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2015年2月

2015年2月28日 (土)

『ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件』(宮部みゆき・著)読みました

Img_0930 久しぶりの宮部作品です。いえ、とにかく長い、本が分厚い(単行本で一冊700ページ超が三冊)ので、読むのをためらってました。けれど、職場の隣の席の同僚が「とにかくおもしろい」と薦めてくるのと、もうすぐ映画が公開になってそちらの方も気になっていたのも手伝って、それなら映画が公開になる前に読もうと決断して読み始めました。都合のよいことに現在、ちょっと時間の余裕があり、読書にあてる時間も普段よりは取れそうですし

 で、読み始めましたら、さすがに宮部みゆきさんです。もうすぐにその世界に引き込まれ、次が気になって気になってどんどん読み進めました。で、あっという間に第Ⅰ部読了です

 まず、人物の描写が素晴らしい。一人ひとりについて、姿形からその生育歴、心の奥底に持っているものまで、本当に丹念に描いている。その筆力だけでもうすごいと思ってしまいます。それに事件の描き方や、その時の学校、そして家庭の描き方まで、もう本当にその筆力に圧倒されました

 私、以前「模倣犯」を読んだ時に、小説家というのは本当にすごいなあ・・・と圧倒されたのですが、今回も本当にそう思いました。特に、人間の心の奥底に隠された、普段は自分でも目をそらしていたくなる「悪意」の描き方が本当にすごい。凄すぎて「へどが出そう」でした。いえ、もちろん褒め言葉です。それくらい読んでいてこちらの心身に影響が出たということです。

 あっという間に第Ⅰ部読了。現在第Ⅱ部を読んでおります。まだまだ救いのないこの作品、最後はそれなりの「救われた気持ち」を味わわせてくれるのでしょうか。たとえば「模倣犯」のような。このまま湊かなえさんの「告白」みたいな感じで終わったらやだな~

 第Ⅱ部、第Ⅲ部、そして映画の方にも期待して、続きを読みたいと思います。

 

 私の評価:まだ第Ⅰ部を読んだだけですが、☆☆☆☆(5つが満点です)。読み終わってこれが3つになるか5つになるか・・・。

 追伸:私、この映画にエキストラとして参加しております。どの程度使われているかは観てみないとわかりませんが。きっと話題作になるでしょうから、しっかりと使われていたらうれしいんですけどね~

2015年2月27日 (金)

映画の話・948 「 人類資金 」

161910_11 2013年の日本映画です。

 阪本監督らしい、重厚な作品でした。ただ、重厚ではありましたが観終わってみると、あまり意味がよくわかりませんでした。いえそれは私の理解力の無さとか知識の無さとかに原因があるのでしょうが。なにせ私、株のこととか為替のこととか、世界情勢のこととか、あまりよくわかりませんのでねえ・・・
 国連での森山未来さんの演説も雰囲気はよかったのですが、内容にはあまり賛同できないところもあったりして、ちょっと消化不良でした

 監督さんはじめ製作者側に「熱い思い」があるのはよくわかりましたが、それがあまりよく伝わらなかったかな。「思いあふれて言葉足らず」とでも言ったところでしょうか。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

映画の話・947 「 歓待 」

156293_11 2010年の日本映画です。

 コメディだというのはわかってるんですよ。いわゆるブラック・コメディといいますか。決してサスペンスやホラーではない。でもね、私、観始めた時から何とも言えない「気持ちの悪いもの」「腑に落ちないもの」を感じまして、観ている間じゅうもずっと「すっきりしないもの」を感じ続けまして、観終わってもやっぱり胃の奥に”ず~~ん”と残るような重苦しいものを感じ続けました

 決して衝撃的な事件が起こるわけでもなく、画期的な結末が待っているわけでもない。日常の「隙」になにかが入り込んできたような、水面にぽたりと落ちたインクがだんだん広がっていくような、何とも言えない「違和感」・・・。観ている私も非常に気分が悪かったです

 ただ、こんなふうに書きますと、まるで「批判」しているようにも感じられるかもしれませんが、実はそうではありません。むしろ非常によく出来た作品だなあと「評価」しているのです。こんな風に「人の心の中に入り込んできて、心を動かす」ことって、簡単なことじゃありませんから。

 出演しておられる方は、みなさんお上手でしたね。小林印刷の社長の山内健司さんもうまかったですし、杉野希妃さんはお美しかったです。でもなんと言いましても、やっぱり古舘寛治さんでしょう。この方の独特の存在感、つかみどころのなさが、この作品を成功に導いていると言えると思います。

 ラストは少しトーンダウンした感じもしましたが、それでもなかなかよく出来た作品だったと思います。観終わってスッキリ・・・とはいきませんが、この「後味の悪さ」を今しばらく楽しみたいと思います。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・946 「 ガッチャマン 」

160912_11 2013年の日本映画です。

 世間の評判は耳にしていましたけれど、私自身はけっこう期待して観ました。私、けっこうミーハーなもので、有名な方々がどんなふうに「科学忍者隊」を演じておられるか興味があったのです。結果は・・・まあ、世間の評判通りでしたね

 お話の方、なかなかおもしろい目の付けどころだなあと思うところもあったのですが、それも消化不良。ラスト(エンドロール後)も含めて、結局はなにかしらよくわからないまま終わってしまいました。それに、恋愛を絡めて新しい味・視聴者がより興味の持てるものを加えようとしたのでしょうが、却って安っぽくなってしまいましたね(汗)

 本当ならこれも「バットマン」や「スパイダーマン」のようになってもよかったんですよね?。あまりにもグレードが違いすぎて、ちょっと悲しくなりました。私は日本映画が好きですが、こういうジャンルでも海外作品に負けないように頑張ってほしいものです。・・・って、別に海外作品を意識する必要はないんですけどね。最近の日本のヒーローもので感動したのは「変態仮面」くらいだなあ・・・。これもまたちょっとジャンルは違いますが。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

2015年2月22日 (日)

映画”味園ユニバース”のロケ地マップ、手に入れました

Img_0935 昨日、京都に行った帰り、阪急電車で大阪・梅田に向かっている時にふと思いつきましたそうだ、駅で「味園ユニバース」のロケ地マップをもらって行こう

 このロケ地マップ、公開に先立ち大阪の主要駅で配布されているとの情報を以前から聞いておりましたので、都会に行く時にはもらって来ようと前から思っていたのです。

 で、梅田に到着しまして駅のいろいろなところを探したのですが、どうも見つからない。しかたがないので今度はJRの大阪駅に行って探してみましたがやっぱり見つからない。ここでもらうのはあきらめましてJRの天王寺駅まで行き探してみましたがやっぱり見つからない。今度は地下鉄の天王寺駅にまわってみましたがやっぱり見つからない

 けれど、ここで見つけなければここから後自宅に近くなると、もうそれを置いてあ

Img_0936

るような大きな駅はありません。ですので、地下鉄の駅の切符売り場のところで案内をしておられた駅員さんに、ちょっと勇気を出して訊いてみした。「あの~、こんなことを訊くのはちょっとお門違いかもしれませんが・・・」すると意外な返事が。「はいはい。味園ユニバースね。あれ、すごい人気でね、置いておくとどさっと持って帰る人もいるでしょうし、オークションなんかに出してしまう人もいるということで、今は駅長室においてるんですよ。でもとにかく、窓口で聞いてみましょうね・・・。」といって、窓口に案内してくださる。そして聞いてくださると・・・ありました。一部だけですが、いただきました

 うれし~。ロケ地訪問マニアの私としては、これは外せないアイテム。ゲットできてよかったです。これを(コピーしたもの)を持って、近々ロケ地めぐりに行きたいと思います

 本当はもう一部欲しかったんですけどね、さすがにそれは言えませんでした。できれば近いうちにもう一度行って、もう一回同じ質問をして、もう一部いただきたいと思います。そのときまであればですが

2015年2月20日 (金)

『鉄道員(ぽっぽや)』(浅田次郎・著)読みました

Img_0910 今から20年ほど前、発売された時にとっても話題になりましたよね。当時から私、かなり興味があったのですがなかなか手に取る機会も無く、現在まで読まずに来ました。で、今回ようやく読んでみましたよ

 まずね、短編集ながら映画化された作品が多く収録されていることにびっくり。でも逆にほんの数ページの作品を2時間ほどの作品に仕上げた映画関係者の力量にも感服しました。表題作「鉄道員」はここでも何度も書かせていただいておりますように、私の「泣き映画」ですし、あと「ラブレター」や「オリヲン座からの招待状」も観たことがあります。「オリヲン座・・・」は映画とかなりお話が違っていて驚きましたが

 その他の作品も含め、どの作品も心に沁み入るものばかり。「角筈にて」や「うらぼんえ」など、本当にどの作品もすべてよかったです。発売当初から現在に至るまでずっと話題作ですが、その理由がわかるような気がしました。素晴らしい作品集でした。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2015年2月19日 (木)

映画の話・945 「 ナチュラル・ウーマン 」

138514_11 1994年の日本映画です。

 お話はよくわかりません。緒川たまきさんと嶋村かおりさんが脱いでおられます。そのお二人の身体はとっても美しいのですが、正直見どころはそれだけかと(汗)。いえ、私の感受性が乏しくて、そんな感想になったのかもしれませんけれど・・・。

 

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

映画の話・944 「 グッモーエビアン! 」

158444_11 2012年の日本映画です。

 大泉洋さんは好きですし、麻生久美子さんもいつもながら力の抜けた彼女らしい演技を見せてくれています。それになによりも三吉彩花ちゃん、よかったです。笑った顔もちょっとふくれた顔も、魅力的でした

 でもね、お話の方はまったく共感できませんでした。しっかりとした社会生活も送ってない(つまり簡単に言いますと、働いてない)人が、何を言っても説得力がありません。それに「いいひと」だけでは生きてはいけませんよ

 夢を追い続けることがかっこいいなんて、それこそ高校生ぐらいまでのたわごとです。這いつくばって、情けない思いをしながらも、家族や子どもを養っていく。これこそが本当の「かっこよさ」ではないでしょうか。

 この映画、非常に残念です。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

映画の話・943 「 下妻物語 」

142379_11 2004年の日本映画です。

 名作との評判をよく耳にする本作、ようやく観ることができました。ロリータファンションやヤンキー関係にまったく興味のない私ゆえ、どうにも観る気が起こらず、鑑賞がずいぶん遅れました

 その斬新な映像と切り口が話題の中島哲也監督、まだ独特の作風は完成されてはいませんが、この頃からその端緒はみられますね。ここから後の「嫌われ松子」や「パコ」そして「告白」(「渇き」はまだ観てません)などのようになっていくんだなあと、妙に納得してしまいました。

 少女の友情を描いたお話自体は、けっこうオーソドックス。でも、撮り方・映像・切り口が新鮮なので、観ていてけっこう引き込まれます。出演しておられる方々も、なかなかの熱演ですしね

 この作品を「バイブル」のように思っている若い方々がいらっしゃるのも頷けます。どちらかというと若い女性に受け入れられる作品のように感じました。それでも、けっこう年齢を重ねた「おじさん」の私も楽しめましたけどね。

 追伸:「下妻」の風景がこれまたお話に合ってるんですよね。「下妻」を舞台にしたところも、成功の大きな要因のひとつかもしれません。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2015年2月18日 (水)

またまた生駒山から信貴山まで歩きました

Img_3065_2 先日のことになりますが、またまた奈良県と大阪府の県境にあります生駒山から信貴山まで約14キロを歩いてまいりました以前、先月(1月)の中頃に初めて歩いた時のことはここでも書かせていただきましたね。で、同じコースをもう一度歩いてきました

 実は以前歩いたのは、今回の下見。今回のものが本番だったわけです。実はこれも「仕事」です。何の仕事かと思われるでしょうけどね。今回もけっこう寒かったですが、それでもなかなか爽快でしたよ

Img_3062

 今回、二回目に歩いて気がついたこと。実は前回はそこそこしんどかったのです。体力自慢の私ですが、けっこう身体にこたえました。最後は膝もけっこう痛みましたし。でもね、今回はあまり辛くなく、ひょいひょいと歩いている間にゴールに着きました。やっぱり道を知っているのと知らないのでは、気分的にもずいぶん違うんだなあと、今回改めて実感しました

 次に歩くのはまた来年の今頃。でもその時はまたしばらくぶりですから、つまり初めてみたいなものですから、またしんどく感じるのでしょうかねえ

 最初の写真は、十三峠あたりから大阪側を眺めたものです。

2015年2月17日 (火)

映画の話・942 「 あしたになれば。 」

Img_0921_2 先日、先行試写会で観てきました。う~~ん、青春ド真ん中ド直球観ているこちらが恥ずかしくなるくらいでした。でもね、これは悪口で書いているわけではなくて、むしろその逆。この主人公たちの年頃からウン十年経っている私も、本当に胸がキュンキュンしました

 本作、リアリティを言うなら、あまりありません。出てくる人がすべていい人だし、実際にはこんなに「うまいこと」いくわけありません。でもね、それらは枝葉の話。お話の真ん中を貫く若さゆえの悩み・不器用さ、恋にも友情にも素直になれなくてうまくやれなくて自己嫌悪に陥ったり・・・。そういう誰しもが経験する「若き日の悩み」はリアルに表現されています。特に小関裕太くん演ずる「大介」と黒島結菜ちゃん演ずる「美希」の二人のシーンは、私自身も遥か昔を思い出して(いえ、こういう素敵な思い出は実際にはなくても)本当にほほえましく、そして切なくなりました

 この二人がこの先どうなるか、現実を知っている私達「大人」は、その先の日々が必ずしも「素敵な日々」ばかりではないことを知っています。それでも、この若き「キラキラした日々」があれば、この先もまたなんとか生きていけることも知っています。現実の中でへとへとになってもこれらの日々を思い出し「またなんとか頑張ろう」と思えたりするのです。この「きらきらした日々」がその後の人生の支えになったりするのです

 ・・・とまあ、この映画を見ながらそこまで考える必要はありませんが、瑞々しい二人の姿に自分の青春時代を重ね、胸をキュンキュンさせるのもいいと思います。本当に甘酸っぱいです。南河内ののどかな風景の中、前時代的ではありますが、そして文部科学省推薦のような毒のない作品ではありましたが、時にはこんな爽やかな作品で「心の中に溜まった汚いもの」を洗い流すのもいいと思います。合わない人には合わないだろうとは思いますが、私の個人的な評価は☆5つ、つまり満点です。だって、本当に胸がキュンキュンして切なくなりましたからね。この作品、東京では3月末の公開らしいです。大手映画会社の制作ではありませんからあまり注目もされず、話題にもならないだろうとは思いますが、私は大好きです。できればたくさんの人に観てもらいたいと思います。

 追伸:監督の三原さん、若手女優を探してくるの、うまいですね~。今から15年ほど前に同じ大阪南河内地域を舞台に「あしたはきっと」という作品を撮っておられますが、その時の主演がまだあまり知られていなかった吹石一恵さん、そして尾野真千子さんが共演されてました。今回は黒島結菜ちゃん。最近注目され出しましたね。本作でも本当に存在感を発揮されてました。もう一人の主役小関裕太くんとともに、今後目が離せない存在です

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

2015年2月16日 (月)

”A-Studio”吉田羊さんの回、観ました(2015.2.13)

P1010110 私気に入りの番組と言えば、ドラマを除きますと日曜日の朝7:00からフジTV系で放送されている「ボクらの時代」と金曜日夜11:00からTBS系で放送されております「A-Studio」です。これらの番組につきましては、ここでも何度も書かせていただいてますよね。でもね、「A-Studio」の方は夜遅いということもありまして、最近はあまり観ていなかったんですでもね、先週の金曜日は久しぶりに見せていただきました

 ・

 今回のゲストは女優の吉田羊さん。この方、一般に認知されだしたのはごく最近ですよね。私も最近までまったく存じ上げませんでした。でも、独特の雰囲気を持っておられて、非常に魅力的です。ですので眠い目をこすりながら、見せていただきました。

 ・

 で、この番組の中での名言・・・といいますか、心に残ったエピソードをひとつ。この方、まだ売れない頃にNHKの「瞳」というドラマに出ておられたそうです。看護師さんの役で、患者の西田敏行さんとやりとりをするという場面が多くあったそうですが、実際にはセリフは少しあるものの顔も十分に映らない役どころ。エキストラさんとあまり変わらないイメージですかね。でも吉田さんは自分なりにその役を咀嚼し、頑張って演じられていたようです

 ちょうどその場面を、フジTV系ドラマ「風のガーデン」撮影中の中井貴一さんが休憩時間にごらんになっていたらしく、妙にこの「看護師さん」が気になった中井さんはNHK勤務の知り合いに電話をし、吉田羊さんのことを知ったというのです。それ以来、ことあるごとに中井さんはTV関係者に「吉田羊という女優さんを知ってる?彼女はいいよ。きっと売れるよ。」と言い続け、それがきっかけかどうかはわかりませんが、その後吉田さんは現在のようにブレイクされました

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 あるとき、鶴瓶さんが中井さん(このお二人は以前からのお友達らしいです)に「吉田羊、売れましたな~。あんたのおかげですな。」と言うと、そこで中井さんが一言。「いや、彼女はボクが見つけなくても、誰かが見つけて、絶対に売れたと思うよ。決してボクのおかげと言うことはないよ。あれだけ一生懸命やっている人は、ボクが見つけなくても誰かが絶対に見つけるよ。そういうものなんだよ」とお答えになったそうです

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く~~、素晴らしい。中井さん、かっこいい。けれど、本当にそうであったほしいですね。そしてそれはきっと、本当にそうなんだろうと思います。認められたいがために一生懸命やる、というのはちょっと違うような気もしますが、誰が見てようと見ていまいと、一生懸命やっていると必ず誰かが見てくれている、経験上もそれは本当だと思います。「一生懸命やる」ということのすばらしさ・大切さを改めて確認させられる、そして気持ちの温まるエピソードでした

 写真は陰日向なくいつも一生懸命の、二宮金次郎さんです。成長後のお姿、かな。

2015年2月14日 (土)

映画『 あしたになれば。 』の試写会に行ってきました

Img_0922 今日は朝から仕事、そしてお昼過ぎからは、映画「あしたになれば。」の試写会に行ってきました。今回の試写会は抽選で当たったわけではなく、この映画を作った羽曳野市・藤井寺市・太子町の先行試写会で、いろいろな関係者が招待されたものです。私は映画を撮るときに応援サポーターとして微々たる額ですがお金を出させていただきました。いわゆる一口馬主みたいなものです

 映画の前に監督の三原光尋さん、出演された赤井英和さん・小関裕太くん・黒島結菜ちゃんの挨拶がありました。赤井さんはライザップで痩せた身体をしっかりキープされていました(笑)。そしてなにより小関裕太くんと黒島結菜ちゃん。このお二人、全国ネットのめざましテレビ」などでも特集された若手注目株なのですが、まさかこんな田舎の公民館に来てくださるとは。びっくりしました。裕太君は映画では爽やかでしたが、ご本人を見ると都会的でめっちゃイケメン。高良健吾くんのようでした。それに結菜ちゃ

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ん。挨拶ではちょっと緊張されていたようであまり笑顔はありませんでしたが、それでも細くてちっちゃくてキレイで眼力があって、本当に素敵でした。長澤まさみちゃんの若い時のようでした。断言しますが、この二人はこれから必ず売れます・・・って、すでに売れてきているようですが

 映画の方、詳しくはまた「映画の話」で書かせていただきますが、とってもよかったです。ピュアでピュアで胸がキュンとなりました

 でもこの試写会、普段のそれとはかなり違っていて、非常にアットホームなものでした。地域のお年寄りや普段あまり映画などを観に行かないような方がたくさん来られていたようで、始まってもけっこうざわざわしてちょっと違和感を感じていたのですが、なにせ映っているところがすべてこのあたり。「ああここはどこそこや」とか「あ、だれそれさん映ってるわ」などなどの会話が至る所で聞こえてきて、だんだんと逆にほほえましい気持ちで観ることができました

Img_0926_3帰りには映画の中に出てきた「初恋ドーナツ」を模したドーナツをいただきました。心憎い演出です。美味しくいただきました

 でも本当に青春ド直球のいい映画です。東京の方では3月末の公開らしいですし、たぶん単館系の上映になるんじゃないかと思いますが、できるだけ多くの人に観てもらいたいです。キュンキュンしました。今日の試写会は挨拶も含めて大満足でした

 

 

 

2015年2月13日 (金)

映画の話・941 「 味園ユニバース 」

Img_3086 2015年の日本映画です・・・といいますか、明日14日より公開されます。

 先日、試写会にて観てきました。応募の時に「この映画との関係は?」という質問がありまして「エキストラとして参加したから」と記入しましたからか、あたりましたでも行ってみると、お仲間さんがたくさん。みなさんそういうことで試写会にこられていたみたいです。ちなみに作中の私のシーンはカットされていましたけれど。で、感想です。


 まずは渋谷すばるさんの歌唱に圧倒されました。いえ、誰が訊いても「うまい!」という「歌」ではないのです。ところどころ音程も不安定ですし。けれど、その歌声にものすごく「魂」を感じます。一昔前の歌合戦の審査員の言を借りれば「パンチがある!」ということになるでしょうか。私、この方の歌を初めて聴きましたが(関ジャニもあまり知りません)、最初の「古い日記」で圧倒されました。非常にクセのある歌い方をされますので聴く側からすれば好き嫌いがはっきり分かれるのはよくわかりますが、私はこの歌声に魅了されました

 それからやっぱり二階堂ふみさん。うまいですね~。大阪出身以外の方(ちなみに二階堂ふみさんは沖縄出身らしいです)が大阪弁をしゃべるのを聞くと、大阪出身の私なんかは違和感ありありでそれだけで作品自体がいやになってしまうということがよくあるのですが、今回はまったく違和感がありませんでした。「ディープ大阪(環状線の輪の中あたり)の若くて苦労している女の子」を違和感なく演じられていました

 それと、あとこの作品の重要な出演者と言えば、「赤犬」のみなさん。いや~、ものすごい存在感でした。演奏はさすがにうまかったですね。というのはプロの方に対して逆に失礼でしょうか(笑)。

 お話は、正直、よくあると言えばよくあるお話。記憶喪失になった若者、だけど歌だけは飛びきりうまい。この若者はどうなっていくのか、記憶は戻るのか、記憶が戻れば歌の方は・・・。ラスト、もしくはこの映画のあとに続く物語の予想としては、実は昨日の試写会で山下監督自身がおっしゃってましたが、二人にとってハッピーなものとは限りません(ネタばれになってはいけませんのでこのぐらいの表現にさせていただきます。本当はもっと直接的な表現でしたけれど)。けれど、それぞれにまた一歩進んでいく予感のようなものは感じさせられました。本作品の「その後」については、観た人それぞれが想像すればいいのかもしれませんね。

 あと、この作品で印象に残った場面をひとつ。自分の大切なものを数えるふみちゃん。指を四本出して「私にはこの4つしかないねん」。けれどその後、指は大切なものを数える指は5本に・・・。なんでもないシーンでしたが、ふみちゃんの心の微妙な動きを表現する、いいシーンでした。でもこのあと、その指はグー(0本)に変わるんですけどね。
Img_0920
 タイトルの「味園ユニバース」とは正直あまり関係のないこの映画。でも「味園」の
昭和っぽさはまさにこの作品のタイトルにぴったり。印象としては単館系の小品佳作といった印象です。娯楽作品ではありませんし、もちろんアイドル映画ではありません。好き嫌いが別れる作品だとは思いますが、私は気に入りました。評価の方、☆3.5くらいかなとは思いますが、すばるくんの歌声とふみちゃんの大阪弁を評価に加味しまして、4つとさせていただきます

 追伸:ロケ地マップが大阪主要駅で配られているらしいです。私も入手し、またロケ地散策に行かなければ

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2015年2月11日 (水)

映画「味園ユニバース」の試写会に行ってきました

Img_0918_2 昨日はまたまた試写会に行っておりました。映画「味園ユニバース」です。松下IMPホールでありました。このホール、環状線の「大阪城公園駅」から歩いて行くのですが、駅名でもわかるように、途中に大阪城ホールがあります。電車を降りますとけっこうな人だかり。でもそのほとんどが城ホールに行く人のようでした

 誰の公演があるのかなあと側まで行ってみましたら、韓国アイドルBigBangのディライトさんのソロ公演のようでした。私、あまり存じ上げませんが、人気あるんですね~。たくさんの人が公演前の高揚感の中、入場を待っておられるようでした

 で、私はそれらの方々を横目にIMPホールへ。着いた時にはまだそれほど並んではいませんでしたが、すぐにうしろに長蛇の列。ちょっと違いで大違い・・・でした。

 映画はおもしろかったですよ。私、じつはちょっとだけエキストラで参加いたしまして、その縁で試写会に呼んでもらったようです。昨日は同じような立場の、つまりよく知った方にたくさんお会いしましたから。山下監督も来てくださって、質問・回答コーナーもありました。感想等詳しいことはまた後日「映画の話」で書かせていただきますね

 写真は大阪城ホール前を右折してシアターブラバ!に向かう橋の上から、夕暮れの城ホールと川向かいのビル、です

2015年2月10日 (火)

映画の話・940 「 僕達急行 A列車で行こう 」

155598_11 2012年の日本映画です。

 鉄道を愛する若者たち(若者じゃない人も登場しますが)の、心の交流の物語。私はいわゆる「鉄道オタク」ではありませんので、正直期待せずに観ました。監督も森田芳光さんですし(ファンの方、すみません)。でもね、観てみると、かなりよかったです

 まず、松山ケンイチさんと瑛太さんが「鉄道好き」の役で出ておられますが、いわゆる世間で言うところの「鉄道オタク」といった感じではありません。一般の社会で普通に社会性を持って生活されていて、ただ趣味が「鉄道」といったような、そんな感じの若者です。「鉄道オタク」といいますと、かなり変わった、社会性のない人々のようなイメージを(つまりそういう偏見を)世間では持たれていますが、実際はこの二人のような「普通の若者」がほとんどなんでしょうね。「音楽が好き」「映画が好き」「スポーツが好き」というのと同じで「鉄道が好き」というような・・・。まず、監督の、そういう若者に対する「愛」が十分に感じられる作品でした

 お話の方、こんな風にはうまくいかないよ!とおっしゃりたい方には、もちろんその通りだと、まずは共感しておきます。でもね、実際こんな風にうまくいかないのは誰にもわかっていることとして、そんな細かい点ではなく、この映画では、「人と人とのつながりって大事だなあ」ということを感じたいなあと思います
 何が自分の役に立つかなんて、わからないですよね。何が自分を助けてくれるかも。もちろん、助けてほしいから打算的に人とのつながりを作っておくというのは少し違うように思いますが、いろいろなところから人と人とがつながって、思いもよらないところで助け合ってゆく、これが本来の健全な「人間社会」なんだと思います。このようなつながりを、「縁」と呼ぶんですよね

 私も主演の二人のように、これからもいろいろな人とのつながり=縁を大切にして、これからも人生を充実させていきたいと思います。そんな気持ちにさせてくれる作品でした。

 私の評価;☆☆☆☆(5つが満点です)


 追伸:森田芳光監督は私にとっては当たり外れの激しい監督さんでした。大好きな作品もありますし、とんでもない作品もあります。けれど遺作となったこの作品は力の抜け加減も絶妙で、観ているこちらもリラックスして楽しく観ることができました。最後の監督のメッセージ(亡くなられてからスタッフさんが入れたんですかね?)も妙にさわやかで、悲壮感なく「監督、ありがとう」という気持ちになれました。森田監督、お疲れさまでした。

映画の話・939 「 ソウル・サーファー 」

157860_11 2011年のアメリカ映画です。

 公開当時かなり話題になりまして、耳に入る評判も素晴らしいものばかり。でもね、私、サーフィンにまったく興味はなく、海のレジャーについてもまったく興味なし。合わせて「お涙ちょうだい」は大嫌いときたものですから、この作品を観たいとは思わなかったのですよね

 で、今回縁あってようやく観る機会を得ました。ちょっと暇だったもので・・・

 この作品、サーフィンを中心に描いておりますがサーフィン映画ではありませんよね。海の事故で片腕を失った少女の話ですが決してお涙ちょうだいではありませんよね。言うならば「家族愛の物語」「喪失と再生の物語」「不屈の魂の物語」そして(宗教を基盤にはしておりますが)「大きな愛の物語」。上記のようにあまり期待はせずに観たのですが、かなり心を震わされました

 悲しい出来事のあと精神的に「最低」の状態に追い込まれた主人公。その後、家族の支えも合ってなんとか立ち直ってくるのですが、それでも簡単には「復活」できません。このあたりにリアリティを感じました。それでも周囲に刺激されながらなんとか立ち直ってくる主人公、その「強さ」に心打たれました

 みなさんがおっしゃるようにいい映画でした。サーフィンに興味がなくても、うそくさいお涙ちょうだいは嫌いだとおっしゃる方にも、お勧めできる作品だと思います。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 

2015年2月 8日 (日)

筒井筒井筒にかけしまろが丈・・・在原神社に行ってきました(2015.2.8)

Img_3076 今日は用事で奈良県の天理に行っておりました。で、午前中の用事と午後からの用事の間に少し時間がありましたので、前からちょっと寄ってみたかった在原神社に行ってきました。

 この在原神社、「筒井筒井筒にかけしまろが丈・・・」で有名な「伊勢物語二十三段 筒井筒」の冒頭の場面の舞台とされているところです。幼なじみの二人が井戸の井筒(地上に出た部分)と背の高さを比べ合う、その井戸があるとされているところです。ちょうど上の写真、左手の井戸がそれだそうです。ということはこのあたりで1200年ほど前、幼き日の在原業平と幼馴染が遊んだということでしょうか。そう考えると、非常に趣があります

 この神社、元は在原寺だったらしいのですが、明治の廃仏毀釈で寺が取り壊され、神社になったそうです。今はとってもさびれた印象なのですが、それもまた風情ともいえるでしょうか。場所は、西名阪自動車道・天理インターから郡山側に少し行ったところ、高速の側道沿いにあります。

2015年2月 6日 (金)

『遺言』(林葉直子・著)読みました

Img_0895 林葉直子さん、お若い方々はご存じないかもしれませんが、ある年齢より上の方は多分ご存じだと思います。美人棋士として世の中に出てきて、その後様々なスキャンダルなんかも起こし、その後も波瀾万丈の人生。一時期まさに時代の寵児でしたよね

 で、その林葉さん、現在は重度の肝硬変を患っておられ、明日の命さえも分からない状態だそうです。そんな状態で書かれた本がこの本です。「遺言」って、まさにそのままのタイトルですよね

 私、数年前から「死」特に「自分の死」というものをとても意識するようになり、その時が来たら「きちんとした形で死んでいこう」と常々思っている私。死を目の前にした、死を覚悟した方がどのような気持ちになるのか、どのようなことを考えるのかとっても興味があって、本書も読んでみました。

 う~~ん、非常に明るい。これはこの方本来の性格にもよるのでしょうが、陰鬱なところがまったくない。本書の中でもご自分でおっしゃってますが、やりたいことはすべてやったので、明るく死んでいきたいのだそうです。「すべてやりきった」と言えるのはすごいですよね。

 ただ、正直に言いますと、同じように「死を覚悟した」という意味においては、金子哲雄さんの「僕の死に方」(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2013/03/post-649d.html)の方が感ずるところは多かったです。

 どちらにしても、「死」はいつかはやってくるもの。その時に笑って死ねるように、今、できること・やりたいことはできる限りやっておきたいですね。もちろん他の人に迷惑をかけない程度で、ですけれど

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2015年2月 5日 (木)

『Nのために』(湊かなえ・著)読みました

Img_0884 湊かなえさんらしい、哀しいお話でした。先日までTVでドラマが放送されていましたよね。私、観ていなかったのですが、なかなか良いとの評判を聞いておりましたので、いつかは観てみたいと思い、その前に原作を読んでおこうと思い、今回読んでみました

 一見特になんということもない「普通」に見える登場人物たち。でも、それぞれに心に傷を持っているんですよね。それは幼いころ・今よりもっと若いころに経験した出来事によって、本当に深い深い傷になっている。その「傷」に打ち勝とうとして、もしくはその「傷」を忘れようとして、幸せになるためにいろいろと努力するのですが、結局は「傷」を意識しすぎて不幸な方向に人生が転がっていってしまう・・・。

 そういう状況の中で、せめて自分の「愛する人だけは幸せになってほしい」と思い、一生懸命誠意を尽くす。でも、それが一生懸命であるがゆえに、読んでいる方としては本当に「痛い」んです

 湊かなえさんの作品は、それが本当に現実にもありそうなだけに、読んでいてしんどくなります。人間の汚い部分を描くのがとってもお上手で、読みながらだんだん凹んでいってしまします。ただ、本作品はラストに少しだけ「希望」のようなものが感じられました。そのあたりがまだ「救い」でありました

 湊かなえさん、読んだら必ずおもしろいですし、次が気になってどんどん読み進めてしまうのですが、やっぱり凹んでしまいます。読みたくて、読みたくない。不思議な作家さんです。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2015年2月 3日 (火)

映画の話・938 「 そして父になる 」

161667_11 2013年の日本映画です。

 なかなか考えさせられる作品でした。この映画を見たら「自分ならどうするだろう・・・」って必ず考えますよね。そしてその答えは、簡単には出ない・・・。そうやって観るものを巻き込んだ段階で、この映画は半分以上「成功」していると言ってもいいように思います。映画のラストも、それなりに考えさせられ、納得させられるものでした

 出演しておられる方々は子どもたちも含めてみなさん熱演でした。特に二組の夫婦、それぞれキャラがしっかり立っておられ、違和感なく映画にのめり込むことができました

 この作品、どこやらの映画祭でなにがしかの賞を獲ってましたよね。そういう作品って、案外「期待はずれ」になることが多いのですが、この作品は受賞も納得!しっかりと地に足のついた、いい作品でした。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・937 「 害虫 」

138156_31 2002年の日本映画です。

 宮崎あおいちゃんも蒼井優ちゃんも、若いですわ~

 ・・・ただ、全編を通して心動かされたのは、正直これだけ。お話の方はなにかしら暗示的なのですが、結局のところよくわからない。わからないままあまり後味のよくない終わり方を迎えて、スッキリしない気持ちだけが残る・・・。合わなかっただけかもしれませんし、私の理解力が足りなかっただけかもしれませんが、なんだかな~・・・って感じでした。出演者はけっこう豪華だったんですけどね(有名な方がチョイ役でたくさん出てらっしゃいました)。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

映画の話・936 「 アイ・アム・レジェンド 」

146687_11 2007年のアメリカ映画です。

 何かね~、観終わって悶々とした気持ちが残るんですよね~。お話はそれなりにおもしろい、着眼点もよい。でもね、ラストがちょっと腑に落ちないんですわ~

 圧倒的な絶望の中、ウィル・スミスさん扮する科学者がどんな「納得の」結末を見せてくれるんだろうか、できれば今までの闇を晴らすようなハッピーエンドがいいな、などと、途中からはもうそればかり期待して観ておりましたが、う~~ん、ちょっとスッキリしない・・・

 いえ、まあそれなりのところに着地したとは思うのですよ。でもね、ウィル・スミスさんがんばれ!闇の住人達になんとか勝ってくれ!なんて感じで観てきたものとしては、あの結末は「う~~ん」でしたわ・・・。まあ、私だけの感想かもしれませんが。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

映画の話・935 「 長江 」

51yg601bq0l1 1981年の日本映画です。

 公開された当時、かなり話題になりましたよね。当時は「かなりの借金をこさえた」と聞いておりましたので、それほどヒットしなかったのかと思っておりましたが、先日のCS放送で「そうではない。ヒットはしたんだけど、それ以上にお金を遣いすぎたんだ」とさださんご本人がおっしゃっておりました。そうだったのね~

 作品は、長江(揚子江)をさかのぼっていく、いわば「紀行文」のような作品。いろいろな「いいところ」「中国らしいところ」を疑似体験させてくれます。ただ、現在の中国とはかなり様子が違うようで、この作品に残された「中国」はもう無いらしいです

 記録映画としてもかなり価値の高い作品だろうとは思いますが、1980年代の「さださんの思い」みたいなものがよくあらわれていて、初期のさださんの作品のファンである私としてはちょっと嬉しかったです。あの時代、フォークブームだったころ、この映画の中のさださんの考え方、語り口みたいなものが流行ってたな~。

 私の評価:あの当時の古き良き「中国」に思いを馳せて☆☆☆☆(5つが満点です)

2015年2月 2日 (月)

『 怒り(下巻) 』(吉田修一・著)読みました

Img_0908 先日「上巻」を読みまして、もうその後が知りたくて知りたくてすぐに図書館へ。で、借りてきて一日で読了いたしました。まあ、電車に乗るという条件も重なったんですけどね。でも、こんなにも次が知りたくなる作品も久しぶりでした。以下、これからますます話題になるでしょうし、映画化のお話もあるようですので出来る限りネタばれなしで感想を書かせていただきます

 上巻に出てきた三人の怪しい男。いったい誰が犯人なのか、いやもしくは誰も犯人じゃないのか?もしかしたら何かのからくりで三人は同一人物なのか?いろいろと妄想が膨らむ中で読み始めました。で、最後まで読んで、「そうきたか~」と思いました。ただ、事件・犯人に関しては何とも言えない結末・・・。でもそれがよりリアルで、実際はこういうことってあるだろうなあと思いながら読みました。

 でも本当に事件・犯人についてはあまりにあっけない結末・・・。でもそう思ったところで気がつきました。この作品は別にサスペンスではないのですよね。犯人探しを目的に書かれた作品ではないのでしょう。作者が描きたかったのはもっと別の何か・・・。たとえば人を信じることの大切さ、けれど信じることの難しさ。人がどれだけ他人を信じることができるか、信じきることができたところに「幸せ」が待っている・・・。まあ、そんなところでしょうか。

 事件・犯人については辛い結末になりましたが、愛子・洋平、そして泉・辰哉、優馬ほか登場人物のみなさんには幸せになってほしいです。それを切に願います

 吉田修一さんの作品の中では、「悪人」「パレード」と同じような臭いを持った作品だと思います。「世之介」とはちょっと違うかな。でも本当に重厚な作品でした。読み終わって数日たった今でも、胃の腑の底が重たい気がします。この感じ、宮部みゆきさんの「模倣犯」を読んだ時の感じに似てます。小説の持つ力を感じさせてくれました。

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です。でも本当は4.5くらいかなあ。)

 余談:この作品は読売新聞で連載されていたらしいですね。私のところ、読売なのです。そうか~、連載していた時を知っているような、知らないような。これからは新聞小説も気にしておきます。そういえば夏目漱石の「こころ」も新聞小説ですしね~

2015年2月 1日 (日)

『 怒り (上巻) 』(吉田修一・著)読みました

Img_0893 ここのところちょっと時間に余裕がありまして、読書にいそしんでおります。けっこうたくさんの本を読むことができて、うれしく思ってます。で、先日、林葉直子さんの『遺言』を読んだ後(この作品の感想はまた後日・・・)、次は何を読もうかな~と考えておりましたところ、今年の「本屋大賞ノミネート作品」のニュースが耳に入ってきまして、それらの本の中から一番心惹かれたのが本作品であります。私にとっての気になる作家のひとりであります吉田修一さんの「怒り」。ちょうど私が利用させていただいている町民図書館にありましたので、借りてきました。いろいろなタイプの作品でいつも唸らせてくれる吉田修一さん。本作は「悪人」のような感じか「さよなら渓谷」か?はたまた「パレード」か?案外「横道世之介」「7月24日通り」か?かなり期待が膨らんだ状態で読み始めました

 凄惨な殺人事件の場面(世田谷一家殺人事件がモデル?そういえば途中に市橋達也を思わせる表現もありました)から本作品は始まります。そしてその犯人は捕まらないまま逃走・・・。そしていきなり違うお話が始まります。それも三つも。三つのお話が並行して進んでいきます。今後それらのお話がどのように関わっていくのか、そして最初の事件の犯人とのかかわりは・・・。

 上巻だけではまだこれから先のお話は予想がつきません。ですので、これからどうなっていくのか、ますます期待が膨らんだ状態で下巻を手に取ることになります。このあたり、本当に「うまい」です。

 ただ、上巻だけではお話は予想がつきません、と書きましたが、なにかしら「不穏」なものが近づいてきている予感はします。読み進めていくうち、だんだん何かが起こりそうな感じがしてくるのです。この「落ち着かなさ」「腑に落ちなさ」、下巻でどのように落ちつけてくれるのか、本当に楽しみです。

 あと、穏やかにお話が進んでいくように思っていたら、いきなり辛辣な表現に出くわして、ドキッとすることがよくあります。気を抜いたところに毒を盛ってくる、いかにも吉田さんらしい感じがしました

 読み始めたらもう先が気になって、二日間で読了。さすがは吉田修一、読ませます(笑)。早く下巻が読みたいです

 「私の評価」は下巻を読んでから、付けさせていただきますね。中間発表的に付けるとすれば、☆4つ~5つです。

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