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2009年10月12日 (月)

映画の話・118 「 デルス・ウザーラ 」

4_6568511  1975年のソビエト連邦映画です。でも、監督は日本が誇る黒澤明さんです。アカデミー外国語映画賞受賞作品です

 宮沢賢治の童話に、「なめとこ山の熊」というのがあります。熊を撃って暮らす猟師と熊との心の交流を描いた作品です。猟師は熊に「申し訳ない」と思いながら、生きるために熊を撃ち続けます。熊の方も猟師の気持ちがわかっているので、ことさら抵抗もせず撃たれていきます。そしてやがて命を失った猟師が、あの世で熊と本当の心の交流をするというお話です。この映画を観て、テーマは少し違うのですが、この「なめとこ山の熊」を思い出しました

 黒澤監督がソ連(ロシアではありません)で撮った映画ということで、以前から気になっていた本作を、ようやく観る事ができました。「生きる」「七人の侍」などの従来の作品とは、全体的な雰囲気もそのメッセージも異なるように感じました。

 黒澤監督は様々な思いを込めてこの作品を撮られたんだと思いますが、私には「自然に対する畏敬の念を忘れるな」という思いが一番強烈に胸に響きました。自然とともに生きる事の大切さを体現するデルス。映画の後半では、「老い」の中で従来の生活が送れなくなったデルスの苦悩・悲しみが描かれていますが、「人はやがて老いて、死んでいく・・・」。それも自然の摂理なのかもしれません

 もう30年以上も前の映画ですが、そのメッセージは現代の我々にこそ必要なものだと思います。デルスほどにはなれそうもありませんが、我々現代に生きる人間は、自然への畏敬の念をしっかりと持ち、自然への共存をもっともっと考えた方がよいと痛感させられました。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です。)

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