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2014年12月

2014年12月25日 (木)

あぁ、角野さん(泣)

 ABC(大阪の放送局です)アナウンサーの角野友紀さんが、一昨日の12月23日に結婚を発表されました。おめでたいお話なのですが、正直ちょっと残念といいますか寂しい。私、角野友紀さん、大好きなんですよね~。正統派美人って感じで。まあ、うちの奥さんに言わせれば「あなたは美人は誰でも好きだから」ということらしいですし、それは否定しませんが、でも、角野さん、大好きだったんですよね~。関西圏の方にしか分からないお話ですが、「おはよう朝日です」なんか、角野さんがサキヨミリポーターとして出てくるのを楽しみに観てますからね~

 それに何とお相手が、ソフトバンクホークスの中田投手。私なんかは「ソフトバンク」というよりも「元中日」と言った方がしっくりきます。タイガースファンの私にとってはドラゴンズは「にっくき相手」ですからねえ。せめてタイガースの選手にしてほしかったなあ。それか、オリックスならまだ許せますが

 新聞によりますと、8年愛を実らせたとか。8年もつきあってらしたんですね~。ああ悔しい。・・・いえいえ、ちょっと取り乱してきました。でもね、ここはやっぱり角野さんの幸せを祈りましょう。本当に幸せになってください。離婚とか、しないでね。

 ちなみに来年の3月にABCを退社して、福岡に行かれるそうです。そりゃそうだ

Kadonoyuki1_2ろうなあ。それまで、応援し続けたいと思います。ちなみに角野さん、こんな方です(後の写真・ABCHPより)。

 でもここへきてようやく、西島秀俊さんのファンの方の気持ちがわかりました。でも本当に角野さん、幸せになってくださいね

2014年12月24日 (水)

『秘密』(東野圭吾・著)読みました

Img_3029  以前次男にもらったまま読まずに置いていた本作、今回読んでみました。

 妻・直子と書がく5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な”秘密”の生活が始まった(文春文庫・裏表紙の解説より)ですって・・・

 う~~ん、なかなか切ないお話でしたね~。登場人物一人ひとりの描写が丁寧で、読んでいる私の中にもそれぞれの人物の「人生=背負っているもの」がよくわかり、そのことが一層切なさを増幅させます。でもやはり、主人公である父親の平介の気持ち、それから藻奈美(直美)の気持ちが切ないですよね。不可思議な状況に置かれた夫婦(親子?)、でもそのことよりもその状況の中でどのように生きていくか・・・。自分のことを大切にし、周囲の人を大切にし、大切な人を大切にする。そのために選んだ生き方が、これまた切ないです。

 ネタばれになってはいけませんのであまり詳しくは書けませんが、ラストの藻奈美は本当に藻奈美なのか・・・。じつはそれこそがこのタイトル「秘密」なのでしょう。読者にもこのことは「秘密」・・・読者それぞれで考えてください、ということなのでしょう。

 この作品、広末さん主演で映画化もされてかなり話題になりましたよね。そちらの方も近々観てみたいと思います。どんな感じなのかな~。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2014年12月22日 (月)

映画の話・920 「 白ゆき姫殺人事件 」

163045_11 2014年の日本映画です。

 私、湊かなえさんの作品ってちょっと苦手なんですよね。いえ、おもしろくないわけではないのですけれど、これでもかっていうぐらいに人間の心の奥底の「悪意」みたいなものを見せつけられて、本を読み終わるとしんどくなってしまう・・・。それは湊さんの原作を映画化した作品も同じで、観終わるとやっぱりしんどくなってしまうのです

 で、本作品、湊さんの作品だしどうしようかなあと思いながらも観たのですが、「あれっ?、いつもほどの鑑賞後のしんどさがない・・・。」

 その答えは、エンドロールでわかりました。監督が中村義洋さんだからですわ。湊さんの「毒々しさ」が中村監督の上手い演出で薄められて、私にとってはほどよい感じに調理されておりました。こんなことを書きますとアンチ中村義洋な方々からは批判を受けそうですが、私は中村監督が好きですのであえて書かせていただきますね

 お話は「誰が犯人なのか?」を突き詰めていくのが目的ではありませんよね。もしそうだとしたら、あっけなく犯人がわかりすぎです(笑)。それよりも現代のネット社会の怖さ、無責任なうわさの怖さを表現するところに主眼が置かれています。実際、その怖さがよく表現されていたように思います。ただ現実はもっとひどいと思いますけどね

 ラスト、かすかな希望を感じさせて終わるところに中村監督らしさが出ていて、私としてはとっても安心しました。もっともっと極限の「悪意」を表現してほしかった・・・とおっしゃる方の気持ちもわからないではありませんが、先ほども書きましたように私にはちょうど良いぐらいでした。現実の世界で人間の悪意をイヤというほど見せられておりますので・・・映画の世界ではこれぐらいで勘弁してください(苦笑)。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・919 「 かぞくのくに 」

159268_11 2012年の日本映画です。

 難しいことはよくわかりません。ただ、この作品を観て、思ったことをある程度好きに言える自由、行きたいところに行ける自由、その他普段はあまり意識せずにおこなっている「自由」のありがたさを実感しました。この「自由」をいつまでも持ち続けることができるように、現在の我が国の「平和」をなんとかして維持し続けていかなければいけないなあと思いました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

映画の話・918 「 ものすごくうるさくて、ありえないほどちかい 」

157976_11 2011年のアメリカ映画です。

 この映画が公開された当時、「9・11で父親を亡くした少年が・・・」という感じで殊更に「9・11」が強調されていましたが、今回観てみると私はその事件・テロのことだけではなく、とても辛い出来事から少年がいかに立ち直るか、いわば少年の「喪失と再生」を描いた作品だと感じました

 自分は一人ぼっちだと感じていた少年が、実は一人ではなくいろんな人に支えられて生きていると実感し、これからの人生に希望を見出していく・・・といったところでしょうか

 さて、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」というこのタイトル、いかにも諸説ありそうですね。私はまずアスペルガー傾向のある人=主人公の少年の特徴を表している(この傾向のある方は、自分の耳に聴こえてくる音を自分で取捨選択出来ないので、世間の音はとてもうるさく聞こえ、苦手らしいです。そして他人との距離感をうまく取れないようです)というのもあたりだと思いますが、もうひとつ、自分とお母さんとの関係をも表しているのかなあと感じました。自分の病気云々に関わらず、肉親、特に母親って、愛情を持って接してくれているとわかっていてもうるさいものですしね。

 「9・11」に特にこだわらず・・・という観方にはかなり抵抗・批判もあると思いますが、私は「少年の喪失と再生」を描いた映画としてなかなかの秀作であったと思っています

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・917 「 エビータ 」

113731_11 1996年のアメリカ映画です。

 

 

 ミュージカル好きの私、以前からかなり気になっていたこの作品を、ようやく観ることができました。いや~、楽しむことができました

 人によって感じ方・考え方は様々かもしれませんが、私にとってミュージカルを楽しむポイントは、「歌」です。もちろんお話も「いい」にこしたことはありませんが、歌のうまさそして楽曲の良さが、その作品を楽しめるかどうかの大きなポイントだと感じております。その点、この「エビータ」はまったく問題ありませんでした。楽曲の方もいい曲が多かったですし(あとで確認しましたら、ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド・ウェバーさんの手によるものだったのですね。そりゃいい曲多いわ!)、マドンナそしてアントニオ・バンデラスの歌唱も文句なし!でした

 お話は、ちょっと端折りすぎかなぁとも感じましたが、一人の女性の人生を、そして何十年もの歴史を2時間ちょっとの映画にするのですから仕方ありませんよね

 「アルゼンチンよ泣かないで」の哀愁を帯びたメロディが耳に残る、ミュージカル映画史に残る名作のひとつだと実感しました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2014年12月17日 (水)

『カフーを待ちわびて』(原田マハ・著)読みました

Img_3027 以前、先に映画の方を観ていたく感動し(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/06/post-0413.html)、合わせて最近原田マハさんの他の作品を読んでこれまた感動し、ぜひ読みたいと思っておりました。でもね、私が利用している図書館には無く、結局買うことにしました

 いや~、よかったです。映画もよかったですが、原作の方がやはり深みがあります。原作を読んで改めて映画をもう一度観ました。やっぱり2時間に収めるために、いろいろと設定を変えたりしてあるんですね。それにラストは映画と原作とはちょっと違う・・・。余韻を持たせてあるのは原作、より具体的に描いてあるのは映画、という感じでしょうか。私は実はちょっと映画の方が好きです。スッキリしますので。それに、こうやって原作を読むと、映画のキャストもぴったりだったように思います(玉鉄さんとマイコさん)

 でも、この原田マハさん、持ちあげては落とす持ちあげては落とす、その構成力たるやすごいですね~。主人公同士、うまくいくのかな~と思ったところで試練を与え、これまた今度こそうまくいくのかな~と思ったところで、これまた試練を与える・・・。まあ、人生そんなもんだと言ってしまえばそれまでですが、読んでいてもホッとしたりハラハラしたり、心がざわざわしてしんどかったです。

 ラストも、先ほども書きましたが、原作の方はなかなか一筋縄ではいかない。このままでは正直もやもやするので、ぜひ続編を書いてほしいです。まあ、映画がそのあたりを補填してくれている気もしますが

 そういえば先述の図書館に、この作品のスピンオフ作品は置いてあったので、近々読んでみたいと思います。最近は電車に乗ることが増えてますので(年末ですので、飲み会などが多いのです)、読書量も必然的に増えております。喜ばしいことです

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2014年12月14日 (日)

映画の話・916 「 さよなら渓谷 」

161600_11 2013年の日本映画です。

 本作品の評価、まさに賛否両論ですね。あの設定(主人公夫婦の関係です)を「あり得ない」とするか「いやいや、あり得るかも」とするかでその評価も分かれているように思います。私はこのご夫婦の関係についてはやはり「あり得ない」とは思いますが・・・

 ただそれでも、個人的には本作品は割と好きな方です。人間の不思議・・・計算では割り切れない「心」「感情」の不思議をよく描いていると思いますし、余韻を残した終わり方も私は好きです。

 原作はずいぶん前に一度読んでいたのですが、本作を観てから読みなおしました。ほとんど原作通りなのですね。正直、原作を読んだ時には感じなかった・湧き起ってこなかった感情が、映画を観て初めて心の中に起こってきました。そういう意味では、原作より映画の方がよかったと言えるのかもしれません

 言葉を出来るだけ省き、説明を極力省いた本作の演出、それこそが賛否両論を巻き起こした元なのかもしれませんが、私はよかったと思います。本作品にはよく合っていたと思います。山奥の、いわば場末の渓谷沿いに住む夫婦、それを演じたお二人、そして映画全体の雰囲気。観終わって爽快、とは決して言えませんが、人間が生きることの不可思議・複雑さをよく表現していたと思います。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・915 「 転校生 」

Img_1390_31 1982年の日本映画です。

 日本映画史に残る、青春映画の傑作ですよね。私にとってももう何度目かの鑑賞です。

 当然、お話は熟知した上で改めて観たのですが、今回特に印象に残ったのは一美を演じた小林聡美さんの熱演です。無粋なことを書きますが、あんなに「裸」になっておられたんですね~。小林さんと言えば、当時まだ高校生くらいでしょう?それなのに開き直ってのあの大胆な演技、改めて感心しました。それに、「裸」だけではなく、全編を通しての堂々とした演技、肝っ玉の太さといいますか、将来の大女優の片鱗を見せてくれたような気がしました。いえ、これはあくまで「後付け」=現在それなりの実力派女優になったのを見ての発言ですが(笑)

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 ラストはやっぱり切なかったですね~。ただ、ラストのラスト、あの「一美」の姿(見送った後、ほほえみを浮かべて帰って行く・・・)には、様々な思いが込められているようで、いろいろ解釈の余地がありそうですが。そのあたりは大林監督からの「問いかけ」なのかもしれませんね

 何度か見直しても、やっぱり名作です。尾道の町の風情とともに、いつまでも残る、残ってほしい作品です

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 写真は数年前私が尾道に行った時に撮ったものです。最初のものは例の階段、あとのものはラストシーンの場所です。

映画の話・914 「 いまを生きる 」

139246_11 1989年のアメリカ映画です。

 非常にシビア(すでに死語ですか?)な作品でした。外国を舞台にしたお話しですが、まるで今の日本のような。教育とは何か、生きるとは・・・について、いろいろと考えさせられました。「指導者」の側としては、生徒一人ひとりがそれぞれに違った考えをするのではなく、自分の思うように考え、行動してくれる方が「やりやすい」のですよねえ。ただ、それを「教育」と呼ぶのかどうかは知りませんが

 いつの世も「正しいこと」を貫こうとすると、困難が付きまとう・・・。ラスト、キーティング先生が教室をあとにする時の生徒それぞれの行動に、心が温まったり、リアリティを感じたり。でも、「よき人生」を送るためには、「いかに善き人に出会えるか」がカギですので、その意味ではキーティング先生に出会えた「彼ら」、そしてこの映画に出会えた私達は、少なくとも出会う前よりは「よき人生」を送れることだと思います。O'captain,my captain・・・本作に出会えてよかったです

 最後に、ロビン・ウィリアムズさん、いろいろとありがとうございました。私はまだ映画をそれほど好きでもなかった頃、俳優さんの名前をほんの数人しか知らなかった頃から、あなたの名前だけは知っておりました。そういう意味で、私を「映画」にいざなってくださった恩人のなかのお一人だと言えるかもしれません。今は安らかにお眠りください。ありがとうございました

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2014年12月11日 (木)

NHK火10ドラマ「さよなら私」観とどけました(2014.12.9放送)

200903261617000011 毎週楽しみにしていたNHK火曜10時ドラマ「さよなら私」、その最終回を見届けました。いつもは録画しておいて翌日あたりに観るのですが、今回は最終回ということでリアルタイムで観ましたよ

 ここでもかつて書きましたが、第一回の時は主人公二人が階段から落ちて入れ替わる・・・というのがベタすぎて観るのを辞めようかと思ったくらいですが、最後まで観て、それなりに感動いたしました。

 ただ、乳がんの話もかなり中心に据えられておりますし、女の友情も中心に据えられておりますので、たぶん男性よりも女性の方が、より響いたのではないかと思います。男性の私としては、正直「ふ~~ん、なるほど」というくらいの感想でしたからねえ

 ただ、永作博美さんの演技力には脱帽しました。いえ、他の方々もそれぞれにいい味を出してはいらっしゃいましたけれど(尾見としのりさんの情けなさも良かったです)、永作さんのそれは出色だったように思います。特に身体・心が元に戻って、実際に自分が乳がんでもうすぐ死ぬかもしれないということを実感したシーンでの、あの「笑い顔で泣く」シーンには、本当にやられました

 毎回楽しませてくれるドラマ10シリーズ。次回からの「全力離婚相談」もおもしろそうですね。これも楽しみに観たいと思います。・・・でも、第一回を見ておもしろくなかったら辞めますけど

 写真は私の中での永作さんの代表作「八日目の蝉」の本の表紙です。

2014年12月10日 (水)

”ボクらの時代”でまたまた名言(2014.12.7放送)

Img_0807 先日の日曜日、朝7時からフジTV系「ボクらの時代」を観ていた時のこと。この日のゲストは浅野和之さん・小日向文世さん・川平慈英さんのお三方だったのですが、その会話の中に名言がありましたのでご紹介させていただきますね

 会話の中で川平慈英さんが「50歳を過ぎて、ようやく頑張らないことの大切さがわかりました。」と一言。それを受けて小日向さんが「でも、その境地にたどり着くためには、それまでしっかり頑張っていないといけないんだよな。」と返されました。

 う~~ん、深い。どちらのおっしゃることも深い。まったくその通りですよね。人生何事も力を入れて頑張るばかりが能じゃない。時には肩の力を抜いたほうがうまくいくこともある。けれど、そのことが分かるようになるまでにはそれまで十分に方に力を入れて頑張らなければいけないんですよね

 人生の終盤に差し掛かってわかることもたくさんありますよね。私も今までの経験を生かして、枯れた中でも楽しい毎日を送って行きたいと思います

2014年12月 9日 (火)

映画の話・913 「 少年H 」

159647_11 2013年の日本映画です。

 そういえば昨日は12月8日、第二次世界大戦がはじまった・・・といますか真珠湾攻撃の日ですよね。で、本作品、オーソドックスな反戦映画です。オーソドックスな分、安心して観ることができます。もちろんこれは「褒め言葉」です。刺激的な、グロテスクな、もしくは殊更かっこよさを強調するような、戦闘シーンはほとんど出てきません。戦前・戦中そして戦後のいわゆる「銃後」の市民の生活の変化を描いています。ただ、それらを描くことによって、戦争がいかに人生を狂わせるかをよく表現しております

 水谷豊さん・伊藤蘭さん、地に足のついた演技でした。このような作品は、ひとつ間違えば「大げさな」「しらじらしい」主張になりがちなのですが、このお二人の演技によってそういうふうにはならず、落ち着いた・しっかりとした主張のある作品になりえたと思います。もちろん子どもたちの演技もよかったですけどね

 これからの時代は難しいですよねえ。戦争反対!という気持ちは誰にでもあると思いますが、現実には戦争の足音が聞こえつつある・・・。このような時代の中で、いかに「戦争の悲惨さ」を伝えていくか・・・。映画の担うべき役割は大きいと思います。他人事のような言い方で申し訳ないのですが、映画製作に関わるみなさま、頑張ってください。よろしくお願いいたします。・・・でも、「永遠の0」や「小さいおうち」など、最近はいい作品が多いように思いますが

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・912「 スパイダーマン2 」

141219_71 2004年のアメリカ映画です。

 前作同様、「等身大のヒーロー」路線は継承されております。ただ、前作の倍、いえ5倍ぐらいに「等身大」「切なさ」度合いは拡大されておりますが

 世の中の様々な「悪」と戦いながらも、誤解を受けイヤな思いをしたり、他の「人間としての生活」に支障をきたしたり・・・。挫折をしながらもそれに立ち向かっていく姿は、ヒーローでもなんでもない「私」にも生きる勇気をくれます。このあたりがこの作品の人気を支えているような気がします。

 本作ではちょっとぶっ飛んだ敵役も出てきて、そのあたりはまたちょっと違う視点で楽しませてくれたりもするのですが、基本的には「等身大のヒーロー」の「苦悩」・「挫折」、そしてそこからの「復活」で楽しませてくれます

 個人的にはヒロインのMJの態度がいちいちカンに障りましたので、作品としての評価はそのあたりでちょっと下がってしまうのですが、それでもやはり「秀作」だと思います

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・911「 スパイダーマン 」

138656_31 2002年のアメリカ映画です。

 たとえば私が子どもの頃は、ヒーローというのは「完全無欠」という感じでしたが、ここ数年、2000年を越えたあたりから後のヒーローというのは、どちらかというと「等身大」という感じになってきましたねえ。相手と戦いながら、様々な「(人間的な)弱さ」も併せ持つ・・・といった感じで。「キックアス」などはまたちょっと違った感じですが、クリストファー・ノーラン監督の「バットマン」シリーズもそうですし、「アイアンマン」なんかもそんな感じですよね
 で、このサム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズもまさにそんな感じです。制作年を考え合わせますと、この作品あたりから前述のような新しいヒーロー像(「等身大・・・」)が中心になってきたのでしょうか?まあ、私、そのあたりはあまり詳しくありませんので、詳しい方からの突っ込みはご容赦いただくとしまして、とにかく、人間的な弱さ・苦悩も見せながら敵と戦うその姿に、共感を覚えました

 本作品だけでは内容的にちょっと「弱い」感じもしましたが、これに続く作品のプロローグ的な位置づけだと考えれば、まあそれなりにおもしろかったかなあとも思います。次作期待!

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・910 「 ひまわり 」

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  まずね、タイトルにも書きましたように、主題曲の存在感が圧倒的です。「ティファニーで朝食を」の「ムーン・リバー」などヘンリー・マンシーニの手による名曲は数々あれど、この「ひまわり」のテーマ曲は本当に「哀愁」「愁い」という点においてNo1なのではないかと思います。いえ、ヘンリー・マンシーニ史上というより、映画史の上においてもNo1かもしれません。私自身かなり幼い時からTVやラジオの番組の様々な場面でこの曲を耳にしてまいりました。その曲を「本当の本物」の映画の中で聴くことができて、そのことだけでも、いたく感動しました



 で、お話の方。しっかりとした反戦映画でしたね。いえ、戦いの場面や悲惨な場面はほとんど描かれていないのです。それでも、戦争がいかにそれぞれの人の人生を狂わせるか、そのことがしっかりと描かれておりました

 ソフィア・ローレン、ひまわり畑、そしてあのテーマ曲。それぞれにものすごい存在感!まるで三種の神器のような感じですが、これらがそろえば怖いものなし・・・といった感じで、まさに不朽の名作でした

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2014年12月 5日 (金)

『空飛ぶ広報室』(有川浩・著)読みました

Img_2994 今から3カ月ほど前ですかね~。TBSドラマ「空飛ぶ広報室」を一気観しまして(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2014/09/post-573f.html)、その時以来「原作も読んでみたいなあ」と思っていたのです。お友だちのエチュさんにも勧めていただいておりましたし で、しばらく時間はかかりましたが、ようやく読み切りました。う~~ん、よかった

 私、ドラマの方を先に観ておりますので、どうしても稲葉リカさんはガッキーを、空井くんは綾野剛さんを、それ以外の方々もドラマの出演者のみなさまを思い浮かべながら読んでしまいました。でも、今さらながらですがどの方もナイスキャストでした

 普段あまりその内情のわからない自衛隊。その内側をよく描いていましたね。自衛隊の方々もいわゆる「普通の」方々なのだということがよくわかりました。登場人物一人ひとりのキャラがよく立っていて、どの方も本当に愛すべき人でした。ドラマ版とは結末が少し違いますが、この原作をより具体化したのがドラマ版・・・という感じでしょうか。でも、どちらもそれぞれなりによかったです そして、ラストに追加されたという「あの日の松島」。震災に対する、そして「あの日」の自衛隊松島基地のみなさんの姿が誠実に描かれておりました。

 有川浩さんのお話は、登場する「人」に対する愛情がとても感じられて、安心して読むことができます。「阪急電車」しかり、この作品しかりです。ちょっと「いい人ばっかりいすぎだろ~」という気がしないでもないですが、それでも読後感は爽やかです。本作品を読んで、またまたドラマ版が観たくなりました。原作にないエピソードでも、続編、作ってくれないかな~。もちろん、有川浩さんに脚本に加わってもらって。期待してます。

2014年12月 2日 (火)

ビートルズとストーンズ

Ed420b08bd56b1cffb07bb9b29f7feee1 先日の高倉健さんに続いて、菅原文太さんも亡くなられましたね~。人には寿命があるとはいえ、やっぱり悲しいですねえ。

 ところでこのお二人のことを思い浮かべながら、ビートルズとストーンズのことが頭に浮かびました。

 どんなジャンルでも、時代を代表するお二人(もしくは2グループ)というのがいらっしゃいますよね。そのお二人はビートルズタイプかストーンズタイプかに分けられると思うのです。その心は”一般受けする”か”玄人好み”か、ということになりそうです。もちろんどちらが素晴らしいか、ということではありませんよ。どちらも素晴らしいのです。

 たとえば明治の文豪で言うなら漱石と鷗外。漱石はビートルズ、鷗外はストーンズですねえ。昭和のプロ野球のスターなら王さんと長嶋さん。長嶋さんがビートルズで王さんはストーンズかなあ。かつての伝説の漫才師”やすし・きよし”ならば、西川きよしさんはビートルズ、横山やすしさんはストーンズですわ

 さて、高倉健さんと菅原文太さん。健さんはビートルズで文太兄いはストーンズですねえ。

 でも、どちらにしても、なにかしら寂しいですねえ。こうやって時代を築いた方々が順に去っていかれて、そのうちに自分の番が来るのでしょうねえ。その日の前に、なんとか充実した毎日を過ごしたいと思います

2014年12月 1日 (月)

映画の話・909 「 シュガーマン / 奇跡に愛された男 」

160740_11 2012年のスウェーデン・イギリス合作映画です。

 たとえば、ミュージシャンとして成功する姿を夢見てデビューするも、結局目が出ず埋もれていく・・・などというお話は、もう掃いて捨てるほどありますよね。このお話の主人公であるロドリゲスさんも、そういう方の中のお一人・・・であったはずなのですが、いろいろな”奇跡”の結果、ご本人も知らないうちに南アフリカで”大スター”になっている、というお話。こんなふうに書くと、「そんなお話、あるわけないだろ~」と思うのですが、これが事実であると言いますから驚きです
 ただ、先ほど「いろいろな”奇跡”の結果」と書きました。確かにそこには「奇跡」としか呼べないような「なにか」が作用していることは間違いないのですが、やはりロドリゲスさんの「才能」あってのできごとであることは間違いありません。それほどロドリゲスさんの歌は、聴くものを惹きつけます
 そして、そんなロドリゲスさんを追ったこの作品も、少々作りが“荒い”と感じるところもありますが、やはり観ている私達を惹きつけます

 ただ、そんなふうに書きますと、単に「奇跡の成功譚」を描いた作品だと誤解を受けますが、実は本作品、それだけではありません。あとはやはり、この”ロドリゲス”という人物の人間的魅力が私達を惹きつけるのだと思います。印税の問題など、様々な現実的な問題についてはやはり言いたいこともあるだろうと思いますが、それらのことにはほとんど言及せず、ただ誠実に日々を過ごしておられる・・・。そういうロドリゲスさんの人柄あってこそ、この「奇跡の物語」は人々に受け入れられているんだと思います

 「事実は小説より奇なり」とはよく言いますが、本当にこんな人がいて、こんなお話があるんだなあと、爽やかな衝撃を受けた作品でした。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・908 「 永遠の片想い 」

142744_11 2003年の韓国映画です。

 非常にいい雰囲気ですよね。韓国映画のラブストーリーによくある、非常に切ない雰囲気・・・。私もそういう感じ、大好きです。ただ、本作品、様々な伏線やそれを受けてのどんでん返しはそれなりに「楽しめた」のですけれど、正直、「大感動」「大号泣」とまではいきませんでした。

 チャ・テヒョンさんやソン・イェジンさん、そして今や伝説になられたイ・ウンジュさん。それぞれにいい演技をされているとは思いますので、そのあたりも見どころだとは思いますが、まあ、正直「韓国映画によくある恋愛映画」の域は超えていないかと思います。いえ、決して悪い作品ではないのですけどね。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・907 「 カッコーの巣の上で 」

140029_12 1975年のアメリカ映画です。

 もうかなり昔からその名と評判を聞いていた本作、縁あってようやく観ることができました。う~~ん、これはかなりの問題作ですねえ

 アメリカのとある精神病院が舞台。そこは患者も職員でさえもラチェット看護師長に完全に「支配」されている世界であります。そこにジャック・ニコルソンさん演じるマクマーフィがやってきたところからお話は始まります。傍若無人とも言えるほど自由に振る舞うマクマーフィに接して、患者たちの様子も変わっていきます。あの、船に乗って釣りをしたときの患者たちの笑顔と言ったら・・・
 基本的にはマクマーフィvsラチェット看護師長といった感じで、こう書くとラチェットさんがとっても悪者のような感じがするのですが、実はそうでもないのです。彼女は彼女なりに信念を持って患者さんたちに接している・・・つまり彼女も患者さんたちのことを思って彼らに接しているのです。ですから、彼女を「悪」と規定して観ることもできないんですよね。ですから却って観ているうちに複雑な気持ちになってくるのです(笑)

 ラスト近く、マクマーフィはなぜ逃げなかったのか?単に酒を飲んで「眠り込んでしまった」からなのか?私にはそうは思えません。もしそうだとしたら、あまりにもそのミスがばかばかし過ぎるでしょう・・・。一緒に生活しているうちにいつの間にかここの患者たちに「共感」を感じてしまったのでしょうね。言ってみれば「俺たちは仲間じゃないか。」みたいな。そしてそれがラストのチーフの行動にもつながっていく・・・。
 まさにあのマクマーフィのラストは衝撃的でした。現在はおこなわれていないといわれているロボトミー手術に一石を投じるものだったんだろうと思いますし、その直後のチーフの姿とともに、何とも言えない不思議な余韻を残すラストでした

 本作品、ここでは書ききれないぐらいにたくさんの問題をはらんだ作品だと思います。もしかしたら監督さんや制作サイドも考えていなかったような問題も出て描けてしまっているのではないかと思います。あとは観た人が様々に問題点を感じて、様々に考える・・・といったところでしょうか。
 いろいろな問題を含めて、私は「人間の尊厳」とはどういうことか・・・について考えさせられました。「時計仕掛けのオレンジ」にもラストでロボトミー手術が出てきます。あのような状況でも、あの手術には反対だ!と言えるかどうか・・・。もうしばらく、考えてみたいと思います。
 見終わって、後味すっきり・・・とは言えませんが、いろいろと考えさせられる作品でした。 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 

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