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2014年11月 4日 (火)

映画の話・891 「 心 」

11020659901 1973年の日本映画です。

 近現代文学史上最も読まれた作品であるかもしれない夏目漱石の「こころ」を、設定を現代(といっても、昭和40年代くらい)に置き換えて、また「大胆な脚色」を加えて映画化した作品。だいたいお話が始まって「この人が主人公である『私』=『先生』だな」と思って観てましたら、その人は「K」と呼ばれてるし、本来の「K」は「S」と呼ばれてるしで(ついでに「お嬢さん」は「I子」でした・笑)、ちょっと混乱させられました
 でもね、先ほど「大胆な脚色」と書きましたが、見終わってみると結局のところのテーマは原作とさほど変わらない感じもしましたけどね。

 ただ、原作ではそれほど存在感を持っていなかった「奥さん」(とは言っても、Kに「私」と「お嬢さん」の婚約のことを話しちゃったのは、この「奥さん」ですけどね・汗)が、この映画ではかなりの存在感を持って描かれてます。そりゃもう、怖いぐらいです(笑)

 誰の心の中にも存在するであろう“エゴイズム”、それはまさに明治時代でも現代でも同じ。その虜になってしまった人間のその後の人生を描く・・・という感じで、ATG作品らしく非常に暗~いタッチで描かれております。「こころ」という作品のテーマとATGらしいこの感じ、非常にマッチしております。この平成の世の中にはあまり受け入れられないかなあという感じもしますが、「むかし人間」の私には、この「暗さ」が結構心地よかったりもします

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

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