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2013年6月 7日 (金)

映画の話・645 「 日本文学シネマ・富美子の足 」

20100506003fl00003viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 世間ではよく「○○フェチ」などという言葉が雑誌をにぎわしたりします。たとえば身体の一部分に対してものすごく愛着・執着心を持つ方々のことなのですが、思えば谷崎潤一郎氏の文学は「フェチ」の文学といっても過言ではないように思います。「刺青」しかり「春琴抄」しかり、です。「○○フェチ」といえば、ともすれば「変態」のようですが、実はそうではありません。実際心の中を正直に見つめてみれば、誰にも「特に好き」「この部分に拘りたい」というものがあるはず。このように、誰の心の奥底にもある、こだわりの気持ちに焦点をあてて描き出しているのが谷崎文学なのです。耽美派とはそういう文学グループのことなのかもしれません

 で、本作品の場合は、いわゆる「足フェチ」。女性の美しい「足」に踏まれたいと熱望する男の物語です。こういう「偏った嗜好」を表現する作品の場合、映像化するにあたってなかなか難しいものがあるのではないかとも思ったりするのですが、それでも本作品、なかなかその世界観をうまく表現しておりました

 私はこの物語に登場する男たちのように、美女の「足」に踏まれたいと思ったことはありませんが、一部分に固執する気持ちは、わからないでもないかなあ・・・なんてちょっと複雑に考えてしまいました。あと、ひとつだけ「難」を言えば、「足」の持ち主の女性は加藤ローサさんのような可愛い方ではなく、もっと妖艶な方のほうがよかったのかも。いえ、もちろん主役は「足」ですから、人物にはそれほどこだわらなくてもいいのかもしれませんが。 

私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

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