映画の話・1407 「 ボヘミアン・ラプソディ 」


でもね、この映画は「単なるモノマネ映画」「似ていることを楽しむ映画」ではありませんん。クイーンの歴史とその裏話、そしてその時々のフレディーの内面を見事に描いておりました。アルバム「華麗なるレース」(LPレコードですよ)の頃からはリアルタイムでクイーンを追いかけていましたが、「あの頃、こんなことがあったのか・・・」と感慨もひとしおでした。「世界に捧ぐ」は予約して買ったのですが、発売日当日レコード屋さんから受け取ってきてレコードに針を落とした瞬間、現在もあらゆるところで耳にする「ウイ・ウイル・ロック・ユー」のあの「ズンズンチャッ!ズンズンチャッ!」を初めて耳にした時の衝撃は、今でも忘れません
。
この映画を観て、私の胸を刺したのは、フレディの「孤独」です。大ファンでしたので、そのエピソードも含めてだいたいのことは知っておりましたが、フレディがあんなに「孤独」を抱えていたなんて、初めて知りました。自分がゲイであることを知った時の衝撃、そしてその時の「彼女」を真に恋愛の対象として観ることができない「孤独」、本当に辛かったです
。他のメンバーのように女性と結婚して家族を作ることができない。元彼女のことは「大切だと」は思うけれどそれは恋愛ではなく、彼女もそれをわかっているので他に彼氏を作り子どもを作り家族を作っていく・・・。そしてフレディ一人が残されていく・・・。本当に寂しくてさみしくて仕方がないその様子を、主役の方は本当によく演じておられました
。
ただ、そこから後のLIVE・AIDでの復活、そして真実の「恋人」との再会。元彼女とも良好な関係が続いたとのことなので、その最期は幸せに迎えられたようでよかったです。私も救われた思いがしました。
改めて”クイーン”そして”フレディ”を振り返って、不世出のバンド、不世出のボーカリストだったんだなあと再確認しました。ただ歌がうまいだけ、ただカッコいいだけの方は結構いらっしゃるんです。けれどフレディーはそうじゃ、ない。むしろかっこ悪いところもあるのですが(例えばあの「りろりろれー」というレスポンス、基本的にはかっこ悪いですよね・笑。でもそれがかっこいいのです!)、それが人間臭くていいのです。クイーンの、フレディーの歌に何度励まされたか


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本当に素晴らしかったですね~♪
同じく「歯」ちょっと強調し過ぎ~と思いましたけど(^-^;
途中あまりの切なさにうるうる
ライヴで再びうるうる
発売したら即買いです☆彡
投稿: 猫ぴょん | 2018年11月17日 (土) 19時47分
猫さまへ
ですよね~。猫さまもクイーンにドはまりした口ですか?でもほんと、切なかったですよね~。今年のベスト1かも。
投稿: ichi-papa | 2018年11月17日 (土) 21時09分