの「弟」。その二人の成長と、彼らを取り巻く周囲の人々との心の交流を描いた作品です。

 この小説の舞台は大阪府月雲市。架空の町が舞台になっておりますが、モデルはなんと私が住んでいるあたり。ということで、発売当初からかなり興味があったのですが、なかなか図書館になく、ようやく今回読むことができました
 う~~ん、期待がちょっと大きすぎたかな。いい話ではあったのですが、ちょっとパンチが足りない感じがしました。淡々とお話が進んで、予想通りの展開で終わるというか。ぶどうの育成及びワインの醸造に関するお話はなかなか興味深かったですが、取り立てて特筆すべきところがないなあという感じでした。ま、こういうこともありますね~
 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2017年6月15日 (木)

『 暗いところで待ち合わせ 』(乙一・著)読みました

Img_2575 乙一さん、初読みです。でも中田永一さんの作品は何作か読みましたけどね。中田永一さんの「くちびるに、歌を」は今でも名作として心に残ってます。 えっ、なぜそんなに中田永一さんの話をするのかですって?中田さんと乙一さんは同一人物だからです。中田さんの作品に感動しましたので、乙一さんも読んでみたいなあと以前から思っていたわけです
 で、この作品。なかなか良かったです。目が見えない若い女性と、殺人犯と思しき男性の、奇妙な同居の物語です。でも、なかなかこんなシュチュエーションはないかなあ。ミステリーなのか恋愛ものなのか、はたまたファンタジーなのか・・・どのようにお話が展開するのかわからないまま、ドキドキしながら読み進められます。そしてラスト・・・。中盤からラストにかけての展開はちょっとあっけない感じもしましたが、それでもなかなか感じのいい終わり方でした
 映画化もされているようなので、そちらも観てみたいです。主演は田中麗奈さんらしいですね~。
 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)