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2014年8月

2014年8月31日 (日)

映画の話・855 「 夏の終り 」

161609_11 2012年の日本映画です。

 誤解を恐れずに書きますと、これは一種の「雰囲気を楽しむ映画」と言うことになるのかもしれません。いえ、楽しむような雰囲気の作品ではないのですけれど、ストーリーがしっかりしていて、見終わってすっきり!もしくは大感動!といった種類の作品ではありませんので、冒頭のような表現になってしまいました

 一人の女性が二人の男の狭間で揺れる・・・。いえ、「二人の男の狭間で」と言うよりは、世間の常識や倫理の狭間で揺れる姿を描いているといった方がしっくりくるような気がします。この女性が揺れているのは愛欲の世界で、だけではなく、「自分らしさ」とか「アイデンティティ」のようなものも含めてすべての常識の中で苦悶しているように見えますから・・・。

 なにやら難しいお話になりましたね。ちょっと反省・・・。とにかく、お話について云々するより、こういう雰囲気が合うかどうかで、好き嫌いが分かれる作品だと言えそうです。えっ、私?昭和30年代頃(?)の雰囲気はとってもよかったですし、最後の方の「愛よりも習慣の方が強い」という言葉は「言い得て妙」だと思いました。ただ、まあ、それぐらいですかね・・・。満島ひかりさんは好きな俳優さんなのですが、本作ではその魅力があまり引き出されていなかったかな・・・なんてことも感じました。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

2014年8月29日 (金)

『楽園のカンヴァス』(原田マハ・著)読みました

Img_2856 先日読んでいたく感動した「キネマの神様」に引き続き、原田マハ作品を読んでみました。これも、かなり有名で評価の高い作品ですよね

 ある「絵」をめぐって、それが本物か偽物かを判定する、いわばアートミステリー・・・ということで、美術・絵画にそれほど興味も知識もない私(本文にもありましたが、ルソーと言えば私はフランス革命の頃の思想家ジャン・ジャック・ルソーを思い出してました)は、手に取るのに二の足を踏んでいたのですが、読んでみたらこれがかなりの傑作かなりおもしろかったですわ~。読んでいるうちにどんどん引き込まれていきました。美術にほとんど興味がなくても、十二分に楽しめると思います

 ・

 アンリ・ルソーという画家の描いた「夢」という作品、そしてその絵とほとんど同じ「夢をみた」という作品。これらは「本物」なのか?それを解き明かしていく課程での、周囲の人びとの情熱に心打たれました。それから周囲の人だけではなく、ピカソやヤドヴィガやそのご主人(!)の、ルソーに対する、そしてその作品に対する情熱・・・。どんなことに対してでも、人間の熱い思い=情熱というものは、人の心を打つものなのですね~

 ・

 絵画に対する謎解きもスカッとするものでしたし、ラスト、ティム・ブラウンと早川織絵のこれからを暗示した終わり方も爽やかでありました。織絵の娘の今後がもっと描かれていれば、よりよかったとは思いますけれど

 先に読んだ「キネマの神様」とはこれまた全く違う作風ではありながら、これはこれで名作・傑作でありました。まさに「原田マハ、恐るべし」でした

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

2014年8月26日 (火)

映画の話・854 「 ジーン・ワルツ 」

153267_11 2011年の日本映画です。

 現実の世の中でも様々に議論されている産科をめぐる様々な問題が、本作品の中でも「次から次へと」起こります。不妊治療、代理母、受け入れ拒否、妊娠中絶・・・などなど。ただ、これらの問題、本当にどれが正解かというのはなかなかに難しい。心情的には「こうあってほしい」というものはありますが、そればかりを主張すると理想論に走りすぎてしまう・・・

 そのような問題に対して、本作品も扱い方がある意味「中途半端」であった印象は否めないのですが、それでも「社会に対して問題提起をした」という点においては意味のある作品だったのかなあと思ったりしています。

 私自身は、「生命の誕生は神の領域」だと考えたいと思うのですが、それでも様々な問題(?)の当事者の方々にとっては、そうも言っていられないのでしょうねえ。ただ本作を観て「生命の誕生は奇跡だ」ということは、改めて強く思いました。本当にこの世に生まれてきたことに感謝。「生命の大切さ」について、改めて考えさせられました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・853 「 希望の国 」

158562_11 2012年の日本映画です。

 ある日突然庭に杭を打たれ、強制的に避難をさせられる。放射能を過剰におそれ、まるで宇宙服のような防護服を着て歩く。事故を起こした原発のそばから避難してきたとして言われなき嫌がらせを受ける・・・。どれもオーバーな描写に一見思えるが、よく考えてみると、多かれ少なかれきっと現実にもありそうなことばかりです

 実際に福島の、それも原発事故によって避難を余儀なくされた方が観たらどう感じるのかはよくわかりませんが、関西に住む一市民としましては、原発の怖ろしさの一端は感じさせていただきました。

 ただ、ラスト近くになって、大谷直子さんと夏八木勲さんのご夫婦の問題がクローズアップされてきだして、原発問題から焦点がずれたような感じがしたのはちょっと残念でした

 ふるさとに帰りたい、けれど原発事故はそのふるさとさえも奪ってしまって、もう帰るところもない。そんな悲しい現実をこの映画は描いていたように思います。この国のどこに希望があるのか・・・。でも、そんな現実の中にでも、「希望」を見いだして生きていかなければならないのでしょうね。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・852 「 ヒミズ 」

157058_11 2012年の日本映画です。

 大震災のがれきのなか、夢も希望もないような出来事が続きます。染谷くん演ずる「住田」と二階堂さん演ずる「茶沢」は、そのような日々の中にもなんとか希望を見いだそうとしながら生きていきます。その姿はある意味痛いほどです。それから、「住田」の取り巻きの大人たち・・・ある程度年齢を重ねた、渡辺哲さん演ずる「夜野」が「住田」の若さに絶大なる価値を見いだし、自らを犠牲にしてまでその若さに賭けるところは、非常に象徴的でありました。「若い」ということはそれだけで「価値」があり「希望」なのでしょうね

 染谷くんも二階堂さんも、こういう「狂気」を孕んだ「陰」のある役をやらせたら非常にうまいですね。ただ、まさに「若く」てまだまだ将来のある役者さんなので、これからまだまだいろんな役に挑戦し、演技の幅を広げていただきたいなあと、思ったりもします。そういう意味では先日公開されていた「ウッジョブ!」なんかは染谷くんにとって、もってこいの作品だったのかもしれません

 絶望に次ぐ絶望、観ていてあまり気分のよくない作品ではありましたが、最後に「希望」が感じられて、まるでパンドラの箱のような映画でした。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・851 「 桐島、部活やめるってよ 」

158438_11 2012年の日本映画です。

 昨年度(2013年)の日本アカデミー賞作品賞を受賞した作品ですよね。私、個人的にもこういう感じの「青春もの」が好きなので、かなり期待して観ました

 ・・・が、正直、私には今一つでした。確かに高校生の日常をリアルに描いてはおりましたが、「ふ~~ん、それで?」という域を出ない感じでしたし、神木くんや山本美月ちゃんなどの「高校生を演じた方々」の演技もリアルで観るべきところはあったと思いますが、それでもやっぱり「ふ~~ん、それで?」という感じでした



 ある一人の高校生が部活をやめることによって、それまで保たれてきた均衡が崩れていく・・・。なかなかおもしろい目の付け所であるとは思いますし、高校生それぞれの生活の微妙な・繊細な部分をうまく描いているとは思いましたが、結果的に「ふ~~ん、それで?」という域を出ませんでした。・・・だって、リアルな高校生をみたければ、普通に世間で高校生を観ればいいだけですしね・・・。まあ、私には合わなかったということで・・・。  

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

2014年8月24日 (日)

劇団四季”ライオンキング”観てきました(2014.8.23)

Img_2918 ついについに、劇団四季の”ライオンキング”を観てまいりました。私、大のミュージカル好きで劇団四季のファンクラブである「四季の会」にも入っております。これまでにもたくさんの演目を見せていただいているのですが、実は「ライオンキング」は観たことがなかったのです。地元大阪でやってますし、いつかは観られるだろうと思いながら、観ずにここまでずっと来ました。でもね、思ったんですわ~。これはいかんこのままだと観る機会がなくなるこれは一念発起して、この夏の

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うちに観に行こう、と

 で、ある筋からチケットを入手して、昨日行ってきました。座席は何と、一番前それもほぼ真ん中。いえ、チケットを買う段階からわかっていたのですけれど、いざ実施に現場に行ってみると、やっぱり驚きましたほんまに一番前や~。私の前に客はない。私の後ろに客はたくさんいる・・・って感じで、まず、舞台内容以前に座席に感動しました。ついでの話をしますが、私、この大阪四季劇場の2階席の一番後ろに座ったこともあります(byマンマミーア)。ということで、昨日私はこの劇場の一番前と一番後ろに座ったということで、この劇場を制覇しました

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 ・・・とまあ、そんなしょうもないことはいいのですが、舞台の方も素晴らしかったですわ~。ネタばれは書かないようにしますが、一番最初、舞台にアフリカの太陽(ああ、アイーダを思い出す)を観た時にすでに”うるっ”となり、すべての動物が出てきてみんなで”サークル・オブ・ライフ”をうたった時には、始まったばかりだというのに、すでに泣きそうになりました

 お話の方は、ディズニーのアニメ映画とほぼ一緒でした。それを、日本の文楽のようなあの演出で見せる、本当に総合芸術といった感じでした。みなさん、本当に素晴らしい歌唱・演技(ダンス)だったのですが、やっぱりあの演出を考えた、そしてそれを実行したことが素晴らしいと思いました

 印象的なシーンは、やっぱりティモンとブンバァのやり取りかなあ。各地の地元ネタをとりいれるのは有名ですけれど、見事なかけ合い・間合いでした。”ハクナ・マタタ”はやっぱり名曲ですよね。「心配ないさ~♪」では大西ライオンさんを思い出しましたけれど

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 劇団四季は本当に私のあこがれなんですけれど、もし私が今日の舞台に出していただけるなら、何の役をやりたいと思います?・・・と質問しておいて、すぐに答えを言いますね。皆さんあまり興味もないでしょうし(笑)。私がやりたいなあと思ったのは「ハイエナ」の役です。特にこの日なら”シェンジ”がいいかな。この日その役をされた松田佑子さん、魅力的でした

 魅力的と言えば、この日いわゆる主演女優”ナラ”を演じられた熊本亜紀さん、特に歌がよかったです。かつての四季の看板女優で私も大好きな濱田めぐみさんを彷彿とさせるような越えの響き方でした

 演目が演目だけに、この日も子ども(家族連れ)が多く来ていました。子どものうちに、こういう「本物」に接するのは本当にいことだなあと思います。うちは結局一度も・一人もつれてこられませんでした。そのことは本当に残念です。

 でも、とにかくいいものを見せていただきました。今年の夏ももう過ぎつつありますが、もしかしたらこの夏一番の思い出かもしれません。お金の面ではいろいろ大変ですが、それでもたまにはやっぱりこういう場に身を置かなければ、と強く思いました

 

2014年8月23日 (土)

フジTV系ドラマ「若者たち 第六話」(2014.8.20放送)観ました

長澤まさみ/ Masami Nagasawa が歌う リサ・ローブ/ Lisa Loeb - Stay (I Missed You)
YouTube: 長澤まさみ/ Masami Nagasawa が歌う リサ・ローブ/ Lisa Loeb - Stay (I Missed You)

 ドラマネタが続いて恐縮です先日、20日の木曜日に放送されました「若者たち」第6話、観ました。正直なところ、今でも「いつの時代」「いまどきこんな家族、ないでしょう」っていうような違和感はあるのですが、人間って不思議なものですねえ。だんだん慣れてきて、あまり気にならなくなってきました。それと比例して、お話の方もおもしろくなってきましたし。一人ひとりがいろいろな問題を抱えていて、これからまたどうなっていくのか、これからも目が離せなくなってきました

 で、今回のこの第6話。お話の本筋とはちょっと離れてしまうのですが、一番グッときたシーンがこれ。長澤まさみさんが弾き語りで歌を歌うシーン。めっちゃうまくって、私、口パクを疑ってしまいました。で、ネットでいろいろ調べましたら、世間的にもかなり話題になっているようです。で、口パク疑惑については、どうやらこれ、本当に本人が歌っているようです。ギターも弾いているみたいです。もちろん、画面のシーンを撮りながら歌っているわけではなく、いわゆる専門用語で「オンリー」・・・つまり声だけを後から当てはめている(つまりアフレコ?)ようですが、それでも弾き語りをしているのは長澤まさみさんご本人のようです。

 いや~、これはなかなかのものでしたよ。語弊のある言い方をすれば、この歌を聴けただけでも今回のドラマをみた甲斐がありました。私、録画していたドラマの、この部分だけ編集して残しておいてしまいました。ちなみに同じものがyou tubeにアップされておりましたので、冒頭に貼り付けておきました。よろしければ聴いてみてくださいね

 ちなみに、今回のドラマに何度も出てきた「リサ・ローブ」という方、私知らなかったのですが、実在の歌手の方らしいです。折しも9月には来日して東京・大阪でライブがあるようです。

2014年8月22日 (金)

NHKドラマ10「聖女」観始めました

___185 そろそろ秋ドラマが始まる時期・・・というわけでもないのでしょうが、NHKで新しいドラマが始まりまして、それを観始めております。火曜日夜10時スタート、広末涼子さん主演の「聖女」です。思えばこの枠(火曜10時)って、今までもいいドラマが多かったんですよね。知世ちゃんの「紙の月」は正直私にはイマイチでしたが、それまでにも「いつか陽のあたる場所で」とか「激流」とか、おもしろかったです。そういえばかつての檀れいさんの「八日目の蝉」もこの枠だったんですよね

 私、特に広末さんのファンというわけでもありませんので、当日まではまったく気にしていなかったのですが、当日新聞の番組表を観て、なんとなく気になりまして、結局録画して観てみました

 観てみると、これがなかなかおもしろいんですわ~。まずね、これは女性にはわからない話かもしれないんですけれど、男って、基本的に誰にでも「忘れられない人」っていると思うんですよね。現在もうつながりがなくても、そして普段はもう忘れているんですけど、たまに思い出したらキュンとなるような・・・。このドラマ、そのあたりをうまく突いているように思うんですよね

 まあ、まだ第一回を観ただけですからなんとも言えませんが、これからの展開に期待を持たせるドラマでした。第一回のラスト近く、刑務所(拘置所?)で広末さんと永山絢斗くんが目が合うシーン、そして間髪いれずにjujuの歌♪というところにはなかなかグッときましたよ

 とにかく、新しい楽しみがひとつ増えました。これからの展開を見守りたいと思います

 最初の写真は、記事の内容にはまったく関係ないのですが、今朝の朝焼けです。今朝は早朝から「お楽しみ」に参加するため、京都まで行っておりました。きれいな朝焼けでした。

2014年8月20日 (水)

映画の話・850 「 ニュー・シネマ・パラダイス 」

115113_11 映画の話・850回記念はこの作品です

 1989年のイタリア・フランス合作映画です。

 よく、「映画好きのための映画」などと語られますよね。「少年と映画技師の心のふれあい」などと解説文に書かれているものですから、特に「映画が好き」でなければそれほど感動できないのかな?と思ったりする方もいらっしゃるようです。でも、違いますよね。本作品は、まさに一人の人間の一生・・・子ども時代からある程度年齢を重ねた大人になるまで・・・を描いた、まさに「大作」であると思います。特に「映画に詳しい」「映画に造詣が深い」ということはなくても、十分に感動でき、十分に影響を受けることができる作品だと思います。もちろん、過去のいろいろな作品にたいするオマージュもちりばめられているようですから、映画に詳しければよりいっそう楽しめるのかもしれませんが

 ・

 この作品を観て、やっぱり人間はほかの誰かに影響を受けて「成長」していくんだなあと再確認しました。人と人との出会いによって「生き方」を考えさせられ、自分の「人生」を作り出していく。どうせなら「善き人」と出会って、いい影響を受けたいですよね。そういう人の「縁」のようなものを考えさせられました。本作においては「トト」に対する「アルフレード(映画技師さん)」の愛、その奥深さにとっても心を打たれました

 そして、母親のトトに対する愛、トトのあの少女(名前を忘れてしまいました・汗)に対する愛、そして出演者だけでなく、この作品に関わる大勢のみなさんの映画に対する愛・・・たくさんの「愛」にあふれた作品でした

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 本作品、一人の人間の人生をまるで数十年かけて見てきたような気にさせられました。トトがいかなる子ども時代を送って、どんな人に出会ってどんな影響を受けて、そしてどんな大人になっていったか・・・。ものすごく濃密な124分でした。やはり、必ず観ておきたい一本でした

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

 

 追伸:私、十数年前に本作品を初めて観たのですが、そのときは正直あまり感動しなかったのです。それ以来「私の中の残念な作品」という位置づけだったのですが、今回縁あってもう一度観ましたら、今回はなんと大感動!観るときのこちらの状況(年齢など)により、感じ方が大きく変わるものなんだなあと、改めて痛感しました。でも、もう一度観ることができて、そして感動することができてよかったです

 

 追伸2:今回本作品をもう一度観ようと思ったのは、原田マハさんが書かれた『キネマの神様』という作品(小説)を読んだからです。この小説の中でこの映画は大きな役割を果たしております。この小説自体もよかったですが、もう一度この映画を観るきっかけをいただいたことも併せて、感謝したいと思います。

 

映画の話・849 「 宇宙兄弟 」

156489_11 2012年の日本映画です。

 原作は読んでいませんが、TVアニメはだいたい観てました。で、この映画の感想。まあ面白かったと思います。それなりに長いお話を2時間程度にまとめなくてはいけませんので、それなりに端折った印象になるのは仕方がないのかもしれませんが、それでもこの作品の持つ雰囲気・空気感みたいなものはしっかりと表現されていたように思います。原作、もしくはTVアニメ版には「感動」という点で劣るのはある程度仕方がないかと思いますが、それでもまあ及第点を与えられる作品だったのではないでしょうか

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・848 「 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 」

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 2013年の日本映画です。

 テレビアニメ版を観ていたく感動した私からみれば、この映画版は正直「総集編」の域を出ていないかな。確かに新しいエピソードも少し加えられてはいるのですが、それでもそれもあっても無くても一緒のような・・・。結局はこの映画版の意義って何?という感じでした。
 「あの花」の評判を聞いて、一度観てみようと思われた方には、ぜひともTVアニメ版をおすすめします。間違ってもこの「劇場版」を観て「あの花」を観た気になってはいけませんよ(笑)。

 念のためもう一度書いておきますが、毎回放送のアニメ版「あの花」は本当に素晴らしかったです。観るなら本当に、そちらを観てください。以前ここでも書かせていただきましたが、アニメ版は本当に素晴らしかったです

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

 

2014年8月17日 (日)

自転車で「塩屋」まで行ってきました(2014.8.14)・・・2

___167 それでは前回の続きを書かせていただきます。よろしければ最後までお付き合いください

 甲子園を出てまたまた43号線を西に向かってひた走りました。このあたりはかつてくるまで通ったことのある道ですから、だいたい今どのあたりかわかるから安心です。走っているとだんだん「三ノ宮」っぽい感じ

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が漂ってきます。そして実際の三ノ宮に到着。冒頭の写真はご存じポートタワーです。ちなみに反対側は”モザイク”。

ここに到着したのがちょうど11:00ころ。自宅から5時間かかりました

 ここから目的地「塩屋」までたぶん1時間ぐらいかかります。到着予定は12:00。すると夕方6:00に帰る(つまり、明るいうちに帰る)ためには到着してすぐに帰らなければいけない。これはどうしようか目的地まで行こうかそれともここ「三ノ宮」で1時間ぐらいゆっくりしようかと迷いましたが、結局、元々の目的地、「塩屋」に向かうことにしました。せっかくここまで来たのですから、とりあえず行こうと思ったのです。

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 三ノ宮を出まして国道2号線を少し走ると、「長田」に到着。ご存じ「鉄人28号」のあるところです。私、ここの鉄人大好きなんですよね。で、もちろん寄ってパチリ。左の写真です。

 そして、またまた西へ向かって走りましたら、「須磨」

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に到着。須磨の夏は暑いです。右の写真は、海浜水族園です。大変なにぎわいでした。でもね、須磨の海岸はあまりたいした人出ではありませんでした。まあ、私が行ったのは海岸でも端っこの方でしたけどね~

 須磨の水族園、そして海水浴場を過ぎれば、須磨の離宮、須磨の海浜公園です。その昔、光源氏がここまで飛ばされて、都からはかなり遠いなあと嘆いた、そのあたりです。まあ、たしかに都からは遠いですよね

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 そしてこのあたりから、国道2号線を西に向かって走っておりますと、左手には海が広がります。このあたり、なかなかのドライブコースです。今回私はそこまで行かなかったのですが、明石海峡大橋の付け根、垂水や大蔵のあたりまで行くと、なかなか雰囲気のいいドライブが楽しめると思います。ユーミンやサザンの曲が合いそうです。まあ、関西ならやっぱり大江千里あたりだと思いますが

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 そして、少し走りましたら、ようやく目的地「塩屋」でございます。こ

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こはJRの「塩屋駅」と山陽電鉄の「山陽塩屋駅」が並んでおります。ちなみに大江千里さんの「塩屋」は山陽塩屋駅が舞台になっているようです。曲の間奏部分にこの駅で録った電車の音がSE(効果音)として使われております。駅、そして曲の舞台であるホーム自体はまあ特に何の変哲もない、ちょっと田舎の普通の駅でした

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 国道2号線沿いの駅の隣に、有名なケーキ屋さん”シーホース”があります。このお店は以前からかな

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り有名なようで、現在も残っているのか気に掛けておられる方もいらっしゃいました。まだありますよ。私、お店の代表的なケーキであるレアチーズケーキを買って食べました。美味しかったです

 目的地「塩屋」到着が12:00過ぎ。写真を撮ってケーキを食べて、そして帰路に

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つきました。あとはひたすら来た道を帰るだけです。途中三ノ宮を越えたあたりで「すきや」で昼食を食べた以外はほとんど

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自転車から降りることなく、ペダルを漕ぎに漕いで、自宅到着はなんと予定時間にほぼぴったりの夕方6:00過ぎでした。私、この日はほぼ12時間のほとんど、自転車を漕いでいたことになります。ちなみに総走行距離はなんとなんと155.61キロ。驚異的な新記録です。この記録、たぶん私の人生での「自転車に一日で乗った最長記録」になると思います。もうこんなには乗らないだろうと思いますので

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 今回、この「弾丸サイクリング」に行って思ったこと・・・やっぱりムリしてはいけませんわ~。正直、今回このような形で行って、ちょっと後悔しております。だって、結局「行って帰ってきただけ」になってしまいましたから。本当はもっと時間に余裕を持っていって、途中でいろいろ寄り道したり、ゆっくりするのがよかったんですよね。次に行くときは最低でも一泊はしたいと思います。一日の走行距離もやっぱり今回の半分ぐらいが妥当でしょう

 今回の弾丸サイクリング、お話のタネにはなりましたが、中身としてはあまり充実してなかったかな。まあ、これも経験ということで。人生、まだまだ修行であります。ということで長文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました

 最後の写真は、帰りの、淀川を渡るところです。向こうに梅田のビル群が見えてます。これも大阪らしいところですね。

2014年8月16日 (土)

自転車で「塩屋」まで行ってきました(2014.8.14)・・・1

Img_2889 今年の夏、例年以上に休みがない私。それでも「なにかしらの夏の思い出がないと寂しすぎる」と考え、それなら自転車でどこか遠くまで行こうと考え、行き先に「塩屋」を選びました

 みなさん、「塩屋」って知ってます。かの大江千里さんの名盤「OLYMPIC」に収録されているこれまた名曲「塩屋」の舞台になっている場所です。大阪から言いますと、須磨の向こう。大阪から国道2号線で須磨を過ぎると国道のすぐ横に海が広がるんですよね(最初の写真参照。ちょっとわかりにくいですが、向こうに海が広がっています)。そして塩屋のあたりは駅を降りるとまさに海といった感じです。関東で言いますと、ちょうど鎌倉・江の島のあた

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りの雰囲気でしょうか。まあ、私は鎌倉・江の島には行ったことがありませんけどね。で、歌の雰囲気も含めてそのようなムードが味わいたくて、今回、向かうことにしました

 ただ、初めは一泊二日で行くつもりだったのです。三

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ノ宮あたりで一泊して。ところが仕事の都合・家庭の都合・お天気の都合が合わず、結局日帰り弾丸ツアーということに相成りました

 出発は朝6時。実はこの日の天気予報は曇り時々雨。私が出発する時も小雨が降っておりましたが、もう行くだけ行ってやろうと思い、出発しました。今回は徳島県のゆるキャラ”すだちくん”をお供に連れて行きましたよ(3枚目の写真)。でも紹介させていただいた「ラグビーベア#14」を連れていこうと思ったのですが、見つからなかったのです。ちなみにこの”すだちくん”は徳島・香川両県でおこなわれた東四国Img_2861国体に出場した時にもらったものです。今の”ゆるキャラブーム”のずっと前からいるゆるキャラです

 1時間と少し走りまして、時刻は7:20頃。まずは”あ

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べのハルカス”に到着。それからまた少し走りまして”通天閣”です。通天閣を写真に撮るには、ここから撮るのがいちばん「それらしい」ですよね。ただ本当はもう少し「引き」で撮りまして、「づぼらや」のふぐの看板を入れた方がいいのですけどね。このときはそこまで余裕がありませんでした。早朝はあまり人はいませんでした

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 それからまた少し走りまして、今度は”京セラドーム大阪”。ここで8:00くらいでしたね。私、これらの場所を目指して走っていたわけではないのです。言ってみれば「塩屋」を目指して走っていただけで、その途中途中に突然いろいろな「名所」が現れたといった感じです。で、名所が現れたなら写真を撮らなきゃって感じで、写真を撮っては次に向かうといった感じでした

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 そして8:30ころ、弁天町の向こうの安治川を越えます。向こうに見えるのはUSJです。そういえば昨年の今頃は、弁天町からUSJまで歩きました。この橋も

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通りましたよ。

 そして、国道43号線を淀川・中島川と越えましてとうとう兵庫県に到達。そしてもう少し走ると、目の前に急に、本当に急に大変な人だかりが。なんじゃこりゃここはどこと思っていると、なんとなんとそこは「甲

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子園球場」でした。折しも「センバツ」真っただ中。私、高校野球にはほとんど興味がないのですが、突然雰囲気だけ味わわせていただきました(左写真です)。このあたりの通過は、だいたい10:00過ぎでした

 このあと神戸一の繁華街、三ノ宮などを通って行くのですが、長くなってきましたので、とりあえず今回はこのへんで。写真を出来るだけたくさん観ていただきたかったのでレイアウトがちょっとごちゃごちゃしてしまいましてすみません。また次回もよろしければお付き合いください

2014年8月14日 (木)

映画の話・847 「 マリリン 7日間の恋 」

157970_11 2011年のアメリカ・イギリス合作映画です。

 でした。マリリン・モンローといういわゆる「天才」の一つの側面を描いたと言いますか、まあ、こういうこともあるだろうなあ・・・といった感じです。



 芸術やスポーツなどの世界で活躍する人の中には、ものすごい才能を持った方がいらっしゃいます。そしてその才能ゆえに普段の生活の何から何までが常人離れしているということもよくあります。現在でもそんなふうにいわゆる常識的な世間から乖離してしまってその発言が物議を醸すといったこともよくありますよね

 このマリリンも結局そういう人だったのかなあと、この作品を観て感じました。エルトン・ジョンの「キャンドル・イン・ザ・ウインド」を聴いた時には、反対の感想を持ったのですけどね。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・846 「 オズの魔法使い 」

132066_11 1939年のアメリカ映画です。

 作品。主題曲の「オーバー・ザ・レインボー」(ハードロックバンド「レインボー」のコンサートのオープニングを思い出します)やドロシー、お供のかかしのことなどはなぜかしら知っていたのですが、実際のお話については全く知りませんでした。ですので今回、地味にTV(BS)で放送されていたものを見せていただきました

 こういうお話だったのですね~。お話としてもよくできているなあと思いましたが、作品としての完成度、これが見事でした。1939年に作られたということで、もちろんCGも3Dもなく、「ちゃち」といえば「ちゃち」なのですが、それがまたいい感じなのです。観ていて何かしら安心します。このぐらいが「人間」というものには合っているのかもしれませんね。



 前時代的な感じは否めませんが、今となってはむしろそれが「味」となり、私たちの心に「癒し」を与えてくれます。「子ども向け」ではありますが、それ以前に「人間らしい心を忘れた人間向け」と言えるかもしれません。これはなかなかの名作であります

 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・845 「 フォレスト・ガンプ 」

137963_51 1994年のアメリカ映画です。

 フォレスト・ガンプ。“ガンプ”はアラバマの方言で直訳すると「間抜けな」などという意味。ですので「間抜けなフォレスト」というような意味になるのでしょうか。そのフォレストが、まさに「間抜けな」までの愚直さで人生と向き合っていく。「ばか正直」などという言葉がありますが、まさにその「ばか」といった具合で、「ばか正直」に誠実に人生を歩んでいくわけです


 もちろん誰の人生にも「うまくいかないこと」はあります。フォレストの人生にも「うまくいかないこと」は多々起こります。けれどそのたびに大好きな母の教えを守り、大好きなジェニーの教えを守り、「ばか正直」に立ち向かっていくと、必ず道は開けるんですね。必ず良い結果になる。このあたり観ていて爽快で、この映画が万人受けする理由なのだと思います



 あとこの作品の中では、1950年代から80年代にかけてのアメリカのエポックメーキングな出来事がフォレストの人生とともに描かれています。かなり遊び心のある演出だと思いますが、このことと合わせて違う視点から考えてみるとこのフォレスト・ガンプという人物、「ある一人の男」というのではなくて、いわゆる「アメリカン・ドリーム」の体現者とでも言いますか、もしくは「アメリカの良心」「アメリカの夢・希望」を具体的に一人の人間として描けばこうなった・・・というような人物なのではないかと思ったりもします。時代は移り変わり、「正義」も移り変わり、その時々にいろいろな考えや行動が出てくるけれど、それでも結局普遍的な「自分の信じること」に愚直に取り組んでいけば、きっと幸せになれるよ。ほら、フォレストがそうでしょ・・・みたいな感じなのかなあと思いました

 他人を傷つけず、変な理屈をこねずに自分のしたいことをする。いつの時代でも大切なことですよね。そしてフォレストの思いはリトル・フォレストに受けつがれていく・・・。爽やかな終わり方で、あと味もとてもよかったです。この作品の本当の良さは、アメリカの文化を肌で感じ取っているアメリカの方でないとわからないのではないかと思いますが、日本人の私もその何分の一かの良さは感じさせていただきました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2014年8月 9日 (土)

映画の話・844 「 チョコレートドーナツ 」

___173 2014年のアメリカ映画です。

 以前から様々なところで高評価を見聞きしておりましたので、かなり気になっておりました。で、ようやく昨日観ることができました

 

 ゲイのカップルがダウン症の子どもを育てる・・・。これは教科書的もしくは紋切り型の「差別はいけない」というような作品、もしくは「かわいそうでしょう?」というような押しつけがましいお涙ちょうだい的な作品かとも予想しましたが、どちらも違いました。いろいろな人の、とりわけドナテロの「悲しみ」「怒り」が観ているこちらの心にじわじわと沁み入ってきて、そして最後にはグッときた気持ちが抑えられなくなる・・・。決してわざとらしい、押しつけがましい映画ではありませんでした。単館系ながら上映される映画館がどんどん増え、ロングランを続けていることに納得できました


・ 

 お話は事実を元にしているということもあって、まさにリアル。ヘンな夢物語やラッキーはありません。世知辛い人生を描いているからこそ、その中で苦悩し、戦う姿に共感し心打たれます。

 出演されている方々はみなさん好演でしたが、やっぱりドナテロを演じたアラン・カミングは本当に素晴らしかったです。笑った顔・怒った顔・切ない顔、どの表情も表面的ではなく、その裏にある様々な事情を感じさせて、本当に魅力的でした。だいたいこの物語の最初のシーン、クラブ(バー?)で歌う(と言っても、ここでは口パクでしたね・笑)姿を観た時から、その表情に魅了されました
 そしてダウン症の少年マルコを演じたアイザック・レイヴァ。彼もよかったですね。どこまでが「地」でどこからが演技なのかよくわかりませんでしたが、なんと言ってもその「笑顔」に心を奪われました。人を惹きつける、可愛らしい笑顔。あの「笑顔」があったからこそ、あの「結末」がより悲劇的な印象になったのだと感じました。


 衝撃的な結末、そしてドナテロの歌う「I Shall Be Released」、圧巻でした。この歌は以前から知っておりましたが、まるで初めて聴いたような気になりました。それほどの衝撃でした

 世の中にはたくさんの人がいて、その数だけいろいろな人がいます。まじめに頑張って生きている人が、理不尽な理由で悲しい気持ちにならないような世の中になって行けばいいなあと、切に思いました。とはいえ私も、意識できないうちに差別的な心を払拭できないでいるのかもしれませんし、誰かを傷つけてしまったりしているのかもしれませんが。まずは自分の心から。世の中の一人ひとりを認めていかなければいけないなあと、改めて思いました。一人ひとりが認められる世の中になっていってほしいと痛切に感じました

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)


*原題に対して、邦題をつけるとなにかしらおかしな感じになることが多いですが、この「チョコレートドーナツ」という邦題、よく出来ているなあと感じました。

2014年8月 8日 (金)

映画「チョコレートドーナツ」観てきました

___173 世間ではお盆休みだとかなんとか言われておりますが、私はほとんど休みなし。なんか悔しくなってきて、本日昼から夏期特休をいただきまして、以前から観たかった映画を観てまいりました

 作品名は「チョコレートドーナツ」。単館系作品ながらもうかなりのロングランになっております。以前から「素晴らしい」との感想を多く聴いていたので、機会があれば観たいと思っていたのですが、本日その機会を作って、観てきました。大阪は梅田のテアトル梅田での鑑賞です。ついでに友の会に入ってきました

 いや~、よかったです。簡単に書くと、ゲイのカップルとダウン症の少年の物語。どちらかといえば教科書的な、もしくはお涙ちょうだいに陥りがちなテーマなのですけれど、いや~、心揺さぶられました。また近々「映画の話」で書かせていただきますが、とりあえず「感動した」ということだけ書かせていただきます。台風が接近する中、わざわざ梅田まで観に行った甲斐がありました

 映画を観て地上に上がってくると(テアトル梅田は地下にあるのです)、なんともいい歌声が聞こえてくるではありませんか。すぐ上のちょっとした広場でストリートミュージシャンの方が歌っておられました。ナオト・インティライミさんのようでした。めっちゃうまかったです。以前にも書いたことがありますが、私も以前は音楽を志した身。でも、世の中には無名でもこんなにうまい人がたくさんいらっしゃるのですから、私なんかがプロになれなかったのも、今ではよくわかります

2014年8月 7日 (木)

映画の話・843 「 遺体 ~明日への十日間~ 」

160486_11 2012年の日本映画です。

 まるでドキュメンタリーのようでした。特にお話が展開していくというわけではなく、ただ遺体安置所の様子を撮り続けているというような・・・。

 ただ、私たちはニュースで「何千人亡くなりました」と聞いても(まるで絵空事のような)漠然としたイメージしか持てませんが、このような形で現実にその「遺体」を見せられると、一人ひとりの方に人生があって、いろいろな方が関わっていて、そしてあの震災・津波の間際までは普通に生活をしていて、そしてたまたまあの震災に遭われて、いきなりその「生」を奪われた、まだまだしたいこともあっただろうに・・・、ということをリアルに感じさせられました


 震災から3年半。復興はまだまだ道半ば。いえ、半ばまでも行ってないようにすら感じます。この映画を観て、自分にできること、自分がしなければならないことは何か、改めて考えなければいけないなあと思いました。何かできること・・・、しなければならないこと・・・。

 追伸:現在高1のうちの三男、今年の学校の映画会で上映されたのは、この作品だったそうです。学校もなかなかシビア~な作品を選びますねえ

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・842 「 オカンの嫁入り 」

51mmkq3wocl_sl500_aa300_1 2010年の日本映画です。

 でした

 ただ、それでも宮﨑あおいちゃんの大阪弁は必見!・・・いや必聴!かなりうまいです。私、大阪生まれの大阪育ちで、ドラマなどで時折耳にする妙な大阪弁にいつも閉口しておりました。大阪以外の人からすれば、大阪弁を(演技ででも)しゃべるのって、かなり難しいようですね。けれど本作ではあおいちゃん、見事にそれをやってのけています。「あおいちゃんって、大阪出身やったっけ?」と思って調べたくらいでした(ちなみにあおいちゃんは東京出身らしいです)。まあ、たま~~に怪しいところも無いでは無いのですが、それでもあおいちゃんの大阪弁は95点だと思います



 それから、中心部ではない大阪の風景。大阪人にとってはこれも見どころです。「これ、どこやろ?」と思って画面に集中しておりまして、一番のヒントであります電車、もしくは駅で考えましたら、これは京阪電車の牧野駅ですね。私は大阪でも南の方ですのでこのあたりはあまり詳しくないのですが、北の方の方が見れば、より一層親近感を持ってこの作品を観ることができるのでしょう。あおいちゃんも「おけいはん」なんやな~

 大阪以外の方がお話しだけを期待して観るのなら、本作はいまひとつだと思います。ただ、本筋からはずれますが、上記のようなことに注目するなら一見の価値ありだとは思います。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・841 「 ダンサーの純情 」

51zduf3fkl_sl500_aa300_1 2005年の韓国映画です。

  特に刺激的なことは起こりません。比較的淡々とお話が進んでいく感じです。ただそれでも、なかなか感じがいいんですよね。これは完全に個人的な趣味の問題だと思うのですが、観ていて気持ちがよかったです。主演のムン・グニョンちゃんの純真な、清純な演技、思わず惚れてしまいそうでした。それからもう一人の主演のパク・コニョンさんも爽やかで、お二人がじゃれあうシーンでは(いえ、踊るシーンもよかったですけど)本当にほほえましい気持ちになりました

 刺激を求める現代社会のかなで、このような「ソーダ水」のような作品も時にはいいのではないかと思いました。爽やかな、素敵な作品でした

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・840 「 見えないほどの遠くの空を 」

20110404004fl00004viewrsz150x1 2011年の日本映画です。

 不思議な作品でした。

 不思議と言いますのは、観はじめると、まず、その映像の「安っぽさ」が目につくのです。まるで学生の自主制作作品か卒業制作のような感じを受けます。それに、出演されている方もあまり高名な方がおらず、その演技もかなり怪しい(失礼!でも、主演の森岡龍くんはわりとうまかったです。上からな物言いですみません・汗)。また、主役のお一人、岡本奈月さん演ずる莉沙が早々に○○でしまうのも、私としてはあまり好きでない展開・・・
 ところがです!これはえらいものを観はじめてしまったかな~?これ、もしかしたらとんでもなくしょ~もない作品なんじゃないか?時間の無駄になるんじゃないか?・・・などと思いながらも観進めていると、なぜかしらだんだんと作品に引き込まれてくるんですね~。この後どうなるんだろうと、とっても気になる。途中から登場する洋子(?)も、観ている者にはその正体がわりとすぐにわかるのですが、それでもその後が気になって仕方がない。結局、途中からはかなり引き込まれた状態で、最後まで一気に観ました。

 この作品のクライマックス、作品中の映画のラストでの洋子(?)のセリフはなかなか考えさせられましたね。もうかなり年齢を重ねている私からみれば、いろいろと反論(笑)もあるのですが、それでも若い人には確かに「そういう気持ち」を持っていてほしいですね。この場面を撮りたいがために、監督はこの作品を撮ったのでしょう

 ストレートな主張にちょっと臆するところもありますが、それでも作品全体がキラキラしていて、好感が持てました。作品全体があまり洗練された印象でなかったのも、狙いなんでしょうかねえ。そういうところも「若さ」の特徴を表しているようで、作品にマッチしていました。この作品、ある程度年齢を重ねた監督から、若い人に「贈る言葉」なのかもしれませんね。私も爽やかな気持ちになりました。

 不思議な作品でした。不思議な魅力のある作品でした。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・839 「 マイ・バック・ページ 」

514zghbbail_sl500_aa300_1 2011年の日本映画です。

 1960年代の終わりから70年代半ばにかけて、ちょうど学生運動が盛んだったころのお話。ただ、それらの時代をノスタルジックに描いているだけではなく、またそれらの運動に一方的に肩入れして描いているだけではなく、いわばその時代を生きた、もしくはその時代に踊らされた人々の気持ちにけじめをつけるような作品に仕上がっているように思います



 見どころはやっぱり終盤の妻夫木聡くんと忽那汐里さんとの会話、そして居酒屋での妻夫木くんの様子ってことになるんでしょうね。あの時代の空気の中で生きた多くの人々の思いを代弁しているように感じました。

 観はじめたころは単なるノスタルジックな映画かと思っておりましたが、ラストまで観てしみじみとした余韻が残りました。特にあの時代を知っている人には、なかなか心に沁みる作品なのではないかと思います。 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 

2014年8月 4日 (月)

『きみの鳥はうたえる』(佐藤泰志・著)読みました

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 小説家・佐藤泰志さん。映画「そこのみにて光輝く」や「海炭市叙景」などの原作となった小説を書かれた方です。これらの映画を観た私は、その何とも枯れた世界観に興味を持ち、是非ともこの方の書かれた小説も読んでみたいと思うようになりました。そうこうしているうち、この方自身のことを描いた半ドキュメンタリー映画(「書くことの重さー佐藤泰志」)もあるということを知り、そちらの方も観て、ますますこの方に興味を持つようになりました

 図書館や古本屋をいろいろと探したのですが、なかなか置いてありません。正直、知る人ぞ知るといいますか、一般的にはあまり知られていない作家さんですから、それも仕方がないことなのでしょうねえ。普通の本屋さんにもなく、梅田の紀伊国屋さんにもなかった時には、本屋さんで買うのはあきらめました。結局私はamazonで注文し、入手しました。まず何を読もうかと考えましたが、芥川賞候補にもなった「きみの鳥はうたえる」にしました。

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 う~~ん、一言で言いますと、映画「そこにみにて・・・」「海炭市・・・」を観たときと同じような印象です。ざらざらとした、ひりひりとした感覚・・・。社会の底辺に生きる人が、這いつくばってそれでもなんとか今日をやり過ごし、なんとか明日を迎えようとするような・・・。読んだあとの「後味」は決して良くはないのですが、それでも何かしらの共感を感じるというか、捨てておけないものを感じるといいますか・・・。

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 氏の作品を一昔前の純文学風と評する方もおられるようですが、私はある意味、「ライ麦畑で捕まえて」を読んだときと感じが似ているなあとも思いました。人間、思うようにならなくても、生きていかなくてはいけないんですよね・・・。

 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 

 佐藤泰志:北海道函館市出身。5度、芥川賞候補になるが結局一度も受賞せず。1990年、自殺。享年41歳。

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