『 世界から猫が消えたなら 』(川村元気・著)読みました
ラストはちょっと自分の希望とは違いました(主人公を何とか生かしてほしかった
)のでそこは残念でしたが、そこを差し引いてもなかなかいいお話でした
。急に死を覚悟しなければならなくなった、まだまだ若い主人公のところに「悪魔」が現れ、自分の命(寿命)と引き換えに世の中から「大切なもの」を消していくというお話。本文202ページ「人は自分の死を覚悟した時から、生きる希望と死への折り合いをゆるやかにつけていくだけなんだ。」という文章、たぶんそうなんだろうと思います。突然訪れる「死」に、なんとか納得できる理由を探しながらその日を待つ。そんな感じなんだろうと思います。


・
私は正直に書きまして、すでに死を覚悟しておりますが、いきなり「それ」を目の前に突き付けられた時には同じような気持ちになりました。
けっこう切実な内容をポップな感じで描いた新感覚の小説、なかなか心に沁みました。
私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)
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