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2011年12月

2011年12月31日 (土)

2011”映画の話”大賞

20113252 昨年も同じような企画をさせていただきました。昨年は「この一年間に観た中で・・・」というくくりでランキングを発表させていただきましたが、「観たもの」のなかでまだ記事を書いていない(ここでご紹介させていただいていない)ものもあり、そこに誤差を生まれ、なにかしらすっきりしないものも生じましたので、今年からは(来年もするつもりでおります・笑)「この一年間にここで紹介させていただいたものの中から・・・」というくくりでランキング発表させていただきます。そういうことですので、多少昨年の発表と重なる部分もありますが、ご容赦くださいね。それから世間の評価とは明らかに違うという評価もありますが、あくまで私一個人の感想に基づくものですので、そのあたりも笑ってご容赦ください。抗議など一切受け付けません(笑)。コメントはいただけると嬉しいですけどね

 では、いきなりですが、今年この「映画の話」で紹介させていただいた作品の中から、年間第一位、つまり映画の話大賞を発表させていただきます。大賞(第一位)は・・・(ドコドコドコ・・・ドラムロールの音です

 ” 八日目の蝉 ”ですhttp://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/04/post-50e3.htmlhttp://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/04/post-b925.html

 改めてレビューを読み返してみると、その思い入れの深さがわかりますね。二回に分けて書いてますし

 その他、最終候補(いわゆるノミネートでしょうか)に上がった作品を。これ、2位からランク付けしようかと思ったのですが、甲乙つけがたいですわ

 ・春夏秋冬そして春(「八日目の蝉」と、最後まで争いました。http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/08/post-c66b.html

 ・サマリア(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/09/post-da28.html

 ・ステキな金縛り(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/10/post-17bf.html

 ・ミザリー(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/08/post-20bb.html

 ・恋の罪(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/11/post-2f4b.html

 ・街の灯(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/01/post-de4c.html

 ・ラスト、コーション(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/01/post-b1e5.html

 ・阪急電車(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/04/post-3b91.html

 ・切腹(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/06/post-ca1d.html

 今年観た映画の本数は112本でした。忙しくて昨年よりちょっと本数は減りましたが、それでも様々な映画に十分に楽しませていただきました(映画館に足を運んだ回数は、ちょっと増えたんですけどね)。

 来年もまた時間がある限り映画を観たい(出来れば出たい!)と思っております。またここでも紹介させていただきますので、みなさまよろしくおつきあいください。今年も一年、ありがとうございました

 

 

2011年12月28日 (水)

映画の話・455 「 ゼロの焦点 」

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 2009年の日本映画です。

 

 中谷美紀さん、その狂気をはらんだ演技はいつもながら素晴らしかったです。そして木村多江さん、ご本人のイメージ通りの役を、本当に木村多江さんのイメージ通りに演じておられました。このお二人、本当に素晴らしかったです
 でも、このお二人と渡り合うには、広末涼子さんはちょっと辛かったかな。いえ、私、決して「アンチ広末」というわけではないのですよ。「鉄道員」では本当に泣かされましたし、「おくりびと」での演技も評価しております。でも、本作のこの役はちょっと荷が重かったかなという印象です。では他に誰が・・・と言われても、ちょっと思いつかないんですけどね(汗)
 でもまず、先述のお二人(中谷さんと木村さん)の演技を見るだけでも、この映画を観る価値あり!だと思います。

 お話の方は文句なし。さすが松本清張さんです。戦後の混乱期、さまざまな過去を持つ人々のさまざまな思いが入り混じる様子が、時代の持つ雰囲気のなかで描かれております。映画としても、原作の持つ「味」をそれなりによく描き出しているのではないかと思います。名作「砂の器」(私、この作品をひとつの到達点だと思っております)にも通じる空気感でした。
 
 松本清張生誕100年記念作品ということで、豪華キャストで撮られた本作品、さまざまな評価があるようですが、私は十分に楽しめました。131分間、その時代の空気感の中に漂うことができ、出演者のみなさんの熱演を堪能することができました。「砂の器」ほどではありませんが、最近珍しい、骨太な重厚な作品だったと思います。

 私の評価:☆☆☆☆(ちゃっと甘めです。5つが満点です。)

2011年12月24日 (土)

映画の話・454 「 模倣犯 」

Photo1_2 先日亡くなられた、森田芳光監督作品です。2002年の作品。このタイミングでこの映画を取り上げたのは、決していじわるや嫌がらせではないのです。私自身、森田監督作品の中には好きなものもありますし(「39」や「それから」は完成度が高いと思っています)。ただ、時折とんでもないものも撮られるんですよね~。その代表作が、この作品ではないでしょうか。こんなにも原作を台無しにするような、ひどい映画をわたしは他に知りません。それでは、感想の方を・・・。少々ネタばれありです

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 以前から、かなり評判が悪いということは知っていました。かなりハードルが低い(と言いますか、ほとんどハードルが無い)状態で観始めましたので、はじめのうちは結構楽しめたのですよ。でもね、中盤あたりからだんだん「ダメ」の度合いが増していって、ラスト近く、あの爆発とラストの「ピースの赤ちゃん」で結局はほかの多くの方々と同じ様な評価になってしまいました。本当にあの「爆発」・・・。同じ爆発するにしても(いえ、爆発すること自体がおかしいのですけど・怒)、あんな、昔ユニ鉛筆についていたおまけの「ドリフの首ちょんぱ(ご存知の方はほとんどいらっしゃらないでしょうが・汗)」のようなふざけた爆発の仕方は、本当に映画を舐めてるとしか思えませんでした。

 もうこれは原作とは全く別の物語ですが、そう思っても残念で仕方がありません。原作は本当に深い深い物語で、読み終わってからも数日はその余韻に心が揺さぶられていたほどです。被害者一人ひとりの、そしてその家族の、そしてこの事件を取り巻く人々の心の奥底までしっかりと描かれていて、「小説家って、やっぱりすごいな~」と感心させられたものです。最後の最後、あのおじいさんの言葉に感動させられたものです。あの言葉は本当に深かった(涙)。けれど、この映画には、「深み」というものが全くありませんでした。この映画、「模倣犯」を名乗らないでほしい(怒)

 津田寛治さん・藤井隆さん、そして山崎努さんは本当にいい演技を見せてくれていたのですが、その一生懸命な演技も、あの「首ちょんぱ爆発」で台無しにされてしまった感じです

 私の評価:はじめは3つ → 中盤2つ → 首ちょんぱ爆発で1つ =結局☆1つです。(5つが満点です。)

 追伸:ただ、最初にも書きましたように、森田監督は素晴らしい映画もたくさん撮られています。個人的に、森田監督に対する悪意はありません。森田監督のご冥福をお祈りいたします。

 

2011年12月23日 (金)

『 カムイ伝 (第一部) 』(白土三平・作)読みました

P1010095_2 私、思えば子どもの頃からこの作品の名前は知っておりました。その頃は正直、まったく興味はありませんでしたが

 ところが歳をとるにつれてどんどんと興味が増してきて、先日ついにオークションで買ってしまいました。第一部全巻セット(15巻)の「大人買い」です

 いや~、噂に聞いていました通り、内容は重い重い。映画化もされ世間で有名な「カムイ外伝」の方は、抜忍(忍者社会を抜けた)カムイを中心としたいわゆる冒険活劇でわかりやすいそうですが、こちらの「カムイ伝」の方は、大体が「カムイ」が主人公じゃ、ない。主人公はいわば、江戸の一時代、とある地域に生きる農民(百姓)とその下の階級に位置する被差別の人々。本来「カムイ伝」とは、この人々の、悲惨でありながらもたくましく生きる姿を描いた作品だと言えそうです。

 そして、一冊一冊が本当にじっくり書かれていて、セリフもとっても多いので、なかなか読み進みません(笑)。本当に読み応えがあります

 ただね~、読み終わっても「スカッ」とはしません。主人公たちがあれだけ苦労して、最後はこういう終わり方と、ちょっとびっくりしてしまいます。でも、かえってそれがリアリティーを生んでいるように思います。

 ・・・でも、今「読み終わっても」と書きましたが、実はまだこれで終わりではありません。あくまで読んだのは「第一部」の15巻だけであります。実はこの次に「第二部」全22巻(一部の単行本は、ラストの数ページが抜けているとの話もあります。謎です・笑)があります。そして「第三部」はいまだに執筆されていないそうです・・・。ちなみにこのほかに「カムイ 外伝」があります。

 先ほども書きましたようにこの作品、読んで「スカッとする」といった類のものではありません。けれど、この作品によって、わたしは初めて江戸時代の身分制度のひどさ、人々の(特に下層に生きる人々の)苦しさといったものを知ったように思います。いままで学校などで「士農工商・・・」などと学習してきましたが、それよりも何よりも、この作品によって「真の身分制度」がわかったような気がします。人の命のなんと軽いことか

 いわゆる「まんが」としての楽しさはないかもしれませんが、新しいことを発見させてくれる・新しいことを教えてくれるといった意味では、本当にすごいマンガだと言わざるを得ません。読んでいて「虐げられた人々の、それでも生きていこうとするたくましさ、人間の持つ奥深い力」を感じさせてもらえますし、なによりも作者・白土三平さんの気持ち・気魄に圧倒させられます。

 ・・・読み終わったときは、これ以上(第二部)はもういいかな・・・と思っていたのですが、しばらくたって、また「第二部」も買おうかな、という気になってきています。オークション、チェックしてしまいました

映画の話・453 「 グエムル 漢江の怪物 」

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 2006年の韓国映画です。

 グエムル、リアルでしたわ~。ふつうこういう「怪物」って、あまりしっかり映さないですよね。それだけに、こんな風にリアルに作られたものって、あまり見たことがありません。けれどこの「グエムル」、よく出来てましたわ~。あのルックス、それからヌメッとした感じ、ああおぞましい・・・。きっと「人間がどんなものに生理的に嫌悪感、ゾゾッとした感じを抱くか」を、しっかり研究して作られたんでしょうね。

 お話自体は、正直、普通かな。怪獣映画をボン・ジュノさんが撮るとこうなるのね~って感じでした。ちょっと実験的なにおいがしました。ぺ・ドゥナさん、そしてソン・ガンホさんはさすがでしたね~。出てこられると、画面が締まります。

 公開当時、関西ローカルのTV(ちちんぷいぷい)で”ねじねじのおじさん”が「10年に一本の名画」などとおっしゃっていましたが、正直そこまでではないでしょう。でも、もちろん悪くはないかな。日本で昔放送されていた「ウルトラQ」的なテイストもあって、なかなかおもしろかったです。評価は4つに近い☆3つってことで。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2011年12月19日 (月)

映画の話・452 「 息もできない 」

20100210010fl00010viewrsz150x1 2008年の韓国映画です。ちょっとネタばれありです

 う~~ん、この感じ・・・、なんと表現すればいいのでしょう・・・。観て数日経ちますが、いまだに自分の中でうまく消化しきれていません。ただただ、擦過傷のようなヒリヒリとした感覚だけが残っております

 ”暴力に頼るものは暴力によって滅びる”などとはよく聞かれる言葉で、このお話も結局それを中心的なテーマのひとつとして据えております。この言葉自体には、私も賛成です。ただ、それでも自分の中の倒錯した不器用な愛情がようやく整理され、幸せにようやく手が届きそうになった矢先の「あの結末」は、見ていてかなり辛かったです。観ているこちらも心の中にぽっかりと穴が開いたような気持ちになりました。みんながサンフン(ヤン・イクチュンさん)を中心にあつまって、けれどもサンフンだけがいない・・・

 主演・監督をつとめられたヤン・イクチュンさんは、この映画に自分という人間のすべてを注ぎ込んだということが伝わってきて、まさに「魂を込めた一作」といった感じがしました。・・・ただ、あまりにも「自分」を投影した作品ゆえ。次の作品もしっかり撮ることができるのだろうかと、おせっかいながら少々心配にもなりましたが(苦笑)。でも、ヤン・イクチュンさんにとっては、この作品を撮り終えることができて、「もう思い残すことはない」といった気持ちなのかもしれませんが・・・

 すべてにおいて、決して洗練された映画ではありません。けれどそれゆえにかえって主人公の思いが(女子高校生の思いも、ですが)胸に迫ってきます。「息もできない」・・・そう、まさに「息苦しい」気持ちが、観て数日経った今も、私の心を支配しています。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2011年12月14日 (水)

映画の話・451 「 ニセ札 」

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 2009年の日本映画です・・・って、キム兄監督

 第二次世界大戦後、まだそれほど時間がたっていない頃、貧しい山村の人々で起こった新千円札偽造事件・・・。実際にあった事件を元に、雰囲気たっぷりに物語は進んでいきます
 それだけに、おしかったな~・・・というのが、この映画に対する一言での私の感想です。時代背景・舞台・題材ともに雰囲気たっぷり。登場人物もそれぞれアクが強く、魅力たっぷり(特にインパルス・板倉さんの俗人ぶりは、なかなか魅力的でした)。これ、実力のある監督さんが(同じ俳優さんで)撮ったら、なかなか面白い映画になるんじゃないかと思います。それだけに、ある意味残念!

 でもね、監督のキム兄をけなしているのではないのです。むしろその逆。ところどころに才能を感じさせる場面があったのですが、全体として先述の魅力的なものを生かしきれていないと感じました。やはり、経験がない故かな~。きっと、もっともっと撮っていけば、味のある作品が撮れるようになるんじゃないかなあと、その可能性を感じましたよ

 本作品、この作品だけで評価すれば☆2・5くらいかなあとも思うのですが、キム兄監督に対する今後の期待も込めて、☆3つとさせていただきます。でも実際、不十分なところはいろいろありますが、それなりに面白い作品でしたよ。青木崇高さんの演技は特に素晴らしかったです

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年12月12日 (月)

テレビ朝日系ドラマ「 火車 」観ました

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 先月、11月5日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「 火車 」、ようやく今日観ました。私、原作はいまだに読んだことがありません。ただ、その評判は以前から聞いております。ものすごい衝撃を受けた「模倣犯」と同じ宮部みゆきさんの、それも代表作との評判ですのでいつかは読まなければとはおもっているのですけどね

 そのドラマ化であります。優れた物語も映像化すると「とんでもないことになる」という例が多いので、期待半分不安半分で観ましたが、結論から言いますと、なかなかおもしろかったです。いえ、先ほども書きましたが、私、原作は未読ですので本当のところはなんとも言えませんが、でも、純粋にドラマとして観ても、なかなかおもしろかったです。よく出来ておりました(ちなみに原作既読のうちの奥さんも、よく出来ていたといっておりました)。はじめにたくさんの謎=布石を打っておいて、後半にそれを回収していく・・・。それぞれの謎がつながっていくのは快感ですね~。優れた作品は、この過程に無理がないんですよね

 上川隆也さんや寺脇康文さんはさすがの演技でしたが、わたしがこのドラマの中で感心したのはガレッジセールのゴリさん。芸人さんはやっぱり芸達者ですね~。そうそう、佐々木希さんが、まったくセリフのない役で出ておられたのは、ちょっと笑ってしまいました

 このドラマもかなりおもしろかったですが、少し疑問のある点もありました。このあたりも原作の方ではしっかり描写されてるんでしょうねえ。本当に近々読んでみたい

 とにかく、TVの2時間ドラマではありましたが、なかなか重厚ないい作品でした。一応、評価の方を。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

 写真は、「火車」の英語バージョンの表紙です。 

2011年12月11日 (日)

映画の話・450 「 ロルナの祈り 」

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 2008年のベルギー・フランス・イタリア合作映画です。

 それなりに評価の高いこの映画、正直私には響きませんでした。その理由はこの映画の核になっている出来事、「麻薬中毒」「国籍取得のための偽装結婚」などなどが、リアルに感じられなかったからでしょう。ヨーロッパでは日常的に起こる犯罪なのでしょうが、私の身の回りではほとんど(まったく)ありません。いえ、本当は身の回りでも起こっているのでしょうが、私はそれに気づいていません。ですから、この映画に登場する方々の心情に、なかなか「共感」するということができませんでした。ですから「琴線」に響かなかったのでしょう

 共感できなかった私は、ある意味「幸せ」な日々を送っていると言えるのかも知れません。それでももちろん、私が住んでいる日本にも、色々な犯罪・問題はあるのですけれど、ね。国や地域が違えば、悩みもそれぞれなんだなあといまさらながらに考えさせられました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年12月 7日 (水)

映画の話・449 「 東京物語 」

39604viewrsz90x1 1953年の日本映画です。

 笠智衆さんが、「老い」を受け入れ達観した姿を見せてくれています。その姿はひとつの理想の姿ではありますが、あまりにも完璧すぎてかえって侘しさすら感じさせます。それは「老い」に対する侘しさでもあり、「人生」に対する侘しさでもあります。

 どちらかといえば悪役(というのは厳し過ぎますが)である周囲の人々の中で、原節子さんだけが善の象徴のような存在として描かれています。ただ小津監督はその原節子さんにさえ「私、ずるいんです」と語らせます(それもカメラ目線で・・・)。他人から見れば「善」で満たされているような人でも、本人にはいろいろと自己嫌悪するところがあるということでしょうか。う~ん、真理です

 日本映画史に残る本作、語り尽くされるほど語られておりますので、今さら私がとやかく言うことはありません。ただ老年期を迎えての達観・悟りというものを、押し付けがましくなく声高に叫ぶことなく、その怒りも含めて淡々と見せてくださったという感じがしました。そういう意味では、日本の伝統的な美意識である「わび」「さび」、もっと古くは「幽玄」「有心体」といったものを感じさせてくれる映画でもありました

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

 

 

 

2011年12月 6日 (火)

映画の話・448 「 eiko 」

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 2003年の日本映画です。

 ダメダメな女性の典型のような「eiko」(麻生久美子さん)が、一人の老人=沢田研二さん(っていうほど老人でもないんですけどね・汗)と出会って成長していくというお話です。あ、そうそう、阿部サダヲさんとの出会いも重要だったかな。

 特にこれといった展開もないのですけれど、それでも「日常の中の幸せ」というものを感じさせてくれます。私、もともと「ダメダメな人」が出てくる映画って大好きですし

 まあ、大作ではありませんが、後味は悪くありません。エンドロールで都会の夕焼けが映し出されますが、まさにその夕焼けを観ながら「明日も元気を出して生きていこう」という気分にはさせてもらえます。

 麻生久美子さんが、この映画の中でもいい味出してますね。質素な自然体の演技で、この映画をより魅力的にしているように思います

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年12月 5日 (月)

追加の2枚(弘川寺2011秋)



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 昨日アップできなかった写真を、アップさせていただきます。

まずはこの2枚。東山魁夷先生の絵みたいでしょう。え、自画自賛しすぎですか

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2011年12月 4日 (日)

秋の弘川寺に行ってきました(2011.12.3)

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 昨日(12・3)は朝から、隣の町・河南町にあります弘川寺に行ってきました。もちろん紅葉を観るためです

 弘川寺といえば歌人・西行法師の終焉の地としても有名で、また桜の名所としても有名ですよね。私も毎年桜の頃には必ず訪れているのですが、実は秋にここを訪れるのは初めてなのです。でもね~、桜もいいけど紅葉もいいとの噂を聞きつけ、時間もありましたのでちょっと寄ってみることにしました。

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 土曜日の朝9時前ということもあって、お寺の方以外は誰もいませんでした。本当に静かで、鳥の声だけが響いて、とってもいい感じでしたよP1010105

 紅葉の方も、いい感じでしたね~。今年、いろいろなところに紅葉を観に行きましたが、その中でようやく「紅葉、観た~」という気になりました

 本堂を越えて裏山に入っていき、桜の周遊道に入って行きましたが、P1010112_2そちらの方も枯れた味わいで、本当にいい感じ。桜の頃ももちろんいいのですが、この場所の本当の「よさ」=「味わい」は秋にこそあるのではないかと思うほどでした。西行がここに庵を結び、最期の地とした気持ちがわかるような気がしました。本当に「幽玄」の世界がそこにはありました。

 京都や奈良にも負けない、見事な紅葉の名所だと思いますが、ここは静かだから余計にいいのでしょうね。名所としてもっと有名になってほしいような、ほしくないよP1010126
うな。でも、知る人ぞ知る・・・といった今の感じがちょうどいいのでしょう

 もっともっといい写真をいっぱい撮ったんですけどね~。少ししかアップ出来ないのが残念です。また別の機会に、もしくは他日の記事の時にぼちぼちと、またアップしていきたいと思います。

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