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2011年11月

2011年11月29日 (火)

映画の話・447 「 ブリキの太鼓 」

33_3263471 1979年の西ドイツ(西っていうのがすごいですよね)・フランス合作映画です。

 非常に難解。主人公のオスカル少年自体がそうですが、グロテスクな現象・出来事のオンパレード

 公開当時かなり話題になり、1980年の米アカデミー・外国語映画賞も受賞している名画ではありますが、正直私にはよくわかりませんでした。1927年から1945年当時のポーランドとドイツ、それを含めたヨーロッパ各国の関係などが理解できていれば、また違った感想を持ったんでしょうねぇ

 ヨーロッパ方面、そしてその時代の歴史に疎い私としては、非常に雰囲気のある映画であることは認めますが、特に感慨も持ちませんでした。高評価の本作に対して私の無知のせいで申し訳ないのですが、☆3つとさせていただきます。個人的には☆2つくらいの感じなんですけどね、ちょっと遠慮しました・・・

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年11月22日 (火)

映画の話・446 「 クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 」

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 2010年の日本映画です。

 

 オトナ帝国」「あっぱれ!戦国」以来の名作との評判が聞こえていましたので、おのずと期待度が上がった状態で観てしまいました。感想は・・・まあ・・・まあまあ・・・かな。やっぱり先にあげた二作はちょっと別物でしたね。素晴らし過ぎます。それらと比べたらちょっとぐらい出来がよくても、逆に低評価になってしまいますよね

 でも、普通に評価したら、それなりにはよかったんじゃないかと思います。クレしん映画の普遍的なテーマである「家族愛」もしっかり感じさせてくれましたし(大人になったひまちゃん、素敵でしたよね~)友だち間の友情にも感動させられました。ちょっとだけネタばれになってしまいますが、いつもは地味なボーちゃんが大活躍したのには心が躍りましたよ

 タイムスリップして未来の自分に出会うって、けっこう残酷ですよね。将来の自分の姿は見たいけれど、あまりにも悪い方に変わってしまってがっかりするってことは、やっぱりあると思いますから。そのあたりの辛口な面も表現されていたのは、なかなかよかったかなって思います。でも、大人になったしんちゃんが本質的に今と変わっていなかったことには、なにかしらホッとしました

 花嫁軍団とかいって、女性芸人の方々に声優をさせていたのはまったくいただけませんが、お話自体はそれなりに楽しめました。最初にあげた二作と比較することは酷ですが、でもそれなりの佳作ではあったと思います。そうそう、随所に映画「ブレードランナー」を思い出させる描写(近未来が舞台ですから)があったのは、個人的に楽しめました。あの、飛行船のような乗り物、とかね(「強力わかもと」でしたっけ・笑)。

 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年11月19日 (土)

映画の話・445 「 東南角部屋二階の女 」

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 2008年の日本映画です。

 

 西島秀俊さん主演。なにも起こりません。私、こういうテイストの作品は結構好きなのですが、この作品はあまり響きませんでした。こういう作品は、頭で理解するというよりは「いかに感じるか」だと思うのですが、私は取り立ててなにも感じませんでした。・・・ですから、あまり書くこともない・・・

 観終わって「気分が悪い」「腹が立つ」ということもありませんので、時間の無駄だったとは思いませんが、まあ、正直、観なくてもよかったかな~、といったところです。ファンの方々、出演者・関係者の皆様、すみません。

 私の評価:☆☆(5つが満点です。)

一週間たって・・・”ざわざわ”の正体

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 しつこく、同窓会ネタです。それから今日は、非常に個人的な内容です。「私小説」のような・・・。

 先日、まだ”ざわざわ”している・・・との記事を書きましたが、ようやくその正体がわかってきました。

 今回は、高校を卒業して以来初、約30年ぶりの同窓会でありました。けれど顔を合わすと30年間の歳月は吹き飛び、あっと言う間に”あのころ”に戻ることができました。・・・と、それはいいのですが、結局戻ったその世界は、30年前の人間関係をベースにした、むしろそのままの世界でありました・・・。

 結局、そのことが私の”ざわざわ”の原因であったようです。私はそれなりに楽しい高校生活を送り、それなりに友達もいて、その場に出席することができ、それなりに楽しい時を過ごしました。ただ、それは高校の時以上でも以下でもなく・・・。

 少々抽象的で、なかなか分かりにくいかもしれません。そして(仕事などの用事などではなく)ここに出席できなかった人に比べれば、やはり幸せな高校生活を送ることができたと考えるべきでしょう。でも、高校時代の「切なさ」や「痛さ」は確実にあって、30年経ってそのこと(自分の不器用さ、など)を目の当たりにして、再び切ない気持ちになったってところでしょうか。あの頃、もっとこんなふうにしていればよかったなあ・・・、といくら考えたところで、今さらどうしようもない・・・。私の”ざわざわ”はそういう切なさであったのかもしれません。

 写真は、南海電鉄なんば駅です。

 

2011年11月17日 (木)

同窓会に出席して・・・

2011111316470000 先週の土曜日(11/12)、約30年ぶりの高校の学年全体同窓会(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/11/post-516f.html)に出席してから、なにかしら心の中が”ざわざわ”しています。いえ、前回も書きましたように、楽しかったのですよ。その時は、行ってよかったなあと、本当に思いました。ただその後数日経ちますが、余韻も含めて、なにかしら”ざわざわ”しているのです。

 この”ざわざわ”は何なのでしょう?

 たとえば、会の数日前から出席予定者名簿を見て「この人に会いたい!」と思っていた人が数人いて、実際にその数人とはしっかりとお話しをすることができました。願いがかなってそれはよかったのですが、冷静に考えてみると、逆に「私と会うことを楽しみにしていてくれた人って、いたのかなあ」などと考えると、ちょっと寂しくなったりして・・・。

 いえ、でも、「みんなに私に会いたいと思ってほしい!」というわけでは決してないのですけどね。でも元来「自分が!自分が!」というタイプであったことは否定しません。けれどここ数年は「脇役」の大切さを痛感し、そういう人に自分がなることの大切さもわかってきたように感じていたのですけどね。

 もしかしたら高校時代にタイムスリップし、精神的にも「若かった=わがままだった」頃に少し戻ってしまったのかもしれません。

 でもね、出来れば「私に会えてよかった」と思ってくれている人がいてくれたら、やっぱりうれしいなあというのが本音です。・・・まだまだ、「我執」は捨てきれず、まだまだ大人になりきれません(笑)。

 それから、同じ会に出席していた、これも10数年ぶりに会った友人の言葉も胸を突きました。

 「みんなあまり変わってないなあ。みんな楽しそうやなあ」と私。それに対して「ここに来ている人は、な。ここに来られへんかった人の中には、容姿や現在置かれている立場もろもろのいろんな理由でここに来たくなかった・来られなかった人がたくさんいるはずやで。それを考えると、なんかしみじみしてしまうわ。」とその友人。

 う~ん、確かにそうやろなあ・・・。正直私は高校時代よりも「かっこよく」なっている自信がありましたし(失礼!)、現在の同年代の人々と比べても「若々しい」、そしてその後の人生もそれなりに送れている自信がありましたから、高校時代あまりなかった人気を取り返そうと(笑)出席したわけですが、その逆の人もいるはずです。なにかしら人生の機微を少し感じてしまいました。

 あと、私は、老年を目前にして新しい人間関係が生まれればまた楽しいなあという思いもあったのですが、それも「う~~ん」といった感じです。

 30年経ちましたが、結局のところは「高校時代の人間関係」がベースにあって、そしてこの会が行われるのですよね。ですから、楽しかったのは確かに楽しかったのですけど、「高校時代はこういう扱いだったなあ」ということを再確認したようなところもありました。

 まあでもね、やっぱり中断していた人間関係がまた進みだしたということもありましたし、楽しいことはたくさんあったので、やっぱり行ってよかったのですが、次回もまた参加するかと訊かれたら・・・う~~ん、やっぱり即答はできません。

2011年11月15日 (火)

映画の話・444 「 恋の罪 」

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 2011年の日本映画です・・・現在公開中ですね

 ものすごい衝撃。物語の中盤あたりから、いえ、物語のはじめ、猟奇殺人による遺体が映し出されたあたりから、すでに胃の奥の方がず~~んと重くなってしまいました。(ちなみにこの映画を観た後、昼食を食べたのですが、あの死体のシーンが思い出されて、食事が進みませんでした・汗。)

 実際にあった「東電OL殺人事件」をモデルにしたといわれる、猟奇殺人事件被害者の無残な遺体が発見されるところから、お話は始まります(いえ、正確に書きますと、水野美紀さんのヌードから始まるのですが・・・)。そういう始まり方ですと、ふつうは「犯人は誰だ?なぜこんな殺し方を?」というところに焦点が当てられ、おはなしが進んでいくと思われがちなのですが、実はそうではありません。観れば観るほど、前述のことはお話の中心からずれていきます。もちろん、さいごにはその謎も解決されますが

 この作品、「観る人を選ぶだろうなあ・共感できない人にはまったく共感できないだろうなあ」と思いながら、それでも「結構共感する人は多いんじゃないかなあ」と思ったりもます。この映画は心に「満たされないもの」を抱える人には痛いぐらいの共感を得るだろうと思うのですが、そういう人は案外多いんじゃないかと思うからです。

 本当にこの映画、「満たされないもの」を抱える人には、本当にグイグイと心の中に入ってきます。痛いぐらいに。心のひだの、自分でも隠しておきたいようなところにグイグイ入ってきて、これでもかといわんばかりにその「心の隙間」を白日のもとに晒していきます。特に「性」に関することはあまり表にさらけ出したくないのが普通の心情ですよね。生きる上では大切なことですから、考えてみれば隠す方がおかしいのかもしれませんが、しかしそれでもやはり「秘め事」。普通はあまり声高には語ったりしません。それでもこの映画は特にそのあたりのことについて、「これでもか!」と言わんばかりに踏み込んできます。もう、痛いぐらいでした

 性に関することであれ、それ以外のことであれ、誰でにでも(と言ってしまいますが)、こういう「満たされない思い」はあると思います。それをどこで折り合いをつけるか・・・。そういうことを描いているように、私には思えました。解放されるのは良いことのように、途中までは思えましたけれど・・・、最後は怖かったです

 出演者のみなさま、本当に熱演でした。特に女性の方々・・・水野美紀さんも体当たりの演技でしたが、それよりも冨樫真さん、すごかったです。それにあの「おばあさん」大方斐紗子さん、背筋が凍りました。それに、主演と言える神楽坂恵さん、貞淑な妻とそのあとの変貌ぶり、まさにこの方あっての映画とすら言えるほどの熱演でありました。ラスト前の犯人が捕まったあとのやり取りの場面、私もそうでしたが、映画館の中の空気が張り詰めておりました。息ができないほどの緊張感でありました。

 わたしにとっては「愛のむき出し」で大きな衝撃を与えてくださった園子温監督。今回もそれなりに期待して観に行きましたが、期待をおおきく上回る衝撃。本当に素晴らしかったです。わたしが今まで観た映画の中でも、いちばんの衝撃作だったかもしれません。後味はかなり悪いですが、それでも☆5つ、満点です。

 追伸:ここからは観られた方に向けて、少しだけ・・・。「言葉なんか、おぼえるんじゃなかった・・・(「帰途」by田村隆一氏)。」私たちも時折「言葉」をおぼえたくなってしまいますが、結局はほどほどのところでやめておいたほうがよさそうですね。「いずみ(神楽坂恵)」さんのようになってしまうのは怖ろしいですから・・・

 私の評価:☆☆☆☆☆(5つが満点、つまり満点です。)

 追記:その後、この映画の評判を調べてみたら、本当に賛否両論あるようです。大好きという人がいれば、大嫌いという人もいて、ここまでの賛否両論は聞いたことがないというぐらい。けれど違う視点で考えれば、そのあたり、まさしく園子温監督らしい。まさにしてやったりではないかと思います。

 実際の事件の被害者を愚弄しているとの意見もあることは承知しております。この映画によりまして誰かが傷つくということがあるのなら、私もそのことについては悲しく思います。ただ、この映画はこの映画として、実際の事件とは切り離して鑑賞したいと思います。遺族の方々にはそうもいかないのかもしれませんが。

2011年11月14日 (月)

映画の話・番外編・・・「恋の罪」観てきました

2011111412270000 今日はお仕事はお休み。特にすることもなかったので、先日から気になっていた、映画「恋の罪」を観てきました。あの「愛のむき出し」の園子温監督作品です。

 園作品ですのでいやがうえにも期待が高まるのですが、その期待にたがわない、いえ、もしくはそれ以上の「すごい」作品でした。世間では水野美紀さんの体当たりの演技(つまりヌードです)が話題になっておりますが、映画を観るとそんなことはどこかに行ってしまいます。エロチックなシーン、グロテスクなシーンは(いつもの園作品らしく)ふんだんにあるのですが、それらはすべて「人間」を表現するために必要だと思わされます

 詳しい感想はまた「映画の話」で書かせていただきますが、もしかしたら今まで私が見た映画の中で一番の「衝撃作品」かもしれません。黒澤監督の「どですかでん」とどちらが衝撃的かなあ・・・。 

2011年11月 4日 (金)

映画の話・443 「 ノン子36歳(家事手伝い) 」

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 2008年の日本映画です。

 特にこれと言った出来事もなく、劇的な展開が待っているわけでもない本作品、それがそれなりに見どころのある作品にしあがったのは、やっぱり坂井真紀さんの力量のおかげだと思います。「36歳」という年齢の微妙さ・危うさをよく表現されてましたね
 
 36歳・・・若くもなく、さりとて年寄りでもなく、未来が揚々と開けているわけでもなく、さりとて「終わってる」わけでもない・・・。そのような年齢の持つ微妙さを、セリフだけではなく、一つひとつのしぐさで、そして(顔以外も含めた)その表情で坂井真紀さんはよく表現されておりました。そしてその「体当たり」の演技。まさに「おみごと!」としか言いようがありません。その役者根性に拍手です。本作品、主人公が彼女以外の人だったら、とんでもない駄作になったかもしれないとすら思ってしまいます。

 途中、映画「卒業」へのオマージュか?と思うシーンもありましたが、人生それほど甘くはありません。やっぱりそう簡単にはいきません。でも、ふとしたことをきっかけにして、前向きに生きていこうとする「ノン子」には共感を覚えました

 本作品、いろんなダメダメな人が出てきます。でもね、私、こういうダメダメな人が出てくる映画って、好きなんですよね。なにかしら励まされるような気がする。少なくとも、完全無欠のご立派な人が出てきて説教くさい事を言うほうが信じられないかな・・・。そういう意味で、私、けっこう楽しませていただきました。先ほどから書いておりますとおり、坂井真紀さんの魅力があふれる映画でした。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年11月 3日 (木)

本田美奈子さんは永遠に私たちのこころに・・・




YouTube: 本田美奈子 つばさ 高画質 Wings Minako Honda

 本日2011.11.3、急性骨髄性白血病のために亡くなられた本田美奈子さんの7回忌のイベントが東京で行われ、早見優さんらゆかりの方々が多数出演されたそうです。もう7回忌か~

 私、正直に申しますと、デビューしたての頃は、本田美奈子さんのこと、あまり好きじゃなかったんですよね。当時の私はあまり「アイドル」というもの自体が好きではなく、美奈子さんはまさにその代表のような気がして・・・

 で、アイドルとして盛りを過ぎた後は、あまり知られていませんが演歌なんかも歌ったりして、その当時も私は「そんなことまでして芸能界に残りたいのか。嫌な奴だなあなんて否定的にみていたのです。ところがその後、TVなのであまり見なくなってどうしているのかと思っていたら、ミュージカルの方へ進んだとのこと・・・。で、しばらくぶりにその歌を聴いてみたら、これがとってもうまい。すばらしい。ここで私は美奈子さんの事を見直したのです。で、今までとは180度変わって、大好きになってしまったのでした。思えば演歌を歌ったりしたのも、結局「歌が好き」だったからなんでしょうね。で、その気持ちを持て余して、自分を表現する手段を模索しておられたんでしょうねえ。で、ミュージカルに進まれてからは、本当に応援しておりました。

 そんな中で聞く、美奈子さんの人間としての評判もなかなか上々で、いろんな意味で私は彼女のファンになって行きました。彼女は決して他人の悪口を言わなかったらしい・・・。それだけでも、彼女を尊敬するに値すると思います。

 ところが突然彼女を襲った病魔・・・。数々の名曲と感動を遺して、2005年、彼女はついにこの世を去られました。

 でもね、何年たっても私たちは彼女のことを忘れませんし、その歌声は色褪せません。今日久しぶりに聴いてみましたが、やっぱり素晴らしいです。そういう意味では、彼女は永遠に生き続けるんでしょうね。私もこれからも時々、彼女の歌を聴いて、彼女を偲びたいと思います。

 冒頭の動画は、彼女の歌の中で私が一番好きな「つばさ」です。終盤のロングトーンを聴くと、今でも心が震えます。

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