映画の話・867 「 一枚のハガキ 」
新藤兼人監督に対するリスペクトも手伝ってか、本作品、かなり評価が高いですよね。監督人生の締めくくりとなった作品でもありますから、なおさらだと思いますが。けれど私は残念ながら正直それほど心を揺さぶられませんでした
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いえ、みなさんがおっしゃることはよ~く分かるのですよ。戦争に対する怒り、それも声高に叫ぶのではなく淡々と描くことによって監督の怒りがものすごく伝わってくる。そしてラストに描かれた希望・・・。おっしゃりたいことはよくわかります。ただ、もうこのあたりは「私には合わなかった」としか言いようがないと思います。
新藤監督監督を批判しているのではないのですよ。言ってみればむしろその逆。私の感受性が監督のそれと「合わなかった」というだけのことでしょう。「ふくろう」でも見せた監督のこういう「暗い」感じは、あまり響かないのです。残念ですが。「裸の島」には感動しましたけどね。
私の個人的な評価:☆☆(5つが満点です)
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