映画の話・757 「 僕等がいた 後篇 」
恋人たちの人生模様・紆余曲折を描いた本作。前篇では恋愛の「楽しい面」に主眼が置かれておりましたが、この「後篇」では打って変わって「苦しい面・皮肉な面」にスポットがあてられていきます。もう本当に、「これでもか」というぐらいに。「リアリティがある」と前篇の時には書きましたが、後篇では少し「リアルさ」は薄らいだかな。でも、関係者の「誠意」は変わらず伝わりましたけどね。お話を「描きたいところ」に持ってくるために、ちょっと無理をした部分(つまりリアリティを無くしてしまったところ)もありましたね。でも、もちろんそれもアリだと思います
。
ただ、あのラストについて一言言わせてください。ここからネタバレです。ご注意を。あ
。
まあ、結局は「どういう映画を撮りたいか」という監督さんおよび製作関係の方々の考えですよね。ですから、どういう結末になっても、それはそれでアリなんでしょう。上に書いたのはあくまでも私の「好み」のお話です。
前篇のレビューでも書かせていただきましたが、本作品、なかなか見ごたえがありました。恋愛映画は恋愛映画なのですけれど、かなり王道、かなり重厚。スタッフの「誠意」が役者さんにも伝わって、そして観ているこちら側にも伝わってくる。結末の賛否両論は別にして、「いいものを見せてもらったなあ」と爽やかな気持ちになる一篇でした。
私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)
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わたしもこの映画拾い物でした。けっこう胸キュンで、「好きだバカ」には腰抜けそうでしたが、切ない青春もので最後も溜飲が下がりました。
投稿: agape | 2014年2月16日 (日) 15時26分
agapeさんへ

同じ意見です。私も「好きだ、バカ!」はいただけませんでしたが、全体としては爽やかで楽しめました
投稿: ichi-papa | 2014年2月16日 (日) 16時03分