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2011年6月

2011年6月29日 (水)

映画の話・406「 タクシードライバー 」

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 1976年のアメリカ映画です。

 

 ニューヨークで暮らしながら、その「吹きだまりのような街」を吹き飛ばしてしまいたいと常々考えている。けれど、自分もその街の一員であり、この街でしか暮らせない・・・・・・。憂鬱・鬱憤・閉塞感。やり切れない思いを抱えて生きる主人公を、若き日のロバート・デ・ニーロが好演していました。あとは、時代の持つ空気感、「ベトナム帰還兵の思い」のようなものが私に「感覚」として察せられたならば、この映画の「意味」がより深く感じられたのではないかと思います。そのあたりは少し残念に思ったりします
 「人生を変えたい」「日常を変えたい」と思った主人公が肉体改造に励み、銃の訓練もし、挙げ句の果てには髪型をモヒカンにして事件を起こす。主人公にとっては「自暴自棄」自殺行為ですらあったように思うのですが、これが思いもよらない結果となる・・・。けれどそれでも結局人生は変わらない。皮肉でもあり、真理でもある・・・。ラストシーンについてはまだまだ自分なりに考えたいと思いますので、ここでは言及しないでおきますね

 うまく表現できないのがもどかしいのですが、霧にむせぶ街の姿、ぼんやりと浮かぶネオンライト、そこに流れるサックスの調べが、主人公のむなしさ・心のやり場のなさをよく伝えておりました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2011年6月28日 (火)

「 星守る犬 」(村上たかし・著)読みました

2011062710200000 先日、映画で観たこの作品(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/06/post-a92e.html)、今度は原作を読んでみました。原作は漫画ですので、あっという間に読めました

 映画の方、世間ではそれなりに評判がいいようですが、私には今一つだったんですよね。でもこの原作、なかなかおもしろかったですよ。映画とは違って、犬の”ハッピー”自身が語り手になってお話が進んでいくのがいい。ハッピー自身の目でその時々の想いが語られるので、感情移入がしやすかったです。最後は映画同様救いのない終わり方なので、そのあたりは心の中に釈然としないものも残るのですが、それでもそれなりの感動はありました。

 この本には、2作品収められていて、その2作品をミックスして映画は作られております。でも、やっぱり、映画よりはこの原作の方が良かったですわ~。わざわざ映画にする必要って、あったんですかね~

 私の評価:☆☆☆(3・5ってところですかね。5つが満点です。)
 

2011年6月27日 (月)

TBS系ドラマ”Jin~仁~・2”見とどけました

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 昨日の夜は、TBS系ドラマ”Jin~仁~・2”の最終回を観ました。このドラマ、いつもは録画をしていて、後日時間のある時に観るのですが、さすがに昨夜は最終回。リアルタイムで観たいと思い、ほかのことを調整しながらよる9:00のはTVの前へ。Jin先生そのほかの方々の最後を、三男と二人でしっかりと見とどけました以下、ネタばれをできるだけ避けながら感想を書きたいと思います。

 いや~、切なかったですね~。なにがって、咲さんの想いが・・・。先生のことをあれほど尊敬し、あれほど慕いながら、それでも大きな歴史のうねり(いたずら)のなかでその先生の名前や存在までも忘れていってしまう・・・。名前すら思い出せなくなりながらも先生への想いを記録(記憶)に残したいと思い、「OO先生へ」と書き出すその想いに、私は心の中で号泣してしまいました(なぜ「心の中で」かというと、三男と一緒に観ていたからです。一人なら絶対にその場で号泣です)。最後の「お慕いしております」にもまた涙涙

 でも本当に、「忘れてしまう」ということは、切ないことですね~。タイムスリップはめったに()ないですが、かつてあれほどまでに想い合ったのに、時間とともに忘れてしまう・・・ということは現実にもありますから、そのあたりのこととも思いあわせて、とっても切ない気持ちになってしまいました

 あと、前回のシリーズから疑問になっていたこともこの最終回ではすっきりとさせてくれ、大満足の最終回でした。私がもっと若いころに夢中で読んだ、藤子不二雄(藤子不二雄F)さんのSFシリーズや松本零二さんの漫画などで何度も目にした(耳にした)パラレルワールドなども出てきて、ラスト1時間は本当にワクワクしました

 

 前回シリーズ、そして今回と、とっても楽しませてもらいました。この続編・・・はなかなか作れないでしょうが、それでもこのドラマには本当にワクワクさせていただきました。出演者の皆様、関係者の皆様に、お礼申し上げたいと思います。

 さあ、次はフジTV系”BOSS”もそろそろ最終回。次はどのドラマを楽しみにしようかなあ

 写真は、JIN~仁~のサウンドトラックCDのジャケットです。

「神様のカルテ・2」(夏川草介・著)読みました

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 1に引き続いて(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2011/02/post-568c.html)、「神様のカルテ・2」を読みました。相変わらず、読後感がとっても爽やかです

 読み始めて、トータル4時間ぐらいで読めてしまいました。ですので、それほど「深い」ということでもないのですが、それでもすぐに読めた割には「それなりの内容」でしたよ。このくらいの時間でこれほどの感動がいただけるなら、「お得」といった感じがしました。

 ネタばれになってはいけませんので、内容についての詳しい記述は差し控えたいと思いますが、医者、とくに救急医というものの理想と現実について考えさせられました。この2で新しく登場した進藤先生の生き方に自分を重ねて、色々と考えてしまいました。単なる夢物語・理想論だけではないところが、このお話をより魅力的にしております。

 あと、最後の方の、あの暗闇のヘリポート、いいですねえ。映画でも本でも、名作といわれるものには印象的な場面、いわゆる「名場面」というものがあります。この作品の場合は、まさにこの「暗闇のヘリポート」がそれにあたると思います。このシーンは読んでいて本当にグッときました

 1よりも2がいいということは、元来なかなかないことなんですけど、この作品については、私は2の方がより良かったと思います。これだけ読後感すっきり、爽やかな作品も珍しいかな。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

 そして、あとちょっと余談になりますが、この作品、映画化されてもうすぐ公開ですよね。主人公”イチさん”の奥さんである”ハルさん”、映画では宮崎あおいさんが演じられるということですが、本当にもうイメージどおりです。読んでいても、宮崎あおいさんの顔以外に浮かばない、宮崎あおいさん以外考えられない。前回1を読んだときにも書きましたが、この作品をより爽やかなものにしているのがこの”ハルさん”です。本当に私たち男性にとっては、理想の奥さんです

2011年6月24日 (金)

映画の話・405 「 小さな恋のメロディ 」

Melody_thumb1 1971年のイギリス映画です。誰もが知る名作ですよね~

 最初に観たのは私がまだ小学生のころ。ちょうど主人公たちと同じくらいの年頃で、無条件にこの物語の世界にあこがれ、まだよくわからない「恋」に憧れていた記憶があります。メロディちゃんにも憧れましたね~

 中学生のころにも観たような覚えがありますが、次に本格的に観たのはすでに大人になってから。社会人になってから改めて観直してみると、「そんなこと、実際にはないだろ~」「最後、トロッコに乗って行ったのはいいけど、どうやって生活するんだよ~」って、違和感ばかりが目に付いたのを覚えています。正直、「なんじゃこりゃ~?こんな映画に感動してたのか~?」って感じでした

 で、それからまた20年ほど経ち、アラフィフとなった今、またまた改めてこの作品を観てみました。
 いい映画じゃないですか~(笑)。社会人になったころ観て感じた違和感は確かにありましたけれど、「それを言っちゃあ、おしまいよ」ってことなのでしょうね。ただただ純粋な子どもたちの世界、誰しもがかつては経験したきらきらと輝くその世界を、変な小理屈抜きに味わうことがこの映画の正しい楽しみ方なのでしょう。どんな「大人」になってしまったとしても、このような時代はきっとあったでしょうから。それを心の奥がちょっと疼くのを感じながら懐かしく観る、それでいいのでしょうね。「トロッコ」に乗ってその後どう生活するのか?なんて言いっこなし。先の事など考えず、その場で正しいと思った事をするっていうのが、正しい「子ども」なんですから。

 今こうやって観てみると、この映画には「子どもとしての理想の世界」が描かれているんでしょうね、きっと。

 (追記・1)ビージーズの音楽がその世界観にとっても合っていて、これまたとってもよかったです。観方を変えるとこの映画、ビージーズの音楽に対する、とっても手の込んだPVだと言えなくもないかもしれません(笑)。

 (追記・2)メロディーちゃん、本当に可愛いですよね。でも演じられたトレーシー・ハイドさん、数十年後に「あの人は今」的な番組で観たのですが・・・「出てきてほしくなかった(汗)」というふうになっておられて、かなりがっかりした覚えがあります。日本のアイドルで言えば天○真理さんが数年後に出てこられた時と似た感じでした

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)


 

 

 

2011年6月23日 (木)

映画の話・404 「 アメリ 」

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 2001年のフランス映画です。有名な作品ですよね~

 

 以前から評判の高いこの作品を、半年ほど前に観ました。で、感想なのですが、正直「う~~ん、べつに・・・」といった感じでした。いつもながら、高評価の作品に高くない評価をつけるのは気が引けるのですが。
 主人公アメリちゃんの考え・行動に共感できるかどうかが、この映画を好きになれるかどうかの分かれ目だと思うのですが、私は取り立てて共感もしませんでしたし、感動もしませんでした。最初に書きましたように、まさに「ふ~~ん」といった感じでした

 いえ、嫌いなわけでも、理解できないわけでもないのですよ。映画としてはカット割りもおもしろかったですし、画面の中の色彩もおしゃれでしたし。それに、テンポが独特で、これはかなり楽しむことができました。

 ただ、映画全体としましては、私の琴線には響かなかったと言いましょうか、「よい」と「感じる」ことができませんでした・・・。まあ、こういう言い方も乱暴かもしれませんが、「ちょっと知的な女の子向け」といった感じがしました。すでに「おじさん」の私には、ちょっとムリがあったかな(笑)。

 追伸:この作品を観て、そして「堕天使のパスポート」「ダヴィンチ・コード」と観て、オドレイ・トトゥは確実に演技の幅を広げているなあと、あらためて感心いたしました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年6月20日 (月)

下赤坂の棚田を観てきました

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 昨日は久しぶりのオフ。ということで以前から気になっていた千早赤阪村(大阪唯一の村です)、下赤坂の棚田を観に行ってきました。日本の棚田100選にも選ばれている場所だそうです。

  村立中学校前のバス停の横の、中学校に向かう坂を上がっていき、中学校の中を通って()少し行くと、小さな駐車場があります。車で行く者にとっては、小さいながらも駐車場があるというのはありがたいことP1010153
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ですね

 駐車場に車を止めると、目の前にはすでに棚田の風景が広がっております。ちなみに駐車場の横には、南北朝時代の楠木正成の城である赤坂城址があります。

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 昨日は梅雨時とあって、紫陽花がきれいに咲いておりました。曇り空と相まって、苗を植えたばかりの棚田はまさに日本の原風P1010165
景といった感じで、風情がありました。朝日に輝く姿や夕日に照らされた姿、もしくは梅雨時・初夏の姿や秋の黄金色に穂をつけた姿、そのそれぞれに美しい姿を見せてくれるんだろうなあと思いを馳せました。また時折ここを訪れて、その姿を見たいと思います。ここでもまた報告させていただきますね

 

2011年6月18日 (土)

映画の話・403 「 誰も守ってくれない 」

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 2008年の日本映画、私の大好きな佐藤浩市さん主演です。

 殺人事件の加害者の家族・・・。今まで被害者の家族(遺族)の事を考えたことはありましたが、加害者の家族の事を考えたことはありませんでした。殺人事件において、殺された本人はもちろん被害者ですが、そのご家族もやっぱり被害者ですよね。心に救われないものを抱えて生きていかなくてはならないわけですから。けれど、「加害者の家族」は、どういう立場なのでしょう・・・。「被害者」とは呼べないですよね。けれど、家族から殺人犯が出たということで世間から白い目で見られる。もちろん、たとえば子どもの育て方云々の場合など「加害者が罪を犯したのは、その家族のせいだ!」という場合も、無いわけではないでしょう。けれど、まったく自分のあずかり知らないところで事件が起こってしまったのに、まるで自分自身が罪を犯したかのように責められることもあるでしょう。・・・そういう意味では、やはり「被害者」なのか・・・

 この映画、そのような微妙な点をよく描いておりました。ある日突然「平凡で幸せな毎日」を奪われてしまう妹役を、志田未来ちゃんがよく演じておりました

 この映画の中で一番許せなかったのは、事件の事を深刻に受け止めず、「いじめてもいい存在(本当はそんな人、いないんですけどね・怒)」を見つけ、徹底的にいじめたおす「世間の人々」です。自分は陰に隠れ、インターネットの掲示板などに悪意を持って情け容赦なく悪口を書きこむ・・・。実際の世の中でも、よくありますよね
 人間はミスをする動物です。けれど、そのミスにつけ込んで言いたい放題・書きたい放題。ちょっとでも「責めてもよさそうな存在」を見つけると、自分のストレスを発散させるために徹底的に責める・・・。現実でもそのような状況を目の当たりにすると、本当に「へどがでそう」な嫌な気持ちになります。もちろん「殺人」はちょっとしたミスではありませんが、事件を起こした犯人はともかく(といっても、責めすぎはいけませんが)、その家族まで「徹底的に責める」というのはやりすぎです。この映画はそのような、現代日本における「情けない現状」を、よく描いておりました

 斬新なテーマといい、重厚なオープニングといい、なかなか「魅せて」いただきました。特に最初、無垢な音楽が流れる中、ごく普通のそれでいて幸せな生活を送る志田未来ちゃんの、これから失われるであろう日々の映像には、映画が始まっていきなりではありましたが、かなり心を持って行かれました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

2011年6月16日 (木)

「きらきらひかる」(江國香織・著)読みました

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 ・・・私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである・・・。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許し合って結婚した、筈だったのだが・・・。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上がる誠実、友情、そして恋愛とは?傷つきながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説(新潮文庫、裏表紙の解説より)・・・ですって。

 

 この作品、以前から「新潮文庫の100冊」なんかにも取り上げられて、評判も高いんですよね。私も今回読ませていただきましたが、正直な感想は・・・う~~ん、どうだかな~ってところです。

 私自身、どんな人に対しても偏見やら差別的な気持は持っていないつもりです。ホモの人でもゲイの人でも、いまでいうおねえ系の方でも、もしくはその反対、昔風にいうとオナベ系の方でも、別に気持ち悪いとは思いません。ですから、アル中の女性とホモの男性と、そしてその恋人(もちろん男性です)が織りなす三角関係も、「気持ち悪い」とかそんな風には思いませんでした。でもね、やっぱりノーマルな私としては、感情移入できないんですよね。いえ、想像することはできるのです。確かにお互いがお互いを思う気持ちは純粋だと思いますし、そのあたりは読んでいても切ない気持ちになってきたりもします。でもね、やっぱりあくまで「頭で理解する」という域なんですよね。「心で感じる」「肌で実感する」のとはちょっと違う気がする。ですから、読後の感想としては「いま一つ」ということになってしまいます。

 最初から最後まで「閉塞感」を感じながら読みました。読んでいて息がつまりそうでした。これも、お互いを思いながらもそのゴール(ハッピーエンド)が見えないといった恋愛の形ゆえでしょうか。悪くはなかったのですが、読み進めながら、息が詰まりそうになりました。なにかしら、辛かったです。

 

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2011年6月15日 (水)

映画の話・402 「 カフーを待ちわびて 」

20080623003fl00003viewrsz150x1  2009年の日本映画です。ネタばれありです。気をつけてください

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 最近よくある、沖縄を舞台にしたまったり映画か・・・」と予想し、あまり期待せずに観はじめたのですが、なんのなんの・・・。とってもよかったです。沖縄を舞台にした映画ではありますが、「最近よくある・・・」とは一線を画しているようにも思いました。なぜなら、この設定で沖縄以外(の日本のどこかの田舎)に舞台を移しても、それなりに映画として成功するように感じたからです。もちろん、沖縄独特の「時間がゆったり流れる感じ」は、この映画に独特の雰囲気をもたらしてはいますが。

 主演の玉山鉄二さん、相変わらずいいですね~。この方の演じる「少し不器用な青年」役、本当にいつも引き込まれます。そしてマイコさん、女優転身後それほどキャリアがないということであまり期待していませんでしたが、役にうまくはまっていたように思います。「山のあなた」でもしっかりと存在感を出しておられましたが、この作品のマイコさんもとってもよかったです

 この作品、謎の女性=幸が何者かということがひとつのキーポイントですよね。途中で何度も「納得のできないオチのつけ方だったらどうしよう」と思いながら観ていましたが、それなりに納得のできるオチのつけ方(=幸の正体)だったので、ホッとしました。どんどん観ていく中で、いつしか「なんとか最後はハッピーエンドになってくれ!」と願っておりました。電車の中で彼女を見つけた時は自分のことのようにうれしかったです(笑)。そして、エンドロール後の、その後の二人の姿も。

 最後の最後、マイコさんの「おかえりなさい」には本当に癒されました。観終わってからも、とっても爽やかな、ハッピーな気分にしばらく浸ることができました

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

2011年6月14日 (火)

映画の話・401 「 ロッキー・ザ・ファイナル 」

20070104001fl00001viewrsz150x1  2006年のアメリカ映画です。

 私、ロッキー・ロッキー2は観ましたがそれ以外は観たことがありません。大ファンの方には申し訳ありませんが、ロッキーシリーズに特に興味はありませんでした。でも本作品、そんな私でもとっても楽しめましたよ
 ストーリーは単純明快。でも、そこがいいんですよね。「ロッキー」が万人に愛されるゆえんだと思います。とくに本作は、盛りを過ぎたものの悲哀・親と子の確執なんかにも触れられており、ロッキー第一作が好きで、以後ロッキーとともに年齢を重ねてきたファンの方々にとっても、我がことのように引き込まれる物語が展開されております。特にファンでなかった私も、このあたりの気持ちは「わ・わかる~(涙)」といった感じでした
 ラストも、まあこんな感じでいいところに着地した感じです。それなりにすっきり。エンドロールのバックで流れる映像、みんながロッキーになりきって階段を登るシーンは、なかなか見応えがありましたね。本当に老若男女・みんなに愛されているんだということがよくわかりました
 これまでの「ロッキー」シリーズに「お疲れ様でした」という意味も込めまして、☆4つにさせていただきます。

 追伸:エイドリアンが出てくるシーンは、やっぱりちょっとホロっとしました。あまり観ていないのに、すみません。ロッキーの愛情に、しんみりしました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

2011年6月10日 (金)

映画の話・400 「 プリンセス・トヨトミ 」

2011042308450000  2011年の日本映画です。現在公開中

 世間での評価、低いですね~。でも、私はとっても楽しめました。何度か書かせていただいておりますように、私、この映画にエキストラ(それでも役名はいただきました。スクリーンにもしっかりと映っております)出演しているのですが、そんなことを差し引いても、けっこう楽しむことができました

 このお話、原作に対しては正直「今一つ」といった印象を持っておりました(http://ichi-papa.blog.eonet.jp/default/2010/11/post-9742.html)。ですから映画に対しても過度の期待はせず、観ることができました。それがかえってよかったのかもしれません。原作ではお話の「軸」が分散していましたが、映画ではひとつに集約されていましたね。それがよかったのだと思います



 この映画のテーマ・・・それはやはり「父と子の絆」ということができるのではないでしょうか。代々ひそかに受け継がれてきた「秘密」を、父は自分の死期を悟った時に息子に告げる。そしてそれがまた、時を経てそのまた息子に受け継がれる・・・。中には「秘密」をうまく息子に伝えられないで亡くなっていく「父親」もいたでしょう。その無念さ、想像に難くありません
 テーマは荒唐無稽、演出もおちゃらけたムードが満載ですが、「父と子の絆」は普遍的なテーマとして、私の心を打ちました

 この映画、ターゲットは「中年男性」ですよね。テーマもそうですし、綾瀬はるかさんの起用のされ方も・・・(誰もいない町を走る綾瀬はるかさん・・・いろんな意味で魅力的でした。サービス、ですよね)。特に大阪にゆかりのある男性(私も、生まれも育ちも大阪です)なら、まさに「どストライク」です。作品としては賛否両論あるだろうと思います。でも、中年男性なら、それも息子がいて、なおかつ大阪にゆかりのある方なら、きっと琴線に響く作品だと思います。女性の方や他の地域の方にはおもしろくない作品なのかもしれませんが、「中年男性」「息子がいる」「大阪生まれ、もしくは在住」などに該当する方にはお薦めしたいと思います(本当に、知っているところがどんどん出てくるっていうのは、楽しいですね。東京の方はいつもこんな感じなのでしょうね)。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です) 

2011年6月 9日 (木)

映画の話・399 「 切腹 」

51dzdeqrx0l_sl500_aa300_1  1962年の日本映画です。私が生まれる前の作品ですか~。この作品、先日、鬼才・三池崇史監督によって映画化されカンヌでも大絶賛された「一命」の原版映画です・・・と言いますか、正確に言いますと、この「切腹」と「一命」は、同じ原作を映画化しております。

 ちなみに私、この作品を「映画の話・400回記念」としてアップしようと考えており、ずっと待っておりました。けれど、その前回、いわばプレ400回・399回記念として書かせていただきます。400回は私にとっての記念の、あの作品です

 始まってから終わりまで、ものすごい緊張感。決して短いお話ではないのですが、どんどん物語に引き込まれ、予想外の展開に度肝を抜かれ、そして観終わった後はなにか重苦しいものが心の中に、いえお腹の中にずしんと残ります。お話も構成も演技も音楽も、無駄なものが何もないといった感じで、ものすごい完成度です。日本映画の(特に時代劇の)ひとつの到達点といった感じがします。白黒の画面もその緊張感に一役買っていたように思います。

 この作品の中で私が一番心惹かれたのは、仲代達矢さんの演技。特にその眼力には圧倒されてしまいました。ものすごい存在感、そこにいるだけでその人柄やその生きざまが伝わってくるようなものすごいオーラ。仲代さんはもちろん他の映画やドラマでよく知っておりましたが、このような演技をされる方だったのですね。本当にびっくりしました。そして多くの方が言及されていますが、三国さんとのやり取り、その間の取り方や声のトーンに至るまで、私までその場にいるようで、変な物音をたてたら叱られそうな緊張感すらおぼえました

 武士にはメンツ・体面がなによりも大切。けれど、いつなんどきでもそれが一番大切か?この作品を観て、「武士」の厳しさ・そして悲しさを見せられた思いがしました。それは今の時代にも通じる命題のようにも思いましたが。とにかく、あらゆる面において、非常に完成度の高い映画だと言えると思います。この作品、一般的にはあまり知られていませんよね(たとえば「七人の侍」のようには・・・)。けれど、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたい作品です。日本映画界の、最も素晴らしい作品のうちのひとつだと、断言することができます。

 私の評価:☆☆☆☆☆(もちろん満点です。☆6つつけてもいいくらいです。)

2011年6月 8日 (水)

映画の話・398 「 星になった少年 」

20050517004fl00004viewrsz150x1  2005年の日本映画です。

 この作品、評判いいんですね~。そうか~・・。正直、私にはあまり響きませんでした。こういう時って、ちょっと疎外感というか、寂しい気がしますよね。でも、嘘はつけませんので、私なりの感想を・・・

 実話だということは知っていました。実際のドキュメンタリーも観たことがあります。で、かなり期待していたのですが、それがかえって仇になったのかもしれません。お話がなにかしら平坦な感じがして、ラスト近くの衝撃的な展開すらさらっと流れてしまったような印象があります。
 そのひとつの要因が、俳優さん方の演技によるものなのかなあと思ったりします。主演の柳楽優弥くん(この映画では、まだ「くん」ですよね)の演技は、「うまい」というより「天才肌」ですよね。ですから、「はまる時」と「はまらない時」があるように思います。本作での演技もそれなりには評価されているようですが、正直私には「はまらない時」の方に見えました。今後、努力の方もいっそうされて、「天才」が「努力」を重ねてより素晴らしい俳優さんになっていただきたいと思います。

 動物たちの演技は本当にさすがといった感じでした。動物好きな方が観られたら、より一層感動されることだと思います。

 事実には到底太刀打ちできないといった感じはしますが、それでももうちょっと演出や脚本・構成を変えればもっと感動的になったのではないかと思います。ただ、やり過ぎると、単なる「お涙ちょうだい」になってしまうので、そこが難しいところではありますが

 私の評価:☆☆(5つが満点です)

2011年6月 4日 (土)

映画の話・番外編 「 プリンセス・トヨトミ 」観てきました

2011042308450000  今日は朝から、映画「プリンセス・トヨトミ」を観てきました。ようやくです。内容についていろいろと賛否両論はあると思いますが、私にはかなりストライク。とっても楽しめました。この映画、中年男性がターゲットのような映画ですね。テーマも、そして綾瀬はるかさんも。それに、大阪にゆかりがあるとなると、もう本当に楽しくて仕方がありませんでした。

 他の地域の方、そしてお若い方、女性の方が、この映画を観てどう感じられたか、また感想をお聞きしたいと思いますが、私のような「中年男性」にはお薦めです。詳しくはまた後日、感想をアップさせていただきます。

 お話は変わりますが、映画を観て、「そうだったのか~」と愕然としたことがひとつ。私、以前ここでも書かせていただきましたように、この映画では綾瀬はるかさんと至近距離で演技させていただき、また最近は大ファンであるRさんとまさに至近距離で演技させていただいたりしました。最近「ついてるな~」と思っているのですが、実は・・・。

 この映画の撮影が始まった昨年の初夏、「彦根城(だったと思います)でのロケにさんかしませんか~?」との連絡が入ったのです。都合が悪く断ったのですが、本日映画を観て愕然。そのロケのシーン(冒頭、そして最後の合戦のシーン)に菊池桃子さんが出てる。私、20歳の頃から30くらいまで(そして今でも)菊池桃子さんの大ファンだったんですよね。あの時ロケに行ってたら、もしかしたら会えていたんですね~。ん~~残念。でもまあ、そこまで望むのは、ちょっと望み過ぎですかね

 でもまあ、私の記念の映画が、それなりに面白いものでよかったです。DVDが出たら、買います。メイキングも付いてるでしょうし(笑)。とにかく、私にとっては昨夏から続いていた「わくわく」に、とりあえずの終止符が打たれた感じです。それでも納得の終止符で、よかったです

2011年6月 3日 (金)

映画の話・397 「 星守る犬 」

2011060218060000  それでは昨日ご報告させていただきましたように、今回は映画「星守る犬」の感想を書かせていただきます。TOHOシネマズの試写会に当たりまして、昨日仕事が終わってからかけつけ、観てまいりました。「予告編」では、おもしろそうだったんですけどね~

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 2011年の日本映画です。って言いますか、6月11日公開です。

 西田敏行さんとハッピー、玉鉄さんとクロ、この二組のエピソードがシンクロしながら物語は進んでいきます。

 私、中盤が過ぎるまで、どうにも疑問でお話にのめりこめないところがあったんですよね。それは西田敏行さんが、なぜ家や家族を捨てて旅を続けているかということ・・・。この疑問の「答え」を、そのヒントすらも終盤になるまでまったく見せなかったのは、ひとつの大きな「狙い」だったんだと思いますが、終盤になってその「答え」がわかってからも観ている私の心にはなにかしらすっきりしないものが残りました。それはやっぱり最終的に「救い」がなかったからでしょうか・・・

 西田敏行さんがおかれた状況・人生の終盤のエピソードは、まさに現実のこの世の中においてもありそうな話で、これから人生の終盤を迎えようとしている私にとってはまさに身につまされました。この映画を観た「中年男性」は、ほぼすべての人が同じような気持ちになったのではないでしょうか。本当にまったく「救い」がなくて、観終わって辛くなりました。劇中、玉鉄さんの言葉に「おじさんとハッピーは幸せだったんだ」というようなセリフがありましたが、私には到底そうは思えませんでした

 ハッピーとクロ、この2匹の演技は本当にお見事でしたし、西田さん・玉鉄さんとのエピソードには、私も何度か涙が出そうになりました。けれどそれでも厳しいようですが、私にはやっぱり「お涙ちょうだい」映画の域を出ていないように思いました。こんな言い方をすると申し訳ないのですが、西田さん演ずる「おじさん」の生き方を観て、「あんなふうにはならないようにしよう」と強く思いました。ラスト近く、登場人物の方々のその後が映し出されますが、その方々も多かれ少なかれそのように思っておられるようにも思いましたし(ひねくれた観方ですみません)。

 確かに「泣ける映画」ではありましたが、正直、私としては「なにか違うな~」と感じました。ロードムービーとしてはおもしろくなりそうな雰囲気もありましたので、そういう意味でもちょっと残念です。評価の方、☆2つといいたいところですが、犬2匹の名演技とひまわり畑の美しさに☆ひとつ追加させていただきます。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2011年6月 2日 (木)

映画の話・番外編 「 星守る犬 」観てきました

2011060218060000  今日は仕事を定時で終わらせて、映画「星守る犬」を観てきました。この映画、6月11日公開なのですが、TOHOシネマズの試写会に当たったのです。で、観てきました。

 詳しい感想はまた後日書かせていただきますが、なかなか切ない映画でしたね~。お涙ちょうだいの感も否めませんでしたが、犬を飼っている人、それからそろそろ中高年にさしかかった男性には身につまされるものがあるのではないでしょうか。

 西田敏行さん、玉鉄さんもなかなか好演でしたが、なによりも2匹の犬・・・これに勝る名優はいませんでした。

 次の土曜日、ようやく「プリンセス・トヨトミ」を観に行きます。楽しみです。

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