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2018年5月29日 (火)

定期戦が一番大切なのに・・・

Img_2228 ここのところ世間を騒がせております、日大アメフト部の悪質タックル問題。この中で日大のコーチが言ったとされる「関学との定期戦がなくなってもいいだろう?」という言葉に、実は私、かなり引っかかっております。今回はこのことについて少し書かせていただきます

 私は現在も含めて長く”ラグビー”に関わってきました。今回問題になっているのは”アメフト”ですので競技は違いますし、今日のお話がどこまで共通するのかはよくわからないところもあるのですが、でも同じ「スポーツ」。共通するところもあるだろうと思います

 来年には日本でのワールドカップ開催を控えているラグビーですが、実は長らく「世界で一番強いのはどこの国か?どのチームか?」などを決めることには、あまり重い価値を置いていませんでした。他の競技に比べて、ワールドカップの歴史が浅いことからも、そのことがよくわかります
 では、ラグビーでは歴史的にどういうことに価値を置いていたのか。それは実は「尊敬できる相手・チームと試合をして、有意義な時間を過ごす」ことです。ラグビーは元々、「仕事も勉強もその他の日常生活もきっちりやって、そのうえで余暇を使ってあれほどの激しいプレーをする。そして激しい接触プレーもしながらも自分を律し、ルールを守る。そして試合が終わったら、力いっぱいプレーした味方選手、そして相手選手ともそれぞれのプレーを褒め合いながら酒を酌み交わす・・・。」そんなことを大切にしながら発展してきたスポーツです。激しいプレーをしながら、相手に対するリスペクトを忘れない。試合が終わったら「あなた、そしてあなたのチームはなかなかやりますね。素晴らしいです。これからも仲良くやっていきましょう」といいながらお酒を飲んで、仲間を増やしていくというスポーツなのです。そしてそういう流れから、「あなたのチームは素晴らしいです。これからも試合をしていきましょう。切磋琢磨していきましょう」ということでうまれた試合が「定期戦」なのです。

Img_2185  
単なる「試合」ではなく「認め合った」チーム同士が定期的に行う試合、これが「定期戦」です。これこそが、ラグビーというスポーツを最もよく表す、ラグビーの世界で最も大切にされている試合なのです。
 
 国の内外において、長い歴史を持つ、大切にされている「定期戦」がたくさんあります、一番有名なものはイギリスのオックスフォード大学とケンブリッジ大学の定期戦でしょうか。日本でも大学を中心に「認め合ったチーム同士」の定期戦が多く行われています。認め合ったチーム同士でないと、定期戦は行われないのです

 ですので、上記の日大のコーチの発言、「関学との定期戦がなくなってもいいだろう?」というのは、ラグビー関係者の私にはまったく驚きの発言でした。まさに「勝利至上主義」。スポーツの本質を見失っている。アメフトの世界では、それでいいんですか

 何のためのスポーツか誰のためのスポーツかそのスポーツをする意義はどこにあるのか。そういうことを今一度考えさせられる、今回の出来事でした。
 

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コメント

>、「あなたのチームは素晴らしいです。これからも試合をしていきましょう。切磋琢磨していきましょう」ということでうまれた試合が「定期戦」なのです

うわー、すごい感動(T_T)
これは何かに書いてある文章ですか?
それともichi-papaさんオリジナル?
こちらの日記、コピペして保存します。
ラグビーを見る目がもっと豊かになりそうです。
ありがとうございました!

ナナヨンさんへ

 ほめていただいてありがとうございます。もちろん、全文、私が書きましたよ。オリジナルです。でもね、本当にラグビーというのはこういうスポーツなのです。チーム内でのお互いに対するリスペクトを忘れてはいけませんし、相手選手・チームに対するリスペクトも忘れてはいけません。いい試合をして、その後いいお酒を飲み、いい時間を共に過ごすところまでがラグビーなのです。

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