映画の話・1176「 バースデーカード 」
若くして亡くなるお母さんが、遺していく娘にむけて毎年一通の手紙を書いていく・・・。もうこれだけで「泣ける映画」といった感じなのですが、この映画のいいところは、それが押しつけがましくないこと。いわゆる「お涙ちょうだい映画」にはなっていないんですよね。とってもさらっとしています。ですから観ていて暑苦しくないですし、嫌な気持ちにもならない。亡くなっていくお母さんをはじめとする主人公の周りの人が、みんな優しい。みんながお互いを思いやって、その気持ちが作品全体に漂っています。ですので見ている最中も観終わってからも、心の中にとっても優しい風が吹きます
。
出演しておられる方々も、みんないい感じです。個人的には中村蒼くん。爽やかでよかったです。
決して派手な映画ではありませんし、刺激的な映画でもありません。けれど「お涙ちょうだい」でない分だけ、素直に心の中に入ってきて、沁みわたってきます。エンドロールのあとのシーンもよかったなあ。観終わってからも幸せの余韻が広がっております。
私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)
« 2016秋=今期観ているドラマ | トップページ | 2016・今シーズンも楽しませていただきました »
コメント