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2013年11月14日 (木)

映画の話・694 「 さびしんぼう 」

18_12807281 1985年の日本映画です。

 思春期の切ない思いを描いた映画・・・といえば簡単に聞こえますが、この作品はそれでも結構複雑なんですよね。内容も結構深い。何がこの作品をそれほどまでに深さ・複雑さをもたらしているかというと、文字通り「さびしんぼう」の存在なのです。さびしんぼう=ピエロのような顔・姿をした富田靖子さん演ずる「さびしんぼう」が、いったい何者なのか、なんのために現れたのか・・・。これを考えるとき、本作品の解釈が複雑になってくるわけです

 その「解釈」は観られた方一人ひとり、それぞれ違っていいと思うのですが、私はさしづめ「誰の心の中にでもある、思春期の恋の切ない思い」、そしてそれにうまく折り合いをつけて大人として生きていく「現実」、などなどが描かれていると理解しました。こう書いても、なかなかうまくは表現できていないなあと、自分でもちょっと消化不良ですが

 作中に時折挟まれるその「ユーモア」は、今とはちょっと感覚がちがうなあと苦笑したりしますが、作品の舞台となっている尾道の美しさは、平成25年の今でも変わらないなあと、改めて感動しました(私、先日行ってきました。福本渡船も現在も変わらず運航していて、学生や地元の方の「足」となっておりました)。「尾道」の美しい風景あっての本作品だとも感じました

 ちょっと一筋縄ではいかない「青春映画」ですので、他の大林監督の作品、たとえば「転校生」や「時をかける少女」「ふたり」などと比べても本作はちょっと異質な感じもしますが、それでも時にはこういう作品もアリかな、と思ったりもします。「ちょっと変わった作品が観たい」という気分の時には、お勧めです

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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コメント

懐かしい~。
また見直したくなりました。
大林さんらしい作品だとわたし思っていました。
貴重な日本の青春映画ですね。

agapeさんへ

 私も数十年ぶりに観たのですが、以前とは違った印象を持ちました。正直、ギャグは痛々しいのですけど、ストーリー展開には新たな発見もあって、しみじみしました。本当に貴重な日本の青春映画です。

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