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2012年11月

2012年11月29日 (木)

映画の話・581 「 カラスの親指 」

20120524005fl00005viewrsz150x1 2012年の日本映画です・・・と言いますか、現在公開中です。

 正直、あまり期待しないで観に行ったのですけれど、期待値が低かったせいもあってか、かなりおもしろかったです。ネタばれになってはいけませんのであまり詳しくは書けませんが、作戦が成功するかどうかの「ドキドキ感」、その後の「驚き(小柳くんの行動、ね)」、そして結末の「安堵感」、とっても楽しかったです。お話が一通り終わった後の、朝焼けの中「ファミリー(あの5人のことです)」が別れていくときの「まひろ(能年玲奈さん)」の一言を聞いてグッときて、「いい映画だったなあ、☆4つ」なんて思っていたら暗転。「ここでエンドロールが流れてくるんだろうなあ」と思っていたら、意外や意外、まだお話は続くのでした・・・

 実際はここからが本当の「謎解き」。ちょっとご都合主義的な感じもなきにしもあらずではありましたが、それでも最後の最後での「ふたたび」のどんでん返し、楽しませていただきました

 村上ショージさんの演技について異論を唱えておられる方が多くいらっしゃいますが、私はそれなりに違和感なく観ることができましたよ。もちろん演技がお上手かどうかは、いろいろ感想のあるところだとは思いますが。違和感なく見ることができたのは、私が大阪出身大阪在住で、普段からショージさんを見なれているからかもしれませんね(笑)

 あと、出演者のことについて少し書かせていただきます。芸達者な方々がいい味の演技を見せてくださってますが、この作品で特に惹かれた方がお二人いらっしゃいます。まずは「まひろ」を演じた能年玲奈さん。私の職場にこの方の「火の用心」のポスターが貼られてあります。けれどそれぐらいでしかこの方を知りませんでしたが、この方、なかなかいいですね演技もそれなりにお上手ですし、目力もあり、なによりも雰囲気があります。今後大注目の若手女優さんを発見したって感じです
 それともう一人は「石屋貫太」を演じた小柳友さんです。この方、今までにもいろいろな映画・ドラマで見かけたことがあります。いまどきの若者を演じることが多かったですよね。「阪急電車」のDV彼氏役とか。でも、今回のこの役はそれらとは全く違う役どころでした。でも、私としては今回の方が好感が持てたかな。とにかく、確実に演技の幅を広げてきているなあという印象でした。この方からも、今後目が離せません

 でも、もしかしたら能年玲奈さんも小柳友さんも、すでに有名俳優さんだったら、えらそうに書いてすみません。なにせ私、先日「ツナグ」を観てから家に帰り、家人に「いい若手俳優見つけたわ!彼はこれから有名になるで!」って言って、「松坂桃李っていうねん」って言ったら、「すでに有名やわ・・・。」ってあきれられましたから・・・(汗)

 とにかく、大感動を与えてくれる「大作」というわけではありませんが、どんでん返しに合わせて「大どんでん返し」もあり、それなりに温かい気持ちにさせてくれる、いわばいかにも日本映画らしい、いい映画でした。評価の方、ご都合主義的なところもありましたが、やっぱり楽しかったですし、玲奈ちゃんに対する応援の気持ちも込めまして、☆4つ

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2012年11月27日 (火)

映画の話・580 「 インセプション 」

20100601006fl00006viewrsz150x1 2010年のアメリカ映画です。でも、我らが謙さん出演

  いや~、構想10年以上らしいですが、よくできた映画でした。練りに練られたその構成に、本当にもう脳みそフル回転でした。この「お話」に映像の技術が追いついて、ようやく映画化できたってところでしょうか

 ただね、私、正直に申しますと、頭では理解できたのですが、心の方にはそれほどは入り込んでこなかったのですよ。言い方を変えれば、頭を使い過ぎた分、心の方にグッと来なかったと言いますか・・・

 映像の迫力や、お話自体の複雑さ・出来の良さは本当にもう「さすが」の域なのですが、感動できたかと言いますと、今一つ「?」マークがついてしまいます。それでもラストシーン、あのコマのようなものが・・・のシーンには、ちょっと心が震えましたけどね

 「理屈抜きで心にズーンと来る」「琴線を震わせる」という映画とは対極にあるような映画ですが、それでも総合点で、やっぱり「見事な出来」だと言わざるを得ません。すべての点において「よくできました」とでも評したいような・・・。 

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2012年11月24日 (土)

映画の話・番外編「 カラスの親指 」観てきました

2012112409400000 今日は久々の完全オフ。ということで、またまた映画を観に行ってきました。先日ブログチャンピオンになったご褒美の、チケットがありますので

 本日観に行きましたのは、阿部寛さん主演の「カラスの親指」です。これ、本日公開なんですかね?ん、昨日かな?正直、公開前にあまり話題になっておりませんでしたので、いつ公開されたのだか詳しくはしりません

 そんな調子でしたので、あまり期待せずに観に行ったのですが、観てみるとけっこうおもしろかったです。詳しくはまた近々「映画の話」で書かせていただきますが、お話のほうも、出演されていた役者さん方の演技も、それなりに満足のいくものでした。

 阿部寛さんの演技は安定感がありましたが、村上ショージさん(「どぅ~~ん」のショージさんです)の演技もなかなかのものでしたよ。世間では賛否両論あるようですが。それになんといっても能年玲奈さん、かわいかったです~。彼女は今後、出てくるだろうな~

 ということでここのところ映画づいておりますが、今日も満足のいく映画鑑賞でした

2012年11月23日 (金)

映画の話・579 「 恋愛戯曲 ~私と恋におちてください。~ 」

20100628007fl00007viewrsz150x1 2010年の日本映画です。

 深田恭子さん主演の、ラブ・コメディーです。よくも悪くも「深田恭子さんのための、深田恭子さんの映画」ですわ~

 深田恭子さん、不思議な役者さんですよね。そうヘタなわけでもないのに、それほど役者としての評価が上がらない。どんな映画でどんな役をしても「深キョン」でしかない。監督に恵まれないのか作品に恵まれないのか、はたまた役に恵まれないのか、いつまでたっても「アイドル」的な見方をされ、いつもの「深キョン」から抜け出せない

 この映画も、いつもの「深キョン」でしたね~。私もそれなりにファンですので、この映画でもかわいい深キョンが観られて、それはそれで満足なのですけれども、でも「なんだかな~」という消化不良な感じは否めません。そろそろ「新境地」を開かないと、今後の活動が心配です。いつまでも代表作が「ヤッターマン」でもないでしょうし。(少々厳しいことを書きましたが、これも応援しているがゆえの言葉と受けとってください。)

 映画としてもそれなりに実力派の役者さんが出ておられるのですが、結局「深キョン」を引きたてるための演出に埋もれてしまった感じがします。わざわざ映画にするまでもなかったかな~。TVドラマで十分でしょう
 評価の方、☆2つか3つか迷いましたが、やっぱり2つで。本当は2.5ってところなのですけど。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2012年11月21日 (水)

キャプテンシー

2011062614270000 ここのところ、ラグビーネタ続きで恐縮です。先日来、今年も高校ラグビー熱が高まってまいりました状況を踏まえて、思い出すことを少し書かせていただきます。

 

 今年も大熱戦が接戦が繰り広げられたN県の決勝戦、数年前のその年も、トライを取っては追いつかれ、逆転しては追いつかれる、まさに手に汗握る大熱戦でありました。私はその試合でアシスタント・レフリー1(いわゆるラインズマンです。旗を持ってライン際を走ります。それと、レフリーにアクシデントがあって続行できないと、代わりにレフリーもします)を担当しておりました。 

 

 その試合、最終的には同点・引き分けでまさにノーサイドを迎えました。こういう場合、リーグ戦などの普通の試合のはそのまま「引き分け」でいいのですが、こういうトーナメント大会、いわゆる「上につながる試合」の時は「抽選」によって次戦出場チームを決めます。ということで、その年の全国大会出場チームは抽選によって決まるということになりました。 

 

 

 

 スタジアム全体が、熱戦の余韻も含んだ「妙な」雰囲気に包まれる中、両チームの監督・キャプテン・県協会の会長・高体連の専門委員長・レフリー・そしてAR(アシスタントレフリー)の3人、計10人だけが小さな部屋に入ります。まさに「密室会議」です(笑)。そして一通りの説明があった後、まず、キャプテン同士がじゃんけんをします。目の前には、「くじを引く順番を決める封筒」が置かれてあります。じゃんけんに勝った方が先に封筒を取ります。それによって、次の「次戦出場決定!」と書かれている手紙が入っている封筒を引く順番が決まるわけです。 

 

  引く順番が決定し次に本抽選、数年前のことですのでどちらが先に封筒を引いたかは忘れましたが、最終的に「次戦出場決定」のくじを引いたのは、当時は新鋭・現在は全国の強豪校に名を連ねるG工業高校でした(ちなみにこの年の後、T高は現在まで一度も花園には出場しておりません・・・)。 

 

 

 ただ、見事であったのは、くじに外れたT高校のキャプテンのそこからの行動です。G高のキャプテンが喜びを爆発させながらその部屋を出て行ったあと、T高のキャプテンは顔に笑みさえ浮かべながら、その場にいた私たちレフリーや協会のえらいさん方に「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べ、まったく何もなかったようにロッカールームに帰って行ったのです。 

 

 ただ、そのT高のロッカールームは、その日レフリー団が使っていた部屋の隣でありました。キャプテンがロッカールームに入っていった後、その部屋からは何とも言えない嗚咽の声が響き渡っておりました。私はその声を、何とも言えない気持ちで聞いておりました。 

 

 

 3年間頑張ってきて、最後は抽選に外れ、全国大会出場を逃して・・・。本当は抽選のあの部屋で泣き崩れてしまってもおかしくないほどの落胆が彼を襲っただろうと思います。それでも彼はそんな姿は見せず、「笑顔で」その部屋を出て行ったのです。彼の胸の内は察して余りあります。試合中の、そしてその部屋での彼の姿、数年たった今でも忘れられずにいます。どんなチームでも「キャプテン」を務める子は「素晴らしい子」だと聞いたことがありますが、彼こそはキャプテンの中のキャプテンだと思います。 

 

 彼はその後関西の大学に進み、現在は中心選手として頑張っております。今でも時々その姿をTV、そして試合会場で見かけると、「頑張れよ」と心の中で応援してしまいます。彼は私のことなんか、忘れてしまってるでしょうけど・・・。 

 

 

 

 追記ですが、ラグビーおいて上記のように引き分けで、その後「くじ引き」が行われた場合、くじに当たった方を「抽選勝ち」、当たらなかった方を「抽選負け」というふうによく言われますが、私はこの言い方に関して、断じて間違いだと思っております。勝負はあくまでも「引き分け」なのです。ただ、違いがあるのは、次の試合に出場する権利があるかどうか、だけなのです。勝者も敗者もないのです。当然、上記のT高も敗れたわけではありません。 

 

 

 もう一つ書きますと(これは以前もここで書いたことなのですが)、私は引き分けの後の「抽選」による次戦決定方式に対して、賛成の気持ちを持っております。延長戦やPK合戦を支持される方も多くいらっしゃることは知っておりますが、ラグビーという競技の根本精神を考えれば、「抽選」というのが最もラグビーらしいともいえると思います。もちろん、残酷な方法であるとは思いますけれど・・・

 

 

2012年11月20日 (火)

すごいなあ!”ヱヴァンゲリヲン”

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 先日の土曜日に映画”新劇場版ヱヴァンゲリヲン・Q”を観に行ったとことを、当日そして翌日と記事にさせていただきました。そしたらなんと、その二日間の記事を読むためにここに寄ってくださった方の多いこと多いこと

 普段はだいたい、平均で毎日のべ60人くらいの方がここを訪れてくださっているのです。私はまったくの素人ですので、その数だけでも「すごいなあありがたいなあ」と思っているのですが、観に行った当日・土曜日のヒット数が170ほど、そして「映画の話」を書いた日曜日なんて390を超えました。もうびっくりです

 以前、SMAPのソフトバンクのCMについて書いた時にも同じようなことがあったのですが、やっぱり”ヱヴァンゲリヲン”恐るべし。大人気ですわ。みなさん”ヱヴァ”の新しい映画の評判を知りたくて検索し、ここにたどり着かれたようです。でもほんと、すごいなあ・・・

2012年11月18日 (日)

映画の話・578 「 ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q 」

20120703009fl00009viewrsz150x1 2012年の日本映画です。というか、賛否両論を巻き起こし、現在公開中です

 基本的にヱヴァ素人の私、本作を観る前にもう一度「新劇場版、序」と「破」で予習したのですが(TVでやってたやつです・笑)、今日劇場で観始めたときには、正直「ぽか~~ん」でした。出てくる単語は聞いたことがある気はしますがよくわからないし、知らない間に仲間同士が戦ってるし。なんとか脳みそをフル回転させて、今目の前で行われていることを理解しようとしましたが、なかなかしんどかったです(笑)。ただ、途中からは「なるほど、そういうことか~」と思うことも少なくなかったですけれど

 私、勉強不足のためか、この作品が連作の完結編だと思っていたのですが、そうではなかったですね。まだ、続きがあるようです。最後に「つづく」って出ましたし・・・。そういう視点で観ると、本作は「序」「破」から次作へと続けるための、いわば連結部。「起承転結」で言うならば、いわゆる「転」の部分でしょうか。お話の「始まり」でもなければ「結論」でもない。ですので、「なんじゃ、こりゃ?」もある意味当然のようです。
 本作単体で観れば「よくわからない」作品なのかもしれませんが、連作が完結した後でもう一度評価し直すと「この部分がなければ、名作とはなりえなかった!」などという、必要不可欠な作品と位置付けられるようになるかもしれません。たとえば私の敬愛する「あしたのジョー」全20巻のうちの9巻~11巻のように

 本作だけで評価するならば、私も「☆1つ~2つ」ぐらいの感じなのかもしれませんが、先ほども書きましたように、完結した後に本作「Q」がとても意味のあるパートになるような気もします。そのような希望も込めまして、あえて評価の方、☆4つにさせていただきます。本作の「内省的」な世界が、ヱヴァの世界を広げていると信じて

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2012年11月17日 (土)

映画の話・番外編”ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q”観てきました

2012111716360000 今日は朝から、わたしが関わっている高校のラグビーチームの練習を見に行ったあと、本日公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q」を観に行ってきました。

 詳しい感想はまた後日「映画の話」で書かせていただこうと思いますが、いや~、難しかったですわ~。「序」と「破」をもう一度予習してから(TVでやってたやつです)観に行ったのですが、最初から最後まで脳みそフル回転でした

 今作、一連の作品の完結編だとおもって行ったのですが、そうではありませんでした。まだ続きます。そういう視点で観ると、この作品だけで評価してはいけないのかも。まあ、簡単に言いましたら、この作品だけなら、わけがわかりませんよ。でも、ヱヴァファンなら、やっぱり観るべきかな。私がいつも通っている、職場そばの映画館も、いつになく大入りでした。いつもは3・4人なのにね

 ついでに書きますが、本作上映前に、スタジオジブリの「巨神兵、東京にあらわる」が上映されました。これ、なかなかの衝撃作でした。どこの劇場えも、セット上映なのかな~。すごかったです

 実は、うちの次男がヱヴァの大ファン、映画を観た後、次男におみやげを買って帰りました。明日、会いますので、持って行ってあげようと思います。もちろん自分にも買いましたよ

2012年11月16日 (金)

映画の話・577 「 海潮音 」

51jaot1aqel_sl500_aa300_1 1980年の日本映画です。以下、ネタばれあり

 

 お話も、そして能登半島という設定も、いかにもATGらしい作品でした。本当に(バカにするような意味ではなく)、ATGには日本海がよく似合っております

 お話の方を簡単に申しますと、「性」というものに「罪悪」を感じる少女の戸惑いと葛藤が描かれている、とでも言いましょうか。身体の発達も含めた自分の中の性の目覚めに戸惑い、「性」というもの自体に罪悪感・嫌悪感を感じながら暮らしている日々の中で、海岸で倒れていた謎の女性が家にやってきたことで、その「嫌な気持ち」に拍車がかかって行きます。その「謎の女」、初めこそおとなしくしておりましたが、次第に女としての本性を発揮し始めます。いや、この女性がというよりは、単に伊代(主人公の少女です)の父親(池部良さん)が好色なだけだったのかもしれませんが(苦笑)

 このような、「性」に対する嫌悪感、今の時代にはそぐわないかもしれませんが、それでもやっぱり思春期を迎えるころの女の子には、今でもあるのかもしれませんね。そういう意味では「普遍的」なテーマなのかもしれません

 純真無垢な主人公の少女を、後に「魔性」と言われた荻野目慶子さんが演じておられるのも、なにか因縁めいたものを感じずにはいられません。とにかく、人間の心のひだを表現することに長けていたATGらしい作品でした

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

2012年11月14日 (水)

映画の話・576 「 オーストラリア 」

20080728004fl00004viewrsz150x1 2008年のオーストラリア映画です。

 

 二コール・キッドマン、きれいでしたわ~。この方の映画、私、初めてみましたが、本当にきれい。お人形さんのようでした
 それにヒュー・ジャックマン、まさに今はやりの「ワイルドだろ~」を地でいったような感じで、男の色気ムンムンでした。

 で、肝心の映画の方・・・う~~ん、どうなんでしょうねえ。広大なオーストラリアの自然はそれなりに美しく表現されておりましたが、肝心のお話の方は、う~~ん・・・。はっきり言いますと、結局中途半端なんですよね。主演お二人のラブ・ロマンスも、少年ナラの旅立ちの物語も。

 それに、史実をあれだけ曲げてしまって、最後に「この物語はフィクションですので・・・」で済ましてしまうのはどうかと思いました。いくらフィクションでも、あれはないでしょう・・・

 結局のところ、何を伝えたいのかよくわからない映画となってしまった気がします。私にとっては二コール・キッドマンの美しさだけが心に残った映画でした。

 追伸:オーストラリアのアボリジニに対する政策については、「裸足の1500マイル」によく表現されていたように思います。こちらはいい映画ですよ。

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

2012年11月10日 (土)

映画の話・575 「 人狼 JINーROH 」

18_14442101 1999年の日本映画です。

 とりたてて「感動した」というわけでもないのですが、観終わって数日たった今も、心の奥底になにかが「ず~~ん」と残ってるんですよね。その正体はやっぱり「切なさ」でしょうか

 戦後発展を遂げてきた日本、それとは少し違う道を歩んできた、いわばパラレルワールドとしての「日本」が舞台です。その中で繰り広げられる人間模様。特に、惹かれあってはいけない二人の「恋」の行きつく果ては・・・。登場する人々の、感情を押し殺したような生き方が、よりいっそう胸に迫ります

 背景や設定はどうあれ、このお話のような「切なさ」は誰の心にも残っていて、忘れたころに時折、胸を締め付けるようです。大人向けの、まさに切ないお話でした

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2012年11月 9日 (金)

うまくなったなあ!多部未華子ちゃん

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 本日夜10時からTBSテレビ系列で、今夜も「大奥」が放送されます。私、いろいろな事情がありまして(笑)このドラマを観はじめたわけですが、現在はどっぷりとこの世界にはまり込み、毎週この時間を楽しみにしております。以前、柴咲コウさんと二宮和也さんの出演で映画化されました「大奥」と、男女逆転などの設定は同じなのですが(原作もおなじもののようです)、以前のその映画に比べて、その設定の仕方(なぜ男女逆転してしまっているか、など)にリアリティがある。ですから心底楽しんで観ることができております 

 

 そのドラマの中でも、特に楽しみにしているものがあります。それは主役のお一人、将軍家光を演じられている多部未華子ちゃんの演技です。

 

 彼女の演技をはじめてみたのは、確か映画「夜のピクニック」だったと思います。この映画、夜を徹して歩き続けるという一見単純な学校行事を背景に、微妙に揺れ動く青春時代の心の機微を描いた「青春映画の傑作」だと私は思っております。ただ、この映画の主演を務められた多部未華子ちゃんの存在なしには、この映画も「名作」たりえなかったのではないかとすら思っております。いわゆる「普通のかわいこちゃん」ではない存在感。その「目力(めぢから)」に象徴される芯の強さ。いえ、もちろんかわいいのですけれど、他の多くの若い女性とは確実にちがった存在感を、その当時から彼女は持っておりました

 

 そしてそれから約6年、たぶん公私ともにいろんな経験を積まれて、もちろん多くの作品にも出られて、本当に役者として成長されたなあと思います。先々放送された「大奥」第三回終盤での、今まで秘めてきた悲しい思いを吐き出すシーン、そして先週第四回での有功に対して切ない思いをぶつけるシーン、どちらも本当に「うまくなったなあ」と感心しきりでした。上から目線な感じで書きまして、すみません

 

 多部未華子ちゃん、他の多くの美人・かわいい女優さんとは確実に違う存在感を持っておられます。その存在感にはますます磨きがかかっております。時を経て今後どんな女優さんになられるか、本当にその先が楽しみです。現在の日本映画界、いい演技をされる女優さんはたくさんいらっしゃいます。けれど私は、樹木希林さんが一番素晴らしい女優さんだと思っています。多部ちゃんなら、もしかしたら、あと数十年すれば、希林さんに並ぶような女優さんになれるのではないかと思ったりもしています

 

 本日放送される「大奥」第五話、予告によれば今日も多部ちゃんの素晴らしい演技が観られそうです。う~~ん、楽しみです

 

2012年11月 6日 (火)

映画の話・574 「 遠雷 」

33_4571251 1981年の、日本映画です。

 日本が高度成長期を迎えていたころ、地方にも「発展・成長」の波がやってきておりました。このお話にはまさに、そういう状況下の地方の若者の「鬱屈した青春」が描かれております。大体、当時の発展の象徴としての「団地」の横にある「ビニールハウス」っていうのが、いかにも象徴的ですよね

 永島敏行さんにしてもジョニー大倉さんにしても、泥臭いですわ~。でも、その「泥臭さ」がいいんですよね。この映画にピッタリとはまっておりました。それに、石田えりさんの「泥臭さ」プラス「奔放さ」、まさにこの映画のヒロインに持ってこいでした

 当時の若者の象徴として描かれる永島さんと大倉さん(ん?ジョニーさんのほうがいいかな?)。鬱屈した思いを抱きながらも、そのなかで何とかしっかりと「自分」を持ち、なんとか未来を切り開いていこうとする「永島」青年と、結局流されてしまった「大倉」青年。お二人の姿を通して、当時の(特に地方に住む)若者がどのような気持ちで毎日を送っていたか、よくわかったような気がしました

 正直、お話としては、「現在も共感できる」というものではないかもしれません。やはり「あの時代」に観るからこそ感動できたという種類のものかもしれません。けれど、今観ても「あの時代の空気感」はしっかりと感じることができます。あの青臭いトマトの鼻を突くようなにおいが、スクリーンから漂ってくるようです。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2012年11月 5日 (月)

ラグビーに、似たスポーツ

2012010313590000 数年前、夏の菅平高原でこんな光景を見た。近畿の強豪校と九州の強豪校との練習試合で、片方のチームの関係者(監督・コーチ)がレフリーを「ぼろくそ」にこき下ろしているのである。一つひとつの判定に対して大きな声で異議を唱え、それはもうクレームを通り越して品位のないヤジと化していた。それが前後半、一試合を通じておこなわれた。 

 そして試合が終わってから(私は「よせばいいのに」と思いながら見ていたが)レフリーがそのチーム関係者のところへ挨拶を兼ねた講評を伺いに行ったときにも、その方(チーム関係者)は「こんな最悪なレフリングは初めてだ!」などと心無い言葉を吐きかけておられた。

 

 その年以降、私は菅平高原には行っていないのだが、今年行かれた若手レフリーからも似たような話を聞いた。そのチームの笛を実際に吹かれたそうなのだが、同じような感じで徹底的にヤジられ、ひどい目に遭ったそうである。そのチーム関係者、全国的にも有名な強豪校の監督である。そして、そういう態度でも、かなり有名な方だそうだ。ちなみに指導者としては・・・非常に「優秀」な指導者としてその名をはせている。

 

 夏の菅平高原には高校・大学(中には中学も)のラグビーチームが一同に集まる。練習試合を繰り返し、来るべき秋冬シーズンに向けて今までやってきた成果を試し、足りないところを今一度確認するのである。

 

 そのような、シーズン前の総仕上げをすべき場所でそのような態度はいかなるものか?「ノーサイドの精神」「お互いに相手を尊敬・尊重する」「one for all, all for one」などというラグビー精神をほったらかしておいて、ラグビーの指導などあったものではない。ただ技術を磨き、「勝つ」ことだけを目的としてラグビーをするなら、それはもはやラグビーではない。ラグビーに似たような、違うスポーツ・・・である。

 

 もちろん、そうやってレフリーに「文句」を言う方や、そういう方を擁護する方々にも言い分はあるのだろう。「あんな笛では、選手が可哀そうだ。」「俺たちは人生をかけてラグビーをやっている。」それはそうだろう。言いたくなる気持ちも、わからないではない。けれど、レフリーもまた同じである。「いい加減な気持ち」でレフリーをやっている人なんて、日本全国を探しても、ほぼ皆無だろう。自分の時間を削りながら、仕事の後、トレーニングをし、ルールの勉強をする。休日返上でグラウンドに出ていく。時には奥さんや子どもに嫌味を言われながら、そしてグラウンドでは選手やチームに文句を言われながら、試合後は自己嫌悪にさいなまれながら、それでもまたグラウンドで笛を吹き続けるのだ。それはやはり「ラグビーが好きだから」。ラグビー界に少しでも貢献したい・恩返しがしたいと思っているから。

 

 ラグビーに深く関わってもう長い年月が経つが、いまだに「ラグビーに似たようなスポーツ」を指導されている指導者に出くわすことが多く、そのたびに残念に思う。ラグビーというスポーツはその精神性が大切にされるべきスポーツである。どんなに強くても、試合に勝てても、「相手に対する敬意を忘れない」「試合が終わったらお互いにたたえあう」などという気持ちを育てることが出来なければ意味のないことだし、それを教えることが出来なければ、指導者失格である。

 

 ・・・ちなみにこの指導者に率いられているチームが、先日の土曜日、今年も全国大会出場を決めた・・・。

 

2012年11月 3日 (土)

ものごとの、終わり方・・・MBS「せやねん」2012.11.3




YouTube: '12/10/05 英智 引退セレモニー&母に捧げる大遠投

 先ほどまで、関西ローカルではありますが、MBS「せやねん!」を観ておりました。で、そのスポーツコーナーの中で、今年引退した野球選手の特集をしておりました。毎年この季節になると、この番組でもこの特集が組まれ、私は毎年これを観て泣いております(笑)

 今年はタイガース・城島捕手や金本アニキなどのことが取り上げられておりましたが、その中で特に琴線に触れたのは、中日・英智(ひでのり)外野手の「引退のあいさつ」です。

 記者会見では号泣されていた英智選手ですが、球場で行われたファンに向けてのあいさつでは英智選手らしいユーモアを交えたお話で、涙と笑いを誘っておられました。ここでの「お母さん」に対するお話にも感動したのですが、それ以上に印象に残ったのは、「感謝の気持ちで引退できるのは幸せだ」というような言葉。う~~ん、これはちょっと響きましたよ

 思えば私、数年前に10年以上やってたラグビースクールでの指導を辞めたのですが、はっきり言いまして辞めるときに「感謝」なんて微塵もなかったです。そのスクールに対しても、ラグビー自体に対しても。スクールの中の、特に保護者間の「いじめ」体質に我慢できなくなって、こんな集団にもう関わりたくないと思って辞めたわけであって、はっきり言って「恨み」こそあれ、「感謝」なんてまったくなかったですわ。・・・そして今でも。ここでコーチを辞めたことで、うちの三男も「ラグビー」を辞めることになりましたし。(はっきり書いておきますが、三男がいじめられていたわけではないのですよ。三男はラグビーもうまかったですし、友達も多かったです。三男には可愛そうなことをしました。ですから余計にスクールに腹が立つのです。まあ、三男には、「高校に入ってまたやりたかったらラグビーしいや」って言ってあります。いまのところしそうにないですけど。)

 でもね、冷静に書きますと、これってやっぱり「不幸」ですよね。まあ、いろいろな人の「縁」とか、どうしようもないことが重なってこういう終わり方をしたわけですが、やっぱり幸せなことではないですわ。こういう終わり方をしたってことは、やっぱり自分が悪かったのかなあと、自分を責めたりしましたしね~。実を言いますと、今でもその思いは時折自分を責めますし・・・

 その後、ラグビーというスポーツ自体に対しても「複雑」な思いを抱きながら、現在でもいろいろな形で関わっているわけですが、かかわりが一つひとつ終わるときには、やっぱり「感謝」で終わりたいなあと、深く考えてしまいました。

 私は、あと一年ほどで「指導者の端くれ(現在、ある高校のチームで指導者の端くれをしております・笑)」を辞めようと思っておりますし、それと同時にレフリーも辞めようかと思っております。ラグビーファンは続けるかもしれませんが、「関係者」は辞めようかと考えております。近い将来「関係者」を辞める時には、それなりに「感謝」の気持ちを持って辞めたいなあと、今日の番組を観て深く思いました。

 自分の話ばかり書きましたが、まさにこれ、なんにでも、誰にでも当てはまることではないかと思います。誰でも何かを「辞める」時がきます。その時に「感謝」の気持ちを持てるかどうか・・・これ大変大きなことですね。「感謝」の気持ちを持てることはとても幸せなことですし、それこそが「あるべき姿」だと思いました

 人生を「辞める」時も、いろんな人に「感謝」の気持ちを持って「辞めて」いきたいなあ・・・。そう出来たら、幸せな人生だったということになるんでしょうねえ

 ・・・ということで、今からチームの練習に行ってきます・・・

 追伸:you tubeでその動画を発見。ちょっと長いですが、よかったら見てください。それから、最後の大遠投、やっぱり凄いですわ

東海TV制作「赤い糸の女」見届けました

Img_1027 以前もここで紹介させていただきました、フジTV系昼ドラ「赤い糸の女」、見届けました。昨日11月2日金曜日、最終回を迎えました。

 いや~、お話としてはめちゃくちゃな、変なドラマでしたね~。いえ、悪口を書くつもりではないのですよ。。でもね、たとえば三倉マナちゃん演ずる「唯美」、あそこまで「堕ちて」しまったら、もう一度あそこまで幸せな生活を取り戻すことは、かなり難しいですよね。それに、あれだけ「芹亜」に何度も何度も騙されたら、最後にあんな風に関係修復なんて出来ないですよ。だいたい、あそこまでだまされる前に、縁を切りますけどね。もともと、物語の序盤で、友達三人が三人とも「麟平」と関係を持って、それでも普通でいられるなんて、そもそもそこからがおかしいですわ

 でもね、このドラマを観ておられる方は(私も含めて)、初めからリアリティなんか求めていませんし、このドラマを観て人生の教訓を得よう・感動を得ようなんて思ってませんからね~。昼ドラらしい「エロ」と突拍子もないめちゃくちゃな展開があれば、観ている大方の人は満足ですからね

 まあ、私は正直、途中からは見るのがなかなか辛かったですが、なんとか最後まで見届けられてよかったです。マナちゃん、演技者としては一皮むけた言える熱演でしたが、今後の活躍につながりますかどうか。頑張ってほしいんですけどね~

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