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2016年12月28日 (水)

映画の話・1213 「 この世界の片隅に 」

Photo_4  2016年の日本映画です。といいますか、現在公開中です。
  いや~、泣いた泣いた。映画館で号泣したのは久しぶりでした。いや、「号泣」というとちょっと違いますね。「わんわん泣いた」というのではなく、「しみじみとした涙が流れてきた」といった感じでしょうか。

 戦争映画といえば「声高に反戦を叫ぶ」、もしくは「これでもかというぐらいに悲劇的に描く」というのが常のように思いますが、この作品はそのどちらでもありません。先ほど「泣いた」と書きましたが、映画全体で観れば、実は笑っていた場面の方が多かったかもしれません。いろいろなところの映画評で言い尽くされているように思いますが、この作品は本当に戦時下での「普通の暮らし」がどちらかというと淡々と描かれています。

Photo_5  はじめは戦争なんてどこでやってるの?という感じでしたが、だんだんと身近に迫ってきます。そして今までの「普通の暮らし」が普通でなくなってきます。「普通でない暮らし」が「普通」になってきます(ん?ややこしくなってきましたね)。今まで思いもしなかった出来事が身近で起こるようになってきます。今まで考えもしなかった「普通に暮らせることの幸せ」をみんなが噛みしめるようになってきます。

 好きな人と一緒に暮らせる。家族で笑って暮らせる。絵の好きな人が、好きなだけ絵を描くことができる。のんびりした人が、のんびり暮らせる。普通に学校に行って勉強ができる。こういうことが普通にできる毎日こそが「幸せ」なんだと、改めて考えさせられました。

 ほっこりと笑わされ、そしてしみじみと考えさせられた本作。ただそれでもラストに「希望」が垣間見られて、ちょっと安心しました。どんな状況でも命ある限り、生きていかなければなりませんものね。できればみんなで肩を寄せ合って、生きていきたいものです。
 追伸:主人公「すず」の声を担当されていた「のん」さん。お上手でしたわ~。彼女、いろいろありまして仕事を干されているような状態なのですが、この才能、このまま埋もれさせてしまうのはもったいないなあと、今回痛感しました。何とかならないものかな~
 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

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コメント

おぉ〜✨✨星5つ✨✨
本当にイイ映画でしたね。
ほんわかした絵なので戦争の残酷さも目立ちませんが静かに怖さを伝えてたよね。
のんの声が本当に合ってて良かったね。
呉が田舎の友達はお母さんには見せられないって
言ってました。
当たり前の日常が壊れて行くシーンをお母さん観たら辛すぎる思い出だろうからって。
それだけキチンと描いてるんだろうなと思ったよ。

エチュさんへ

 いや~、ほんといい映画でしたよね。口コミで良さが広がっていって、一種の社会現象みたいになっています。いいことです。戦争がいかに「普通の日常」を壊すか、よく描かれていたように思います。呉のお友だちの、お母さんに見せられないってお話、よく分かります。ちょっと話はずれますが、うちの母親(故人)も高校野球の開始のサイレンを聞くと、いまだに空襲警報を思い出すからイヤやって、よく言ってました。戦争を経験した方々にとっては、いつまでも心の傷になっているんでしょうね。

 追伸:エチュさん、今年もいろいろとありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします

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