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2013年7月30日 (火)

映画の話・664 「 砂の女 」

18_12830141 1964年の日本映画です。

 日本文学界の鬼才・安部公房さんの、これも日本文学史上に残る名作「砂の女」を映画化した作品です。文学作品の映画化作品は、そのほとんどが失敗作だといえると思いますが、脚本を安部さん自身が手掛けているということもあってか、本作品はその数少ない成功例だといえると思います。もちろん監督さんの力量も相当だとは思いますが。原作の持つ「よさ」を壊すことなく、それでいて原作とはまた違った「味」を表現することができている。そういう意味では「不思議」な作品ですよね

 映画化された本作品を観ますと、原作を読んだときには感じなかった「サスペンス感」がとても感じられます。「この先、どうなるんだろ~。怖いよ~(汗)」ってな感じです。この「サスペンス感(私が勝手に名づけました。違和感のある方、すみません・汗)」は、たぶん武満徹氏の音楽の“せい”ではないかと思います。もちろん、象徴的なカットとあいまってのことではありますが。

 原作・脚本・映像・音楽。このどれもがバランスよく、もともとの素晴らしい原作を、映画化することでより一層の「高み」に運んでくれています。非常に芸術色の強い作品ではありますが、芸術的な作品に多い「独りよがり」な感じはありません。いわゆる普通の「映画ファン」にも十分楽しめることだと思います。私も「普通の映画ファン」の一人ですから

 追伸:どなたかが「あの女は岸田今日子さんだからいいのだ。」と書いておられたのを読んだことがあります。私も同感です。あれが例えば「綾瀬はるかさん」や今話題の「壇蜜さん」だったら、私は脱出をしたいとは思わなくなるかもしれません。むしろ「ず~~っとおそばにおいて!」となるかもしれません(笑)。また、お名前を出すのは失礼なので例は出しませんが、と~~っても「不細工」な方だったら、どんな手を使ってでも脱出するかもしくは自殺してしまったかもしれません。「岸田今日子さん」の絶妙なバランスが、まさに功を奏しています。ここでもやっぱりバランスがいい、と言わざるを得ません

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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