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2013年12月22日 (日)

映画の話・706 「 永遠の0 」

___77_2 2013年の日本映画です・・・といいますか、12月21日公開です。

 去る12月17日、試写会にて鑑賞。原作既読。原作が素晴らしければ素晴らしいほど、映画化されたときにがっかりするというのはよくあること。今回も私はまずそれを心配していたのですが、結果としてその心配は杞憂に終わりました。原作も素晴らしかったですが、映画も素晴らしかったです。原作の一部改編、一部省略はありましたが、全体的に「同じ空気」が流れていて、安心して観ることができました。原作の方が細部まで描かれていて味わい深いのはもちろんのことですが、映画の方は原作の世界がうまく具体化・映像化されていて、より一層お話の世界に入っていくことができました。原作では泣かなかった場面でも、映画では泣いてしまったりしましたよ



 先日観てきまして、いろいろと感じたことはあるのですが、感じたことが多すぎてうまくまとまりそうにありませんので、思いつくままに書かせていただきます。読みにくいかもしれません、すみません


 まずは俳優さん方の演技、みなさん素晴らしかったですが、特にベテラン俳優さん方の力のこもった演技に圧倒されました。これ、昨日の会場で原作者の百田先生もおっしゃってました。どの方もすごい存在感でしたが、私が特に圧倒されたのは現在の「景浦」を演じた田中泯さん。他の作品でもそうなのですが、この方の存在感は本当にすごいです。ただ立っていらっしゃるだけで、他の方とは違います。これをきっと「オーラ」というんでしょうね



 映像も素晴らしかったですね。私、正直に書きますと、山崎貴監督作品って、あまり得意ではないのです。いえ、三丁目の夕日シリーズもそれなりに感動させていただきましたが、いわゆるVFXっていうんですか?あれにちょっと違和感を感じて、今一つ作品にのめり込めないんですよね。なにか「作り物」感が出すぎているように思うのです。けれどこの作品、そういう感じ(作り物感)が無いわけではなかったのですが、それ以上に本当に素晴らしい映像でした。碧い海の上を零戦が飛ぶシーン、そして戦闘シーン、本当にリアルで、語弊のある言い方かもしれませんが「美しかった」です


 この作品について、零戦が美しく描かれている点あたりを取り上げて「戦争賛美だ!」などと言い出す輩がまたまた出てくるのではないかと懸念しておりますが、本作品、しっかりとした反戦映画でありました。本作品に何度も出てくる、「戦争の悲惨さ・本質を次の世代に語り継いでいかなければいけない」という思いが、十分すぎるほど作品全体からあふれておりました。まあ、「戦争の悲惨さ」については、原作により詳しく書かれていますが。
 そしてもう一つ。私たちが日々平和に生きていけるのも、かつてこのように懸命に生きた方々がいたからだということを忘れてはいけないと感じました。こんなことを書くと、それこそ「戦争賛美だ!」などと言われそうですが、まったくそうではありません。むしろその反対です。あのように無謀な戦いは二度と起こしてはいけません。ですが、先の戦争の時にあのように懸命に戦ってくれた人々がいて、そして現在私たちが生きていられるのだということを絶対に忘れてはならないと、強く感じました。そして(少々大げさな言い方ですが)その方たちに恥じないように「誠実」に生きていかなければいけないと、強く感じました


 私、数年前からずっと「戦争の悲惨さを次の世代(戦争をまったく知らない世代)に語り継いでいくことの必要性」を感じておりました。その一つの方策として、「伝えていくに適した戦争映画」が作られないかなあとずいぶん期待しておりました。そして、期待しながらがっかりもしておりました。ここ数年は、個人的には「火垂るの墓」以外はそれに適した作品は無いなあと感じておりましたので
 ところが今回この作品を観て、ようやくそういう作品が出てきてくれたなあとうれしくなりました。この作品を観て、私が感じたようなことを次代を担う若い人々も感じてくれたらなあと、期待したりしています。一人でも多くの若い方、いえ、年齢を重ねた方にも観ていただきたい作品です

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

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コメント

私も昨日見てまいりました。
試写会ははずれたので高いお金払ってみた分、しっかりと辛口に批評しておりますので、よろしければ私の日記もご覧あれ(^.^)
私も原作読んでから見たのですが、ichi-papaさんと同世代でも全然受け止め方が違うのがなんか面白いですね。
でもichi-papaさんに共感するところもたくさんあります。
同じ非戦論者でもichi-papaさんが内村鑑三か与謝野晶子ならば、私はさしずめ幸徳秋水といったところかも。
百田さんもむしろ私に近いと感じたんですが…(^.^)
でも若い世代にはぜひ見てもらいたい映画ですね!

なるへそさんへ

 日記拝読しました。確かに感じ方が違うのは興味深いですね~。でも、与謝野晶子と幸徳秋水のたとえ、確かにそうかもしれません。相変わらず、なかなか鋭いですね~

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