フォト
無料ブログはココログ

« ”八日目の蝉”ロケ地めぐり・5(最終回) | トップページ | 映画版”セカチュー”ロケ地めぐり。2回めですが。 »

2012年7月 5日 (木)

『 あっこと僕らが生きた夏 』(有村千裕・著)読みました

2012070411520000 2007年夏、第89回を迎えた夏の甲子園大会。佐賀北高校が「がばい旋風」を巻き起こしたあの大会と言われて、私も記憶が少しよみがえりました。その大会でベスト8にまで進んだ大分県の楊志館高校野球部のマネージャーでありました大﨑耀子(おおさきあきこ)さんとそのまわりの方々の物語です。もちろん実話です。

 実は私、この本を原作としたドラマを、半年ほど前に観たんですよね。NHKで何週かに渡って放送されておりました。で、その時からじつは興味を持っていたのです。

 内容は、ごくごく簡単に書きますと、ガンにかかってしまった女子マネージャーが、自らの野球への愛情と周囲の励ましとによって病気と闘いますが、結局は志半ばで亡くなってしまう。それでもその魂は周囲の人々の心の中で生き続けるというお話です。こう書いてしまうとあまりにもあっさりしすぎていますし、いわゆるお涙ちょうだいものとしてよくありがちだなあと感じられる方もいらっしゃるかと思います。確かにそういえばそうなのですが、やっぱりこれが実話だというところがすごいです。読んでいると、本当に「あっこちゃん」の思いの強さに圧倒されます

 こんな風に書くとご批判をいただくかもしれませんが、私みたいにそろそろ人生の週末を身近に感じ始めたものが読むと、「あっこちゃんは本当に幸せな人生を送ったんだなあ」と感じました。もちろん、あっこちゃんに出会った方々も。いえ、「若くして病気にかかったのに、なにが幸せか」とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、ちょっとお話しを聞いてくださいね。

 人間、いつかは死にますよね。で、その人生の最期の時に「結局、自分の人生はなんだったのかなあ・・・」と思いながら、何の充実感も得られずに亡くなっていかれる方って、けっこう多いのではないかと思うのです(もちろん私もそうならないように、日々頑張っているのですが)。そういうことから考えると、非常に短い日々ではありましたが、「確かに生きた」という日々を送ることができたあっこちゃんは、そういう意味で「幸せな人生」だったのではないかと思うのです。もちろんそれでも、もっと生きたかったでしょうが・・・。

 それから、亡くなってからも他の人の心の中で「永遠に生きていく」・・・などとよく言いますよね。あっこちゃんは早くに亡くなってしまったけれど、その後もいろんな人々の心の中で「永遠に」生きていると言えると思うのです。関わった野球部員・クラスメートなどなどの心の中で今でも(本当に平成24年の現在でも)その人を励まし続けているということを考えれば、まさに「生きている」と言えるでしょう。

 そういう意味では、あっこちゃん自身、そしてあっこちゃんに関わった人々は本当に幸せだなあと思います。いえ、辛い思いもたくさんたくさんされたのはよくわかっています。けれど、その苦しさを乗り越えて、まさに「永遠」を手に入れたといえると思います。

 私がこの本を読んだのは、「特に若い人が、自分の死を目前にして、どのような思いを持つものなのか」を知りたかったからです。あっこちゃんの最期の言葉、これはここでは書きませんが、いろんなことを洗い流して、そういう気もちになれるものなのですねえ。

 お話だけ書けば、「ありきたり」かもしれません。けれど、こんな風にまっすぐに生ききった女の子がいたということは、まぎれもない「事実」です。こんな風に「生きたかったのに生きることができなかった」少女がいるのなら、現在生きることができている私は、もっともっときちんと生きなければならないと、思いを新たにしました。もっとしっかりしないと、ね

 今回は、「私の評価」は遠慮させていただきます。あっこちゃんの生き方は、もちろん満点です。

« ”八日目の蝉”ロケ地めぐり・5(最終回) | トップページ | 映画版”セカチュー”ロケ地めぐり。2回めですが。 »

スポーツ」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

TV」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ”八日目の蝉”ロケ地めぐり・5(最終回) | トップページ | 映画版”セカチュー”ロケ地めぐり。2回めですが。 »