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2017年8月15日 (火)

映画の話・1279 「 黒い雨 」

115388_11 1989年の日本映画です。

 
 原子爆弾の怖いところ・・・一瞬にして町を焼くつくし、そこにいた人々の命を残酷に奪うところ。いえ、それだけではありませんね。もちろん原爆が落とされた瞬間、街はとんでもなく破壊され、そこにいた人々は言葉では語りつくせないほど悲惨な姿となってやがては死んでいくのですけれど、この爆弾の怖ろしいところは、その「瞬間」だけではなく、その後ずっと、言ってみれば「未来永劫」様々な恐怖と戦っていかなければならないところなんですね。体内の原子力がいつ自分の身体に悪影響を及ぼすのか・・・この作品を観て、本当にそう痛感しました

 映画としても、非常に重厚。1989年の作品ということで、十分カラー作品にすることもできたのでしょうが、あえてモノクロにしているところが、これまたいいです。テーマによく合っています。かつての黒澤作品のような重厚さを感じます

 今までにもこうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」「この世界の片隅に」などで原爆の怖ろしさは十分知っているとおっしゃる方も多いのかもしれませんが、人間は忘れてしまう生き物です。何度も心に焼き付けておかなければ、過ちを犯してしまうかもしれません。現在、世界情勢はきな臭い感じになってきております。かの国の指導者の方々にも、是非とも観てほしいなあ・・・。なんて、それはムリなんでしょうけれど。でも、近年、広島の原爆資料館を訪れる外国の方が増えているのは喜ばしいことだと思います。市民レベルで、「核の脅威」を何とかしていきたいです
 ちょっと話はそれましたが、「火垂るの墓」や「この世界の片隅に」などと並んで、日本人なら(本当は外国の方も)必ず一度は観てほしい、いや繰り返し観てほしい作品です。

 追伸:私、本編に続く、元々のラストとして撮られた、「田中好子さん」が四国にお遍路に出るというエピソードの続編も併せて観ました。う~~ん、映画としてはやっぱり本編で終わっているのがいいかな。ただ、スピンオフとして巡礼の話も「あり」だとは思いますが。

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)
 

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