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2013年7月 3日 (水)

映画の話・654 「 あしたのジョー 」

20101025009fl00009viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 全20巻のコミックスでいうならば、第1巻から第9巻の「力石が死んでそのあとのジョー」あたりまでを、ほぼ原作に忠実に映画化しています。白木葉子さんの出生と、力石が死んでからのジョーの様子は、原作とは違いますけどね

 上にも書きましたように基本的には原作に忠実に映画化していますが、なにせ2時間ぐらいのお話にまとめなくてはなりませんので、かなり端折っているなあという印象です。一つひとつの出来事は描いているのですが、その背景(なぜそうなったか)が省略されているので、お話としてはかなり薄っぺらな感じになってしまっています。結局、「あらすじ」というか「ダイジェスト版」みたいな形になってしまっています
 
 ラストも、どのように持ってくるかと興味深く観ておりましたが、そこそこ無難な形で決着をさせておりました。まあ、仕方がないかとも思いますが、原作の大ファンである(なにせ、人生の少しの部分を「ジョー」に教えてもらったと思っております)私からすれば、やはり物足りないです
 あと、白木葉子さんの出生に関しての「付け足したような話」は必要ありません

 「ジョー」を演じた山下智久さんと「力石」を演じた伊勢谷友介さんの、あの体を作ってこられたプロ根性には敬意を表しますが、この映画の見所は、正直そのあたりだけ、かな。

 原作の「あしたのジョー」は本当に深いお話で、特に力石をなぐり殺してしまったジョーが身を持ち崩し、そしてそこから再び立ち上がってくるあたりのところに実は一番の見どころがあると思っております。先述のコミックスでいえば第9巻から第12巻までのあたりのところです。そして復活してからも様々な試練がジョーの身の上に起こるわけですが、それでもジョーは苦悩しながらもそれらに打ち勝っていきます。その「人間臭さ」が一番の魅力なのです。そのあたりを描かずして、この作品の映画化の成功はありえないと思います。本作品もいろいろな面で頑張っているとは思いますが、やっぱり原作ファンにとっては満足のいく作品とは言えません。・・・ただ、この作品を満足いく形で映画化することは、無理だろうなあとは思いますけどね。 

 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

 

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