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2013年1月

2013年1月29日 (火)

映画の話・596 「 おにいちゃんのハナビ 」

20100628015fl00015viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 白血病の妹を中心とした、よくある難病もの・お涙ちょうだい的ストーリーかと思って観はじめましたら、これは違いましたね。実際の主人公は引きこもりの「おにいちゃん」でありました。もちろん白血病の「妹」もお話の「芯」の部分にかなり絡んでくるのですが、実際のお話の中心は、引きこもりになったお兄ちゃんが、家族に支えられ、周りの人に支えられ、そしていかにして「部屋から出てくるか」といったところです

 私は単なる「お涙ちょうだいもの」があまり好きではありません(といいますか、はっきり言ってキライです)ので観はじめたときは「どうなんだろ~」と思っておりましたが、実際の主人公が「おにいちゃん」だとわかってからは、俄然お話に興味が出てきて、お兄ちゃんが一つひとつ壁を乗り越えていく姿に、かなり「グッ」と来ました

 あと、この映画でよかったのは、一つひとつのエピソードにけっこうリアリティがあったこと。頑張ろうとしているお兄ちゃんが嫌がらせされたり、頑張りかけていても妹の死によって挫折しかかったり、実際にありそうな展開が、かえってリアリティを生んでおりました。こういうお話の場合、なんでもかんでもうまくいきすぎて「実際にはそううまくはいかないだろ~と突っ込みたくなることが多いのですが、このお話の場合は実話がベースだからでしょうか、けっこうリアリティがあって変にしらけたりすることはありませんでした

 そして、幾度かの挫折を乗り越えた「おにいちゃん」と地元の人々が見つめる「花火」のシーンは、本当にクライマックス。わかっていてもかなりグッときてしまいました。

 妹を演じた谷村美月さんもよかったですが、この映画の中ではなんといってもやっぱり高良健吾さん、よかったですわ~。様々な映画で本当に様々な、雰囲気の違う役をされておられますが、本当にうまい。技量だけではなくて、そのムードからしてその役になりきられてる。同年代の役者さん方の中で、ひとつ抜き出た存在になってきているような気がします。この方の安定感のある演技も、この作品を成功させた大きな要素の一つだと思います。
 あと、出演者の中に、まだそれほど売れていなかった時代の剛力彩芽さんを見つけてびっくり。ちょっと得したような気がしました(笑)

 様々な人の様々な思いを乗せた花火が、夏の夜空にぱっと花開く。楽しいような、切ないような・・・

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

映画の話・595 「 はやぶさ / HAYABUSA 」

20110609016fl00016viewrsz150x1 2011年の日本映画です。

 

 小惑星探査機「はやぶさ」については、その逸話自体が本当に「泣ける」話でしたので、この話を中心に据えればたいてい失敗はないですよね。あとはどういう切り口でそれに関わったドラマを見せてくれるか、がポイントだったと思うのですが、この作品の場合、「はやぶさ」計画自体の推移を中心に描いておりますので、まずは王道の「はやぶさ」映画ということになりました。この(はやぶさが帰還した)当時、様々な「はやぶさ」映画が撮られまして、中には失敗作もあるように聞いておりますが、本作品は、まず無難な「はやぶさ」映画に仕上がっていると思います

 上にも書きましたが、「はやぶさ」計画のスタートから結末までを描いておりますので、それなりには感動できます。話を知っている私も、改めて「はやぶさくん」の頑張りを見せつけられると、やっぱり泣きそうになりました(最後に地球の写真を撮るあたり、そして燃え尽きるあたりなんか、感動ですよね~・涙)

 ただ、そういうことですので、それ以上の発見も感動もありません。ですので、日本中を熱狂させた「はやぶさ」のことを、いまさら他人にも訊けないし、でも知りたいし・・・という方にはお勧めの映画です。何度も書きますが、無難に、それなりに感動させてくれる映画でした

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2013年1月28日 (月)

やっぱりおすすめ!この映画!(仮)・・・1

20040809004fl00004viewrsz150x1 この本、読みました」とか「思い出に残る、あまり知られていない歌」とか、ここではいろいろなシリーズをさせていただいておりますが、またまた新しいシリーズをはじめさせていただきます。「やっぱりおすすめ!この映画!」というタイトル(仮タイトルです)で、今までにここで紹介させていただいた作品のなかから、「やっぱりみなさんにおすすめしたい」という作品をピックアップして再度その感想などを書かせていただこうと思っております。映画についてのコーナーは「映画の話」がすでにありますし、正直、かなりおせっかいなコーナーなのですけれど、よろしければお付き合いくださいませ 

 で、その第一回は「インファナルアフェア」シリーズです。実はこのコーナーを始めようと思い立ったきっかけも、この作品です。先ほど書かせていただきましたTBS系ドラマ「ダブルフェイス」に関連して、もう一度紹介させていただきたくなりました(笑) 

 本作品、今見ても本当に名作ですよね。二つの組織(警察とや○ざ)に潜入したそれぞれの人の気持ち・その悲しみが、痛いほど伝わってきます。特にいわゆる「1」は、まったくもって無駄がない。上映時間なんて、かなり短いんですよ。無駄なものをそぎ落として、その短い時間に大切なものを詰め込んであるといった印象です。そういう意味でも、よくできた作品です 

 私自身は暴力的な作品はあまり好きではないのですが、この作品はちょっと違います。暴力的なシーンも確かにありますが、暴力を描くことが目的ではない。そういう手法も使いながら「人間」を描いている・・・。いえ、説明は要りません。一度観ていただければすべてわかっていただけると思います。大お勧めの一本です。でも、本当は三本ですけど 

 ちなみに、以前「映画の話」で書かせていただいた感想はこちらです。続きで三作書かせていただいておりますので、「1」のアドレスだけ貼り付けさせていただきます。http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2009/12/post-f0d5.html

TBS系ドラマ「ダブルフェイス ~偽装警察編」観ました

18_13821991 ちょっと前のお話になりますが、15日にTBS系で放送されていたドラマ「ダブルフェイス ~偽装警察編」観ました。録画しておいたのを、ようやく観ることができました。この作品、もともとは昨年秋(?)にwowowで放送されたドラマなんですよね。で、今回の「偽装警察編」の前に、「潜入捜査編」があって、今回のはいわば「後編」といったところのようです。

 

 前作、「潜入捜査編」も年末にTBSで放送されていたのは知っていたのですけど、私、録画すらしなかったんですよね。新聞に書いてあったあらすじを読んで、「これなら私の大好きな香港映画『インファナルアフェア』とおんなじじゃん。観なくてもいいかな~」と思って・・・。でも、後からネットなどで感想等を読んだら、まさに「インファナルアフェア」のリメイクでした。そして、その評判の高かったこと。ああ、観たらよかった~(泣)というわけで、今回はしっかりと録画して楽しませていただきました

 

 お話の方は、一方で「や○ざ」の手下が警察に潜り込んで情報を親分に教え、もう一方で警察官が「や○ざ」組織に潜入し情報を警察に伝えるという、まさにハラハラドキドキものです。ハリウッドでも「ディパーテッド」というタイトルでリメイクされています。(以下、ネタバレは書きませんのでご安心を。)

 

 だいたいの場合、リメイクされた作品は本家を上回ることがない。それどころか、本家のイメージを大いに損なうことすらある・・・。そんなふうに私は思っておりますが、今回のこのドラマ、よかったですわ~。とっても緊張感がある。基本的には本家をなぞってあるのですが(このドラマを観終わってから、もう一度本家を観なおしました)、ところどころで日本版(今回のものです)独特の表現もあり、それがまたしっくりいってるんですよね~。場面場面の雰囲気や、その場の音楽も重厚で、これなら本家大好きの方(私もそうです)にも満足してもらえるんではないかと思います。潜入捜査官を演じた西島秀俊さんはご本家とよく似てらっしゃいますしね~。「や○ざの犬」の香川さんも、憎ったらしい中にも切なさをにじませた演技で、秀逸です。ほかの方々も、さすがさすが(角野卓三さんもよかったです。「角野卓三じゃ、ねぇ~よ」とギャグにされているお姿とは、今回は違いました)。

 

 今回の作品、ほとんど本家そのまま・・と書かせていただきましたが、実はラストがかなり違うんですよね~。今回の作品のラストは、ちょっと切なすぎる(泣)。これ、なんとか続編を作って、もっとすっきりした形にしてもらえませんかね~(願)。本家も実は「パートⅢ」までありますので、この作品も続編を作って、同じ「三部作」ってことで・・・。

 

 とにかく、うわさには聞いておりましたが、本当に重厚な作品を見せていただきました。「潜入捜査編」を見逃したので、これはレンタルして観てみようと思いながら、続編(結末編)の製作を強く希望するichi-papaなのでした。

 

2013年1月23日 (水)

”A” by Rainbow




YouTube: Rainbow - A (Japanese ver.) MV

 今回の記事は(どの記事もですが)、決して特定のアーティストおよび楽曲をバカにするような意図は決して含まれておりませんので、ファンのみなさま誤解なきようによろしくお願いいたします。もしクレームのコメントをいただいても、対処いたしませんので悪しからず。

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 思い出に残る、あまり知られていない歌シリーズ第20弾でございます。今回はRAINBOWの「A」について書かせていただきますRAINBOWと申しましても、リッチーブラックモアさまのそれではありません。「少女時代」や「KARA」のような韓国のダンス・ボーカルグループです。この曲が出た時には「おへそダンス」などと言われまして、日本でもちょっと話題になりましたよね。韓国ではその振付があまりに刺激的なので放送禁止→振付変更になったとか。正直、それほどのこともないのですけどね。

 

 このRAINBOWですが、正直(個人的な感覚ですが)「少女時代」や「KARA」のように美人さんぞろいではありません。わたしの感覚では「ちょっとおしい」という方がそろっているような気がします(ファンのみなさま怒らないでね)。で、ダンスの方はというと、これがとってもいやらしい(笑)。どういうふうにすれば男性にsexyな目で見られるか、それを研究してそういうポーズを次から次にし続けている・・・そんな感じがします。

 

 こんなふうに書くと、「男性に媚びてるようで、嫌味な感じなのかな」と思われるでしょうが、私はそうは思っておりません。むしろ、その意図がはっきりしていて、かえってすがすがしい。そして、そういうことを一生懸命やっている彼女たちがいじらしい。そんな気持ちになっております。20131月現在、日本の芸能界では壇蜜さんがブレイクしかかっておりますが、彼女にもそういうものを感じます(ちなみに私、壇蜜さんも好きです)。まさにああいう感じです

 

 「少女時代」や「KARA」を見慣れた目で見ると、はじめは彼女たちの歌とダンスを「泥臭いなあ」「洗練されてないなあ」と感じていたのですが、先述のような目で見ているうちに、これがなかなか癖になってきまして、私も今では正直、RAINBOWのファンになってしまっております

 

 先ほどまで「彼女たち」のことについていろいろ述べてきましたが、楽曲としてもこの「A」、なかなか良いのですよ。実は私の車の中ではこの半年ばかり、ヘビーローテーションになっております

 
 

 

2013年1月22日 (火)

映画の話・594 「 Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語 」

20100205006fl00006viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 いえ、確かにいい映画だとは思いましたけれど、私としましてはいろいろなことがうまくいきすぎることにちょっと「共感」できない部分もありまして・・・。で、それほどのめり込むことはできませんでした

 いつまでも夢を持ち続けることはもちろん大切ですが、生きていく中では、夢をあきらめることもそれ(持ち続けること)と同じくらい大切・・・、私は常々そう考えております。あきらめきれず周りの人を、そして自分自身を不幸にしてしまった人を、何人もみました。夢をあきらめることの方が、持ち続けることよりも、その何倍も難しい・・・。ですので、もともと根本的な部分で「大感動」できないテーマの映画だったのかもしれません

 それでも、スクリーンに切り取られた風景でありますとか、登場人物の撮り方などという部分では、非常に好印象を持ちました。癒されました

 あまのじゃくな私、この映画に感動された方には気分の悪いレビューだったかもしれません。すみません。けれど、やっぱりこの映画の主人公のような人生は「まれ」で、ある程度の年齢になると、「あきらめることの大切さ」が分かるようにならなければいけないなあと、やっぱり思う今日この頃です

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2013年1月19日 (土)

映画の話・593 「 椿三十郎 (2007年版) 」

20071029001fl00001viewrsz150x1 2007年の日本映画です。

 原版(黒澤監督版)は未見です。ですので、この作品独自の良さを堪能できるかなあと思いながら観たのですが、不思議なことにやっぱりどのシーンにも原版の影がちらつくんですよね。この作品、原版そのままの完全リメイクですよね?それぞれのシーンで、三船さんならこんなふうにせりふを言ってるんだろうなあ・・・などと、まだ観ぬ原版の姿が目に浮かび、どうしてもそれと比較しながら観てしまいました
 で、そうなってくると、主役の織田さんの演技が本当に大げさで、(ズバリな言い方をして申し訳ないんですが)目障りな感じに受け取られて仕方がありませんでした。これはある意味織田さんも被害者だと思うのですが、原版は置いておいて、もっとのびのびと織田さんらしい演技で、それからほかの方もその人らしい演技で、もっというと完全に新しい映画として撮った方がよかったんじゃないかと思ったりしました。

 原版を観ていない私が言うのもおかしな話なのですが、きっと原版はある程度完成されているんだろうと思うのですよね。ですから、今更その「マネ」をしても仕方がないと思うのです。それなら上にも書きましたように、一から新しい映画を撮るようなつもりでこの映画を撮られた方がよかったんじゃないかと思います

 ここ数年の間に、時々こういう「完全リメイク作品」が撮られてますよね。原版とカット割りも何もかもまったく一緒・・・というような。企画としてはおもしろいのかもしれませんが、それもほどほどにしておいた方がいいように思います。この作品しかり、「隠し砦の三悪人」しかり、なぜこの映画を撮ったの?と疑問しか残らないような作品がほとんどであるという現状を考えれば、映画会社の「おあそび」という感じで撮られても、観客はついていけない気がしました。映画会社さん、企画段階で、よく考えてね

 追伸:あと、時節柄、織田さんの「OOだぜ↑」という言い方が、どうも「スギちゃん」に聞こえて仕方ありませんでした。まあこれは、そのうちにそうは聞こえなくなるのかもしれませんが・・・

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2013年1月14日 (月)

映画の話・592 「 鉄塔武蔵野線 」

18_13342521 1997年の日本映画です。

 

 ある時、ふと見上げた鉄塔に番号が付けられているのを発見する。そしてその番号を1番まで逆にたどっていこうとする。鉄塔一つひとつの下(先端の、真下)に王冠(を平たく加工したもの)を埋めながら。

 正直、そんなことをしてどうするの?なんの意味があるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、私はとっても共感しましたよ。だって、男の子って(いえ、女の子もかもしれませんが)そういう「一見、意味のないこと」するのが大好きですから。「どうしてそんなに一生懸命になれるの?」っていうぐらい、熱意を持ってやりますよね。
 思えばそういう『意味のないこと』に「いかに情熱を傾けられるか」が、少年であるかどうかの分岐点かもしれませんね

 主人公・見晴(若き日の伊藤敦史くんです。ちびノリダーのちょっと後ぐらいかな)は小学6年生。これがまた少年期の終わりごろで、微妙な時期です。そして両親の別居を機に、この夏休みの終わりに九州への引っ越しを控えています。そういう微妙な時期にこのような行動(鉄塔を逆に・・・)を取った見晴の気持ち・・・わかるような気がします。いえ、理屈ではなくて、あくまでわかるような「気がする」だけですが。

 いろいろあって、最後はどうなるのだろうと思って観ていると、それなりにハッピーエンドを予感させるラスト。ちょっとホッとしました。理屈ではないのですけれど、かつて「少年」だった大人に懐かしい気持ちを呼び起こさせる佳作だと思います

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2013年1月12日 (土)

映画の話・591 「 東京島 」

20100426019fl00019viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 正直に告白しますが、私、木村多江さんの”お色気”目当てに本作を鑑賞しました。ですので、お話その他の様々なことは初めから期待してはおりませんでした。が・・・、なんでしょう、これは。「お話は期待していなかった」とは言いましても、ちょっとあんまりだなあと思いましたよ。船が難破して無人島に漂着した・・・はまだいいとしましても、その後の展開が「それはないだろ~」「そんなことにはならないだろ~」のオンパレード。だいたいまず、あれだけの「男」の中に「女」が一人だけいて、それもああいう危機的な状況で、ああいうふうにみんながそれなりに「マナー」を守るわけないじゃないですか

 途中で窪塚くん演じる「ワタナベ」がいなくなりますが、これもさいごまでこのまま。途中、もしくは最後にどんでん返しがあるのかと思って期待していましたが、さいごまでいなくなったまま・・・でした

 ラストも、「島から出てどうやって生活してきたか」などということはお構いなしで、けっこうな暮らし・・・。全体的に、いわゆる「生きる」ということをちょっと舐めすぎじゃないかなあ・・・なんて思いました

 そうそう、冒頭に書いた「木村多江さんのお色気シーンが観たい」という気持ちも、まったく満足させていただけませんでした(笑)。これも「なんだよ~(怒)」の要因の一つですかね。とにかく、正直観るだけ「時間の無駄」という映画でした。

 私の評価:☆1つに近い、☆☆(5つが満点です)


 追伸:でもこれ実話(「アナタハンの女王事件」)をベースにしてるんですよね。こちらの方がリアリティーがありますよね。実話だから当たり前か。

2013年1月11日 (金)

『 舞台版 最後の忠臣蔵 』 観ました

Img_10311  昨年・2012年の大晦日の朝、CSの「時代劇専門チャンネル」で放送されていたものを録画しておりまして、先日ようやく観ることができました2012年は結局、映画・本・舞台と、「最後の忠臣蔵」に感銘を受け続けた年になりました 

本公演、2009年の東京・明治座での公演らしいです。寺坂吉右衛門に中村梅雀さん、瀬尾孫左衛門に原田龍二さん、そのほか西郷輝彦さん・桜井淳子さん・田村亮さん(ロンドンブーツではありません)などなど、本当に演技の達者な方ばかり出ておられて、重厚な仕上がりになっております。TVや映画などではほとんどお見かけしない方々も、素晴らしい存在感舞台で活躍されてきた方々なのだと思いますが、すべての方のお芝居に感動いたしました

お話の方、瀬尾孫左衛門を中心に据えた「映画版」とは違いまして、ほぼ原作を踏襲しております。寺坂吉右衛門を中心としてお話は進みます。ただ、私は映画も観、原作も読んでおりますのでお話のつながり等がよくわかりましたが、この舞台だけを観ている人にとっては、「理解できたのかなあ」とちょっと心配になったりもしました。大体「言葉」自体もかなり難しいですしねえ

 

でも、ある程度お話を知っている人になら、十分に楽しめる作品だと思います。なんといっても出演されておられる方々の演技に圧倒されます。特に主役の中村梅雀さん。初めは(年齢的に・苦笑)ちょっと違和感もあったのですが、観ていくうちにそれも消え、途中からは本当に「寺坂本人」という目で見ておりました。そしてTVでその表情もアップで見られるからだと思いますが、その演技が細かい・・・。繊細で、本当に涙を誘いました

 

桜井淳子さんの「お槇」もお上手でしたねえ。この方はTV等でもよく知っている方なのですが、舞台でもしっかり演技されておられました。ホッとしました(笑)。

 

「孫左」の原田龍二さん、逆にこの方は若すぎるのでは・・・と思いましたがなんのなんの、最後はしっかり「孫左」になられていました。

先ほど、お話を知っている方なら十分に楽しめる・・・と書きましたが、実は最後まで観ると、議論の分かれるところがあります。それは・・・、実は映画版とも原作(本)とも、ラストが違うのです。それも大きく・・・。これはもしかしたら、「このラストは納得できない」とおっしゃる方もいらっしゃるのではないかと思います。でもね、私は「これもあり」だと思うのです。もちろん原作・映画版のラストも切なくて好きなのですけど、この舞台版のラストも、「これはこれでいいんじゃない?」と思ったりするのです。

 

舞台をそのまま録画してTV画面で見るというのは、正直「今一つ」のことが多いのですが、この作品はしっかり楽しむことができました。もちろん舞台を生で観た方が感動は大きかったのでしょうが、舞台ではわからない役者さんの細かな表情まで堪能でき、それはそれでよかったのではないかと思います

「最後の忠臣蔵」いろいろな意味で忘れられない作品になりました。以前NHKで放送されたドラマ版もあるとのこと。これも探しまして、いつの日か観てみたいと思います

 

2013年1月 7日 (月)

映画の話・590 「 戦火の中へ 」

20101109004fl00004viewrsz150x1 2010年の韓国映画です。

 よくあるといえば、よくある戦争ものです。ただ、事実が元になっているものは、それだけでやはり「重い」ですけどね

 その映像は、迫力満点。「どんだけ火薬つかってんねん」って感じです。演じられてる俳優さん方も、正直怖かったのではないかと思うぐらいでした(実際、主役のお一人T・O・Pさん、かなり重いけがをされたとか・・・)。そして、迫力ある映像ながら、叙情的な映像でもありました。このあたりがイ・ジェハン監督らしいところでしょうか。

 私、朝鮮半島の、いわゆる「南」と「北」の戦いのことはほとんど知りません。ですのでこのお話の細かいところは理解できていないのかもしれません。ただ、どこの国の戦いでもいつも思うのは、未来ある若い人が戦いに巻き込まれて、そして亡くなっていくことのいかに悲しいことか・・・ということです。いえ、もちろん年齢を重ねられた方も死んではいけないんですが(汗)。

 ありきたりないい方になりますが、いわゆる「上の方」の方々に利用されてその巻き添え(=コマ)になって実際に死んで行く人の悲しさ・・・。本当になんとか世の中から戦争を無くす術はないものか・・・。そんなことを改めて考えさせられた映画でした

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2013年1月 5日 (土)

『火車』(宮部みゆき・著)読みました

2013010421110000 ついに「火車」読み終えました。この年末年始はかなり忙しかったので、いつもより倍以上の時間がかかってしまいました。途中でお話の展開や登場人物がわからなくなってしまうくらいに。以下、感想です。ただし少しネタばれありですのでご注意を

 正直、最後まで読んだ私の感想は「・・・えっ、これで終わり」というようなものでした。ある事件について苦労して犯人を特定し、そしてその犯人を目の前にしてようやく詳しい話が聞ける、というところで「終わり」となりますのでちょっと拍子抜けしたような気分になりました

 でも、いろいろネットで調べてみると、そのような気持ちになられた方は結構多かったようですね。そして、実はそこがこの作品のいいところなのだということもわかりました。本作品は「犯人を直接登場させずに、間接的にのみ描くことでお話を進めていく、いわばとても実験的な作品」なんだそうです。その手法がとっても素晴らしいんだそうです。

 ・・・ふ~~ん、そんなものなのかなぁ。まあ、言われることはよくわかりますので、「なるほど」と頭では感心しておきますが、正直心の方には今一つ響かなかった私なのでした。いえ、もちろんかなりおもしろい・優れた作品ではあったのですが、「大感動」というほどではなかったということです。

 この「火車」、かなり評価の高い作品ですが、宮部みゆき作品なら、やっぱり「模倣犯」だなあと再確認した作品でもありました。

 私の評価:☆☆☆+☆(実際は3.5くらい。5つが満点です)

 追伸:私、この作品を原作としたドラマを、以前TVで観ました。佐々木希さん・上川隆也さん主演のもの、ね。あれ、ほぼ原作通りだったんだなあと、これも再確認。この本を読んでから、もう一度観ました

2013年1月 2日 (水)

映画の話・589 「 ゴッド・ファーザー PARTⅡ 」

70659viewrsz90x1 あけましておめでとうございます。今年も週に1・2回程度、映画について語らせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします

 ということで、新年一作目は大作、「ゴッド・ファーザーPARTⅡ」について語らせていただきます。

 1974年のアメリカ映画です。PARTⅡ”ではありますが、続編というよりは二本で一つの作品といった感じです



 本作は次第に人望を集め権力の高みに上っていくビトの人生と、人の心をつかめずにだんだん苦しい立場に立たされていくマイケルの人生が、絶妙の比較で描かれています。実生活でも、「力はあるのになぜか人を寄せ付けない人」とか、その反対に「なぜかしら人が周りに集まる人」って、いますよね。そういう、人それぞれの特徴のようなものが、興味深く描かれていたように思います

 ・・・どんな社会でも、ものをいうのは人間性なのだろうと思います。規則で相手を縛るのではなく、相手の身になって考え相手のために行動できるかどうか・・・。そのあたりが大切なのでしょう



 洋の東西は違いますが、いわゆる「任侠」「おとこ気」のようなことも考えさせられました。「その筋の方々」というのは、もともとは暴力や無法行為によって単に一般市民を怖がらせるというのではなく、「弱気を助け、強きをくじく」ということを信念とされていたようです。そういう意味ではビトはまさに「任侠」に生きる人。けれどマイケルは少し違うように思います。これも時代が変わったせいでしょうか・・・

 変な言い方ですが、マイケルも一生懸命やっているのです。けれどうまくいかないんですよね。そのあたりの苦悩がよく描かれていたと思います。一人の人間の、そしてファミリーの一大抒情詩。まさに映画界の不朽の名作です

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です。)

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