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2014年4月

2014年4月30日 (水)

英断!・・・イモトアヤコさんエベレスト登頂断念

P8040198 日テレ系バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」の中でエベレスト登頂を目指していたイモトアヤコさんとそのクルーが、こん回の登頂チャレンジを見送ったそうです

 イモトさんと言えば、これまで世界の名だたる山に登ってこられ、TVを見ている私も本当にワクワクさせられました。マッターホルンのときなんか、もう本当にタレントではなく登山家になりきっておられました。今回のエベレストも彼女ならやってくれるかも・・・とは思っていましたが、先日来の大規模な雪崩による遭難事故の影響で、結局は(今回は)断念ということになりました。

 でもね、英断だったと思いますよ。TV番組での企画ですし、なおのこと中止にはしにくかったと思いますが、でも、これで無理やり決行して死亡事故でも起こったら、本当に取り返しのつかないことになりますし。こういうことは、進むより止める方が勇気のいることだと思いますが、本当によく決断したと思います。

 でも、もしできることでしたら、もう少し山の状態が安定し、イモトさんの状態もいい時に、もう一度チャレンジしてほしいと思います。ただ、メンタル面の問題も含めて、それは難しいかもしれませんが。でも、ちょっと期待したいなあ。

 写真は、日本一の山・富士山の頂上から、ご来光が出る寸前の空です

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2014年4月27日 (日)

いまの自分を支えている言葉、もうひとつ・・・

___139 調子に乗りまして、今の自分を支えてくれている言葉をもうひとつ紹介させていただきます。実は、昨年の11月に一度紹介させていただいているのですけれど

 それは、地井武男さんがニューヨークに旅立つ娘さんに送った言葉「どんな仕事でも、いい仕事をしていれば、次につながるから・・・」です。詳しくは11月の記事http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2013/11/post-2a1d.htmlを読んでいただければと思うのですが、とにかく、今の私はこの言葉を胸に、毎日仕事に取り組んでおります。

 誰でも、自分のしたい仕事、やりがいのある仕事ができることって、なかなかないですよね。でも、与えられた仕事にしっかりと取り組んでいけば、いつかは誰かにそれが認められ、そのうちにしたい仕事・やりがいのある仕事ができるようになるかもしれない。もしくは現在の仕事にやりがいを感じられるようになるかもしれない。

 とにかく文句を言わず、日々与えられた仕事に誠実に取り組むのみです。

・・・さあ、いつまでこんなかっこいいことを言っていられるやら。でも、一年も続けば、いつしかそれが身について、本物になるんじゃないかと思うんですけどね~

 写真は、今日仕事で訪れた場所にあった、藤棚です。少々盛りを過ぎているようには思いますが

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2014年4月21日 (月)

『陽だまりの彼女』(越谷オサム・著)読みました

___131 昨年、映画化された作品を観ましていたく感動した私(昨年の「極私的映画ベスト10」で4位に入りました)。この原作も読みたいなあとずっと思っていたのですが、行きつけの図書館になかなか戻って来ず、先日訪れた時にようやく戻ってきておりましたので、ようやく読むことができました

 う~~ん、映画に負けず劣らず、爽やかな胸キュン作品でしたね~。とってもよかったです。もちろんこちらが「元」ですから、「うまく映画化したなあ」と言う方が正しいのですけれど、映画を先に観た私としては、本を読みながら上野樹里さんと松潤が頭の中で胸キュンストーリーを描いてくれておりました。とてもいいキャスティングだと改めて思いました。読んでいくにつれて、どんどん先が知りたくなって(と言っても、お話は知ってるんですけどね)、半分を過ぎた頃にはむさぼるように読んでおりました

 ただ、ラストは少し映画とは違っておりましたねえ。ここは「どちらがよいか」と議論の分かれるところだと思います。まあ、どちらも「アリ」なんですけどね。私はと言えば、どちらかと言えば「映画派」かなあ。原作本のままでは、ちょっと切ないですから(でも映画版でも「万々歳」ではないですけどね)。

 この作品、映画を見た後、自分のなかでどんどん余韻が膨らんでいっております。どんどん、自分の中で大切な一本になっております。いつかは舞台&ロケ地に行ってみたい(主に鎌倉・江の島ですよね)

 今、昨年度の「極私的映画ベスト10http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2013/12/post-4fc8.html」を改めてみてみたら、かなり「いい作品」に出会えていることが再確認できます。昨年度は特に収穫があったんだなあと、今さらながらに思いました。

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2014年4月20日 (日)

映画の話・803 「 Dolls ドールズ 」 

33_3395191 2002年の日本映画です。

 浄瑠璃の人形に見つめられる、この世に生きる人間たち。人間たちの生きる姿を見て、人形たちは何と囁き合っているのか・・・。いくつかの愛の形が描かれ、人間の「業」が浮き彫りにされる。単純な計算どおりにはいかない、「人が生きる」ということを、美しすぎるほど美しい情景の中に描いた秀作

 「何を伝えようとしているか」を考えすぎるのは無粋というものでしょう。四季の持つ鮮烈な色彩のなか、「生きる」ということに思いを馳せれば、それで良しだという気がします。余談ではありますが、漱石の「夢十夜」を思い出しました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・802 「 愛と誠 」 

20120210011fl00011viewrsz150x1 2012年の日本映画です。

 これはコントですか?と思って観はじめたのですが、そのうち武井咲さん演ずる「早乙女愛」さんの「無償の愛」を茶化すような表現が目立ってきて、これはもしかするとかなり奥の深い作品なのかもしれないと思い始めました。だいたい「愛」なんて一つ間違えば「自己満足」と「勘違い」のたまものですからね。そのあたりをうまく茶化した三池監督の演出は、なかなか奥深いなあと思いながら観ておりました。
 ただ、最終的には、落ち着くところに落ち着いたなあという感想ですが

 私、元祖「愛と誠」をリアルタイムに近い時期に読みましたので、その当時の受け取られ方や元々この作品の持っていた空気感も知っております。それらを十分理解した上でこのような形でリメイクされた三池監督に敬意を表します。西條秀樹さんに対するリスペクトや元の作品に対するオマージュもいたるところに見られ、楽しい作品でした。三池監督にしか撮れない、三池監督らしい作品だと思います

 咲ちゃんの「勘違い女」ぶり(特に「硫酸」のあたり)、可愛かったなあ

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・801 「 天国にいちばん近い島 」 

18_12728751 1984年の日本映画です。

 1984年の作品ですか~。当時、TVCMで流れていた、知世ちゃんがドラム缶風呂に入っているシーン、可愛かったな~

 で、実は今回初めて見たのですが、まあ、なんと言いますか、時代を感じさせる作品でした。その言い回しやリアクションの数々も、今ならもう誰もしない・言わないでしょうのオンパレードでした。特に「ドジ」っていう言葉が耳につきましたが、今では誰も言いませんよね~

 お話はとにかくむちゃくちゃですわ。若い女の子が(いえ、年配の方もですが)あんなに勝手に単独行動しちゃいけないでしょう。胡散臭い中年男(失礼ながら峰岸さんです)にあんなふうについて行ったら、実際ならあんなことされてこんなことされて、挙句の果てにはあんなふうになっちゃいますよ。まあ、今ならだれもがそう思いますので、共感を呼ぶ前に反感を持たれそうですが、あの時代だからああいう展開でも許されたのかなあなんて思います

 まあ、一言で言うと「アイドル映画」ですよね。知世ちゃんが可愛ければそれでいい、ってところでしょうか。それにニューカレドニアの景色って初めて見たような気がしますが、美しいところですよね。その風景が見られただけでもよかったかなあ

 それでも評価の方は、やっぱり☆2つくらいにさせていただきます。知世ちゃんは可愛かったですけどね。

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2014年4月11日 (金)

TBS系ドラマ”ダブルフェイス”観ました

2012031017470001  以前放送されていて、その前編を見逃したTBS系スペシャルドラマ”ダブルフェイス”。先日、3月の末に2周連続で再放送されておりましたので、今回はしっかりと観ました。まあ、忙しかったので録画しておきまして、ようやく観ることができました

 いや~、やぱりおもしろかったですね~。私の大好きな映画「インファナル・アフェア」を原作としてあるだけに、お話の方はもう折り紙つき。そして原作にはないテイストも加味されていて、これはこれでなかなかいい出来になっておりました。あの、後編の蒼井優ちゃんの存在、原版にはなかったですよね~。でも、香川照之さんを取り巻く環境に影響を与えるものとして、無理のない存在感を発揮しておりました

 俳優さん方の演技も、よかったですね~。西島秀俊さんい香川照之さん、それから小日向文世さんに角野卓三さん、みなさん重厚な演技で、本当に引きつけられました

 この作品、どこかのコンペで賞をとったらしいですが、それもうなづけます。本当にここ数年を観てもトップクラスの作品だと思います。原版の方は、ラストにちょっと救いがあるのですが、この作品は救いがあまりない、そのあたりだけは「なんとかしてくれよ~」と思いましたが。でもとにかく、重厚で切なくて、本当にすばらしい作品でした

 写真は、ドラマの中で「犬」という言葉が何度も出てくるのにちなんで、我が家の「犬」です。これはichigoではなくて、mikanの方です。女の子です

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2014年4月 8日 (火)

NHKドラマ「いつか陽のあたる場所で」スペシャル(2014.4.1放送)観ました・・・で、名言!

___48 HPで確認しましたら、もう一年も前になるのですねえ。私、以前NHKの火曜10時ドラマとして放送されておりましたこのドラマ、とっても好きだったのです。かつて罪を犯してしまった上戸彩さん演ずる「小森谷芭子」と飯島直子さん演ずる「江口綾香」。この二人が傷つきながらもなんとか前を向いて生きていこうとするその姿を、見守るような気持ちで毎週観ておりました。

 で、今回その続編、といいますか、そのスペシャルドラマが放送されました。ここのところはとっても忙しかったので、録画しておいたものをようやく観ることができました

 今回もよかったですね~。いや、そりゃ毎週のドラマの方が内容も深くてグッときたのですけれど、今回のものは今回のもので、それなりにグッときましたよ。特に私が一番グッときたのは、まさにラスト寸前での綾香さんのセリフ。芭子が「私の人生にはこれからも真っ青な晴れの日なんか来ないんだろうなあ」みたいなことを言った時に、綾香さんが「たとえ毎日雨が降っていても、それでも歩いて行けば、傘をさしかけてくれる人も出てくるだろうし、きれいな虹を観ることができる日もあると思うよ」ってなことを言うんですよね。これ、響きましたわ~

 本当に、人生いろんなことがあります。この物語の主人公お二人のように、「犯罪まで犯す」ことはなかなかないかもしれませんが、それでも「なかなかうまくいかない」ということはよくありますよね。でも、それでも生きていけばいいんでしょうねえ。歩いて行けば、そのうち何とかなってくる。そのうちいいこともある。報われるときも来る・・・っていうことなんでしょうねえ。大切なことは、人に迷惑をかけず、地味でもいいから自分のやるべきことを誠実にやっていく・・・ということなんでしょうねえ

 このドラマ、続編の制作を熱烈に期待します。観終わってこんな風に元気がもらえるドラマ、私、大好きなのです。本当にこの言葉のように、うまくいかないことがあっても、とにかく前を向いて・上を向いて、歩いていきたいと思います

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2014年4月 7日 (月)

『 小さいおうち 』(中島京子・著)読みました

___127 先に観た映画もとてもよく、またお友だちからも薦められていました本作、ようやく読むことができました。基本的には、映画とおなじ印象でした。

 ただ、これはほとんどの場合がそうなのですが、映画よりは、より丁寧にお話が描かれているなあと思いましたよ。映画は「奥さま(松たか子さん)と板倉さん(吉岡さん)との秘めたる恋愛、そしてそれに関してのタキちゃん(黒木華さん)の後悔・・・」といったところに焦点があてられていたのですが、原作であるこの本では、もちろんそれも描かれてはいますが、それも含めての、まさに戦前・戦中含めてのタキちゃんと平井家とのかかわりが、まさにタキちゃんの自叙伝のように描かれていました。これを読みながら私は、時折「これはノンフィクションか?」と思ったりしてしまいました

 戦前・戦中という時代を生きた、平井家の女中・タキちゃんの一代記。非常に興味深く読ませていただきました。もちろん私はその時代を生きてはいないのですが、なにかしら懐かしい、そして切ない気持ちにさせられました

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2014年4月 5日 (土)

映画の話・800 「 彼のオートバイ、彼女の島 」

18_15136361 1986年の日本映画です。

 この作品が作られた1980年代から90年代、私もオートバイに乗っておりました。ですからこのお話しの主人公の気持ち、といいますかこのお話の「世界観」、よくわかります。当時オートバイに乗る青年は、みんな片岡義男さんの作品を読んでましたよねえ。本作以外で言えば「ボビーに首ったけ」とか「幸せは白いTシャツ」とか。本作品を観て、当時のことを懐かしくも切なく思い出しました。いえ、今の時代、もしくはある程度年齢を重ねてからこの世界に浸ると、セリフやら設定やらがかなり恥ずかしくはあるのですけれど、でもやっぱり懐かしかったです


 そういえば当時この作品を読んで、そしてこの作品を観て、「ミーヨの島」である白石島に行ってみたいなあと思っていたのを思い出しました。結局一度も行ったことはありませんけれど。久しぶりに本作を観て、そのことを思い出しました

 この作品を大林宣彦さんが撮られたのも正解ですよね。今更ながら「世界観が一致しているなあ」と感じました。どちらも独特の「ワールド」がありますので

 あと、出演者に関して言えば、なんといっても竹内力さん。失礼な気持ちで書くわけではないのですが、やっぱり笑ってしまいました。本当にその変わりよう・・・。このころはけっこう童顔で、爽やかだったのですねえ。今の「満田銀次郎はん」とはえらい違いです(笑)。
 それから原田貴和子さん。爽やかです。どうしても妹の知世さんと比べられがちですが、彼女(貴和子さん)は彼女で魅力があるなあと思うんですけどね。確か一時期引退されておられて最近また復帰されたと記憶しております。これからもマイペースで頑張っていただきたいと思います

 本作品を観て、あの頃の「風」が久しぶりに私の中を吹き抜けました。それは今の時代にはなかなか吹かない風ですけれど。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・799 「 最後の初恋 」

20080609005fl00005viewrsz150x1 2008年のアメリカ映画です。

 う~~ん、よくわかりません。いろいろとよくわからないところは多いのですが、一番わからないのはお二人がなぜ惹かれあったのか。いつの間にやら嵐の夜にキスしてました(照)。
 主演のお二人(リチャード・ギアさん、ダイアン・レインさん)は素敵なのですけれど、お二人の雰囲気に助けられている感じがしました。
 私の理解力が無いだけなのかもしれませんが、作品としては今一つかなあ・・

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

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映画の話・798 「 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 」

20120608006fl00006viewrsz150x1 2012年の日本映画です。

 いわば、前篇における「ナゾ」や「疑問」にある種の「答え」を与えてくれているのが、この後編ということになるでしょうか。「キュウべえ」とは何者か?そして「暁美ほむら」とは?特にこの「ほむら」ちゃんの真実の姿には、その健気さに涙してしまいます

 「光」のあるところには必ず「影」がある。「幸せ」にはかならず同じだけの「不幸せ」がついてくる。う~~ん、真理です。けれどまどかは、それらの「光と影」「幸せと不幸せ」すべてを包み込む存在になったのでしょう。「生きる」ということ、人間の存在意義、これらのことをまたしみじみと考えさせられました。相変わらず、深いです

 余談:ここのところ(レビューをみていただければお分かりいただけますが)、「しあわせのパン」「かぐや姫の物語」そしてこの「まどか☆マギカ」と、「生きるとはどういうことか」について考えさせられる作品の鑑賞が続いております。どの作品も一見ジャンルは全く違うのですけどね、でも、どの作品も見ようによっては深くて、いろいろと考えさせられます。どの作品も余韻を残すものばかりで、ここのところしみじみとした気持ちが続いております。

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

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映画の話・797 「 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 」

20120608009fl00009viewrsz150x1 2012年の日本映画です。

 うわ~!やられました(汗)。最初、その絵だけを観て「萌え萌え」のアニメかなあと思い、ある意味「敬遠」していたのですが、その評判を聞くにつれて興味がそそられ、鑑賞させていただきました。で、最初の言葉に戻るのですが、やられました(汗)

 予想を裏切る展開の連続。ふと気を許したら、観ている方もいきなり奈落の底に落とされるような衝撃!もういい歳になった私も何度か「えっ?」「うそ~!?」と声に出してしまいました

 深い深い世界観。「生きる」とは・・・、「人間」とは・・・。「萌え系アニメ」の姿をした、人間の本質を突く物語。甘くみていたら思いっきりやけどいたします。・・・けれど、この絵や雰囲気に違和感を感じ、「食わず嫌い」ならぬ「観ず嫌い」になっていた人にこそおすすめです。思いっきりやけどしてみてください

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・796 「 しあわせのパン 」

20110831025fl00025viewrsz150x1 2011年の日本映画です。

 きれいなきれいな映画です。北海道を舞台に、まさにパウダースノーやダイヤモンドダストがキラキラしてて、観ている私まで、そのキラキラした空気の中にいるような気がしてきます

 で、観る前は、そして観はじめて半分ぐらいたってからも、それだけの映画かなあと思っていたのですが、三組目のお客さま、中村嘉葎雄さんと渡辺美佐子さん演ずる老夫婦の物語を観て、その感想は一変しました。いえ、この三つ目のエピソードについても、「辛気臭いなあ」なんて思いながら初めはちょっと斜に構えて観ていたんですけどね

 生きることに絶望した老夫婦が死に場所を探してやってきた月浦。年老いて子どもも亡くし、生きる希望を失っていた老夫婦。まさに「今」も「死ぬこと」を考えているおじいさんとおばあさん。けれど、今までパンを食べなかったおばあさんがはじめて「マーニ」のパンを食べ、「おいしいなあ。明日もこんなおいしいパン、食べたいなあ・・・」とつぶやく。そしておじいさんはその言葉を聞いて号泣・・・。このシーンは、私の心にもかなり響きました
 思えば「生きる」とはこういうことかもしれません。毎日そんなに楽しいことばかりはありません。年齢を重ねると、むしろ悲しいこと、つらいことの方が多くなってくるのかもしれません。けれど、「劇的にうれしいこと」は起こらなくても、おいしいものが食べたい、いい景色を見たい、などといったほんのちょっとのことを楽しみにして、人間は生きていけるのかもしれません。いえ、そんなに豪華な食事でなくてもいいのです。まさに映画の中の「ちょっとしたパン」でいいのです。でも、それをたとえば週に一日食べるために、残りの6日はコツコツ働く・・・。それでいのだと思います。これこそが、「人生」なのでしょう

 正直に書きますと、最初と二つめのエピソードには共感できないことも多々あったのですが、そのマイナスイメージも三つめのエピソードで吹っ飛んでしまいました。そして三つのエピソードのあとにある、すべての「まとめ」のような心温まる映像とエピソード。観終わって心が温かくなりました。

 北海道・月浦の空気、景色、それから主演の原田知世さんと大泉洋さんの温かさ。合わせてあがた森魚さんの雰囲気。すべてがよかったです。原田知世さんは本当に「清潔感」という言葉を人間にしたらこうなった!みたいな人ですねえ。うまく表現できませんけど。それからあがた森魚さんは、途中から「おぎやはぎ」の矢作さんにも見えてきましたが、今までのイメージにはない、まるで妖精の森の案内人のような感じがよかったです。観始めたころ、観終わったころより、あとになって心に沁みる作品でした

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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