2009年の日本映画です。
派手さはないものの、いつも地に足の着いたドラマを見せてくれる「相棒」シリーズ。今回の作品もとってもおもしろかったです。今回の主役は本シリーズでは「名脇役」の、鑑識・米沢守さん。向う見ずな若い刑事(萩原聖人さん)も加わって、スリリングな謎解きを見せてくださってます
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まずお話の方、基本的には「犯人は誰か?」という「謎解き」が中心になっております。胡散臭い方が多く出ていらっしゃるのですよ~、これが(笑)。あまり触れるとネタバレになりそうなので少し遠慮して書きますが、私も「この人が犯人ちゃうのん?」と思いながら観ておりましたが、実は違っておりました。見事にだまされました(笑)。最後、犯人が見つかるところはちょっとあっけなかったかな~とも思いますが、それでも、十分許せる範囲でした
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「犯人捜し」が縦糸ならば、「警察組織に対する批判」が横糸でしたね。ここまではっきり「警察組織に対する批判」をしていいものなのかなあと、観ているこちらがはらはらしたりしましたが(青少年防犯協会?の存在意義とか)、それでもお話の上でもそれは触れておかなければならないところだったのですよね。でも、天下りの件だとか、かなり批判的に描いていて、その「骨」のあるところも気に入りましたよ
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渋い役者さん方がそれぞれの持ち場でしっかりとした演技をされ、物語をしっかりと締めてくださっておりました。同じ「TVドラマの映画版」(特に警察もの)でも、某Fテレビのものとは大違いで、本当に中身の濃い作品でした。私、TVドラマの方は観ていなかったのですが、次からはちょっと注目してみようかなあと、そんなことも思いました。・・・もう、完結してしまったとの「風のうわさ」も耳にしたりしておりますが・・・
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私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)
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