フォト
無料ブログはココログ

« GANTZ (映画の話・547 「 GANTZ 」 ) | トップページ | GANTZ:PERFECT ANSWER (映画の話・548 ) »

2012年9月 5日 (水)

「スラムダンク」全31巻、読破しました!

516aykpdddl_sl500_aa300_1 で、その感想なのですが・・・。やっぱりおもしろかったです。映画でも音楽でも、だいたいの場合はそうなのですが、やはり世間で「いい」と言われているものは、「いい」ですね

 

 このスラムダンク、基本的にはいわゆるスポ根ものなのですが、登場人物が昔(「巨人の星」や「アタックNo1」の頃)とは違って、かなり現代っ子だというところが平成のこの世の中で大きく支持されている要因でしょうね。弱音も吐くし、スネもする。叱られるばかりじゃやっていけない。ほめてほしい。うまくいかなければグレたりもする・・・というような。ただ、根本的には昔の名作スポ根ものと変わりないようにも思いますが。

 ただ、最近の他の作品と比べて、登場人物一人ひとりの描写がしっかりしているなあという印象は受けました。主人公たちだけではなく、たとえば対戦相手の選手であっても、その現在に至るバックボーン・・・いままでどんなふうに過ごしてきたか・どんなことに悩み、どんなふうにそれを克服して現在に至るか・・・というようなことがしっかり描かれていて、そのあたりが「悩み多き」現代の若者の心をとらえて離さないのでしょう。主人公が悩む姿を観て、「これって自分の悩みと同じだ」と思ったりしながらよんだりするのでしょうね。これ、太宰治の「人間失格」が読み継がれる理由と同じですが

  でもね、等身大の登場人物たちが悩んだり苦しんだり、それを克服したり笑ったりする姿は、確かに感動的でした。正直もうかなり人生経験を経てきている私も、何度か泣きそうになりました

この作品、はじめは普通のスポーツマンガだなあと思って読んでいたのですが、8巻に入って急に感動的になっていくんですよね。2年の宮城リョータと3年の三井寿がトラブルを起こすシーンですわ。で、その流れで三井が元々バスケットの有望な選手で、ケガが元でバスケットをやめてグレてしまったという話になるんですね。そして、荒んだ日々を送りながらも心の奥底ではバスケットを忘れられない三井が、安西先生と再開して思わず出たひと言・・・「安西先生・・・バスケがしたいです・・・」には、さすがに涙が出ました。このセリフ、いろんな場面で以前からよく聞かされていて、この作品を読んだことのなかった私も知っていた名セリフなのですが、こういうシーンだったのか~。確かに、泣かされました。全31巻の中でも、もしかしたらもっともいいシーンだったかもしれません。・・・人間、素直にならなくちゃいけませんよね。そして後の方のシーンにもそういうセリフがありましたが、自分にとって「これだ!」と思うものに出会えた人は幸せです。何か一つ、「自分」を表現するものを、誰しもが探し・見つけたいものです

一人ひとりの「人間」がしっかり描かれた「スラムダンク」、魅力的な登場人物がたくさん出てきますが、私が最も好きなのは桜木花道に「メガネ君」と呼ばれている「木暮君」です。彼のバスケットを愛する気持ち、その厳しさゆえに孤立しがちな赤木(ゴリ)を支えるその姿、そして桜木花道やいわゆる「不良」のその友人たちと対等に接するその心の大きさ、もう本当に愛すべき人物です。彼に関する印象的なシーンもたくさんあったのですが、30巻での赤木の回想シーンの中、その厳しさに部員たちがついてこれずどんどんやめて赤木が孤独を感じる中、体育館に行くと木暮君が一人でシュート練習をしていて、赤木を見つけ普通に声をかけるシーン・・・何気ないシーンですが、彼の人柄がにじみ出ていて、ここでも泣かされてしまいました

名作との評判を以前から聞いていながら、ず~~っと長い間読む機会がなかったのですが、今回読むことができて、本当によかったです。私、スポーツマンガの中で歴代で一番素晴らしいのは「あしたのジョー」だと思っておりますhttp://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2010/02/post-a6e5.htmlが、この「スラムダンク」もそれに匹敵する作品だと思っております(何かのきっかけでこの記事を読まれた「スラムダンク」ファンのみなさま、機会がありましたら「あしたのジョー」も読んでみてください)。「巨人の星」なんかもいいですが。

 

でも今回、本当にこの作品を読むことができてよかったです。確かにこれを読んだことがないというのは、人生における「損失」だと言って過言ではないように思います。さあこれで私も、「スラムダンク」ファンの仲間入りです

 追伸:以下、上記文中以外で、私がグッと来たシーンを列記させていただきます。お手元に「スラムダンク」全31巻をお持ちの方は、書棚からひっぱり出してきて感動を共有いたしましょう

 14巻:バスケに対する気持ちが強すぎチームのみんなに疎まれながらも、いつか海南を倒したいという一心で頑張ってきて、そしてようやく今、海南と渡り合う赤木の気持ち。

  15巻:124ページ。海南に負けた瞬間の桜木花道の泣き顔。

  16巻:陵南・福田。実はずっとホメてほしかった。人間って、やっぱりそうですよね。

  19巻:綾南・魚住の1年の時の辛い思い出。誰しもが順風満帆に生きてきたわけじゃ、ない。

  21巻:インターハイ出場を決める3Pシュート。木暮君。それまでの苦労を思うと・・・(涙)。

  22巻:安西先生の、大学指導者時代の話。教え子(谷沢選手)を育てきれなかった、先生の挫折。

  27巻:P148。「あきらめたら・・・そこで試合終了ですよ。」でた~!もっとも有名なセリフ。 P178.こんなふうに他人に必要にされたのは初めて=花道君。

  28巻:P107~118。三井と赤木と木暮くんの3年間。ここからチームとしての信頼が芽生える様は感動的。

 

 物語の結末は、ちょっと私の期待するところとは違っていて、それは少し残念でしたが、それでもまだまだ希望はあると信じたいラストでした。いつの日か花道が帰ってきて、またバスケット界で暴れまわってくれることを期待します。何年後かでいいので、続編、書いてくれないかな~。(「10日後・・・」は観ましたが・・・。)

 

« GANTZ (映画の話・547 「 GANTZ 」 ) | トップページ | GANTZ:PERFECT ANSWER (映画の話・548 ) »

マンガ・アニメ」カテゴリの記事

コメント

何よりも短期間で読破された事に驚いています

きーさんへ

 なにより時間があったのです。今はもう忙しくてひ~ひ~言ってます

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« GANTZ (映画の話・547 「 GANTZ 」 ) | トップページ | GANTZ:PERFECT ANSWER (映画の話・548 ) »