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2009年12月11日 (金)

映画の話・181 「 ブタがいた教室 」

20080729001fl00001viewrsz150x1  2008年の日本映画です。

 この作品、評価は本当に両極端ですよね。「すばらしい・まさに教育」と感じた方と「残酷だ・これは教育ではない」と感じた方・・・これほど評価が二つに分かれる映画も珍しいかなと思います。


 さて私の感想は、はっきり言いまして「前者」です。私は妻夫木くん演ずるこの先生の手法に「教育」を感じました。教育とは単に教科書に載っていることを教えるのではなく、普段の生活の中から様々に感じさせ考えさせ、答えを見つけさせることだと思います。様々に考え、悩んだ子供たちには「人間が生きていく」ということを、「ほかの生き物の犠牲の上に人間は生きていく」ということを、そして人間も含めた「命」というものの本質の一端を、本当の意味でよくわかったのではないでしょうか・・・

 ・・・でも、こうやってこのような場で「これは教育だ」「いや、そうじゃない」と主張しあっている私も含めた映画好きの方々は、まるでこの映画の中の、学級会の場面のあの子供たちと同じですよね。あの学級会に私たちも参加しているようです。そういう意味では、どちらの意見をお持ちの方々も、結局はこの映画に引き込まれているということでしょうか



 このままでは自分の意見を主張しているだけのようになってしまいますので、ここからは映画の感想を書かせていただきますね。
 この映画、いわば小学生がクラスでブタを飼って、育てて、そして自分たちが育てられなくなったときどうするか議論する・・・、それだけの映画なのですが、それでも心を打たれます。観ていて胸が熱くなります。それはなぜか?ひとえに「子ども達のまっすぐな気持ち」が観ているこちら側に痛いほど伝わってくるからです。ブタを飼い続けることを主張する子どもも、食べることを主張する子どもも、どちらも一生懸命なのです。そしてどちらも自分なりにブタのPちゃんのことを思ってのことなのです。その一生懸命さが観ていて胸に痛いです。あの学級会の場面は本当に見応えがあったとともに、小学生の頃の学級会ってあんな感じだったよなあと、懐かしく思い出してしまいました。
 それから妻夫木さん、本当の小学校の先生らしく見えました。それだけで、このキャスティングは正解ですよね。

 最後、Pちゃんをどうするのが良かったかについては、正直私にもわかりません。あの結末にしなくても、ほかに方法があったのでは、とも思ったりもします。ただ、はじめにも書きましたように、子ども達の「教育」という点においては意味があったと感じております。命の大切さ・そしてその命をいただいて私たちが生きているということを知るという点において、十分に意味のある「教育」だったと思います。ただ、かなり衝撃的な「教育」であるとは思いますが

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

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コメント

おっ!星4つ!久々に高評価ですね(^-^)
私も二回観ました(家でですが)。感想もげばらくんと同じです。
クラスの子の中にはトラウマになってしまった子もいるのでは・・?と心配しましたが子どもは結構強いようです。(YouTubeに実際のドキュメンタリーがありました)
なにしろ得難い経験でしたよね。校長先生の「私も子どもの頃にブタを飼いたかったな」というセリフ、まさにコレですよ。

ケルビムさんへ

 はい。やはり感覚が似ているようで、うれしいです。このドキュメンタリーも観たいです。
 この映画の登場人物としては、校長先生がいい役をしてますよね。校長がどういう人かで、学校は大きく変わるもんです

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