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2014年5月 9日 (金)

映画の話・808 「 ミスター・グッドバーを探して 」

51luaukxn3l_aa160_1 1977年のアメリカ映画です。

 私が大学生の頃のある日、友人の奥田君が「昨日、ものすごい映画見てん。『ミスター・グッドバーを探して』っていう映画なんやけど、ものすごいえげつなかったわ~。一日経った今でも忘れられへん」と報告してくれました。その日以来私はこの作品のタイトルが妙に耳につき、いつの日か観てみたいとず~~っと思っておりました。で、数十年経った先日、ひょんなことからその映画を観る機会に恵まれ、観てみました。う~~ん、確かに、ものすごく「えげつな」かったです。特にラストが・・・。ちなみに「えげつない」というのは、「衝撃的な」というような意味の関西弁です

 お話の方は、昼は「聖」なる顔をして真面目に働き、夜は「性」を求めて怪しい場所にも出入りするといった、二面性を持った女性のお話です。今、「二面性」と書きましたが、実際は昼の顔も夜の顔も、その女性の本当の姿なのでしょうけれど


 昼の顔を知っている人は、夜の姿を知ると「なぜそんなことをしているのか」といぶかるでしょうが、これはいわば「癖(へき)」もしくは「性(さが)」、いえいえ「病気」と言ってしまった方がわかりやすいのかもしれません。決して快楽をむさぼっているわけではなく、自分でも「なぜこんなことに」と思いながらも、止めることができないのでしょう。そのあたりを考えるだけでも、観ていて悲しい気持ちになってしまいます

 そして衝撃のラスト・・・。今までにいろんな映画を観てきましたが、その中でもかなり衝撃度の高い作品・ラストでありました。ネタバレしたくありませんので詳しくは書きませんが、点滅するライトのに照らされたあの場面・・・。とてもよく考えられていて、いってみればあのラストがあったからこそ、この作品は「名作」の仲間入りをしているとすらいえると思います。ものすごいラストでした
 ただ、いろんな評論で、「童女の顔がどうの」とか「あの場面で解放された」とかいう論調を目にしますが、私はちょっと違和感をおぼえます。いや、ああなってしまっては「解放」もなにもないような気がします

 何十年も前に奥田君に教えてもらった本作、決して後味のいい作品ではありませんでしたが、衝撃作であることは間違いありませんでした。映画史を語る上で(って、私は別に語りませんが・汗)観ておくべき作品だと思いますので、やっぱり奥田君に感謝です。今はどこでどうしているのか、わかりませんが

 追伸:タイトルの「ミスター・グッドバー」って誰?と思いましてずいぶん調べましたら、なるほど、「グッド」な「バー」だったのですね。「バー」は「安らげる場所」でもあり、男性自身でもあり・・・ですか(恥)。

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)




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コメント

もうずいぶんと昔に見たので記憶があやふやなところもありますが、なんとなく東電OL事件を連想しませんか?
ダイアン・キートン懐かしいですね~。

なるへそさんへ

 確かに東電OL殺人事件と似てますね~。この事件も衝撃的で、私、こちらの事件にもかなり関心を持ちました。

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