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2009年11月

2009年11月29日 (日)

映画の話・176 「ミッドナイト・イーグル」

20071003011fl00011viewrsz150x1  2007年の日本映画です。

 う~ん、どうなんでしょう?観終わったあと、なんかすっきりしないんですよね。ストーリーに問題ありなんでしょうか?でも、原作は未読ですが、きっともっと良かったんでしょうね。原作を映画にするときにいろんなところを削りすぎて、失敗しちゃったんでしょうか

 大沢たかおさん・竹内結子さんをはじめとする役者さん方はなかなかの熱演で、そのあたりはなかなか見応えがありました。ですから観ているときはそれなりには楽しめたんですよ。でも、観終わってから、なんだかわかりませんが、何かしっくりとこないモノが残っております
 
 結局、一言で言うと「もったいない」映画だなあと思っております。役者さんも良い、映像もまあまあ・・・、なのに今ひとつの出来。もったいない・もったいない。大沢たかおさんファンの私としても、非常に残念です

 私の評価:☆☆(5つが満点です。)

2009年11月28日 (土)

淀川河川敷を自転車で・・・2

2009112814270000  で、先ほどの「毛馬のこうもん」あたり(い2009112814240000や、別に名2009112814230000前にこだわっているわけではありませんが)、実は江戸時代の俳人、与謝蕪村の生誕地なのです。堤防沿いに記念碑が建っておりました。

 そして驚いたのは、そこから桜ノ宮側に曲がって川沿いを走 っていたら、なんと言うこともない公園に、しれ~っと蕪村の歌碑が建っているということ普通の公園にですよそれもいくつも。こんな感じです。石碑の右下に、読みやすいように歌が書いてあります。こんな感じです。

 地元出身の有名人を誇りに思い、それを顕彰し後世に伝えていこうとする姿勢、とってもいいですね。そして、どんなことでも「誇りに思えることがある」っていうのはとってもいいことです

淀川河川敷を自転車で・・・1

2009112813080000  今日も次男の練習の送り迎えのため、昼前から淀川河川敷まで行きました。練習が終了するまでの約4時間、今2009112813430000日はなにをして過ごそうかなあと考え、車に積んである折り畳み 自転車で淀川の堤防を走ることにしましたよ。次男が練習しているJ学園のグラウンドから河口、つまり海までは12.8キロ、もしかしたら行けるかなあと、とりあえず海を目指すことにしました。

 しばらく走ると「毛馬のこうもん」にやってきました。「こうもん」と聞くと初めて聞かれる方はギョッとされると思いますが、人間のそれではありません(あたりまえ)。詳しくは知りませんが、海から町中の川に流れ込む水の量を調整する門じゃないかと思われます2009112813130000 2009112813130001

 そしてまだまだ海に向かって走ると、今度は梅田の ビル群が見えてきました。梅田には時折行きますが、こちら側から見るのは初めてです。俗に言う「空中庭園」も見えてきました。私、まだ行ったことないんですよねえ

 ・・・そして、40分くらい走ると標識があり、見てみると「河口から8キロ」。・・・ということは40分ほどかけて約5キロ走ってきた、あと8キロ走るためにはまだ1時間ほどかかる・・・。こりゃだめだ、練習が終わるまでに行って帰ってくるのはムリだわ・・・と思った私は2009112813320000_2、結局阪急電車京都線の線路を越えたあたりで引き返してきました。 

 で、来た道(堤防上)をずっと戻ってきて、先ほどの「毛馬のこうもん」のところで桜ノ宮方面に曲がり、これも川沿いを今度はJR環状線桜ノ宮駅のあたりまで走ってからまた引き返し、結局元の道をグラウンドまで戻ったのでした。自転車に乗っていた時間は約2時間。特になにということもなくテレテレと乗っていただけですが、それなりに堪能しましたよ。よく知っている町を違う角度から見ることが出来たのも、なにかしら新鮮でした。折り畳み自転車って、結構役に立つなあと思った一日でした

 

2009年11月24日 (火)

映画の話・175 「 親切なクムジャさん 」

20050912009fl00009viewrsz150x1  2005年の韓国映画です。

 一言で言うと、「復讐と贖罪の物語」といったところでしょうか。
 
 設定等、非常にわかりづらいです。細かい設定は抜きにして、「あらすじ」に少し肉付けして物語が進んでいくような感じです。映像はまさに残酷です。まあ、韓国映画にはもっともっと残酷な、グロテスクな映画はたくさんありますから、それらと比べるとそれほどでもないかもしれませんが。そういう意味では、まさに韓国映画らしい映画でした。しかし「残酷」なだけではありません。残酷だけれども、美しい。バックに流れる音楽とよく合った美しく残酷な映像は、まさに映画の中の「親切なクムジャさん」にぴったりでした。

 自分を罪に陥れた人間に復讐する。それが達成できた時に安息は訪れる。・・・この映画でなくても、誰しもそう考えがちです。誰かに嫌がらせをされたり、嫌な目に遭わされたりすると、やはりその人に対して復讐とは言わずとも「悪いことが起こればいいのに」などと考えがちです。でもやっぱり・・・それでもやっぱり、「人の不幸を望む」ということは、それ自体が不幸なことなのでしょうね。ラスト近く、クムジャさんが復讐を果たしたあとの、「復讐を果たしたとき、安息は得られませんでした」というナレーションが心に響きました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

愛しのフレディ・マーキュリー

Vdk5eixe2  今日11月24日は、フレディ・マーキュリーの命日です。今から18年前の1991年11月24日、HIV感染合併症のカリニ肺炎(今は呼び名が変わってるらしいですけど)で45歳でこの世を去りました。以前からHIVに感染しているのでは・・・とのうわさがあったのですが、亡くなる前日(23日)に感染を公表し、翌日(24日)に亡くなったので、その時はとっても衝撃を受けました
 
 この人には本当に影響を受けましたね〜。ほんと好きだった。初めてクイーンの曲を聴いたのはちょうど「オペラ座の夜」(写真のアルバムです)が出た頃。5歳違いの姉に「キラークイーン」(これは「シアー・ハート・アタック」というアルバムに入ってます)と「ボヘミアン・ラプソディ」を教えてもらいました。(「ボヘミアン・ラプソディ」は僕にとって今でもロック史上No1の曲です)・・・衝撃的でしたね。世の中にこんなに美しい曲を書き・こんなに美しく演奏・歌える人たちがいるなんて・・・。それからは本当に大ファンになって、そのたびクイーンが出したオリジナルアルバムはすべて買っていたくらいです。「世界に捧ぐ」のオープニング曲で世界中で最も有名な一曲「ウイ・ウイル・ロック・ユー」は確かブライアン・メイの曲だったと思いますが、続く「ウイ・アー・ザ・チャンピオン」は確かフレディの曲だったはず。でも、「イニュエンドウ」からは買ってないですけど・・・
 
 クイーンはイギリスでデビューしたころ、単なるアイドルのように見られていて、あまり人気が出なかったんですよね。で、世界で初めてクイーンを認めたのが日本なんです。だからフレディ初めクイーンのメンバーはその後世界的なビッググループになった後でも、日本のことを特別に大切にしてくれていました。「華麗なるレース」というアルバムでは「手をとりあって」という曲を日本語で歌ってくれています。はじめ聴いた時は日本語には聞こえませんでしたがでも、聴きなれると日本語以外には聞こえない。とにかく気持ちが嬉しいですよね
 ”Mr Bad Guy”というソロアルバムがあるんです。ジャケットもフレディらしくて笑ってしまうんですが、有名な「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブ・ユー」という曲は、はじめこのアルバムに入ってたんですよね。あと、このアルバムには「リヴィング・オン・マイ・オウン」という曲が入ってるんですが、なかなかいい曲です。スキャット主体の曲ですが、隠れた名曲です。宇多田ヒカルがコンサートで歌ったことがあるとのこと・・・。さすがお目が高い。一度宇多田バージョンも聴いてみたい。
 
 本当に歌が上手く、才能に溢れて・・・。でも、フレディの魅力はそれだけじゃないんですよね。歌がうまくてかっこいい・・・なんて人は世の中に結構いるんです。でもフレディはちょっと違うんです。私、本当に大ファンなので、このような言い方も許されると思うんですが、愛をこめて言いますが・・・ちょっとかっこ悪いんですね。それがある種フレディの最大の魅力だと思います。あの身体にぴったりとフィットした全身タイツ、ちょび髭、あの歌い方・・・本人はきっと「かっこいい」とおもってやってるんです。そこがかわいいんですよ。よくアニメなんかにも「これ、フレディのイメージでキャラ作ってるな」ていう人が出てきたりしますよね。ほんと、愛すべき人だと思いますこんな人、なかなかいないです

 亡くなる寸前に撮られた映像を見たことがあるのですが、痩せてそれはもう本当にかわいそうでした。ムキムキの男性が本当に好きだったとか、いろいろな噂がある人でしたが、何であれ、男性とか女性とかじゃなくて、人間が本当に好きな人だったんじゃないかなあと思います。人間を愛し、人間に愛された人だったんじゃないかなあ。
 フレディはなくなりましたが、その曲は今でも世界中の人に愛されていますし、これからも愛され続けるでしょう私も、小さなことでもいいですから、みなさんに喜んでもらえるように生きていけたらいいなあと思っておりまする。スケールはかなり違いますが・・・(笑)。

2009年11月23日 (月)

見つけました・・・「子供達を責めないで」by伊武雅刀さん

  いや~、見つけました。伊武雅刀さんの「子供達を責めないで」。この曲、私が確か大学生の頃だったでしょうか、一度聴いてまさにそのブラックなところに本当にはまりました。そしてまさにこの「夜のヒットスタジオ」でのパフォーマンス、私はリアルタイムで観ていたのですが、本当に衝撃でした。もともと演劇的要素の強い物が好きな私ゆえ、これを観てからも20年あまり、ずっと脳裏に焼き付いており、このことを思い出しては録画しなかった事を悔いておりました
 でも、本当に便利な世の中になったものですね~。今になってこういう形でもう一度観ることが出来るとは
 みなさんも一度ご覧ください。初めてご覧になると、その歌詞とともにそのパフォーマンス、かなり衝撃的だと思いますよ
 ・・・でも、いま、こうやってみると、伊武さん、劇団ひとりみたいだな~。

2009年11月21日 (土)

映画の話・174 「亀は意外と速く泳ぐ」

20050602001fl00001viewrsz150x1  2005年の日本映画です。

 「この映画から何かを学ぼう」「人生のなんたるかをつかみ取ろう」などと気合いを入れてみると「期待はずれ」ということになってしまうかもしれません。でも、あまり深く考えないでゆる~い気持ちで観ると、なかなかいい映画かもしれません

 お話の方は、ナンセンスといえばナンセンス。ふつうの平凡な主婦がいきなりスパイになってしまいます。それもあんな形で募集広告を見つけて、あんな形で採用されるなんて。だいたいどこの国のスパイなの?目的は?・・・などと突っ込みたくなりますが、それはこの映画の正しい見方ではありません。そんな細かいことは考えずに観るのが、この映画を楽しむコツといえるでしょう。でも、外見的には何も変わっていないのですが、スパイになってからの日常はドキドキの連続・・・。平凡な日常も気持ちの持ちようで変わるんですね。特に、「あの放送」が流れてからは、どうなってしまうのかと観ているこちらもドキドキしました

 平凡な主婦を演じた上野樹里さん。このようなゆるーい役をやらせたら、さすがです。それから蒼井優ちゃん。いつものキャラとはまた違った感じで、こちらも存在感を見せていましたね。でも、私が一番うなったのは、先輩スパイを演じた岩松了さん。「となりまち戦争」でも似たような役を演じられておりましたが、こういうどこにでもいそうでちょっと得体が知れないという役をやらせたら天下一品です。まさにはまり役ですね。

 ラスト近く、上野樹里さんを残してスパイのみなさんはどこへ去っていったのでしょう?でも、それを考えるのは、この映画を観る上では邪道ですね。なんということのない日常からちょっとだけ横道にそれたような数日を描いているような感じで、ちょっと不思議な映画でした。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)
 

「 告白 」(湊かなえさん)読みました

2009112023230000_3  湊かなえさん著「 告白 」を読みました。今年度(2009年度)の本屋大賞受賞作ということで、半年ほど前だったでしょうか新聞の書評欄等でかなり話題になっていましたよね。実は私、そのころから気になっていたのです

 「我が子を亡くした女性教師が、終業式後のホームルームで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で『級友』『犯人』『犯人の家族』から、それぞれ語らせ真相に迫る。」と双葉社のホームページにあるように、幼い女の子が殺されたという事件を軸に物語が展開されていくので、読んでいて「すっきりする」「爽快だ」などということはまったくありません。むしろ読んでいくごとに重苦しい気持ちになります。舞台が「学校」であること(勘違いした熱血?教師やいじめ問題が出てきます)や、幼い子供が殺されたりすることが、特に私をうんざりとさせました。お話の中には「悪意」ばかりがでてきますしね

 けれど、退屈だということはまったくなく、むしろ「次はどうなるんだろう?」「この話は結局どういう結末を迎えるのだろう?」とどんどんお話に引き込まれ、最後まで一気に(約半日で)読み切ってしまいました読むごとに気分が重くなるのに引き込まれていくというのは、私にとっては今までに経験したことのない感覚だったかもしれません。

 そして結末、最後のどんでん返しには妙に納得させられましたよ。その意味では「すっきり」しました

 ひとつの事件についてそれぞれの立場の人が思いを「告白」していく。そういう形でお話が進んでいきやがて結末を迎える・・・。なかなか斬新な小説だったように思います。聞けば湊かなえさんはこの作品がデビュー作であるとか・・・。ものすごい力量を感じます。恐れ入りました

 「読めば読むほど気分が落ち込む」という意味ではお勧めできませんが、でもやっぱりおもしろかったです。という意味ではやっぱりお勧めしたい小説ということになりますか。読んでよかったとはやっぱり思います

 余談ですが、この作品、映画化されるようです。2010年6月公開予定だとか。主演の女性教師は松たか子さんらしいです。イメージにぴったりだと思います。楽しみです。

2009年11月19日 (木)

映画の話・173 「 西遊記 」

20070614003fl00003viewrsz150x1  2007年の日本映画です。

 正直、このような娯楽作品は、「映画としての出来がどうだ」とか述べたり解説したりする類のものではないと思いますので、まあ楽しくて、それでいいのではないでしょうか。フジTVのドラマから発展して映画になったものですから、こういう言い方もどうかとは思いますが、観ているみなさんも「映画」としての良さはそれほど期待されてないでしょうし・・・

 お話も西遊記の中で有名な「金閣・銀閣」そしてすべてを吸い込むひょうたんのお話を軸に展開し、安心してみられました。そういえば「ドラえもん・のび太のパラレル西遊記」でもこのお話がベースになってましたね

 かる~い気持ちで、「香取慎吾君、ず~~とテンションあげてなきゃいけないから、大変そうだなあ。血管切れないかなあ。」とか「玲美役の多部未華子さん、いいなあ。」とか「最初に出てきた倖田來未さん率いる偽三蔵一行のくだり、必要ないなあ。」とかいろんなところにつっこみを入れながら、楽しく観ればいいのではないでしょうか。まあ、劇場まで足を運んでしっかりと入場料を支払って観られた方には、そういう風には思えないかもしれませんが

 でも本当に、多部未華子さんはこの映画の中では出色でした。それと、ちょっと違う話になりますが、以前から様々なTVCMで見かけてず~と気になっていた女優さんの名前が、この映画によって初めてわかったというのも、私にとってはありがたかったですけどね。(ちなみにその方は、王女役で最後の最後に出てきた相築あきこさんです。いろんなCMに出ておられますよ。みなさんも顔ぐらいはご存じのはず。)

 とにかくこの映画、細かいことをいわないで、楽しく観ましょう。そんな映画があってもいいのではないでしょうか

 私の評価:☆☆(5つが満点です。最後の評価は辛かったですか・笑)

2009年11月17日 (火)

映画の話・172 「 初恋 」

20060424001fl00001viewrsz150x1  2006年の日本映画です。

 ある一定の年齢以上の人なら必ず知っている「三億円事件」。昭和史に残るその事件の犯人が女子高生だなんて、「単に奇をてらった映画か?」とはじめは思っていましたが、実際はそんなことはありませんでした。この映画のテーマはまさに「初恋」。そのほろ苦さを描くのが主題で、思い切った言い方をすれば「三億円事件」はそれを表現するための一つのエピソードとして使われているだけです。(もちろん未解決事件の仮説としてみても、確かに面白いとは思いますけど。)「初恋」の切なさを描くためだけに、実際に起こった「三億円事件」を扱うのはいかがなものか?という意見もあるだろうとは思いますが、映画を観終わった今、私は試みとしてはそれもありだと感じています

 今まで他人に必要とされたこともなく、たった一人で生きてきたみすず(宮崎あおい)。そのみすずがJAZZ喫茶”B”で心を許せる「仲間」と出会う。そして運命の人・岸(小出恵介)に次第に惹かれていき、心のよりどころを求める。岸に必要とされたい・岸の役に立ちたい、そして自分の人生を変えたい。それ故にみすずは岸の計画した「三億円強奪」を実行することになる。
 
 この映画、小出恵介さんもいい演技をされていましたが、やっぱり宮崎あおいさんに尽きます。その表情は、みすずの繊細な心の動きをよく表現していました。すべてのシーンにおいてまさに名演でしたが、事件直前の階段下でのシーン・事件直後の岸に髪をなでられるシーンはお見事でした

 「三億円事件」をモチーフにした・・・とよく語られますが、はじめにも書きましたように、実際のテーマはそれではありません。それよりもその当時の空気の中で、「初恋」というものの切なさ・苦さを描こうとしています。その意味ではこの映画は成功といえるでしょう。行き場のないエネルギーがたどり着いた末の学生運動・JAZZ喫茶のアンニュイ(!)な雰囲気等々、しっかりと時代の空気感は伝わってきました。元ちとせさんの歌声が流れる中でのラストも、この映画の雰囲気にマッチしていましたね。
 誰もが一度は経験する「初恋」。忘れた頃に時折思い出しては、切なく・苦い気持ちにさせる「初恋」。そのような「初恋」の本質を、ノスタルジックな雰囲気の中で見事に描いた佳作だといえるでしょう

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

2009年11月13日 (金)

映画の話・171 「 プリンス/パープル・レイン 」

4_466011  1984年のアメリカ映画です。

 この映画を観たのはもう何年前になるのでしょう?公開当時大学の3回生の僕は、ちょっと気になっていた後輩の女子に思い切って声をかけ、一緒に観に行ったのでした。京都の新京極にあった(今でもあるのかな~?)映画館で、あまりお客さんは入っていませんでした。僕も、そして彼女も特にプリンスが好きっていうわけでもなかったのですけど、なぜだか知りませんが、この映画を観に行ったのでした(苦笑)。

 好きでもないアーティストの、いいんだか悪いんだかよくわからない映画に女の子を誘うなんて、今から思えばけっこうな冒険だと思いますが、結果としてはこれが大当たり。二人とも感動して映画館を出、その後飲みにいき大いに話が弾んだことを覚えています

 そんな風に、けっこう幸せな時間を過ごさせてくれた要因(難しい表現ですみません。でも、他にいい言い方を思いつきません)は、やはり音楽がすばらしかったことでしょう。そこで演奏されるどの曲も素晴らしかったですが、特にクライマックスで演奏された「パープル・レイン」には大感動でした(涙)
 もちろん、プリンス自身の半生を描いたと言われるストーリーも、わかりやすく、感動的でしたよ。有名な音楽映画は数々ありますが、この映画もそれらの中のひとつに数えられる名作であると思います

 ・・・えっ、その後その彼女とはどうなったかですって?映画を観たその日はなかなかいい感じだったんですけどねえ、でもそれ以上は何もなかったです。まあ、お友達程度にはなれたのですが(残念)。彼女はその後、私の知らないうちに私の友達とつきあってました。
 今でも”パープル・レイン”を耳にすると、あの日のことを思い出し、少し切ない気持ちになります・・・。映画には思い出がついてきます。昔の曲を聴くと、その当時のことを思い出します(遠い目)。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

2009年11月12日 (木)

映画の話・170 「点子ちゃんとアントン」

4_654451  2000年のドイツ映画です。 

 いい映画でしたね。なんと言っても点子ちゃん(なぜ「点子ちゃん」なの?どなたか教えてください)、そしてアントンがいい。生き生きしている。まさに「子ども」らしく、貧乏や大人社会の矛盾やそのほかの様々なことに負けないで、子どものいいところを全身で表現しています。特にやっぱり点子ちゃんが地下鉄で歌うシーン、あれは名シーンです。観ているこちらまでわくわくしてきます。ミュージカル好きの私も満足。

 点子ちゃんとお母さん、アントンとお母さん、二人の親子関係が描かれていますが、断然アントンのお母さんの方が愛情に溢れています。影絵のシーンはなかなか「深く」、見応えがありました。でも、点子ちゃんのお母さんも、いろんな人(特に点子ちゃん)の影響を受けて考えを改めていきます。ライターの一件でのアントン母への言葉は「どうだろ?(ちょっと怒り)」と思いましたが、聞く耳を持った、なかなかいいお母さんじゃありませんか。最後のプールのシーンはとってもよかったです。点子ちゃんの言葉も、お母さんの言葉も、胸に響きました

 刺激的なシーンは一切なし(キスシーンはありますけどね・笑)。面白く温かい、まさにこの季節、特にお子さんと観るにはもってこいの映画です。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2009年11月10日 (火)

映画の話・169 「 しゃべれども しゃべれども 」

20070326009fl00009viewrsz150x1  2007年の日本映画です。

 TOKIOの国分くん主演と言うことですが、単なるアイドル映画ではありません。実際観ている時はTOKIOのこともジャニーズの事も忘れておりました(笑)。国分くん、一人の役者としてしっかり画面でその存在感を発揮しておりました
 落語もしっかり勉強されたのが、画面から伝わってきましたよ。落語を勉強されたのは国分くんだけではありませんね。香里奈さん、それからなんと言っても森永悠希くん。みなさん書かれておられますが、まるで枝雀師匠がのりうつったようでした(ちょっといいすぎかな・笑)

 落語が好きで好きで日々精進しているにもかかわらず、なかなかうまくならずお客さんにも喜んでもらえない「二つ目」の噺家・三つ葉。ひょんな事からその三つ葉が話し方教室を始めます。生徒は、関西から転校してきて新しい学校でなかなか友達ができない少年・話がとても下手な野球解説者(元野球選手)・美人だが自分をうまく表現できなくて損ばかりしているお嬢さん。三つ葉はこの三人に話し方=落語を教えながら、やがて自分もこの三人からいろいろなことを教わっていることに気がつきます。「人は誰からでも学ぶことができる・人は支え合って生きている」ということを改めて感じさせてくれました。生きていればいろいろなこと、時には気に入らないこともありますが、自分から心を閉ざすことなく、これからも人と人との関わり合いを大切にして生きて行かなきゃ、などと思いを新たにさせられました

 東京(江戸といった方がいいでしょうか)の下町情緒にあふれた、いい映画でした。私は関西生まれの関西育ちですので、ほおずき市も何も知りませんが「ああ、いい感じだなあ」と思わされましたよ。ほんわか・ほのぼの、ラストもほほえましくて、本当にほっとさせていただきました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2009年11月 7日 (土)

映画の話・168 「 ドグラ・マグラ 」

4_92681  1988年の日本映画です。

 「この本を読んだ人は、一週間以内に精神に異常をきたす・・・」確か文庫本の帯にそう書いてあったように思います。そしてこれを読んだ川端康成氏が夜中に包丁を砥いでいた、という逸話を聞いたこともあります。そのような帯のコピーや逸話に惹かれて、私も若い頃、夢野久作氏によるこの作品を読みました。とても興味深く読めましたが、なにせ複雑・難解、私もすべて理解できたかどうか、それは未だにわかりません

 この映画、難解・複雑な原作を、よくまとめてあるなあと思いました。すっきりまとめすぎて逆に原作の良さを表現しきれていないとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、私としてはあの原作を109分にまとめ、その上で原作の匂い・雰囲気をきちんと残したことを評価したいと思います。


 賛否両論ある映画だと思います。たくさんの方に支持される映画ではないのかもしれません。けれど、これはこれで評価すべき映画ではないかと思います。今は亡き桂枝雀さんが好演されていました

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2009年11月 6日 (金)

吉野千代乃さんのこと

Sds11  影響を受けたミュージシャンシリーズ・・・。今まで何人(何組)かのミュージシャンについて書かせていただきましたが、知る人ぞ知る、という点においてはこの人が一番じゃないでしょうか。これを読んでくださっている方々のなかでもご存じない方が多いのではないかと思います。でも、この人の曲は本当によかったですし、この人の歌は本当にうまかったです

 私がこの人を知ったのは、大学を卒業して一年間就職浪人(今で言うフリーターですか)をしていたときのこと。レコード屋(当時はあくまで「レコード屋」だったのです。)さんでアルバイトをしていたのですが、そのレコード屋チェーンがデビューしたての吉野千代乃さんを応援していて、さまざまなキャンぺーンが行われておりました。で、お店で曲もよくかかっていたのです

 当時この人を知らなかった私ですが、曲を聴くうちにかなり気に入り、やがて自分でレコードを買いそればかりを聴くようになりました。デビューアルバムの“Rain ballade”、セカンドアルバムの”SLOW DANCE”は本当に名曲ぞろいでした

 この人の歌は、バラードのようで演歌のようで(笑)、私には本当に千載一遇、出会うべくして出会ったというか、変な言い方をすると、私の趣味にあわせて歌ってくれているような気さえしました。いや、それぐらい私の趣味にぴったりだったということです。

ちなみにこの年の暮れ、12月23日に大阪サンケイホールでおこなわれたこの人のコンサートに、行くことができました。お店で招待券をもらったのです。いいコンサートでした。そのコンサートの中で「来年もこの場所に帰ってくるから」とおっしゃってましたが、それは現実のこととはなりませんでした。もしこられたらぜひともまた行きたかったのですけど。

 ファンとなった私は、もちろんこの人を応援していましたし、売れてくれればいいなあと思っていましたが、残念ながら売れるところまではいきませんでした。その曲がいろいろなCMに使われたり、TV番組のエンディングテーマ(一番有名なところでは、TBS系の「世界ふしぎ発見」)に使われたりして、本当にあと少しのところまで行ったのですけどね

 風の噂によると、現在は歌手としては表立った活動はされていないご様子で、音楽の専門学校かなにかで後進の指導に当たられているとか。

 今はもうご本人の歌は聴くことは難しいようですが、私は今でも時々“Rain Ballade” “SLOW DANCE”MD(カセットから録音しなおしました)を引っ張り出して聴いております。その歌声を聴くと当時のことがよみがえってきて、少し切ない気持ちになったりします

 写真は、セカンドアルバムSLOW DANCE”のジャケットです。ジャケット写真も気に入ってました

 追記:この記事、実は今年の3月7日付けで、私の以前のブログに書いたものです。ところがその後、千代乃さんの知り合いのかたからコメントをいただきまして、「今でも千代乃の歌を聴きたがっている人がいるということを、本人に伝えておきます。」とおっしゃっていただきました。それから千代乃さんは現在”The Super Standards”というグループで活躍されておられるということも教えていただきました。何十年ぶりになりますが、またその歌声を是非聴いてみたいです

2009年11月 5日 (木)

人生案内

2009110315310000  私の家では、読売新聞をとっております。毎朝、TV欄やスポーツ欄、地域の話題などを楽しみに読んでおりますが、「人生案内」というコーナーも、毎日非常に興味深く読んでおります。

 いろんな方がいろんな悩みを投稿してこられて、それに対して有識者の方々が(特に私は増田明美さんの回答を気に入っております)いろいろに答えられるのです。その、様々の悩みが、時々自分の悩みと重なるのです。そのときには「同じようなことで悩んでおられる方がいらっしゃるのだなあ」と妙に心強く思ったり、またその回答に対して「なるほど」と勇気づけられたり・・・。

 で、今朝(11月5日)の朝刊ではこのような相談と回答がありました(http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/kazoku/20091105-OYT8T00287.htm)。うわ~、この相談、よくわかります。すべてのスポーツ少年団がこうだとはもちろん言いませんが、このようなこと、本当によくあります。実は、はっきり書きますが、私も10年以上コーチをしてきたラグビー・スクールを、このようなことが理由でイヤになって、昨年度いっぱいで辞めました。力のある保護者とその取り巻きの方々が、気に入らない保護者をいじめたおして辞めさせたりするんですもん。こんなことが横行するスクール、one for all ,all for one をそのよりどころとするラグビーを教えるところじゃないなあと思って、あほらしくなって辞めました。ラグビーをやりたい子どもが、そのような理由で辞めなければならないなんて、ラグビースクールじゃないですよ

 でも、同じようなことって、やっぱりあるんですね~。こういうことが「よくある」っていうことが、これまた情けないんですけどね~。保護者の方々は、本当に気がついて欲しいです

映画の話・167 「ハチミツとクローバー」

20060615006fl00006viewrsz150x1  2006年の日本映画です。

 美大の持つ雰囲気をうまく作品にマッチさせていますね。個性的な面々も、美大ならいそうかも(って、妙な偏見のようですが、悪意があってのものではありません。実は私の家の近所にも、けっこう有名な芸大があります・笑)。
 個性的な5人を中心にお話は進むのですが、映画では時間の関係もあってでしょうが、その一人ひとりの内面までは描ききれてはいません。このぐらいがちょうどいいいうご意見もおありだと思いますが、私には少しもの足りない・わかりにくかったかな。きっと、原作のマンガを読んでいれば、よくわかってよりいっそうこの映画が楽しめたんでしょうけれども。

 それでも、蒼井優ちゃん、やっぱりすばらしかったです。「はぐちゃん」の「ほよよん」とした雰囲気(原作未読ですのに、偉そうに言ってすみません)をよく表現していたと思います。この方、決して出しゃばらない・前へ前へ出ていくといったタイプではないのにしっかりスクリーンの中で自分の存在を主張することができる・・・それを「才能」と言うのかもしれませんが、本当にその「才能」には感心させられます

 あと、個人的には関めぐみさん。実は途中まで「山田」が関さんだとは気付きませんでした。関さんは「8月のクリスマス」でけっこう気に入っていたのですが、その後なかなかお目にかかる機会がなかったのです。(ホラーものにはけっこう出られていたようですが、私、そっちの方、あまり好きではありませんので・・・。)しっかり存在感のある演技をされていたので、少し安心(笑)しました。これからも活躍されることを期待します

 正直、映画としては「まあまあ」といった印象なのですが、恋愛・友情等々「大学時代ってそうだったなあ」と思い出して、そのあたりは切なくもなりました。今度はまた、原作のマンガを読んでから観てみたいと思います。そのときには☆5つかもしれません。あ、でも、最後スピッツの歌が流れてきたときには、「やられた~(笑)」とは思いましたけれど。(だって、スピッツっていかにも「青春」なんですもん。)

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です。)

2009年11月 3日 (火)

映画の話・166 「 となり町戦争 」

20070111011fl00011viewrsz150x1  2006年の日本映画です。

 私、原田知世さんのファンです。知的で清潔感がある中にもほんのりと漂うお色気・・・そんなものが感じられたら、もうどんな映画でも高得点をつけてしまうかもしれません。この映画も、そんな原田知世さんの魅力がよく反映されておりました。「それだけで高得点」と言いたいのですが、もう少し冷静になってみましょう(笑)。

 この映画、テーマとしてはまず「戦争反対」そして「原田知世さんと江口洋介さんの恋愛はどうなっていくか・・・」。この二つですよね。
 新しいタイプの反戦映画としての試みは面白かったと思いますが、「戦争の不条理を描ききる」といったところまではいけませんでしたね。非常に惜しかったと思います。江口洋介さんの職場の先輩(アフリカで戦争経験ありの方)なんかもいい味を出されてましたし。日常の中に潜む恐怖・無関心の怖ろしさなど、いいところまでいってたんだけどなあ・・・。
 そして、恋愛のお話としてみても、ラストシーンまでの描き方が今一つですねえ。そして、ラストシーンもハッピー・エンドに見えて、それ以降の二人を予感させるものではない・・・。う~~~ん、どうなんでしょうか

 結局、映画としてみれば、いいテーマ設定をしているものの、反戦・恋愛、どちらもしっかりと描ききれなかった、ハッキリ言って中途半端に終わってしまった感は否めません。
 原田知世ちゃん(「ちゃん」づけに変わってしまいました・笑)の魅力だけに着目するのなら☆5つ・・・と言いたいところですが、映画としては、やっぱり☆2つがいいところでしょうねえ。
 (でも、個人的には好きな映画ですよ。原田知世さんの描かれ方がいいので。しつこかったかな?笑)

 私の評価:☆☆(5つが満点です。)

2009年11月 2日 (月)

きらきらと輝く日々・・・Rebecca

0221  今回はRebeccaについて、思い出話をつらつらと書かせていただきます。よろしければお付き合いくださいませ♪。

 私とRebeccaとの出会いは1984年の冬でした。ちょうどそのころはMTVがはやりだしていたころで、私が当時住んでおりました京都でも、金曜日の深夜「SONY MUSIC TV」という、プロモビデオだけを延々と流し続けるという番組が放送されておりました。(聖子ちゃんの「ひ~とびと~の hit bit」というCMは今でも覚えてます。)大学生のことですから、昼過ぎに起きて真夜中に寝るという生活をしていた私は、金曜日の夜はだいたいいつもこの番組を見るともなく見る・・・といった感じでした。

 その日もなんとなくこの番組を見ていると、初めてみる(聴く)バンドが出てきました。今までに聴いたことのないような、ロックでポップな曲調。決して美人ではありませんが(すみません)キュートな女性VO。はじめはまったく期待せずにだらだらと見ていたのですが、私の目はそのバンドの演奏・パフォーマンスに釘付けになりました。それがRebeccaでした。はじめて聴いたこの曲は、デビュー曲でもある”ウェラム・ボート・クラブ”です。

 それから数日後、大阪の実家に帰った私は(お正月の帰省です)近所のレコード屋さんを何軒も探したのですが、Rebeccaのアルバムはどこにも置いてありません。結局5軒目でようやくまだ発売されたばかりの2ndアルバム”Nothing To Lose"を見つけ、ようやく手にすることができました。今となっては、当時のRebeccaがいかに世間に認知されていなかったかを知る、いいエピソードだと思っています(笑)。このアルバムには曲"VIRGINITY""STEFANIE"が入っております。

 そういうことで私は、Rebeccaの大ファンになっていきます。その後発売された3枚目のアルバム"WILD&HONEY"(LPとして発表された時は6曲入りでした)も、とってもいいアルバムでした。捨て曲なし。シングルカットされた”LOVE IS CASH"はマドンナの”マテリアル・ガール”を連想させるようなポップな曲調で、プロモビデオでは「群舞(古い言い回しです)」のシーンが印象的でした。私は"WILD EYES"から"LOVE PASSION"へと続くあたりが一番好きですけど。このアルバムが発売されたころのRebeccaはまさにブレイク寸前といった感じで、言い方を変えればいま一つ人気もなかったのですが、(これは私見ですが)あとから思えばこのころのRebeccaが一番光り輝いていたようにも思います。勢いがありました。

 この後RebeccaはTVドラマの主題歌となった”フレンズ”を大ヒットさせ、またその曲を含むアルバム”RebeccaⅣ~Maybe Tomorrow"の大ヒットにより人気バンドの仲間入りを果たします。その後、アルバム”TIME" "POISON"と、楽曲としてもアルバムとしてもクオリティの高い作品を発表し続け、その人気はますます高まっていくのですが、正直私は"POISON"のころにはバンドに対してある種の「行き詰まり」を感じていました。そこに含まれた"MOON"は名曲ですけどね。

 そして事実上のラストアルバムである"BLOND SAULUS"を発表する頃には、バンドとしての良い意味での緊張感は無くなってしまっていたように思います。そして1991年2月、正式に解散を発表。バンドとして終止符を打つことになります。

 その後、VoのNOKKOやKeyの土橋安騎夫はソロ活動を開始するのですが、はっきりいってRebeccaでの活動ほどは、これといった成果もあげられませんでした。バンドというのは不思議なものです。

 長くなってきましたのでそろそろ終わりにしようと思いますが、Rebecca成功の裏で、VoのNOKKOと初期のGでリーダーであった小暮武彦(シャケ)との人間関係、またレコード会社の戦略の中での小暮武彦と後の実質的リーダーである土橋安騎夫との関係、Rebecca脱退後の小暮の活動など、さまざまなことがあります。ここでは割愛させていただきますが、もし「聞きたい」とおっしゃってくださる方が多ければ、また書きます。でも、ゴシップや噂の類ではありません。ある種の人間ドラマです。このことを知ってRebeccaの歴史をふりかえると、本当に興味深いです。

 スターになることを夢み、実際にスターになったRebeccaでありました。売れてからの楽曲も、それからバンドとしてのスタイルも私は好きでありましたが、今でも一番好きなのは(先ほども書きましたが)売れる寸前・・・ちょうど3rdアルバムを出したあたりのころです。楽曲はもちろんですが、あの頃のRebeccaは夢と希望にあふれ、きらきらしていました。自分たちの歌を聴いてほしい・自分たちの生きざまに触れてほしいという思いが、その楽曲から・パフォーマンスからあふれておりましいた今から思えば、私も大学生で同じように夢と希望にあふれておりました。あの頃のキラキラとしたRebeccaの曲を聴くと、当時のことが思いだされて今でも少し切なくなります

 

 余談になりますが、Rebeccaは2000年に再結成され、シングルCDを発表します。この曲もなかなかいいのですが、TVで見たパフォーマンスはあまりいただけないものでした

NOKKOの声が出ていない。あの頃のRebeccaはもういないんだ。もうあのころのままではないんだ・・・そう実感させられた出来事でした。

 Rebeccaについて書きはじめるとキリがなさそうなのでこのあたりでおしまいにさせていただきます。文中、ファンのみなさまには「気に入らん」という表現もあったかも知れませんが、悪意は全くございませんのでご容赦くださいませ。長々と書きましたが、読んでいただいてありがとうございます。写真は、私が初めて買ったアルバム"Nothing To Lose"のジャケットです。

愛しの「爆風スランプ」

Lxsbjsny1  今回は爆風スランプについて、思いで話をぼちぼちと書いていこうと思います

 爆風スランプは1984年にアルバム「よい(写真はそのジャケットです)」でメジャーデビュー、1stシングルにはその中から「週刊東京少女A」をリリースするんですが、私がこのバンドを知るきっかけになった曲は、これもこのアルバムに収録されている「たいやきやいた」という曲です。当時流行っていたプロモビデオをひたすら流す番組(いわゆるMTV)、関西では確か土曜の夜中に”Sony Music TV”というのがあったんですが、それで初めて観て衝撃を受けたのを覚えています
 曲調は大好きなハードロック。でもその歌詞はハチャメチャ。プロモビデオもコメディーセンス抜群(確か、手塚治虫の息子の真氏が監督したんじゃなかったっけ?)で、本当にいっぺんで好きになりました。何せ、逆から読んでも「たいやきやいた」ですからね。私、すぐにレコード屋(う〜ん、懐かしい響き)に走り、このアルバム買いました。あらためて聞いてびっくり。演奏はかなりうまかったのです。特にベースの江川ほーじん氏。凄腕で、当時ベーシストでありました私も、「狂い咲きピエロ」をコピーしたものです。私が唯一引けるチョッパー・ベースの曲です
 次に出したアルバム「しあわせ」にも「たいやきやいた」と同じような「せたがやたがやせ」という曲が収録され同じようなコミックバンド路線は継承されていくのですが、3rdアルバムの「楽」を出したあたりからその路線は頭打ちになっていきます。

 そして少し低迷するのですが、5thアルバム「ハイランダー」あたりから、純粋・青春色と思想・政治色が強くなってきたように思います。それが爆風スランプの新たな方向性となりました(と、私は思ってます)。ちなみにこのアルバムには純粋青春曲の代表である「ランナー」が収録されてます
 そして続く「I.B.W」そして「ORAGAYO(これ「君が代」に対して「おらが世」というタイトルにしたようです)」という、傑作アルバムを世に送り出していきます。
 実はこの2枚、世間での評価はあまり高くなく、セールス的にもいま一つであったと聞いています。しかし、内容的にはかなりレベルが高いと、私は思ってます。「I.B.W」は私が大学を卒業する頃に出たアルバムだったと記憶しているのですが、そういうこともあって私はこのアルバムを聴くと、今でも切なくなります。純粋・青春路線の傑作だと思ってます。そして「ORAGAO」に収録されている「おお BEIJING」、これは思想・政治路線の大傑作です。BEIJINGとは北京のこと。この曲のサブタイトルに「ウー・アール・カイシー君に捧ぐ」とあります。ウー・アール・カイシーとは、当時中国で起こった「天安門事件」の人民側指導者のひとりであります。この事件、そしてその時の中国の学生諸君、そしてウー・アール・カイシーの気持ちを考えてからこの曲を聴くと、本当に涙が出ます(号泣)。でも、はっきり言いますけど、私は社会主義者でも何でもない、ただの小市民ですけどこのアルバムには他にもネルソン・マンデラにささげられた曲なんかもあります

 ただ、このあたりから爆風スランプは、バンドの方向性を見失っていったように思えてなりません。このあたりが山の頂点で、あとは下るだけだったのかも。
 このあともいろいろとヒット曲はでるものの、このバンドらしさは次第に消えていき、1999年に活動を休止することとなります。たまに、再結成コンサートなんかはやってますけどね。

 Voサンプラザ中野の名前の由来でもあるコンサートホール・中野サンプラザ。昔はここから中継されたTVの歌番組もたくさんあったのですが、最近はあまり聞きません。やはりすべてのものは移り変わっていくんですねでも、爆風スランプ、青春時代を彩ってくれた、私にとって特別なバンドであることは間違いありません。その名曲の数々は、いつまでたっても色あせることはありません

 「KASIWAマイラブ」「おお BEIJING」そして「たいやきやいた」聴いてほしいなあ

2009年11月 1日 (日)

筋肉少女帯

4v0akxsm1  今回は筋肉少女帯について、好き勝手に書かせていただきます。

 あれは私が高校生の頃だったかなあ。親に隠れて部屋で「11PM」を見ていたら、まだメジャーデビューしていない筋肉少女帯が出てきて「ドリフター」や「高木ブー伝説」「モーレツア太郎」などを演奏していました。興奮を求めて「11PM」を見ていた私は、違った意味で興奮しましたこれが私と筋少との出会いでした。

 その後、筋少は1988年に「仏陀L」(写真はそのジャケットです)というアルバムでメジャーデビューするのですが、私はこのアルバム、素晴らしかった。何がって、まずはその歌詞。ただのメッセージやラブソングではなく、後に言う大槻ケンジ(Voです)節全開です。一見オチャらけているようで、実はかなり深いことを言ってるのではないかと考えさせるその歌詞の世界にはまり込んで、私は溺れそうになってしまいました(笑)。マイナーな曲ですが「福耳の子供」や「イタコLove」なんかの歌詞は本当に奥が深いです。このアルバム、全曲好きなのですが、特にお気に入りは「釈迦」「モーレツア太郎」そして「サンフランシスコ」でしょうか。全曲そうですが、「サンフランシスコ」は特に中原中也色満開です。大槻ケンジの歌詞にはところどころ、中也や乱歩、夢野久作などの影響が見られるのがまた楽しいです
 あと、このアルバムではその演奏も注目です。大槻ケンジ氏の歌いっぷりもかなり切れてていい感じですが、個人的にはピアノの三柴江戸蔵さん。素晴らしいです。ただ彼は次のアルバムを最後に筋少を離れていきます。悲しい限りです。そういえば筋少はメンバーチェンジの激しいバンドでした

 つぎに発売された「Sister strawberry」も筋少らしいアルバムでした。特にアルバム最期を飾る「いくじなし」これ、本当に大槻ケンジワールド炸裂です。

 その後、 人気バンドとなった筋少は「日本印度化計画」「これでいいのだ」など、順調にヒットを飛ばしますが、私としては少々物足りなさを感じておりました。そのような中で傑作アルバムが生まれます。5作目になります「月光蟲」です。筋少のアルバムの中では「仏陀L」と甲乙つけがたい、もしくはこちらの方が上かも・・・と、私は思っております。捨て曲なし一曲目の「風車男ルリヲ」すごいです。怖いです。途中の「首がないんだよ・・・」のところ、初めて聞いた時は本当に鳥肌が立ちました続く「少年、グリグリメガネを拾う」の疾走感も素晴らしいですが、お気に入りの一曲は「夜歩くプラネタリウム人間」。もう、なんのこっちゃ、という感じですが、そこが筋少のツボなのです

 ただ、あくまで個人的な感想ですが、筋少はこのアルバムをピークに輝きを失っていくことになります。それぞれのアルバムの中に、光る一曲というのはありますが、アルバムトータルの魅力、ひいては筋少の魅力は薄れていったように思います。テンションを維持し続けることの難しさを、ここでも痛感させられることになりました

 筋少はその後1999年に解散(「活動凍結」らしいです)しますが、2006年に再結成され、現在も活動されています。ただ、私は今の曲は聴いたことはありませんが。

 曲が心に響くバンドは結構あります。ただ、その歌詞が心に響くバンドはそうありません(他に思い浮かぶのは、たとえば私にとっては初期の爆風スランプかな?)。特に大槻ケンジの書く歌詞は、本当に独特です。そういった意味で、筋肉少女帯は私にとっては特別なバンドなのです。ただ、聴くのなら覚悟して聴いてくださいね一度はまり込んだら決して抜け出せない、底なし沼のようなバンドですから

カルメン・マキ&OZ

Zg3ogck81  それでは前回に引き続きまして、カルメン・マキ&OZについてのお話を始めさせていただきます。よろしければ少々お付き合いくださいませ

 昨日もお話させていただきましたように、私はカルメン・マキさんを、日本のロック史上で最高の(女性)ボーカリストだと位置づけているわけなのですが、そのマキさんが一番輝いていたバンドというのが、カルメン・マキ&OZだと思っているのです。
 OZは1972年にギターの春日博文を中心に結成され、74年にシングル「午前一時のスケッチ」でメジャーデビューすることになります。そして翌75年に1stアルバム「カルメン・マキ&OZ」(昨日、ジャケット写真をアップしました)を発表するのですが、このアルバム、当時かなり話題になったようです。残念ながら私がこのアルバムを知ったのは、もう少し後になってからですが。
 このアルバムにはなんと言っても、名曲「私は風」が入っております。この曲はたとえばL.Zepperinにおける「天国への階段」のようなもので、この曲を聴くだけでも、このアルバムを買った価値はあると思います。もちろん、ほかにもいい曲がいっぱい入っておりますが。
 
 76年には2ndアルバム「閉ざされた町」が発売になります。(今日の写真は、そのジャケットです)実は私、このアルバムが一番好きです。オープニング「イントロダクション」から「崩壊の前日」へのあの憂いを秘めながらもノリのいい曲調そしてB面・・・というか6曲目の「閉ざされた町」のまさにへヴィーという形容がぴったりな、うねるベースからはじまるタイトル曲のめり込んでしまいますこの曲なんかは「ユーライア・ヒープ」や初期の「ブラック・サバス」みたい。その他の曲も、マキさんが歌いあげていて、アルバムとしてトータルで、とってもいいです。

 しかしそれなりの評価を得ていた「マキOZ」も、翌77年10月のコンサート(あえてライブとは言いません)を最後に解散してしまいます。残念解散直後の12月には3rdアルバム「�」を発表します。私、実は最近買いました。このアルバム、評価はずいぶんと分かれているようです。確かに以前と比べてポップになっている感じはしました。でも、個人的にはそれはそれでいいと思いましたが。(ちょうどディープパープルのラストアルバム「カム・テイスト・ザ・バンド」のような評価のされ方でしょうか。私、あのアルバムも結構好きなのですけど。)
 このアルバムの中では、まず「昔」という曲が秀逸です。それから「とりあえずロックン・ロール」かな。

 そして翌78年に解散コンサートと、もうひとつのコンサートから曲を選んで、「ライブ」が発表されます。このアルバムの最後でマキさんは「私は風」を歌ってるのですが、歌が終わった後、MCで「みなさん今日はありがとうございました。気をつけて帰ってください。」と言ってるんですね。私、このMCが大好きで、この部分を聴くと本当にうれしくなってしまいます。マキさんの人柄に触れたようで

 その他、ベスト盤などもあとから発売されるのですが、オリジナルアルバムはこの4枚だけと考えていいでしょう。どのアルバムもお勧めです。

 あと、カルメン・マキ&OZで特筆すべきなのは、その歌詞の良さです。加治木剛という人が書いているのですが、その世界観たるや、素晴らしいです。出来ればその歌詞の世界も味わってもらいたいものです。ちなみにこの加治木剛という人、その後ダディ竹千代と名乗り「東京おとぼけキャッツ」なるバンドをやってらっしゃいました。私、こちらの方は名前しか知りませんが

 長々と書いてしまいましたが、このバンド、本当に素晴らしいです。今現在ロックバンドをやっておられる若い人もにも一度聴いてもらいたい日本にもかつてこんなに素晴らしいバンドがあったんだということを、多くの人に知ってもらいたいです

伝説の歌姫 カルメン・マキ

5tkyz6bx1  伝説の歌姫シリーズ第二弾ということで、ちあきなおみさんに続いて、カルメン・マキさんについて書きたいと思います

 みなさん、カルメン・マキ、知ってます?少々お歳を召した方なら(失礼!)「ああ、あの『時には母のない子のように』の人ね♪」とおっしゃる方も多くいらっしゃると思います。まさしくその通り・・・なのですが、私が書きたいのはその当時のカルメン・マキではなく、そのもう少し後、ハード・ロック・ボーカリストに転身してからの彼女のことなのです。

 以前から何度かここでも書かせていただいてますように、私、昔から音楽が好きで、幼いころから様々な音楽を聴いて(それから演奏して)まいりました♪中学校の頃にはいわゆるフォーク(かぐや姫とか)に興味を持ち、その後高校に入ったころからは、あらゆるロック(特にハード・ロックが好きなんですけど)を聴きまくりました。当時は特に洋楽が好きだったのですが、そのような状況の中でカルメン・マキさんの歌声に出会いました。
 ショックでした初めて聴いたのは「カルメンマキ&OZ」の時なのですが、日本にもこんなにいい曲・いい演奏をするグループがあるのかと思わず引き込まれ、特にカルメン・マキさんの歌声・・・というか歌う姿そのものに衝撃を受けました。たぶん私がカルメン・マキそしてOZを知ったのは、そのグループが解散した直後だったと思いますが、まだぎりぎりその空気感というか、OZが活動をしていた時代を感じることができました。
 マキさんのボーカルスタイルを少し紹介すると、たとえばディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが最初に結成したバンド”Rainbow"の初代ボーカリストであったロニー・ジェイムス・デュオが一番近いかなと思ったりします。あと、元ディープ・パープル、現ホワイトスネイクのデビット・カバーディルとか・・・。
 ただハイトーンなだけではなくて、どちらかというと野太い声。でも高い声も出る。そして、ただテクニック的に「うまい」というのではなくて、その声に「心がこもっている」というか「情念」を感じる。こんなふうに書くと、演歌みたいですが
 でも、(これちあきなおみさんの時にも書いたのですが)とにかくものすごい表現力です。マキさんはハーフということで、幼少時はいろいろ辛い目にも合われたようで、そのようなことも含めたそれまでのマキさんの人生が、歌となってマキさんの全身から(あえて口からとは言わない)あふれ出ているといった感じです。曲が素晴らしいということもありますが、とにかくその歌には圧倒されます

 OZを解散された後、さまざまな活動をされましたが(たとえばヘビーメタルがはやっていたころには「5X」なんて言うHMバンドをされたりとか)正直あまりパッとしなかったように思います。
 現在は、ご自分のしたいように、落ち着いてマイペースで活動されていらっしゃるようです。正直、私は現在どのような曲を歌ておられるか知らないのですが、近いうちに必ず聴いてみたいと思います。

 その長い人生の中で(もちろん現在もまだその途上ですが)様々な歌を歌ってこられたカルメン・マキさん。しかし、少なくとも私は日本のハードロックの歴史の中ではNo1の女性ボーカリストだと思っています。いや、「女性」というのを取ってもいいかもしれませんし、「日本の」というのを取ってもいいかもしれません。様々な世界の中で、一番を決めるのはなかなか難しいですが、少なくとも「その世界を代表する、もしくは歴史にのこる」という形容詞には、反対する人はいらっしゃらないのではないでしょうか

 余談ですが70年代後半、ギタリストのCharが芸能界で干されて、かなりの鬱状態で音楽に対する意欲もなくしていた時に、自身のツアーメンバーに引き入れ、なんとか復活させたのは、誰あろうカルメン・マキさんなのであります。Charが以前何かのインタビューで「今の自分があるのは、マキさんのおかげ」と語っておられましたカルメン・マキさん、やはりいい人のようです。

 今回はマキさん自身のことを書くだけで、たくさんの分量になったので、OZのことについてはほとんど書けませんでした。で、次回予告・・・・次回は日本のロック史上に残る名バンド「カルメン・マキ&OZ」について書きたいと思いますちなみに今日の写真は「カルメン・マキ&OZ」のファーストアルバム「カルメン・マキ&OZ」のジャケットです。
 

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