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2010年2月14日 (日)

人間の本質をこんなにも美しく切なく・・・星野之宣さん

P2140104_4  私、少年の頃は活字よりもマンガ一辺倒で、そりゃもうマンガばっかり読んでおりました。少年漫画から青年漫画、そして少女漫画まであらゆるマンガを読み、それらが私の人格形成に多大な影響を及ぼしていると言っても過言ではありませんそれら、私に影響を与えた数々のマンガ・漫画家の中から、今回は知る人ぞ知るこの方を紹介させていただきます

 

 その方は、星野之宣さん。私がこの方のマンガに出会ったのは、中学生の頃だったと思います。その絵の美しさとストーリーの見事さに、本当にものすごい衝撃を受けたのを覚えています。初期の代表作『ブルー・シティ』などはまさに近未来の環境問題に対して早くから警鐘をならしておられた作品でしたし、短編の中では『遠い呼び声』のラストのどんでん返しに驚嘆したものです。そういえば『巨人たちの伝説』もよかったなあ

 そして中期の代表作『妖女伝説』、これは本当にひとつの完成型だったように思います。これは歴史に残る女性や物語の中の女性を中心に、それを取り巻く人々との人間模様を描いた短編集なのですが、どの作品も本当に素晴らしかった。特に「かぐや姫」をテーマにしたお話は古典とSFの融合といった感じでP2140105_2、本当にこれ以上ない仕上がりを見せていたように思います。今にして思えば、この作品が星 野さんに新たな境地を開かせ、後の名作『ヤマタイカ』(邪馬台国そして大和朝廷に対する論考を中心とする古代史SF?)や『宗像教授伝奇考』(日本の古典や各地の伝説に独自の解釈を加えた伝奇SF?)といった作品につながっているのではないかと思います。

 星野さんの作品は大別すると、宇宙をその舞台としたものと、日本の伝承に関係したものにわかれると思うのですが、その根本にあるものは同じだと思われます。それはやはり、人間というものに対する優しい・切ない目です。いろいろな状況に置かれた人間たちの(時には愚かな)考え・おこない、それらを美しい絵をもって描き出しています。あんなに美しい絵で、あんなに切ない物語を書かれたら、そりゃ、読んでいるこちらはノックアウトされてしまいます。

 こんなふうに若い頃、星野さんにかなりの影響を受けた私ではありますが、実は最近の作品についてはほとんど知りません。この記事を読んでいただけた方で、最近は他にこんなお勧めがあるよというのがありましたら、ぜひ教えてください。ちなみに私、数ある星野作品のなかで特に好きなタイプは、やはり『妖女伝説』や『宗像教授伝奇考』のような感じの作品です

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