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2014年3月

2014年3月29日 (土)

映画の話・795 「 のぼうの城 」

20101213012fl00012viewrsz150x1 2011年の日本映画です。

 CGを多用していることに関して少々すっきりしないところもあるのですが、それでも映像は迫力があり、きれいでした。出演されている役者さん方も熱演で、役にピッタリとはまっておられて、観ていてなかなか楽しかったです。主演の野村萬斎さんは独特のオーラを放っておられましたし、山口智充さんもお笑い芸人さんとは思えないほどの存在感。そして佐藤浩市さんや成宮寛貴くん、前田吟さんなどもそれぞれいい味をだしておられました。そうそう、芦田愛菜ちゃんもね

 ただ、ちょっと残念だったのは、野村萬斎さん演ずる成田長親の人間的な魅力が描き切れていなかったこと。あの合戦の最中に小舟で敵陣すぐ前まで田楽踊りを披露しに行くなど、豪胆なところの一端は垣間見えましたが、多くの人々を惹きつける魅力までは描かれておりませんでした。ですので、お話の展開上、多くの侍やお百姓さんが「長親のために」というふうになることに違和感を感じてしまいました

 それと、お話自体もちょっと中途半端かな。いえ、これは史実を元にしておりますので、ある程度仕方ないことだとは思いますが。でも、2万の敵に対して500人で勝った・・・とはいっても、実際には健闘しただけで、「勝った」とは言えない気もしますし・・・

 十分楽しめる作品ではあると思いますが、私はいろいろと引っかかるところがあり、「感動する」というところまでは行きませんでした。まあ、娯楽作品ってことで、「よし」としましょうか・・・って感じです

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

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映画の話・794 「 異人たちとの夏 」

18_12221781 1988年の日本映画です。

 「孝行をしたいときには親は無し」などということを昔からよく言ったもので、親を亡くしてから「もっと親孝行すればよかった」などと悔やむのは、ある意味世の常のようでございます。で本作、そのあたりの心理をよくついております。そういう意味で、ある意味普遍的。誰にでもある程度受け入れられる、感動を与える作品となっております

 中学生の時に事故で亡くなった両親。中年男性となった主人公は、ある時その両親に出会います。亡き両親とのやりとり、主人公の嬉しそうな姿は本当に泣かせます。そしてそのようなシーンを、「いかにも」といった感じで撮っていく大林監督の映像が、本当にお話にマッチしているんですよね。本当にノスタルジックで・・・

 主人公を演じた風間杜夫さんは言うに及ばず、両親を演じた鶴太郎さん・秋吉久美子さんがこれまたとってもいいんですよね~。古き良き時代、こういう両親があちこちにいたなあと、これまた普遍的なものを感じさせます。いい味出してます

 ただ、個人的にちょっと疑問に感じたのは、名取裕子さんの存在。厳しい言い方をすれば、あのエピソード、要ります?私がよく理解できなかっただけかもしれませんし、もしかしたら自分の理解力のなさをさらけ出しているのかもしれませんが、現段階ではあの方(役柄です。名取さんの演技を云々しているのではありませんよ)は登場しなくてもよかったんじゃないかと思ったりしています

 最後にちょっといらぬことも書きましたが、それでも全体としては、十分素晴らしい作品だったと思います。日本映画の名作にかぞえられているのもよくわかります。誰しも「親」に対して「心残り」を抱えているものです。そのあたりの心理を突いた、ある意味小憎らしい作品だと思います(笑)

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・793 「 キツツキと雨 」

20111012006fl00006viewrsz150x1 2011年の日本映画です。

 静かな、淡々とした映画でした。山の中、いわゆる「静かなところ」で撮っているからかセリフもあまりなく、役者さんのちょっとした表情やしぐさで見せるといった手法が採られています。そういう意味では、役所さん・小栗さんといったキャスティングは成功していたのではないでしょうか

 監督さんに関しても「独特な撮り方をされる方だなあ」と思っていたのですが、それがのちの「横道世之介」につながっていくんだなあと思うと妙に納得しました

 自分に自信が持てない若手の(駆け出しの)映画監督が、様々な人との交流によって成長していく。お話自体はとりたてて珍しいものではないと思いますが、独特の撮り方によって味のある作品に仕上がったと思います。個人的にもこういう感じの作品はわりと好きですので、沖田修一監督、これからも注目していきたいと思います

 余談:私、何度かエキストラとして映画・ドラマの撮影に関わらせていただいたことがあるのですが、まさにこんな感じです。まあ、実際はキャストの皆さんに声をかけることはありませんが。それは約束で「厳禁」とされていますので。でも、エキストラ活動がリアルに描かれておりました

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・792 「 ラブソングができるまで 」

20070312017fl00017viewrsz150x1 2007年のアメリカ映画です。

 まず、ヒュー・グラントがいい!彼が出ているだけで「ハートウォーミングなラブ・コメディなんだろうな」と感じさせてくれる。そういう意味ではさながらバブルの頃・トレンディドラマ最盛期の石田純一さんのようですらある。本作品でもその「期待」は裏切らず、まさに彼らしい彼を演じてくれています

 また、相手役のドリュー・バリモアがなかなかいい味を出してくれています。美人すぎるわけでもなく、もしかしたらそのへんに居そうな感じがよく出ていて、違和感なく見られます

 お話の方はいろいろなバリエーションはあるけれど、基本的には「王道」のラブ・コメディで、安心して観ることができました。「ラブ・コメ」の場合、この「安心して」というのが結構大切ですよね

 個人的には音楽も大好きで、特に80年代のロック・ポップスは大好きですから、そういう意味でも楽しませてもらいました。実在のバンド・アーティストの名前がバンバン出てきて、クレームが来ないのかとちょっと心配になりながらも、何度もクスッとさせられました

 ラブ・コメの王様が魅せてくれる、安心して観られるラブ・コメディといったところでしょうか。冬の夜、暖かいココアでも飲みながら観ていただきたい作品です。評価の方、☆4つにさせていただきますが、本当は3.5くらいです。

 

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映画の話・791 「 相棒 -劇場版Ⅱー 」

20100907011fl00011viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 

  う~~ん、なかなか見ごたえがありました。警察幹部を狙った籠城事件から物語が始まり、このことでお話が展開していくのかなあと思いきや、すぐに「その事件」は終わり(ネタバレ防止のため、深くは書きません)、そこからどんどん「深い」ところにお話が進んでいく・・・。結末も含めて、ある意味「分かりにくい」とも言えるかもしれませんが、その分深みがあって重厚、余韻も残ります。ご覧になっておられなければわからないかもしれませんが、少し前にTVでドラマ化もされた宮部みゆきさんの「火車」を思い起こさせるような終わり方でした


 TVドラマシリーズを映画化したものには「ろくなものがない!」、というのは言い過ぎかもしれませんが、それでもいままでさんざん「TVではおもしろかったのに・・・」を見せられた私としては、本作も「どうかなあ」と思いながら見ました。ただ前作が良かったので、期待も半分ありましたが。でも、この作品、素晴らしかったです。実は私、TVシリーズは全く観たことがないのですが、それでも「本作だけで」十分ひとつの作品として楽しむことができました

 今後、TVシリーズも含めて「相棒」シリーズが作られるのかどうかは知りませんが、いまさらながら、ファンになってしまいました。本当に、いまさらながら、ですが(苦笑)。

 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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2014年3月26日 (水)

まどか☆マギカにはまっております(苦笑)

___121 以前からその噂は聞いていたのですが、さすがに「魔法少女」ですから、観ようという気にはならなかったのですよね。いい歳をした”オッサン”が「おもしろかった~」なんて言ってたら、気持ち悪いでしょ

 でもね、昨年末にMBS毎日放送(私が住む関西地方のテレビ局です)で深夜、前編・後編、2本の映画を一挙放送されたものを観て、その世界観に圧倒されました。「魔法少女」ですからかつての「サリーちゃん」「アッコちゃん」から「マコちゃん」「メグちゃん」などの流れを汲む、ルンルンきゃぴきゃぴな物語かなあと思いましたら、まったく違う。今までに見たことのないような内容に本当に度肝を抜かれました。で、先日それぞれ2度目の鑑賞。1回目以上に内容にはまりました

 あまりにはまりすぎて、先日天王寺にあります「アニメイト」までフィギュアを買いに行ったのですがすでになく、先日amazonでようやく購入しました。これにはさすがに子どもたちは引いておりましたが(苦笑)。ちなみに誰のフィギュアかと言えば、私のお気に入りキャラ「暁美ほむら」ちゃんです。

 ちなみに「新編」は4月2日にDVDのレンタルが開始になるようです。これもとっても楽しみです。・・・みなさん、「いいおやじが・・・」と、引かないでくださいね

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2014年3月23日 (日)

映画の話・790 「 インビクタス/負けざる者たち 」

20091124007fl00007viewrsz150x1 2009年のアメリカ映画です。

 1995年に開催された第3回ラグビーワールドカップ南アフリカ大会。ラグビー大好きな私もリアルタイムで観ておりました。本作でも描かれた決勝戦、ワクワクしながら観たのをおぼえております。その大会のことを描いた作品だということで、いやがうえにも期待が膨らんだ状態で見せていただきました

 観る前は「ラグビーのことを中心に据えて描かれた作品」だと思っておりましたが、違いましたね。もちろんお話の本筋にはしっかりとラグビーが描かれておりますが、それらのことを通して、ネルソン・マンデラという人の素晴らしい人間性が描かれておりました。マンデラの素晴らしさに心打たれた人々が次第に「わだかまり」から解き放たれ、やがて「こだわり」を捨てて一つになっていく姿がよく描かれておりました。人間を変えるのは、結局人間なんですよね。もちろん「スポーツ」はその一つの役割を担いはしますが

 観る前に抱いていた先入観とはずいぶん違う印象の作品ではありましたが、それでも傑作であることには違いありません。ラグビー好きの人が見てもおもしろく(途中で出てくる試合シーンなんかも、なかなかリアルでした)、ラグビーを知らない人が見ても心打たれることは間違いないでしょう。以前から名作だとは聞いておりましたが、確かにその通り。「地に足の着いた」名作でありました

 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)。

 追記:昨年亡くなられましたマンデラ氏、本当に素晴らしい人だったと思います。ご冥福をお祈り申し上げます。

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映画の話・789 「 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 」

20120309005fl00005viewrsz150x1 2012年の日本映画です。

 正直私、このシリーズにはあまり期待していないのですが、何かしらなんとなく全作観ております。まあ、文句を言うなら観なければいいのに・・・って話ですが(汗)。

 今回も結局、いつもの「踊る」らしい出来でしたねえ。事件自体はかなり重いのに、お話や出演者の方々の演技はかなり軽くて、見ているこちらのテンションの置き所がよくわからない。ですので妙な違和感があります。すみれさんの「バス」の件なんか、ちょっと現実離れしすぎていて、もうどういう感想をもっていいのかよくわからなくなってしまいました(汗)

 第一作はそれなりに面白かったですが、回を追うごとに散々なことになってきました。けれど最終作はそれなりにクオリティの高いものを期待しましたが、やっぱり・・・残念な出来でした。ファンの方もいらっしゃると思いますので、あまり失礼なことは書けませんが、私としてはこのシリーズ、もう「終わり」ということで正解だったのではないかと思っております

 このシリーズ、はじめは「おもしろいものをつくろう」と熱意に燃えて作られたんでしょうが、何作も作っているうちに、製作意図が違うところに行ってしまったんでしょうねえ。「残念なシリーズ」の代表のようになってしまった感じがします

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

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映画の話・788 「 アウトレイジ ビヨンド 」

20120424006fl00006viewrsz150x1 2012年の日本映画です。

 語弊のある言い方かもしれませんが、ある種の夢物語ですよね。「夢」というのは「現実的ではない」という意味です。リアリティがあまり感じられない。感じられないからこそ、けっこう楽しんで観られる。あれだけたくさんの人が、あれだけ簡単に死んでいくのですから、そこにリアリティを感じていたら、つらくて悲しくて重くて見ていられませんよね

 そういう意味で、それなりに痛快な気持ちで観ることができました。あまりそういうことを書くと、人間性を疑われそうですが・・・(苦笑)。ただ、ラストは結構意外でした。唐突と言いますか。更なる続編をも期待させるラストシーンでした。ええ、個人的には続編期待です。楽しみです

 ・・・でも、現実ではこのような世界には絶対に関わりたくないですけどね(苦笑)

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・787 「 なくもんか 」

20090918006fl00006viewrsz150x1 2009年の日本映画です。

 この作品、一言で感想を述べますと、「残念」ということになるでしょうか。ここでも多くの方が述べておられますように、中途半端、どっちつかず、なんですよね~。いろんなことに焦点をあてるのではなく、テーマをもっと一つに絞り込めばおもしろい作品になったのではないかと思うのですが、いかんせん手を広げすぎです

 本作品の中で、私が最も印象に残ったシーンは、主人公阿部サダヲさんが一人で地下鉄に乗っているシーンです。窓に映ったその笑顔は実は笑ってなくて、「笑った顔」が貼りついているだけで、ある意味ホラーのように怖かったです
 たとえば、このあたりのことに焦点をあてて描けば、もっと内容の深い、もっと違った作品になったはず。それが、いろいろなところにテーマが分散してしまっているので、結局何が言いたいのかわからない作品になってしまったのだと思います

 出演者の皆さんは阿部サダヲさん、竹内結子さんをはじめ、みなさん熱演されておられましたし(阿部さんはまさに「怪演」でした)、雰囲気も悪くなかっただけに、この出来は、とっても残念です。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・786 「 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 」

20100218004fl00004viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 う~~ん、予想はしていましたが、これはなかなか大変な作品でした。まず何より、リアリティーがない。警察署に保管してある拳銃があんなに簡単に盗まれるはずないですし、いくら引越しでも、もっと厳重に秘密を保持できる方法をとるはず。こんなにリアリティーがなくては、物語を楽しめるわけがありません
 それに、始まり方もあまりにも軽薄すぎますし、その「おふざけムード」が全編にわたって漂っているので、シリアスな場面になっても何かしらしっくりこない・・・。そうそう、青島さん重病説も、現実には個人情報をあんなに軽々しく扱うはずもなく、ばかばかしくなりました

 挙句の果てには織田裕二さんも山本高広さんに見えてくる始末。このシリーズ、人気はあるのかもしれませんが、内容的にはもう行き詰っているのではないかと強く思わされた、本作品でした

 私の評価:☆☆(5つが満点です。)

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2014年3月18日 (火)

TVアニメ版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」見届けました

61tflxikzl_ss500_1  いや~、以前から気になっていたこの作品。とうとう観ることができました。たしか3年ほど前にTVの深夜枠で放送されて、かなり話題になっておりましたよね。それになんといってもこのタイトル。非常に情緒的と言いますか、ものすごく気になるタイトルで、いつか観たいなあと、ずっと思っておりました。で、今回、仕事が一段落し、いろんな意味で余裕のあるこの機会に観てしまおうと、TS○TAYAに行きましていわゆる“大人借り”をしてきましたよ

 ・

 で、感想・・・。それはもう、よかったですわ。ラストはもう、号泣でした。全部で11話あり、前半6話くらいまではそれなりにリアルな、シビアな若者のお話・・・といった感じで話は進んでいくのですが、終盤になっていくにつれてだんだん緊張感が高まっていき、そしてラストで一気に爆発・・・。いえ、爆発はしないのですが、感情が爆発します。最終回(11話)は登場人物たちの今までの思いが堰を切ったようにあふれだし、こちらの涙腺も崩壊しました。メンマの願い・・・あの手紙・・・そして「みいつけた」・・・

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・・・ネタバレにならない程度の、あらすじ・・・

 

 かつて(小学校中学年くらい?)仲良しだった男子3人女子3人計6人の子どもたちがいました。彼らは「超平和バスターズ(平和をバスターしちゃいけないと、オジサンは思いますけどね・笑)」というチームを作り、山の秘密基地を根城に毎日集まって遊んでおりました。ところがとある夏の日、仲間の一人である本間芽衣子(通称メンマ)が川に落ちて亡くなってしまうのです。その直前には「好きだ」「嫌いだ」のちょっとした行き違いもあったりして・・・

 そして月日は流れ少年少女たちも高校1年生になり、疎遠になっていたのですが、そんなある日、「超平和バスターズ」のかつての中心人物(でも現在は高校生ながら不登校を起こしている)だった宿海仁太(ジンタン)のところに亡くなったはずのメンマが現れて、それからかつての仲間が再びかかわりを取り戻していく・・・。・・・とまあこんなお話なのですけどね。でも、決して幽霊ものとか怪奇ものではありません

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・・・このお話を観て(個人的に)思ったこと・・・

 

 私、数年前にかなり傷ついた出来事がありました。この作品のように仲間が亡くなったり、家族や近しい人が亡くなったりということではないのですが、信用している人たちに裏切られたりして、かなり傷つきました。凹みました。いえ、世間ではよくあることだとは思うのですが。ただ、そのまま凹んでいてはいけないので、なんとかそこから回復する方法を、いろんなところから学ぼうと努力しました。どうすれば他人を赦せるか。自分を傷つけた人をどうすれば赦せて、どうすれば前を向いて歩いていけるか、その答えをかなり探しました。本を読んだり映画を観たり。そしてたとえば韓国映画「シークレット・サンシャイン」やTVドラマ「それでも、生きてゆく」には、かなりヒントをもらえたような気がしています。

 

 で、今回この作品を観て、前述の作品と同じように、自分の中のわだかまりを消化(昇華)していくヒント、それでも前を向いて生きていくヒントを、またひとついただけたような気がしました。もちろんそんなヒントが欲しくてこの作品を観たわけではないのですけどね。まさにタマタマです。私、観る前はこの作品の内容は全く知らなかったのですから。

 ・

 このお話の登場人物たちも、それぞれに心の中に「傷」を抱えて成長していきます。幼いころに仲間だった「メンマ」を亡くして、そこから「どうすることもできない思い=後悔のようなもの」を抱えて生きていきます。その「こだわり=傷」をどのように癒していくか、というところが私にもいろいろとヒントを与えてくれたというわけです。この作品を観て、期せずしてここ数年間私が探していた「答え」がちょっと見つかったような気がしました

 ・

・・・それでも前を向いて生きていくために・・・

 

 ついでに、ここ数年間私が探していたその「答え」について、ちょっと書きましょうか・・・。いえ、実際には「答え」ではないのです。「どうすれば赦せるか?」の答えではないのですよ・・・。

 私、いままで「前を向いて生きていく」ために、傷つけた人も何とか赦して、その出来事も消化して、それで「前を向いて生きていこう」と思っていたわけです。でも今回、ちょっと気がつきました。当たり前と言えば当たり前のことなのですが・・・別に赦せなければ赦さなくたっていいんですわ。その出来事を消化できなければ消化しなくてもいいんですわ。ただ、私たちは生きていますので、それでも前に進んでいかなければいけない。ですので、赦せない思いや消化できない事柄があっても、そのまま、それはそこにあるままで、それでも生きていけばいいんですわ。で、そうやって生きていっていれば、また新しい「いいこと」にも出会えるんですわ。そういうことにようやく気付き、ようやくそういう気持ちになれた感じがしました。ある意味「あたりまえ」「今さら何を・・・」とおっしゃる方もあるかもしれませんが、こう言えるようになるにも、かなりの月日が必要なのです

 ・

 まあ、これを読まれた方は、「なんのこっちゃ」という感じかもしれませんが、この作品(そうそう、「あの花」を観た感想を書いてるんですよ、この文章)はそんな感じで、生きていればいろんなことがあるけれど、それでもまた頑張って生きていこうという気持ちにさせてくれました

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 名作と呼ばれるものにはやっぱり理由があり、世間でブームになるものにはそれなりに理由がある。この作品も、本当に素晴らしい作品でした

 

 えっ、評価?そうですね、一応評価しておきましょうか?もちろん☆☆☆☆☆、満点です

 

 追伸:この作品、埼玉県の秩父地域が舞台になってるんですね。ロケ地・舞台めぐりが趣味の私としてはぜひ行ってみたい・・・のですが、なにせ遠いですので、行くことは無理ですわ。あ~~残念。

 写真は舞台を紹介した「るるぶ」です。

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2014年3月17日 (月)

『ホテル・ローヤル』(桜木紫乃・著)読みました

___117 2013年前期直木賞受賞作です。小池真理子さんの「恋」を読んでから、次に中島京子さんの「小さいおうち」を読みたかったんですが図書館に無く、書棚を見回っていて目に留まったのが本作でした。話題性もあり、ちょっと気持ちも惹かれたので読んでみることにしました

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 北海道は釧路近郊にあるラブホテル「ホテル ローヤル」。そこに何らかのかかわりを持った人々の人間模様を描いております。舞台が舞台ですのでね、「性」に関する記述もありますが、実際にはそれを書くことがこの作品のテーマではありません。それも含めて、「人間」が生きるということについて書かれております。昼間の社会において見せる顔も、夜ベッドの中で見せる顔も、どちらもあって「人間」なのですね。人間の「生」、生きることの哀愁みたいなものが、しっとりと描かれております

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 私、本作品を読み始めた時は、正直「あまり面白くないかな~」なんて思っていたのです。最初の「シャッターチャンス」(第一章のタイトルです)なんかは今一つでしたし。ところが読み進めていくうちに、どんどん面白くなってきて、途中からは、早く次が読みたいと思うようになりました。

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 人間が生きていくということは、きれいごとではないのですよね。楽しいこと・辛いこと、時には人には言えないようなこともあったりして、それを乗り越えながら生きていくんですよね。だから、本当は人生には勝者も敗者もない。自分の納得できるように生きていくことができれば、それでOKなんですよね。私自身平凡な、それほどさえない毎日を送ってはおりますが、これからも何とか元気に生きていこうそんな気持ちにさせてもらえた作品でした

 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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2014年3月16日 (日)

映画の話・785 「 メッセンジャー 」 

18_12224961 1999年の日本映画です。

 かつて一世を風靡したホイチョイ・ムービー第4弾・・・ですか。確かに雰囲気はあの頃(バブルの頃)のままですが、やっぱり時代が違うかなあとは感じました。「タイムマシンはドラム式」のようにパロディにしてしまうところまでは行ってませんし。全体的にちょっと中途半端な印象は否めませんでした

 作中何度も登場する「自転車便は、そのうちバイク便に取って代わる。一般的になる。」というようなセリフも、現在実際にそうなっていないので、ちょっと寂しかったかな

 あと、出演者のみなさまの演技も、ちょっと違和感を感じてしまいました。はっきり書いて申し訳ないのですが、主演のくさなぎくんの演技があまりうまくなくて、全体としてその雰囲気を引きずってしまった感じです。他の方はそこそこうまかったと思うのですが、それでも「ヘタ」に見えてしまいました(汗)。

 全体として悪くはなかったのですが、お話・雰囲気・演技などなど、どれをとっても中途半端な印象でした。残念!

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

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映画の話・784 「 幸福のスイッチ 」

20060929003fl00003viewrsz150x1 2006年の日本映画です。

 出演者の方々は、みなさん好演でしたよね~。みなさん「それらしく」て、誰ひとり違和感はありませんでした。その中でも特に上野樹里さん、よかったです。この方は「のだめ」のイメージが強すぎて逆にあまり評価されていないように感じるのですが、かなりの演技派だと思います。「年相応の等身大の女性」を演じさせたら、天下一品だと思うんですけどねえ

 お話の方、「よくある」といえばよくある「喪失と再生」のものがたりでした。「父娘関係」そして「一度は見失った自分自身」を再び取り戻す・・・といったところでしょうか

 大感動!というほどではありませんでしたが、個人的にはこういうトーンの作品は好きなので、それなりに「観てよかった」という気にはなりました。舞台が和歌山県田辺市というのも、微妙な感じでいいですよね

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

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映画の話・783 「 BRAVE HEARTS 海猿 」

20120124008fl00008viewrsz150x1 2012年の日本映画です。

 この「海猿」シリーズ、私、少々小ばかにしながら観てきたんですよね。ですので今までに書いたレビューでも、高得点はほとんどつけていません。だって、今までの3作、リアリティがなく、とってもチープだったんですもの
 で、その4作目ということで、今作も「どんなふうに笑わせて・突っ込ませてくれるのかなあ(苦笑)」と、かなり意地悪な気持ちで観はじめました。ところがですわ、これがなかなかおもしろい!いつしか引き込まれてしまいました

 今回よかったのは、変に恋愛が中心に据えられていなかったこと。もちろん加藤あいちゃんと伊藤英明くんの「愛情物語」や、佐藤隆太くんと仲里依紗ちゃんの恋愛は、物語のかなり中心の方に来かかっていましたが、完全に中心に据えなくて正解!今回はそれよりも「不具合を生じた飛行機、その乗員・乗客をいかに助けるか」の方に中心が置かれていましたので、純粋な(というほど純粋でもありませんでしたが・笑)パニック映画として、けっこう楽しめました

 あの飛行機をいかに助けるか、どこに着陸(着水?)させるか、どうやって乗員・乗客を助けるか・・・。もちろん最後にはみんな助かるんでしょうけれども、それでも途中かなりハラハラし、ドキドキし、ワクワクしました

 いままで「海猿」シリーズをバカにしていた(ファンのみなさま、失礼しました)私も、本作品には納得。評価も☆4つ、進呈させていただきます。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・782 「 BU・SU 」 

33_4621181 1987年の日本映画です。

 今の映画に慣れた目で見れば、かなり違和感を感じる作品かと思います。テンポが遅い・展開があまりない・最後まで見てもお話の結末があまりよくわからない・・・。でもね、観終わってからじんわりと心に残るものがあるのです。しみじみとした思いが心の中にず~~っと残ります

 言ってみれば、一人の少女の成長譚。故郷でうまく生きていけなかった少女が、親元を離れて一人で暮らすうちに、いろいろな人と関わり、少しずつ成長していく・・・。そんな物語です。思えば、それほど劇的なことが起こらないのが大多数の人の人生でしょうから、そういう意味でリアリティのある作品なのかもしれません。派手なことはあまりありませんが、ちょっとしたことに心を動かされ、そういうことを繰り返しているうち、知らず知らずのうちに成長していくのが、人生なのでしょう

 無愛想な、不器用な主人公を富田靖子さんが好演されています。「さびしんぼう」もそうでしたが、このころの彼女にはピッタリな役ですよね。その後、少し女優としての方向を迷われている感もしますが、もともと魅力のある方ですので、なんとかまた戻ってきていただきたいと思います

 そうそう、タイトルは「BU・SU」ですが、彼女は決してブスではありません。「無愛想」ってところでしょうか。確かに「ぶすっ」とはしてますけどね

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・781 「 大奥 」

20061106004fl00004viewrsz150x1 2006年の日本映画です。なお、堺雅人さん・菅野美穂さんのそれではありませんよ

 TVドラマの続編ということで、正直あまり期待していませんでした。愛憎渦巻くどろどろの世界が描かれているだけなのかなあと思いまして。でもね、違いました。恋愛ドラマとして、かなりおもしろかったです。歴史に残る「絵島生島事件」を元に、見事な純愛物語に仕上げられていたように思います。

 主演・絵島を演じた仲間由紀恵さん。この方は清潔感がありすぎてなかなか演じられる役が無い、というふうに私は思うのですが、本作の絵島役はピッタリでしたね。凛としていて清潔感があって、それでいて初めての「恋」に身を焦がすけれどそれにはまり込みすぎることはない・・・。まさに仲間さんのイメージにぴったりの役柄でした

 出演者の方々もイメージ通りの方々で、それぞれに好演されていたように思います。特に高島礼子さん・杉田かおるさん、イヤな役どころでしたが女優の面目躍如といったところでした

 豪華絢爛な衣装やセット・小道具も手伝って、しばし江戸時代にトリップさせていただきました。いつの世も嫉妬や嫌がらせはつきものですが、その中で「誠」を貫き通した新五郎に救いをみました。大感動・・・ではありませんが、十分に楽しませていただきました

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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2014年3月10日 (月)

「翔んだカップル」(柳沢きみお・著)読み返しました

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 先日、部屋の片づけをしておりましたら、奥の方から「翔んだカップル」が全巻出てまいりました。今の若い方はほとんどご存じないようですけれど、私が若かった頃には一世を風靡したマンガなんですよね~。TVドラマ(主演・桂木文さん。このドラマに出演した直後、GOROでヌードを披露されて、私たちはドキドキしたものです)や映画(主演・薬師丸ひろ子さん)にもなりました。私も大好きで、当時夢中になって読んだことをおぼえています。

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 この作品、はじめのシリーズ「翔んだカップル」(全15巻)が有名ですが、実は「新・翔んだカップル」(全4巻)、「続・翔んだカップル」(全7巻)と続きます。

 

 主人公田代勇介と山葉圭が周囲とその周囲の人たちが自分たちの恋愛について、もしくは生き方について、ウジウジと悩み苦しむ姿が描かれております。今、「ウジウジと悩んで・・・」と否定的な書き方をしましたが、実は、青春時代というのは、そういう時代ですよね。自分の気持ちは分かっているのに素直になれない、相手のちょっとした言動に傷ついてしまう、小さなことに大きく悩んで前に進めなくなる・・・。この作品があれだけ世間に受け入れられたのは、そういう若者の気持ちを代弁していたからなのかなあと、改めて感じました

 ・

 私ももういい歳をした「大人」になってこの作品を読み返しましたら、この作品に夢中になっていた「あの頃」の気持ちがよみがえってきました。「今なら絶対この道を選ぶのに」とか、「今ならこんなことでは傷つかないのに」とかいろいろと考え、若さゆえの感性・傷つきやすさなどについて考えさせられました。

 

 まあ、今ではもう帰ってこない「青春」ですが、非常に懐かしく思い出されました。もう、あんな思いをするのはイヤですけどね、でも、そんなことに夢中になって傷ついて・・・という「人生の中のあの一時期」を現在、もしくはこれから送ることができる若い人を、ちょっぴりうらやましくも思いました。ちょっとノスタルジックな気持ちになりました

 ・

 なお、「続・翔んだカップル」を読み終えましたら、まだそのあとに「翔んだカップル21」というものが存在することを知りました。勇介たちが50歳になって、その子どもたちが出会って・・・というお話しらしいです。ただ、それまでの3作に比べてギャグ漫画の色合いが濃いらしく、シリーズの続きとはあまり考えない方がよいとのアドバイスもいろいろなところで目にしました。こちらの方は、もしレンタルコミック等で見かけたら読んでみたいと思います。機会があれば・・・ですけど

 

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2014年3月 9日 (日)

映画の話・780 「 グッドモーニング,ベトナム 」

10001298viewrsz90x1 1987年のアメリカ映画です。

 戦闘シーンはほとんど出てきません。ベトナム・サイゴンに赴任した米軍放送のDJの「日常」を描いた作品ではありますが、それを通してベトナム戦争の一面が描かれています

 作品終盤、ロビン・ウイリアムス演ずる「クロンナウア」がベトナム人の友人「ツアン」に言った言葉、そしてそれに対する返答に、他国を援助する名目で軍隊を派遣することの「真実」が語られているように思いました。「お前たちのために来てやったのに・・・」と言いながら、相手は来てほしいとは思っていない・・・

 古くは大東亜戦争の時代から、現在でもよく耳にするこの構図。観ていて悲しく、空しくなりました。人間はいつまでこのような「愚行」を繰り返すのでしょうか。そして2014現在、また同じようなことが起ころうとしています。

 戦闘のない戦争映画、でも、その空しさをよく描いた、戦争映画の秀作だと思います。最後になりましたが、ロビン・ウイリアムスさんの演技はさすがでした

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・779 「 蜘蛛巣城 」

18_14536241 1957年の日本映画です。

 シェークスピアの「マクベス」を原案に、舞台を日本の戦国時代に置き換えて作られた作品。お話・脚本・せりふ回し・俳優さんの演技・スクリーンにおける構図などなど、すべてにおいて完璧すぎるほどの映画だと思いますが、隙がなさ過ぎて、私は観ていて少々しんどくなりました

 完成度は否の打ちどころがありません。お見事でした。・・・お見事すぎました(汗)。実は、私にはちょっと合わなかったかな・・・とも感じています。すごすぎて、ちょっとついていけないかも

 私の評価:それでもやっぱり☆☆☆☆(5つが満点です。)

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映画の話・778 「 悪い奴ほどよく眠る 」 

18_14476401 1960年の日本映画です。

 黒澤監督らしい、非常に硬派な作品です。途中、「こんなふうになっていくんだろうなあ」という予想も覆され、厳しい現実を突きつけられるような作品になっております。夢も希望もない・・・というような仕上がりですが、これがまさに現実なんだろうなあとも考えさせられます。ドラマのように仕返しがうまくいくとは、現実では考えにくいですから

 出演者はとっても豪華。私、三船さんがどの役をやっておられるか、初めはわかりませんでした。

 とにかく骨太な、社会の巨悪に対する黒澤監督の怒りが感じられる作品です。そういえばこういう作品、最近はないなあ

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・777 「 彼女が水着にきがえたら 」

18_12222531 1989年の日本映画です。

 「私をスキーに連れてって」に続く、ホイチョイ・ムービー第二弾です。これを二番煎じと言わずして、なんと言いましょう(笑)。前作はなかなかの作品でしたが、この作品はちょっといただけませんでしたね(汗)

 まず設定などに、リアリティーがなさすぎる。おしゃれな作風ならそれでいいのかもしれませんが、それにしてもちょっとあんまりです。リアリティーがなさ過ぎて、お話にのめり込めませんでした(苦笑)。

 原田知世さんは相変わらず魅力的でしたし、織田裕二さんも若々しくて素敵でしたが、正直それだけ。二匹目のどじょうを狙いすぎていて、ちょっと笑ってしまうくらいでした(笑)

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

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映画の話・776 「 私をスキーに連れてって 」

18_12225131 1987年の日本映画です。

 私がちょうど大学を卒業して、社会人になりたての頃に作られた作品です。でも、今まで見たことがなかったんですよね~。先日、たまたま録って置いておいたテープ(VHSを見つけまして、先ごろ、観てみました。

 う~~ん、懐かしいですわ~。「あの頃」のにおいがプンプン。服装もセリフも設定も。だいたい、今ならもう「スキー」じゃないですよね。それから、音楽も全編ユーミンで、当時の「おしゃれ」の見本みたいな映画でした。あのころの若者はみんな、「こんなふうな恋をしなくちゃいけない」と思っていたんですよね。で、勝手に焦ってた(笑)。

 でもね、この映画、単におしゃれな作品かと思っていたのですが、観てみるとそうでもなかったのです。お話の方も結構それなりによくできておりました

 あのころを懐かしく思い出せればいいなあというぐらいの気持ちで観たのですが、けっこう「拾い物」でしたよ。原田知世さんは清純な感じで可愛かったですし(現在も清潔感あふれていて、いい歳の取り方をされてますねえ)、三上博史さんもあのはにかんだ笑顔が好きだったなあ。ノスタルジックな気持ちにさせられながら、なおかつお話も楽しむことができて、これはなかなか上質の恋愛映画でした

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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2014年3月 7日 (金)

2014.3.3 伊勢神宮に行ってきました(後編)

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 それでは後編を書かせていただきます。よろしくお願いいたします

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 内宮では今度は右側通行です。鳥居前で一礼をして歩きはじめます。ここにはもう「(キング・オブ・キングスならぬ)神様のなかの神様」でいらっしゃいます天照大御神が祀られております。最初の写真は有名な宇治橋です。少し歩きますと手水舎があります。ここでも一応清めはしましたが、もう少し歩くと五十鈴川のほとりに下りられる場所があります。本来はここでお清めをするのがならわしのようです

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私も手を浸けてみました。そういえば小学校の修学旅行の時にもここにきたなあと、そんなことも思い出しました。川底の石をお土産に持って帰ったことをおぼえています。本当はあまり良くないことなのかもしれませんが(汗)。

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 しばらく歩きますと正宮に出ます。まずはここで日頃の御礼をします。そして別宮へ。ここで外宮の時と同じく、いろいろとお願い事をさせていただきました。どれだけ叶えていただけるやら。でも、ここはなにせ「伊勢」ですからねえ。ご利益、期待

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しております(笑)。いえ、もちろん日々の努力もしておりますよ

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 厳かな雰囲気の内宮を出ますと、あとはお土産物を買うために参道へ。このあたりでは「おかげ横丁」が有

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名ですが、そこにつながる道もなかなかどうして。いろいろと楽しめるお店が多く、ここだけでもしばらく有意義な時間が過ごせますよ。私が行った当日は3月3日の雛祭りということで、おかげ横丁の真ん中にありますお社では小さい女の子たちによります餅まきがおこな

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われておりました。私はその様子を横で眺めているだけで、それには参加しませんでした。

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 通りをぶらぶらし、そのあと元の、バスが止まったところに戻りまして、帰路につくためバスに乗りました。今度は近鉄の宇治山田駅まで乗りました。バス運賃はやっぱり410円です(笑)

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 近鉄の宇治山田駅は古くから伊勢参拝のいわゆる「門前駅」であったようで、建物もなかなかレトロで趣が

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あります。電車で伊勢に行ったら、やっぱりここも観ておくべきかなあと思います。

 

 ここから特急(16;30ころ発)に乗りまして夜になる前に無事、帰宅とあいなりました。ちなみに私が乗った特急はかなり古いタイプのものでした。次に来る特急が最新型の「しまかぜ」だったので、一本あとのにすればよかったかなとちょっと思ったのですが、調べてみると「しまかぜ」は普通の特急より料金が少し高いんですよ

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ね。先ほどそれを知って、ちょっとだけ溜飲が下がりました(笑)

 

 以前から一度訪れてみたかった伊勢神宮、お参りすることができてなんとなく気分も晴れ晴れです。お願いしたことがどれだけ叶うかは、まだわかりませんが(苦笑)。大阪在住の私の家からも日帰りで十分に堪能できました。これで泊りにするなら鳥羽の方や二見が浦の方をまわるんでしょうねえ。でも、とってもいい時間を過ごすことができました。

 

 ご利益で、これからいいことがあるといいなあ。・・・なんてことを期待するのは、間違ってるんでしょうけど・・・

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2014.3.3 伊勢神宮に行ってきました(前編)

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 先日書かせていただきましたように、ちょっとおおきな仕事をひとつやり終えまして、自分へのご褒美の意味もありまして以前から行ってみたいなあと思っておりました伊勢神宮に行ってきました。伊勢には小学校6年生の時に修学旅行で行ってるはずなのですが、神宮に参拝した記憶がまったくありません。二見が浦や御木本真珠島、ブラジル丸のことは覚えているんですけどね

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 朝9:00過ぎに家を出て、近鉄で大和八木駅へ。そこから特急に乗りまして伊勢市駅で下車しました。「伊勢参りはまず外宮から」というのが昔からのならわしのようで、外宮の最寄駅の伊勢市に向かいました。ちなみに特急券は八木駅のホームで買いました。運賃はICカード(私はPITAPAです)で払えるのですが、特急券の購入は現金で、だそうです

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 伊勢市駅に到着し、どうやって(バス?徒歩?)行こうかと思っておりましたら、外

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宮は駅のほとんど目の前にありました。最初の写真は駅を出たところから見た写真です。特急に1時間20分ほど乗って、到着したのはもうお昼前でしたので、まずは駅から外宮に向かう道沿い(お土産屋さんなどでにぎわっておりました)にありました定食屋さんでお昼ご飯をいただいてから、参拝に向かうことにしました。何を食べようかとちょっとだけ迷いましたが、やっぱりここは「名物」ということで「伊勢うどん」をいただきました(左写真)。関西に住んでいる私が普段食べている「うどん」とは別物です。どちらかと言えば米粉などを練って丸くした「おだんご」をもっと引き伸ばしてひも状にして、それに「お醤油」といいますか「だし」をかけていただくような感じですかね。でも、それなりにおいしかったですよ

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 お昼ご飯をいただいて、すぐに外宮へ。外宮では左側通行が原則です。そうそ

Img_2476う、域内には表示がかなり少ないです。入っていかれる前に、入り口あたりにあります警備本部的なところに置いてあります地図をもらっていかれることをおすすめします。ここは豊受大御神(とようけのおおみかみ)という神様が祀られております。簡単に言いますと食べ物の神様です。生き物にとって食べ物はとっても大切ということで、私も一生懸命お参り(二拝二拍手一一拝)してきました。ちなみに(これは内宮も同じなのですが)まず正宮(しょうぐう=メインのお社)に参拝するのですが、ここではお願いはせずに、普段の御礼だけをするのがよいそうです。そのあと正宮に次ぐ格式の別宮(べつみや=外宮域内に3宮、内宮域内に2宮あります)にお参りしました。ここで自分のお願い事をすることになります。私もたっぷりとお願いしてきました(笑)。メインはまず三男の高校受験のこと、そしてついで長男・次男のこと、奥さんのこと、そして私の仕事(転勤)のこと、などなどです。・・・いえ、謙虚さを見せるために

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この順番で書きましたが、実際は様々な順序でお願いしてきました

 

 伊勢神宮は昨年、20年に一度の「式年遷宮」を行い、新しいお社は本当にきれいでした。で、実はその横に以前のお社が残ってるんですよね。ちなみに左の写真が以前のお社です。

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 外宮をお参りした後、次は内宮に向かいました。どうやっていこうかなあと思いましたが、バスで行くことにしました。式年遷宮の頃はかなりの人出でバスに乗る

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にもかなり待たなければいけないと聞いていたのですが、この日はそれからしばらく経っているということもあり、なおかつ平日でありましたのでほどよい人出。バスにも普通に乗れました。バスには20分くらいのったんですかねえ。そんなに時間がかかったという気もせず、今度は内宮前に到着しました。でも、バス代の410円はちょっと高く感じました。バスを降りると目の前に「だるまや」が。私、ここ、覚えてます。修学旅行の時、ここで昼ご飯を食べました。やっぱりその時、伊勢神宮を参拝しているようです

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 続けて内宮参拝のことを書こうかと思いましたが、読み返してみるとかなり長くなっておりますので、今回はこの辺で。続きはまたのちほどということで

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2014年3月 3日 (月)

映画の話・775 「 四月物語 」

18_12521751 1998年の日本映画です。岩井俊二監督作品。

 「四月」物語か~。これ、「二月」でも「三月」でもなくて、「四月」なんですよね。ここがまず「うまいなあ」と思いました

 「四月」って、誰の心にも「特別なもの」を感じさせますよね。特に学生の頃は「新しい人生のはじまり」という感じで、ワクワクした気持ちと不安な気持ちが入り混じった、不思議な気持ちになります。そしてこの「四月独特の落ち着かない気持ち」は、どんな人でも感じたことがある・・・というところが、この映画の「うまい!」ところなのです。本作を観ればすべての人が、かつて経験した自分の中の「四月物語」を思い浮かべる、本作と重ねて考えてしまう。ある種の「普遍的」な感覚を思い起こさせる作品なのです

 本作、上映時間67分ということで、特に何も起こりません。ただ、「四月」の持つ妙な「高揚感」が非常にうまく表現されています。松たか子さんの存在感もピッタリですし(名前も「卯月」=四月ですか~)、岩井俊二さんの美しい映像もまさにマッチしております。岩井さんは映画監督と言いますか、映像作家ですよね。その「映像へのこだわり」が作品によっては「凶」と出ることもあるのですが、本作品ではまさに「吉」と出ているように思います

 本作品について賛否両論があるのは当然だと思います。お話としては特になにもおこりませんから。ただ、こういう雰囲気が好きな人は「賛」、そうでない人は「否」ということなのでしょう。
 私は「賛」です。学生時代を終えてもうかなりの年月が経っておりますが、この作品を観ると、あの頃の「四月」の、先述のような独特の高揚感が蘇ってきます。そう考えてみると、「ひとつの季節の持つ空気感を見事に切り取って表現した映画」として、なかなかの秀作であると思います

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・774 「 ちゃんと伝える 」

20090615009fl00009viewrsz150x1 2009年の日本映画です。

 えっ、この作品って是枝裕和監督作品ですか?・・・ちがう?じゃあ青山真治監督作品?・・・なんて言いたくなるなんて言いたくなる作品でした(笑)。本当の監督は園子温さん
 でもね~、びっくりしました。私、園子温さんは大好きな監督さんで、「愛のむきだし」はじめその独特の世界観、独特の作品世界にいつもどっぷりはまっているのですが、今回のこの作品、それらの他の作品とまったく違う!・・・みなさんもそれらの作品と同じようなものを期待して観られたら、ちょっとびっくりされると思います

 お話は最初にあげた監督さん方の作品のように、わりと淡々とした感じで進んでいきます。まるでドキュメンタリー作品のような感じで。でも、その中に主人公の葛藤や悩みや悟りが描かれていて、声高に主張するより一層観ているものの心を打ちます

 主演はEXILEのAKIRAさん。昨今その演技力が云々されておりますが、本作ではなかなか味のある演技をされていたと思いますよ。それから相手役に伊藤歩さん。彼女はもう実力派のバイプレーヤーですよね。安心して観ていられます

 がんの告知の是非、そのほかいろいろなことを伝えることの是非がこの映画を観られた方の間で議論されるかもしれませんが、本来この作品は園監督にとって非常に個人的な作品なんでしょうね。映画の最後に「父に捧ぐ」というメッセージが出ます。監督がお父様に伝えられなかったことをこの作品を通して伝える、言ってみれば「それだけ」のための作品ですから、その内容に対して云々するのは本当は意味のないことなんでしょう。

 まあそれでも一般に公開されている作品ですので、いろいろと議論・評価があって当然。私はこういう園監督作品もよかったと思います。いつもとは違った作風でしたが、観ているこちらにも「ちゃんと伝」わったように思います。まあ本当に、「あれ、言っとけばよかったなあ」なんて後で言っても仕方ないですから、言葉で、もしくはそれ以外で、伝えなければならない人にはちゃんと伝えようと思います

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

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映画の話・773 「 幸せのレシピ 」

20070820002fl00002viewrsz150x1 2007年のアメリカ映画です。

 特に「大感動する」というわけではありませんが、暖かくてなかなかいい映画でした。主演のキャサリン・ゼタ・ジョーンズさんも単にきれいなだけではなくて、知的でそれゆえにちょっと一筋縄ではいかない「自立した女性」をしっかりと演じておられましたし、アーロン・エッカートさんも、ちょっと調子が良くて、でも「善人」の料理人をうまく演じておられました。余談ですが、この方があの名作「ダークナイト」の“トゥーフェイス”を演じた方だったとは、観終わったあとから知りました。実力のある俳優さんは、いろんな役を演じられますねえ(感心!)

 でも、この映画の中で一番「効いて」いたのは、ゾーイを演じたアビゲイル・ブレスリンちゃんです。彼女の持つ雰囲気が、この映画の行く末を決めていたように思います。特にラスト、お店のマークをいろいろいじってるシーンあたりは、象徴的ですよね
 彼女は本当にいろいろな作品、とくに名作と呼ばれる作品に出ていて、日本で言うならば芦田愛菜ちゃんのような存在ですね。子役さんがそのまま大成するのはなかなか難しいですが、彼女なら大丈夫そう!このままいい俳優さんになってもらいたいです

 観終わって「とってもよかった」というほどでもないのですが(ファンの方々、すみません・汗)、それでもハートウォーミングないい作品だったと思います。世知辛い世の中・世知辛い毎日に嫌気がさしてしまったときなんかにはお勧めかもしれません

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

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映画の話・772 「 日輪の遺産 」

20110428010fl00010viewrsz150x1  2010年の日本映画です。

 

先の戦争をテーマにした作品ではありますが、よくあるタイプの戦争映画ではありません。そういう意味でも、「観る価値あり」だと思います。

 本作品を十分に理解できたかというと、正直なところ疑問符が付きます。それぞれの登場人物の言動や、たとえば「遺産」を発見した後のマッカーサーの行動も腑に落ちません。監督さんが訴えたかったことも、十分に理解できたとは言い難いです。それでも「日本人の心」を十分に堪能できたとは思います。お金ではなく、受け継がれた日本人の「心」自体が「日輪の遺産」なのでしょうね。

 我が国のアイデンティティが揺らぎ始めて久しく、諸外国との関係がかなり微妙になってきた昨今、受け継いできた「日輪の遺産」に誇りを持って、胸を張って進んでいきたいものです。

 何かしら抽象的な感想になりましたが、最初にも書きましたように「他の作品とは一味違った戦争映画」、一見の価値はあると思います。

 追伸:森迫永依ちゃん、今でも「まる子」ちゃんのイメージがありますが、大きくなりましたね~。好演しておられました。それと本作では特に福士誠治さん、素敵な演技でした。 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

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映画の話・771 「 許されざる者(イーストウッド版) 」

18_15101261 1992年のアメリカ映画です。

 1992年アメリカアカデミー作品賞受賞作にして、世間でもかなり評価の高い作品。日本でも渡辺謙さん主演でリメイクされたということもあって(そちらはまだ観ておりませんが)、かなりハードルが上がった状態で観ました。・・・が、う~~ん、・・・失敗でした(泣)。もともと私、西部劇などにはまったく興味はなく、観てもあまり面白いと思わない。そういう私ですので、やっぱりダメだったんでしょうかね?

 私、ダーティーハリーもダメだったんですよね(汗)。考えてみるとどうやら私には初期の、というよりは後半以前の(つまり監督を中心にされる以前の)イーストウッド作品は、あまり合わないみたいです。監督を中心にされてからの「ミリオンダラーベイビー」とか「グラン・トリノ」とかは、私の琴線にビンビン響いたのですけどね~

 こういう「みなさんが高評価をされている作品」に感動できないと、なにかしら取り残されたような気がして、淋しいですね。でも、謙さん主演の日本版は、もしかしたら響くかも・・・。気が向いたら、観に行ってみたいと思います。でもでも、残念(寂)。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

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