フォト
無料ブログはココログ

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »

2012年7月

2012年7月31日 (火)

『舟を編む』(三浦しおん・著)読みました

Img_0286  私の住む関西地方では、もうず~~っと以前から金曜日の夜中に「探偵!ナイト・スクープ」という番組が放送されています。夜11:00過ぎからの放送に関わらず、かなりの視聴率を稼ぐ人気番組です。私もかなり昔からこの番組が大好きで、録画して(私、夜は弱いので起きていられません)観ております。

  この番組、今までにも大爆笑したり、大感動したりと、本当に楽しませていただいているのですが、おもしろい「回(お話)」にはある法則があります。探偵に扮したお笑い芸人さんが視聴者からの要望に応えていくという形でお話は進むのですが、その視聴者が(もしくはその要望が)マニアックであればあるほど、お話はおもしろく、もしくは感動的になっていきます。他人から見れば「ただの変人」にしか見えないようなことでも、本人にとってはいたって真面目、本気の本気・・・という場合、それはとても見ごたえのある「回(お話)」になります。

今までの例を書けば、街中で見つけたマネキン人形に恋をして、その人形を倉庫の中の何百という人形の中から見つけ出し、同居する女の子の話(これはちょっとホラーがかってますね・汗)、フェリー・サンフラワーの先端になりたい女の子の夢を叶える話、大和川(奈良から大阪湾に流れ着くそこそこ大きな川です)を船で通勤したい人の話などは今思い出しても笑えますし、阪神の元助っ人外国人・ラインバック氏にもう一度会いたいと願う男性の話は、その意外な展開に号泣必死の回(お話)になりました。

 

 とにかく、マニアック・独特な趣味趣向を持つ人というのは、あまりそばにいると被害をこうむることもありますが、基本的にはおもしろい存在なのです。

 で、前置きが長くなりましたが、この『舟を編む』、2012本屋大賞を受賞した話題作です。私は、単に大賞を受賞したというより、あの『ジェノサイド』を抑えて(ジェノサイドは2位)大賞を受賞したということに興味を持っておりました。以前ここでも紹介させていただきましたが、『ジェノサイド』もとってもおもしろかったのです。私はてっきりこれが1位だと思っていたのですが、ふたを開けてみれば『舟を編む』が1位だということで、「いつかは読まなければ」と思っておりました。

 内容のほうは、簡単に書けば、辞書の編纂に情熱をかける人々のお話です。で、ここで先ほどの「探偵!ナイトスクープ」のお話に戻るわけですが、この「舟を編む」というお話の中にも、いわゆる「マニアック」な方々がたくさん登場するのです。周りからは変人扱いされるのですが、本人はいたって真面目。その方々が情熱を傾けて辞書を編纂していくというお話なのですが、これがなかなか惹きつけられます。私自身、たぶん一般の方々より「言葉」というものをかなり意識して生活をしておりますので(仕事柄、ね)、その内容的にもかなりとってきやすかったというところもあったと思いますが、そうでなくてもやっぱりこういうマニアックな方々の大真面目な情熱は、周りの者にはとても興味深いものだと思います。

 あまりネタバレになってはいけませんので内容についてはこれ以上書きませんが、悪者は登場しませんし、熱意は報われるしで、非常にさわやかな読後感を感じることができました。

 えっ、先ほどあげた、2位『ジェノサイド』とどちらがおもしろかったかですって?う~~ん、難しい問題です。この二作、同じ土俵で競わせること自体にかなり無理があるように思います。ただ、「本屋大賞」という賞の性質的には、やっぱりこちら『舟を編む』かな~。でも、本の優劣ということではないように思いました。どちらもおもしろいです。

  でもね、辞書・辞典を作るのに、これほどの歳月とこれほどの労力がいるとは、まったくもって知りませんでした。これからはもっと誠意をもって辞書を引かせていただきます。でも、どんなことでも、仕事を成し遂げる原動力は「情熱」なんだなあと痛感いたしました。よい仲間に恵まれ、何か一つのことに情熱を傾けることができる幸せ・・・。この本を読んでいて『大渡海』(この物語に出てくる辞書の名前です)編纂にかかわったみなさんが、少々うらやましく感じました。

  私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 

2012年7月30日 (月)

映画の話・524 「 FLOWERS フラワーズ 」

2012073017410000
 2010年の日本映画です。

 資生堂のTVCMから派生・発展した映画であるということで、さすがに出演されている女優さん方はみなさんおきれいでした。・・・・・・でも、正直、それだけかな

 昭和初期、高度経済成長期、そして現代と、映像的にもかなり工夫されていて、そのあたりは楽しく見られました。「四季折々の風景や時代ごとの街並みなど日本の美しさを伝える壮大な世界に酔いしれる」と、この映画の作品紹介でもうたわれているように、女優さん方も含めたその美しさは一見の価値ありだとは思いますが、「映画」ということになるといかがなものでしょう

 行ってみれば6人の女優さんの、ちょっと長めの「プロモーション・ビデオ」と言うのが、一番正しいように思います。

 ☆は2つ、にしようかと思いましたが、女優さん方を見るという点では価値アリですので、+1つ、計3つということで。

 写真は、うちの家で咲いた、この夏最初のひまわりです

 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)。

2012年7月27日 (金)

映画の話・523 「 セブン 」

33_3263031 1995年のアメリカ映画です。

 以前から「すごい映画だ」と聞いていた本作、私はなかなか触手が伸びなかったんですよね~。それはなぜか。よい評判とともに、「後味がとっても悪い」と聞いていたから。私、基本的に後味のよい映画・観終わって「明日もまた、がんばるぞ~」と思えるような映画がすきなんですよね。ですから、いままで観る気になりませんでした。・・・でもね、やっぱり「映画好き」を名乗るためには観ておかなくてはならない一作だろうと思い、今回「意を決して(笑)」観てみました

 で、感想・・・。確かに、すごい作品でした。まず何よりも、無駄がない。お話の展開や役者さん方の演技もそうですが、その他細部にわたるまで、まったくもって製作者側の神経が行き届いている感じがしました
 特に私が評価したいのは、その天気=雨です。全編ほとんどの部分で、天気は雨でしたよね。芥川龍之介の「羅生門」もそうでしたが、この「雨」の持つ重苦しい雰囲気・じめっとした、じとっとした雰囲気は、この作品に多大な影響を与えていると思います
 そしてラストは、実は「晴れ」・・・ハッピーエンドを予感させますが、そこから急転直下のエンディング・・・お見事でした
 あと、ブラピ夫妻の住む(地下鉄の下の)家の「閉塞感」などなど、本当に「無駄のなさ」「細部へのこだわり」には感心しました。

 上に書かせていただいたようなことは、やはり監督・脚本の勝利ということになるんでしょうが、でもね、やっぱり俳優さん方の演技も素晴らしかったですよ。ブラピ・モーガンのコンビも絶妙でしたし、グウィネス・バルトロウもかわいかったですしね

 とにかく、いろんな意味で「絶妙」な映画でした。そうそう、「後味」ですが、ずいぶんハードルを上げていたためか、予想していたほどは悪くありませんでしたよ。もちろん、「すっきり爽快!」ではありませんが。

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です)

映画の話・522 「 さそり 」

20090716012fl00012viewrsz150x12008年の日本映画です。でも監督さんは香港の方ですけど。

 前半はカルト映画、後半はアクション映画といった感じでしたね。全編B級色がぷんぷんですが、そういうのが好みの方にはけっこう楽しめるんじゃないでしょうか。私は「そういう方面」のマニアではありませんが、それなりに楽しめました

 お話はけっこう、というかかなり突拍子もありません。でもね、そのあたりにいちいちこだわっていくと、こういう感じの映画は観られませんよね。「アクション」と「お色気」と「全体的な雰囲気」を楽しむ映画だといえると思います

 水野美紀さん、園子温監督作品「恋の罪」で新境地を見せておりましたが、そこに至る過程の姿をこの映画で見ることができたように思います。今までの水野さん→この映画→「恋の罪」といった感じでしょうか。さてその先にはどんな水野さんが待っていることでしょう?(でも、本作ではとくにアクションに水野さんらしさを見せていて、御本人としても楽しそうでしたよ。それと、ちょっと「エロ」っぽいことを書いて恐縮なのですが、水野さんの太股、これは魅力的でした。「彼女の魅力は太股にあり」と、一人で納得してしまいました。)

 最後に流れた「うらみ節」、誰が歌っているのかと調べましたら、中村中さんのようですね(ちがってたらごめんなさい)。これもなかなか一聴の価値アリ!だと思いました。

 とにかく、最初に書きましたようにカルト色の濃い作品ですので、万人にお勧めするわけにはいきませんが、ちょっと興味を持たれましたら観てみてもいいんじゃないかな~ぐらいの感じで、ご紹介させていただきます。 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

2012年7月22日 (日)

映画の話・521 「 ICHI 」

20080714011fl00011viewrsz150x1 2008年の日本映画です。

 私は綾瀬はるかちゃんが見たかっただけですので、内容についてはまったく期待していませんでした。ですから、多少どういう内容でもそれほど「文句」もなかったのですが、客観的に見ると正直「それほどでもなかったかな~」という気がしています

 全体的には、やっぱり内容が薄かったかな。まず、「瞽女(ごぜ)」そして「はなれ瞽女」の悲しさが表現しきれていなかったように思いますし、一つひとつのエピソードに突っ込みどころを感じて、リアリティーのなさが目に付いてしまいました

 まあ、私は綾瀬はるかちゃんが観たかっただけですし、その目的どおり、いつもとは違った「ダークなイメージ」のはるかちゃんが観られて、それなりには満足しております。殺陣も(素人くさくはありましたが)それなりにかっこよかったですし。冒頭のせりふ「何切るかわかんないよ。見えないんだから。」はとってもかっこいいせりふですので、もっと多用してほしかったなあ

 正直、作品としては☆2つとしたいところですが、先述のように個人的には満足しておりますので、☆3つとさせていただきます。

 追伸:出演されている方々、綾瀬さん・大沢さんはもちろん、竹内力さんあたりも持ち味を発揮されておりましたが、窪塚洋介さんの「寅次」はいかがなものでしょう?私にはちょっと違和感があったのですが。まあ、親分の息子って役どころですから、あんなものなのでしょうかねえ。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2012年7月20日 (金)

『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午・著)読みました

2012071617010000 本作品、以前から話題になってましたよね。私も読んでみたいなあと思っておりました。で、今回ようやく機会を得ました

 

 読み始めてまずびっくり。非常に風情のあるタイトルに、私は勝手に日本情緒にあふれる作品だと勘違いしていたのですが、物語は冒頭から「情交」のシーンから始まりました。なにせ物語の一番最初の言葉が「射精」ですからね。ただ、最後まで読むと、このようなある種衝撃的な書き出しをしてあるのは、意図があってのことだというのがよ~~く分かります(この「意図」を知りたい方は連絡ください)。

 

 途中、いろいろな話が交錯して、最後にどのように収束していくのだろうと非常に興味深かったですが、最後、こうきましたか~。もちろんここでは書きませんが、二重・三重のどんでん返し、確かにお見事でした

 ただ、お話自体がハッピーなものではありませんし、最後の登場人物についての種明かしも私としては心地よいものではありませんでしたので、読み終わっての爽快感はあまりありませんでした。同じような手法の作品なら、伊坂幸太郎さんのいくつかの作品の方がよかったな~と思ってしまいました

 ということで、おもしろかったのは間違いないのですが、私としてはそれだけだったかな。

 私の評価:☆☆☆+☆(3.5くらいかな?5つが満点です)

2012年7月19日 (木)

”DANG DANG” by 松任谷由実




YouTube: 松任谷由実- DANG DANG

 
 

 思い出に残る、あまり知られていない歌シリーズ、第14弾でございます。今回はユーミン・松任谷由実さんの13枚目のオリジナルアルバム「Pearl pierce」の7曲目に収録されております「DANG DANG」をご紹介させていただきます

 私、大学1回生の時に寮に入っておりまして、同じ学年(1回生のみの寮でした)39名で暮らしておりました。で、入学したころはみんなそれなりに規則正しい生活をしていたのですが、そのうち日が経つにつれ、いわゆる大学生らしい自堕落な生活となっていきました。ほとんどのものが夜遅くまで起きていて、朝が起きられない・・・

 

 そんな中でただ一人、私と同室(一つのドアの中に二部屋あって、そのうちの一部屋に2人で住んでおりました。ちなみにひとつのドアの中には4人です。)のIくんだけは、本当に規則正しい生活をしておりました。朝は4時過ぎに起きて寮の周りを走ったり散歩に行ったり、そして朝食の前になるとみんなを起こしたりと、本当にみんなの生活に貢献してくれておりました。ちなみにこのIくん、以前このブログで紹介させていただいた、あのIくんです。

 

 で、このIくん、朝みんなを起こすとき、はじめは優しく声をかけてくれていたのですが、そのうちさすがのIくんも面倒くさくなったのでしょう。ある時から音楽を大音量でかけて皆を起こすという方法に切り替えたのです。そこでかかっていた曲が、今回ご紹介させていただくユーミンの“DANG DANG”なのです。いつしか北山の町はずれにある寮に、朝になると“Dan DanDan dan da danと・・・”というフレーズが大音量で響き渡り、寮のみんなが「わかった~起きたから小さくしてくれ~。Iくん、かんべんしてくれ~。」と言いながら眠い目をこすって、食堂に集まり始める・・・。」というのが、うちの寮の朝の風物となりました

 

 合わせて「真珠のピアス」を聴いてもそういう気になります。Iくんは“DANG DANG”でみんなが起きないと、続けて「真珠のピアス」を流しておりました。この二曲、続いて収録されていたのではないということを、最近知りました。

DANG DANG”も“真珠のピアス”も、とっても切ない恋愛の機微をうたっている名曲なのですが、あの時寮に住んでいた私たちにとっては、その内容とは関係なく、「朝起きるための歌」というふうに印象付けられています。私は今でもこの曲、特に”ダンダンとダンダンダダンと・・・”という部分を聴くと、「あ、起きなきゃ」という気持ちになります

 

 

2012年7月18日 (水)

映画の話・520 「 ブーリン家の姉妹 」

20080714013fl00013viewrsz150x1 2008年のイギリス・アメリカ合作映画です。

 こういうヨーロッパの歴史ものって、私、あんまり得意じゃないんですよね。まず何よりも、その知識がないってところにその理由があるように思うのですが。この作品も正直あまり意欲を持って観始めたわけではないのですが、観ているうちにどんどん引き込まれましたよ

 引き込まれていった理由は、まずアン・ブーリンのしたたかさ。それをナタリー・ポートマンがさすがの演技で演じておられました。それに、ヘンリー8世のむちゃくちゃさ(これも苦笑)。実際、あの当時はこういう感じだったのでしょうね。「家」を隆盛させ少しでも親族を栄えさせるためにさまざまな策略がめぐらされ、さまざまな人がそれらに翻弄される・・・、あー、えげつない。興味をもって観せていただきましたが、私自身はこういう話に巻き込まれるのはごめんです。実際、巻き込まれたくなかったメアリー(スカーレット・ヨハンソン)が最初に巻き込まれていくのは、とっても皮肉でしたが

 ここでのお話が後の大英帝国の繁栄に大きな影響を与えていく(エリザベス1世の関連で)というのも、なんとも「事実は小説より奇なり」を地で行っているように思います。いろいろな意味で、とっても興味深く観せていただきました

 追伸:この映画を観ているとき、当時浪人中でありました世界史選択の長男がその場にやってきて、ひとしきり世界史談義で盛り上がりました。親子の会話を与えてくれたこの映画に、ちょっと感謝です(笑)。

2012年7月16日 (月)

映画の話・519 「ヘルタースケルター 」

2012071514490000
 2012年の日本映画です。っていいますか、昨日公開され、現在絶賛公開中です。以下、ネタばれはありませんので、安心して読んでくださいね

 今話題の本作品、公開2日めの昨日、お昼上映で観てきました。お客さんはけっこう入ってましたね~。ここのところの様々な話題作りがひとまず成功といったところでしょうか。特に、女性客が全体の8割というのには驚きました

 私は、お話の方はともかく、真偽のほどはわかりませんが(正直「偽=話題作り」の感じですがの感じですが)、演技にのめり込みすぎて実生活でも精神のバランスを崩したという沢尻エリカさんの演技が観たくて、映画館まで足を運びました(こういう話では「スカーレットレター」のイ・ウンジュさんとかぶりますね)。実際にその演技の方・・・。う~~ん、正直どうでしょうねえ・・・。刺激的な演技ではありましたが、うまいかどうかと聞かれると、疑問符がついてしまいます
 本作品での沢尻さんの演技、いろんなメディアで「体当たり」と紹介されております。演技に関して素人の私が偉そうに言えた義理ではないのですが、こういう「派手な」演技って、けっこう誰でもできるんじゃないかと思うのです。実際には背中で心の中を表現するとか、ちょっとした表情な変化で心の機微を表すなどというような「地味な」演技の方が絶対に難しい・・・。そういう意味では、沢尻さんにおいてはたとえば「手紙」あたりで見せた演技の方が「うまかった・素晴らしかった・観るべきところがあった」と言えるのではないかとも思いました。

 
 お話については、監督さんの言いたいこと・伝えたいことはわかるような気がします。実際それなりには楽しむことができました。・・・でもね、正直、うまくないですよね。いいところまで行ったと思ったら、話(場面)が切り替わる。そしてその場面に乗っていこうとしたらまた切り替わる・・・。はぐらかされてはぐらかされて、たとえそれが意図的であったとしても、観ているこちら側としては消化不良で終わった感が否めません

 沢尻さんのヌードであるとか(すっぽんぽんです)、AVまがいの激しい情事のシーンであるとか、確かにそれも見どころの一つではあるかもしれませんが、お話全体から言えば(暴言かもしれませんが)無くてもいいシーンでした。いえ、もちろん私も男ですから、沢尻さんの冒頭のシーンは「おおっ」と思いましたけどね。作品全体のテーマはなかなか興味深いものでしたから、もっとうまく「料理」してあげれば、絶対いいものができたのにと、かなり残念な気がしました。やっぱり興業成績をあげなければいけないからですかね?話題作りと興行収入を上げることばかりに躍起になっておられる製作者側の姿が見え隠れしていました。まあ正直私もその「話題作り」に乗せられたうちの一人ですが(苦笑)。
 もともと食材はいいのに、刺激物ばかりで「こてこて」に味付けされて、元の味が分からなくなった料理を食べさせられたような感じでした。

 

 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

 

 追伸:同じようなテーマの映画なら、韓国のキム・ギドク監督の作品に「絶対の愛(原題・TIME)http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2010/09/post-db0a.html」というのがあります。これは素晴らしいです。まだごらんになられていない方は、よろしければどうぞ。

 

 

 冒頭の写真は、昨日観に行った映画館に飾られてあった、劇中で沢尻さんが着用した衣装だそうです。めっちゃちっちゃかった~

 

2012年7月12日 (木)

映画の話・518 「 自虐の詩 」

20070706003fl00003viewrsz150x1
 2007年の日本映画です。

 はじめは、「虚を突いた」と言いますか、ギャグ漫画的に”どぎつい”笑い、”どぎつい”キャラクター(例・パンチパーマの阿部ちゃん)のオンパレードでしたので、「あまり好きなタイプの映画じゃ、ないな~」と思って観ていたのですが、中盤あたりからシリアスな部分が「おふざけ」的な部分を凌駕するようになって、「なかなか面白いやん♪」と感じるようになってきました
 そして最後は落ち着くところに落ち着いて、「ほっと一息♪」といったところでしょうか。

 先ほども書きましたようにどの方もキャラがとっても濃いので、その中に埋もれてしまいそうですが、やっぱり中谷美紀さん、いいですわ~。うまいし、かわいい。この方はさまざまな種類の映画に出演され、さまざまな役をこなされていますが、「等身大のかわいらしさ」で言えば、この映画が一番!かもしれません。

 中谷さんの役も地味ですし、映画自体も地味ですが、なかなか含蓄のある、いい映画でした。ええ、私の好きなタイプの映画です♪

 そうそう、追伸ですが、遠藤憲一さん、よかったです。この映画をきっちり「シメて」おられました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

映画の話・517 「 めぐり逢い 」

33_4712581
 1957年のアメリカ映画です。

 ・・・でも元々は監督自身が撮った1939年作品のリメイクらしいです(1939年作品は未見)。

 本作、非常にシンプルな恋愛映画だなあという印象を受けました。無駄な人物や出来事を折り込まず、お話の展開に必要な部分だけで構成されているような・・・。恋愛映画に必要な要素(エキス?)は十分に取り込み、それでいて無駄なく展開させていく、まさに後の恋愛映画のお手本といったところでしょうか。何作もリメイク・オマージュ作品が作られているのも納得です

 私自身は、お互いの元々の相手があっさりと身を引くあたり、違和感がないでもありませんでしたが、全体としてはまあ「古きよき時代の恋愛映画」として、世間での評価も「なるほどなあ」と感じました。「衝撃を受けた」「熱烈に感動した」というほどではありませんでしたけれど・・・

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2012年7月11日 (水)

久々に、名言!(垂木勉さんのことば)

 Img_0085 先週の土曜日(2012.7.7)の夜、NTV系の「心揺さぶれ!先輩rock you」を観ました。ゲストはナレーターの垂木勉さんと「ちびまる子ちゃん」でおなじみのTARAKOさん。お二人のお話、なかなかうんちくがありました 

 特に垂木勉さん、そのルックスからして「ただ者ではない」という雰囲気を醸し出しておられるわけですが、お話を聞いているとどんどんこの方の「人柄」にのめり込んでしまいました。特に琴線に響いたのは次のお話・・・。

自分はかつて周囲に評価されだして仕事がうまくいきだすと、自分の思い通り行くのが当たり前という感覚になっていったとのこと。そしてそのような状況の中でうまくいかないことがあると、必ず「他人のせい」にしていた・・・。そうこうしているうちにまた仕事の量が減り、いろんなことがうまくいかなくなってきた。そこであるとき「はっ」と気が付いた。うまくいかない原因は自分にもあるのだと。それからは自分の「ダメなところ」を謙虚に受け止め、それを克服するように努力を続けた。それ以降、またいろんなことがうまくいきだした・・・。

う~ん、なかなか深いですねえ。人間誰でもうまくいかないことがあると、その原因を「他人のせい」にしたくなります。その方が楽ですし、その方がしんどくありませんから。自分の悪いところを見つめるって、結構エネルギーが要りますしね。でも、そうやって本当の(自分の中の)原因から逃げていると、結局いつまでたっても人間的に成長せず、同じことの繰り返しになるんでしょうねえ。まだまだ人間的に甘いところがある私にも、ちょっと頭が痛いお話でした

 

 それから合わせて、「水になれ」というお話もされていましたねえ。これ、かつてブルース・リーも同じことを言ってましたけどね(でも、リーの場合は特に勝負という側面が強いようですが)。一つの形を持っているものは実は弱い。形あるものは必ず壊れますから。ですから、ひとつの形に拘るのではなく、どんな形にも「はまる」ことができるように、「水」のように生きることが大切だとおっしゃっていました。

 

 私も実は、いつも集団の中での自分の立ち位置というものを考えております。この集団の中で自分の果たすべき役割は何か?・・・というようなことをです。ただ、そうはいってもまだまだ未完成な私、やっぱりその時の気持ちによって、わがままが出たりするんですよね。この言葉も、強く肝に銘じなくてはいけません。

 

 この番組、夜遅くにやってるということもありまして、私、いつも楽しみにしているというわけではないのです。観るときはいつも「たまたま」です。でも今回、こういうお話を聞くことができて、とってもありがたかったです。これは偶然ではなく、神様かなにか大きな力が私に「最近、天狗になってるんとちゃう?」と警告を発し、この番組を見せたのかもしれません。はい、気をつけます

 

2012年7月10日 (火)

『3月のライオン』(羽海野チカ・著)読んでます

Img_0209  以前、「はちみつとクローバー」でとっても楽しませていただいた羽海野チカさんの、現在連載中のマンガ「3月のライオン」、最新刊(2012.7月現在)の7巻までではありますが、読みました

 

 将棋を中心に据えたマンガって、珍しいですよね。それも少女マンガで。正直初めは「おもしろいのかな?」と思いながら読み始めましたが、なんのなんの、とっても面白かったです。「将棋を中心に据えた」とは書きましたが、実際はやはり「将棋をつかって」いろんな人の心の機微を描いております。その証拠(?)に第5巻あたりからは、将棋よりも「ひなちゃん」のいじめ事件が中心になっております(いじめ事件は7巻で解決しました。本当によかったです)。

  「はちみつとクローバー」の時も思ったのですが、この方(羽海野さん)は本当に、特に思春期の心の機微を描くのがうまいです。繊細であるがゆえに傷つき、そしてその傷を他人とのかかわりの中で癒していく・・・、そんな物語です。単行本(白泉社刊)の裏表紙に「様々な人間が、何かを取り戻していく 優しい物語です。」との言葉がありますが、本当にそういう感じですね。ただ、まだ途中ですので、零くんが今後どのように成長していくか、楽しみです。

 

 余談ですが、川本家の三姉妹、三人とも本当に魅力的です。あかりさんは包み込むような優しさが魅力的ですし、ひなちゃんはその一途さがとっても素敵、そしてももちゃんはもう何をしていても可愛いです。そのほかにも、二階堂君や山形出身の島田プロなど、魅力的な人物ばかりです。こうやってみると、「人間」の描き方がうまいんだな~、羽海野さんは

 もうひとつ余談ですが、ひなちゃんのいじめ事件に関連して、最近ニュースで取り上げられている滋賀県大津市の中学校で起こったいじめ事件、もうたまりませんね。加害者は当然許せませんが、学校や教育委員会、そして警察に至るまでのこの事なかれ主義、本当に許せません。たしかこの6巻だったか7巻だったかの、新しいクラス担任の先生の「いじめに証拠なんかないんだ・・・」みたいなセリフ、本当にそうだと思います。大人の本気さが悲劇を防ぐということを、特にまわりに大人は肝に銘じてもらいたいと思います。もしうちの子たちがこういう被害にあったら、私は絶対に許しません。犯罪に走ってでも、すべての加害者に仕返しをしてまわりたいとおもいます・・・って、ちょっと興奮してしまいました

 

2012年7月 9日 (月)

”こだわり手打ちうどん 山 ”に行ってきました

Img_0198 奈良は吉野の山奥(というほど山奥ではありませんが)に「ラーメン河」というおいしいラーメン屋さんがあります(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2010/11/post-6573.html)。で、今回紹介させていただくのは、「河」ではなく「山」。同じようなシンプルな名前があったものです

 場所は香川県・庵治のまさに山の中です。前回まで紹介させていただきました”セカチュー”ロケ地めぐりのあと、せっかく香川に来たのだからどこかでさぬきうどんが食べたいと思い、ロケ地からほど近い「山」に行くことにしました。

Img_0199
 でもね、ガイドブックを見てもなかなか場所が分からないのですよ。ところが道を走っていると、たとえば「3つ先の信号右折」などという手書きの看板が、いたるところにありました。こうなったらこの看板だけが頼りです

 交差点交差点にその場所に応じた手書きの看板が登場し、それを頼りに走っていくと、山道に入りました。ただ、なかなかお店の姿が見えない。まだ直進してもいいのかなあと思っていたところにこの看板が(2枚目の写真)。安心して直進しましたよ

Img_0192
 そして今少し走ると、ようやく到着しました。広い駐車場にち
ょっとした手作りの公園。そこからの景色はなかなかのものでしたよ。私が到着したのは開店時間の10分ほど前でしたので、少し待ってようやく店内に入りました。お店の中はこんな感じ(左4枚目の写真)。この奥に、注文するための小部屋があります。香川のお店らしく、おでんが置かれてありました(香川のうどん屋さんにはたいがいの店におでんがあります。作ってもらってる間に、自分で取って食べます)。私はおでんは取りませImg_0193んでした
が、少し待つとうどんその他が到着(最初の写真です)。ようやく”さぬきうどん”にありつけました。さぬきうどんらしい、強いコシで出しもおいしかったです。ここまで来た甲斐がありました

 あと、このおImg_0196店でよかったことは、行列を作るほどお客さんが来ていなかったこと。私、いらち(標準語でいいますと”せっかち”です)ですので、行列に並ぶのはあまり好きではないのです。開店直後だったこともその理由にはあげられると思いますが、やはり立地の問題かな。交通の便の悪い山の上ですので、電車で来られている観光客の方はなかなか来られませんよね~。でも、私がいった後も、車のお客さんはたくさん来られてましたけどね。でもね、本当においしかったです。こっそり、私の贔屓のお店にしよ~っと

2012年7月 8日 (日)

映画の話・516 「 Always 続・三丁目の夕日 」

20071012001fl00001viewrsz150x1_2 2007年の日本映画です。

 前作同様、今作も「どうだ~、懐かしいだろ~」というオーラは満開でしたね~(笑)。でも、前作以上にお話の方にはのめり込むことができましたよ。特に、なんといっても淳之介(須賀くん)も交えての、茶川(吉岡君)とヒロミ(小雪さん)の恋のゆくへ・・・。どうなるんだろうと、切ない気持ちを抱えながら観てしまいました

 でも、上記のエピソードも含めて、ほんのり、温かくなるお話がたくさん。まさに「夕焼け」のように、心が温かくなりました。特に、最後の「24色色鉛筆」には泣かされたな~(涙)。考えてみれば、一昔前の「松竹新喜劇」「吉本新喜劇」にも通じる、笑って泣ける人情喜劇といった感じもします。だいたい結論はわかってるんですけど、それでも「笑って」「泣いて」そして「ほんわか」したくて、やっぱり観てしまうんですよね~。

 製作者側の「こうすれば、泣けるだろ~」「どうだ、懐かしいだろ~」「こうすれば、みんなが観に来るだろ~」という、あざとい部分は前作同様今回もとっても感じられてちょっとイヤなんですけど、そんなところを差し引いても、残念ながら、けっこう感動してしまいました。

 「・・・64」、観も気になります。それこそ製作者の策略にはまってしまいますけど

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)


 追伸1:役者のみなさん、本当に好演だと思いますが、特に堤さん、こんなにコメディアン的な要素があったんですね~。時折見せる「髪芸」には笑いました。

 追伸2:前作のレビューにも書かせていただきましたが、吉岡くん、やっぱりコントの時のウッチャンに見えて仕方がありませんでした(笑)。

”セカチュー”ロケ地めぐり(2回め)・おまけ

Img_0183 最初の写真を観て「あれ、松山千春」と思ったあなた。いや、無理もありません。私も思いました。そのお話を・・・。

 前回書かせていただきました”セカチュー”ロケ地めぐり(2回め)でのこぼれ話です。ロケ地をいろいろとまわってきまして、その中心地である「雨平写真館」の建物にやってきたら、何かイベントが行われている様子。建物に近づくにつれ、どこかで聴いたような歌声が聴こえてまいりました。それがまたうまいのですよ~。「こ、これはもしや・・・松山千春」と思い建物の中をのぞきましたら、最初の写真の方が歌っておられました。「うわっほんまに松山千春や」と思いましたら・・・。

 実は違いました。正解を言いますと、香川で活躍しておられます「高松千春さん」とおっしゃるモノマネの方らしいです。昔から有名人の方には、その方だけをマネされるそっくりさんっていらっしゃいますよね。美空ひばりさんとか森進一さんとか・・・。

 その日、そこではモギ結婚式のイベントが行われていたようで、その一環として歌われていたようです。結婚式も、そして歌手も「そっくりさん」といったところでしょうか。

 でもね、ちょっと焦りました。だって歌声も含めてよく似ておられたんですもの。モノマネの方とわかって、自分の中でちょっと恥ずかしくなったichi-papaでした

2012年7月 7日 (土)

映画の話・515 「 結婚しようよ 」

20071227002fl00002viewrsz150x1 2007年の日本映画です。

 全編、家族愛にあふれた作品であり、拓郎(吉田拓郎さん)それからひと昔前の「フォークのの時代」に対する愛に溢れた作品です。私もその世代(よりは少し年下になりますが)ですので、とても心地よく観せていただくことができました

 登場する家族(三宅裕司さんの家族です)は、ある意味理想的な家族でありますし、奥さん・娘さんもよくできすぎて「現実にはこんな家族、ないだろ~」とも思ってしまいますが、それでも「家族一緒の夕食」にこだわるお父さんの気持ちは、とってもよく理解できました

 それから、いつの間にか娘が成長して、自分から離れていく、そのことに対する辛さ・せつなさもよくわかります。さすがは三宅さん、その芸達者ぶりで本当にその思いがよく伝わってきました。

 あと、次女を演じたAYAKOさん(ですか?)、本業は歌手ということですが、うまかったですね。でも、歌のシーンは本当にうまかった。でも最後まで私はMISONOさんだと思っておりました。失礼しました

 とにかく、どこにでもありそうな(といいながら、こんな家庭、なかなかないですけど・汗)家庭を描きながら、観終わってほんのり・ほんわか、そしてちょっと切ない気持ちにさせてくれる、いい映画でした。60、70年代のフォーク世代でない方にも、お勧めです。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

映画版”セカチュー”ロケ地めぐり。2回めですが。

Img_0172 で、栗林公園のあとは、映画版”セカチュー”のロケ地をまわってきました。今回で2回目ですけど。前回は2009年の10月だったのですね~(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2009/10/eiga.html)。でも、ほとんど変わってなかったです。しずかな漁村といった感じで、前回も思いましたが、よくこんなところ、見つけたな~といった感じがしました。

 この映画のロケ地である「庵治」は、高松から割と近いんですよね。車で30分くらいでしょうかImg_0177。国道11号線を走ってると、ちゃんと看板が出ています。もともとは漁村であり、全国的にも知られた「石の町」です。イサム・ノグチとも関係が深いです。映画の公開からずいぶん経った今でも、ロケ地めぐり用の看板が、いろんなところに立っております

 
最初に行ったのは、サクとアキが座っていた堤防です(最初の写真)。ここ、こんな風に遠目で見ると素敵ですが、近くに行Img_0180くとフナムシがいっぱいです。正直、座るのは根性いります

 それから、Img_0181階段の上のブランコです(写真2枚目)。小豆島・戸形でも思いましたが、海の見えるところにあるブランコは、絵になりますねえ。それから次はサクとアキが期せずして泊まることになった夢島です(写真3枚目)。泳いですぐに渡れそうなぐらい近くに見えます。私はカナヅ
チですけどね

 それから、ロケ地めぐりの中心地となっている「雨平写真館」です。以前は記念館的な役割をImg_0184果たしていましたが、現在は喫茶店になっていました。横に記念館はありましたけれど。

Img_0190

 それからこの後、前回のロケ地めぐりの時には行けなかった場所へ。サクがウォークマンを買った「谷商店」と、いろんな場面で使われていた「道」(?)です。

Img_0188_2
 あと、少し離れたところにある桜八幡宮を廻って写真Img_0189
をとりました。前回同様、車を停めるスペースがないので、停めてすぐに写真を撮って、すぐに走り去りました

 で、ロケ地めぐりは終了、この後せっかく香川に来たんだからと、うどんを食べに行きました。その話もまた今度、させてくださいね。それでは今回はこのへんで

2012年7月 5日 (木)

『 あっこと僕らが生きた夏 』(有村千裕・著)読みました

2012070411520000 2007年夏、第89回を迎えた夏の甲子園大会。佐賀北高校が「がばい旋風」を巻き起こしたあの大会と言われて、私も記憶が少しよみがえりました。その大会でベスト8にまで進んだ大分県の楊志館高校野球部のマネージャーでありました大﨑耀子(おおさきあきこ)さんとそのまわりの方々の物語です。もちろん実話です。

 実は私、この本を原作としたドラマを、半年ほど前に観たんですよね。NHKで何週かに渡って放送されておりました。で、その時からじつは興味を持っていたのです。

 内容は、ごくごく簡単に書きますと、ガンにかかってしまった女子マネージャーが、自らの野球への愛情と周囲の励ましとによって病気と闘いますが、結局は志半ばで亡くなってしまう。それでもその魂は周囲の人々の心の中で生き続けるというお話です。こう書いてしまうとあまりにもあっさりしすぎていますし、いわゆるお涙ちょうだいものとしてよくありがちだなあと感じられる方もいらっしゃるかと思います。確かにそういえばそうなのですが、やっぱりこれが実話だというところがすごいです。読んでいると、本当に「あっこちゃん」の思いの強さに圧倒されます

 こんな風に書くとご批判をいただくかもしれませんが、私みたいにそろそろ人生の週末を身近に感じ始めたものが読むと、「あっこちゃんは本当に幸せな人生を送ったんだなあ」と感じました。もちろん、あっこちゃんに出会った方々も。いえ、「若くして病気にかかったのに、なにが幸せか」とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、ちょっとお話しを聞いてくださいね。

 人間、いつかは死にますよね。で、その人生の最期の時に「結局、自分の人生はなんだったのかなあ・・・」と思いながら、何の充実感も得られずに亡くなっていかれる方って、けっこう多いのではないかと思うのです(もちろん私もそうならないように、日々頑張っているのですが)。そういうことから考えると、非常に短い日々ではありましたが、「確かに生きた」という日々を送ることができたあっこちゃんは、そういう意味で「幸せな人生」だったのではないかと思うのです。もちろんそれでも、もっと生きたかったでしょうが・・・。

 それから、亡くなってからも他の人の心の中で「永遠に生きていく」・・・などとよく言いますよね。あっこちゃんは早くに亡くなってしまったけれど、その後もいろんな人々の心の中で「永遠に」生きていると言えると思うのです。関わった野球部員・クラスメートなどなどの心の中で今でも(本当に平成24年の現在でも)その人を励まし続けているということを考えれば、まさに「生きている」と言えるでしょう。

 そういう意味では、あっこちゃん自身、そしてあっこちゃんに関わった人々は本当に幸せだなあと思います。いえ、辛い思いもたくさんたくさんされたのはよくわかっています。けれど、その苦しさを乗り越えて、まさに「永遠」を手に入れたといえると思います。

 私がこの本を読んだのは、「特に若い人が、自分の死を目前にして、どのような思いを持つものなのか」を知りたかったからです。あっこちゃんの最期の言葉、これはここでは書きませんが、いろんなことを洗い流して、そういう気もちになれるものなのですねえ。

 お話だけ書けば、「ありきたり」かもしれません。けれど、こんな風にまっすぐに生ききった女の子がいたということは、まぎれもない「事実」です。こんな風に「生きたかったのに生きることができなかった」少女がいるのなら、現在生きることができている私は、もっともっときちんと生きなければならないと、思いを新たにしました。もっとしっかりしないと、ね

 今回は、「私の評価」は遠慮させていただきます。あっこちゃんの生き方は、もちろん満点です。

”八日目の蝉”ロケ地めぐり・5(最終回)

Img_0114  中山から土渕海峡(世界で一番短い海峡だそうです)を渡り、まずはエンジェルロードへ(最初の写真です)。ここ、映画では取り上げられていませんでしたっけでもドラマ版では壇れいさんと岸谷五郎さんがデートするシーンで使われておりましたよね。私、もともとここに来るつもりは全くなかったのですが、そばを通りかかって、道がつながっていたら儲けもの・・・ぐらいのつもりでやってきたのです。そしたら・・・つながっておりました。でもね、調べてみると、結構長い間つながっているようでした・・・

 

 次は土庄町(前島)をぐるっと回って、戸形小学校跡・戸形崎にやってきました。ここは映画で取り上げられる以前から、小豆島で一番の私のお気に入りスポットImg_0120
です。私が住んでいたころは小学校も存続していたのですが、いつの間にか廃校になっておりました。でも、その割にはきれいでしたけれど。

 

このブランコのところ(最後の写真)で、希和子と薫がじゃれあうシーン、本当にどうということもないシーンなのですが、切なくて涙が出てきます。日常の中の、どうということもないことが実は幸せなことだった・・・というのを感じさせてくれます

この後、土庄港に向かい、「八日目の蝉」ロケ地めぐりは終了とあいなりましImg_0118
た。いや~、楽しかったです。人間の心理には「同一化」というのがあるようです。高校の時、保健の授業で習いました。ロケ地めぐりなんてものは、その「同一化」の最たるものではないかと思ったりします。ロケ地をまわって、その登場人物に自分を重ねる・・・。でもね、それが楽しいのですよ。映画の追体験といいますか、より一層映画が身近に感じられて、本当にやめられません。また島に来ることがあったら、今度は寒霞渓の「鷹取展望台」行ってみたいと思います。でも、余談ですが、島に来たのはもう20年ぶりぐらいになるのですが、全体の印象はほとんど変わっておりませんでした。ロケ地でなくても、やっぱりいつまでたっても美しいところでした。

 

 ちなみに私はこの後高松に渡り、翌日は「春の雪」と「世界の中心で愛を叫ぶ(2回目)」のロケ地をめぐることになります。そのお話はまた今度

 

 

2012年7月 4日 (水)

「日本人なら知っておきたい日本文学」(蛇蔵・海野凪子・著)読みました

2012052816510000  いや~、久々におもしろい本を見つけました。幻冬舎から出ている『日本人なら知っておきたい日本文学』という本です。マンガなんですけどね、おもしろいのですよ、これが。文学史上に残る有名人について、その人柄などがよくわかるエピソードが描かれているのですが、これが本当によくわかる。イラストもエピソードも、本当によくできている。私、たぶん一般の方々よりはこのあたりのことについて造詣が深いと自負しているのですが、それでも今回新たに分かった(理解した)ことがたくさんありました

 

 この本で取り上げられている人は・・・・・・清少納言・紫式部・藤原道長・安倍晴明・源頼光・菅原孝標女・鴨長明・兼好・ヤマトタケル・・・・・・という方々なのですが、どの方もキャラが立っていて、本当にイキイキと読んでいる私にその存在を訴えかけてきます。清少納言も紫式部も、こんな人だったんだろうなあと思わされます。でも一番それらしくキャラが立っていたのは菅原孝標女(更級日記の著者)かなあ・・・。そのイラストが何ともそれらしいのですよ

  で、ちょっと余談になるかもしれませんが、この本で一番笑ったシーンも、この「菅原孝標女」の巻にありました。菅原道真がなぜ神として祀られるようになったか・・・というお話なのですが、道真が死んだあと災いが続いて起こり、他の貴族が「やべぇ、道真ぱねぇ(半端ねえ・の意)」「怖いからとりあえず、祀っとけ」「神って呼んでいいっすか?」というあたりのくだりは、本当によくできていて、頷きながらも大笑いしました

 

 この本、日本史や文学史に興味のない方が読んで面白いかどうかはわかりませんが、少しでも興味がおありの方は、おもしろいんじゃないでしょうか。私は図書館で見つけたのですが、そばに置いておきたくて自分でも買い、もう一冊買って下宿している長男にも送ってしまいました(ちなみに長男は文学部)。とにかく私は、この本を読んで、最近では一番笑いました

 

 あと、これも余談ですが、、この本に登場する人の中で一番お友達になりたいのは、やっぱり清少納言かな。こういうタイプの女性、(お友達として)好きです

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です。)

 
 

”八日目の蝉”ロケ地めぐり・4

 

Img_0099 それでは第4回、はじめさせていただきます。「創麺屋」から今度は島の中でも有数の観光名所である「寒霞渓」に向かいます。「八日目の蝉」関連でなくても、人気のある観光スポットです。秋の紅葉の頃になると、全国から年配の方々が来られています

 

 私は、希和子と薫が見た景色を観たくて、山の上まで登って行きました。初め、ロープウェイ駅そばの展望台に行きましたが、映画と少し様子が違うような・・・。まあ、景色はきれいだったのですけど。で、今度は少し場所を変えて、「四方指」の展望台に行ってみました(最初の写真参照)。ここは一般の観光客にはあまり知られていないところで、この日もあまり人はいませんでした。ここから見てみると、映画を撮った場所のような、違うような・・・。でもとにかく納得してその場を後にしました。・・・ただ後から、映画を撮った場所は、同じ寒霞渓でも「鷹Img_0103
取展望台」というところだとわかりました。私、3年も小豆島に住んでいながら、その展望台のことを知りませんでした。厳密な意味では寒霞渓でのロケ地には行けなくてそれは残念だったのですが、また次回来るときへの宿題として残しておきます。

  でも、何度も書きますが、景色はやっぱり素晴らしいです

それから次は山を土庄方向に下りていきまして、中山の千枚田(写真2枚め)、そして農村歌Img_0110舞伎舞台に行きました。逮捕のきっかけになった「虫送り」の場面、それから井上真央さんと小池栄子さんがここに来られているシーンがありましたよね。

 

ここは車をちょImg_0109っとした空き地に停めさせていただいて少し歩かなければいけませんが、少し歩くとこれまた「日本の原風景」ともいうべき景色が広がっておりました。

余談ですが、ここをもう少し行くと蛍がきれいに見えるスポットがあります。私、小豆島に住んでいたころ、3年間毎年見に行っておりました。本当にきれいなところ、そしてきれいな蛍の灯りでした

それでは今回も長くなってまいりましたので、このあたりで。お話はまだまだ続きます。

 

2012年7月 3日 (火)

映画の話・514 「 プライド 」

20081110012fl00012viewrsz150x1 2008年の日本映画です。

 一条ゆかりさんの漫画が原作ですか~。「デザイナー」とか「有閑倶楽部」とか、私も昔よく読みました(笑)
 まあ、お話の展開も俳優さん方の演技やせりふまわしも、確かに「それっぽい」ですね。普通のドラマとしてみたら「なんじゃ、こりゃ?」な部分も多々ありますが、漫画が原作という視点で観ると、「なるほど!」と違和感なく観ることができました


 この映画の見所のひとつは、主役お二人の歌。ステファニーさん、文句なく、歌、うまいですね~。演技のほうは正直「お上手」とは思えませんでしたが、それでもそのつたないせりふまわしがかえって「お嬢さんっぽさ」を醸し出しておりましたよ。それからなんといっても満島ひかりさん。演技は本当にもう「さすが」としか言いようがありません。あれほどまでに「イヤな」役を本当に上手に演じられる。満島ファンの私も観ていてこの「萌(役名です)」に腹が立ってきたほどですから(笑)。けれど、歌のほうもこれほどお上手だったとは!いえ、かつて歌手としてデビューされていたことは十分承知しておりますが、ここまでとは!ラスト近く・クライマックスの歌はともかく、はじめのほうのオペラシーンも本当にご本人が歌っていらっしゃるのでしょうか?それなら本当にすごいのですけど(いえ、もしここが吹き替えでも、ラストだけでも十分うまいと思いますが)。吹き替えかご本人か知っていらっしゃる方がおられましたら、また教えてくださいね

 とにかく、純粋に「映画」としてみれば満足できない部分も多々あるとは思いますが、「漫画を原作とした映画」と観れば、それはそれなりに楽しめるのではないでしょうか。そのあたり、本作を見られるにあたっての参考にされてはいかがでしょうか。最初にも書かせていただきましたが、私は、それなりには楽しめました

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です) 

 

”八日目の蝉”ロケ地めぐり・3

 

Img_0074その次は希和子が働いていた「創麺屋」です。正直、わかりにくかったですわ~。方向としては、寒霞渓に上る直前あたりにあるんですけどね。ナビに場所を登録して「このあたりかなあ」と思ってうろうろしておりましたら、近所の方が声をかけてくれて、それでようやくたどり着くことができました。道も細いですし、ここは曲者です。

 

 希和子と薫がよく乗っていた(「お引越ししよか」Img_0072_2
「いやや、うちここが好きやねん」の会話も、このブランコの上でしたよね)ブランコの横の空き地(たぶん私有地です。すみません。)に車を停め、歩きました。この「創麺屋」さん、素麺の製造をしておられるだけで、この場で食べさせることは
しておられない様子。昨今のブームから考えれば、食Img_0076
べられるようにすれば儲かるのになあと、ちょっと現実的なことも考えてしまいした。

 

 このお店(工場)の裏手に、映画の中で希和子と薫が素麺を食べていたベンチがあります。

 

 工場の前の道は、希和子が自転車で走っていましImg_0080
たよね。わかりにくいところではありますが、ロケ地めぐりには、この場所はやっぱりはずせません。

 

 それでは長くなりましたので、今回もこのあたりで・・・。次は寒霞渓に向かいます。

 

 

 

”八日目の蝉”ロケ地めぐり・2

Img_0044_2 福田港から車で約30分ほど走り、次は「岬の分教場」に向かいます。正式名称は「二十四の瞳映画村」。もちろんここは「八日目の蝉」のロケ地でもありますが、「田中裕子版・二十四の瞳」のロケ地でもあります。ですので、二つの映画の感動が合わさって胸に迫ってきますよ

 「八日目の蝉」の中では、永作博美さんが黒板に象の絵を描き、「これ、わかる人?」っていう質問に薫が手をあげて答えるんですよね。「はい、宮田薫さん」って・・・。住所も戸籍もないわけですから小学校には行けない、もうすぐ現在の生活が破たんしてしまう・・・そうImg_0046_2
いう予感の中でのあの「小学校」を思い描くシーン、何とも切なかったです


Img_0070
 教室の窓から眺める海も穏やかでとっても素敵で、その音や風だけでも、本当に癒されました。ちなみにこの近所、もう少し陸側に本物の「岬の分教場」が残されております。今回は時間の関係でそちらには立ち寄りませんでした。Img_0065

 映画村の中の喫茶店では、「八日目の蝉」の展覧会が催されていました。日本アカデミー賞の時のトロフィーや出演者のみなさんの衣装なども展示されていて、これもまた映画を鮮明に思い起こさせてくれましたよ。希和子と薫が福田港で離れ離れになる、あの時の衣装もしっかりありました

 それでは、今回はこの辺で。次はこのロケ地めぐり最大の難所、「そうめんや」です

 

2012年7月 2日 (月)

私の5つ星・その5

2012012916240000  それでは引き続きまして、「映画の話」で私が☆5つ=満点をつけさせていただいた作品を確認させていただきます。今回は「401~500」までの中からです。現在「映画の話」は513まで進んでおりますので、この総集編はとりあえずここまでということになります。本家のほうが600回に到達いたしましたら、また書かせていただきますね。ではでは・・・。

   ・ミザリー   ・春夏秋冬そして春   ・サマリア   ・ステキな金縛り   ・恋の罪   ・ダンサー・イン・ザ・ダーク   ・2001年宇宙の旅   ・シークレット・サンシャイン   ・ヱヴァンゲリヲン・破   ・泥の河   ・あの夏、いちばん静かな海   ・風が強く吹いている   ・俺たちに明日はない

  100作品中13作品に満点をつけておりました。ここで取り上げている作品、まずは韓国の鬼才キム・ギドク作品が二作上がっております(「春夏秋冬」と「サマリア」)。この監督の作品、私は大好きです。一番好きなのは「絶対の愛」ですが、この「春夏秋冬そして春」も映画史に残る名作だと思います。「2001年宇宙の旅」は正直わけが分かりませんでしたが、そのわからなさ加減がぶっ飛んでおりました。「ダンサー・・・」もすごい映画でしたね。あのラスト、いまだに胸が悪くなります(笑)。ラストといえば「俺たちに・・・」もすごいラストでしたが。「ミザリー」もすごかったですね。これぞ「ホラー」のお手本という感じで、怖かったです。やっぱり、一番怖いのは人間です

 ここに上がっている作品の中で、私の人生に一番影響を与えたのは「シークレット・サンシャイン」かな。詳しくは作品の感想を読んでいただければと思いますが、生きるための何かしらのヒントをもらえたように思います

 

 これまで5回、「私の5つ星」と題しまして今まで見た映画を振り返ってまいりましたが、おもしろいことに気が付きました。それは、どの回(100回単位で)も、大体10本くらいに満点をつけているということです。つまり、たくさんの作品を観て、いわゆる「いい映画」に出会えるのは100本中10本だということです。つまり10本に1本はいい映画に出会える。逆に言いますと10本中9本はまあそれなり、ということにもなりますか・・・。この確率が高いか低いかはわかりませんが、私はやっぱり結構高い、つまりいい映画に出会える確率はそれなりに高いと言っていいのではないかと思います。満点をつけてなくても、大体☆3つか4つですしね。

 とにかく、これからもいろいろと観ていって、ここでもいろいろと好き勝手に書かせていただこうと思いますので、またよろしくお願いいたします。それでは、また・・・

 

”八日目の蝉”ロケ地めぐり・1

Img_0011 先日、もう何十年かぶりに小豆島に行ってきました。私の趣味である「映画ロケ地めぐり」を兼ねて、ちょっと行ってみたかったのです。ロケ地めぐりではなくても小豆島はいいところですが、今回は私の大好きな映画「八日目の蝉」のロケ地をめぐるということもあって、テンションはかなりアップしてしまいました

 

 大阪から高速道路を使って姫路港へ、そして小豆島急行フェリーで小豆島へImg_0014_3この航路もウン十年前、何度も乗ったことがあるのですが、船自体はかなりきれいになっておりました。シートもオリーブ色で、いたるところにオリーブのイラストなんかがあって、これも「八日目の蝉」ヒットのImg_0017影響でしょうか

 


 そして100分ほど乗って、福田港に到着。いきなり、映画(そしてNHKドラマも、でしたよね)のクライマックスシーンのロケ地に到着です。「ちょっと・・・ちょっと待ってください。その子はまだ、ご飯を食べていないんです。・・・よろしくお願いします・・・。」って、警察に捕まった希和子が叫ぶシーン。自分の身を案ずるより、子ども(薫、本名恵理菜)のご飯のことを心配する、ある意味このお話を象徴的するようなあのシーンが思い出されて、この場所に立ったImg_0027だけで、私は胸がいっぱいになりました。フェリーに車を乗せるためのあの赤い囲みの付いた桟橋、印象的ですよね。そして陸側に目をやれば、最後にパンなどを買ったお店がありました。中に入ってみると、今日の店番はおば(あ)さんでしたけど(映画では、おじさん)

 

 あと、大人になった薫(井上真央さん)が船を下りてしばらく休んだ、待合室横のベンチとかもありました。待合室の中には映画・ドラマ両出演者のみなさんのサインが飾られておりましたよ。

  ちなみに、映Img_0022画では例の写真を撮った写真館がこの港のすぐそばにあったのですが、実際にはあれはありません。

 

 船を下りて小豆島に足を踏み入れた瞬間から、「八日目の蝉」の世界にどっぷ
りはまった私ではありますが、旅はまだ始まったばかり。続いては岬の分教場を目指して車を走らせました。長くなりましたので、続きはまた次回・・・。

 

 余談ですが、原作(本)では、福田港は登場しません。希和子が最初に小豆島に渡ってきたのは(岡山港からやってきましたので)土庄港のはずですし、中山Img_0023
の虫送りの写真が新聞に出て、それがきっかけで島にいられなくなって逃げようとして捕まったのは、住んでいた場所からほど近い草壁港のはずです。福田港は地理的にみると、かなりへんぴな、遠いところにあるのです。でも、ここをロケ地に選んだ理由はわかります。ほかの港は道路から船までの距離が近すぎるんですよね。捕まるのを覚悟してから、実際に捕まる、そしてあのセリフへという、いわゆる「タメ」を作るための「間」が、他の港では取れない、いわゆる「間がもたない」といったところだったんじゃないかと、勝手に解釈しております。その点、福田港はお店・待合室・駐車場・乗船口という配置が絶妙です

 

2012年7月 1日 (日)

”Tiger in my Love” by 鬼束ちひろ




YouTube: 【LIVE】鬼束ちひろ - Tiger in my Love

  思い出に残る、あまり知られていない歌シリーズ第13弾でございます。第12弾で取り上げました矢井田瞳さんと同じころ、同じように好きだったのがこの「鬼束ちひろ」さんであります。まあ、鬼束ちひろさんにつきましては、以前にもここでいろいろと書かせていただきましたので詳しい話は割愛させていただきます。

今ではもうすっかり変わってしまって、いろんな意味で手の届かないところへ行ってしまった感がありますが、「月光」が話題になった2000年夏から秋・冬、そしてそこから2003年ぐらいまでは、本当にいい曲を発表していましたよね。実際歌もうまかったですし

鬼束さんといえば先述の「月光」それから「流星群」なんかが有名ですが、私が一番好きな曲がこれ。3rdアルバム「Sugar High」に収録されております“Tiger in my love”であります。シンプルかつ力強い演奏をバックに、それ以上の力強さで鬼束さんが歌っております。この曲はシングルカットはされていないのですが、当時ケンウッドのTVCMで使われたことから世間に知られるところとなったのですねえ。そのTVCMの歌声も、本当に迫力がありました

 

 このほか、同じころにJR西日本のCM曲として出した「いい日旅立ち」なんかもよかったなあ。私はジャケットが欲しくて、CDを買いました。職場の机の上に飾ったりしてましたよ。

 最近は、本当に「どこか」に行ってしまって、実は悲しい限りなんですけど、なんとかまた「こちら」に戻ってきてくれないかなあ。才能ある方なだけに、本当に残念です

 
 

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »